この記事では、介護職の職務経歴書をPDF・Word形式で無料ダウンロードする方法と、採用担当者が書類選考で実際に確認するポイントを解説します。施設種別ごとの自己PR例文と、ブランク・転職回数が多い場合の書き方も紹介します。
介護職の職務経歴書の役割と採用担当者が見るポイント
履歴書との違いと職務経歴書が必要な理由
介護職の転職活動では、履歴書と職務経歴書の両方を求める事業所がほとんどです。この2つは書類としての役割が異なります。
| 書類 | 目的 | 形式 |
|---|---|---|
| 履歴書 | 基本情報・学歴・職歴の概要を確認する | 決まった様式あり(JIS規格等) |
| 職務経歴書 | 業務経験・スキル・実績を詳しく確認する | 自由形式(A4用紙1〜2枚) |
履歴書が「どこで何をしていたか」の概略を示す書類だとすれば、職務経歴書は「具体的に何ができるのか」を伝える書類です。採用担当者が介護職員のスキルを見極めるのは、ほぼ職務経歴書だけと言っても過言ではありません。
履歴書の職歴欄には施設名と在籍期間しか書けませんが、職務経歴書には担当した介護の種類・人数・役割・使用したシステムまで記載できます。書類選考の段階で「この人は即戦力になるか」を判断するのに、職務経歴書の情報量は決定的な差を生みます。
採用担当者はここを見ている
- 担当した介護の種類と比率:身体介護・生活援助・夜勤の有無など、施設が求める業務と経験が一致しているかを確認する
- 施設の種類・規模:特養・デイ・訪問介護では求めるスキルが違う。種類を見るだけで即戦力かどうかの判断ができる
- 介護記録・ケアプランへの関与:記録業務や多職種連携の経験があるか。リーダー候補かどうかはここで判断する
- 在籍期間と離職の頻度:短期離職が続いている場合、職務経歴書の記述でフォローできているかを確認する
介護職の職務経歴書PDFテンプレートの選び方
職務経歴書は自由形式ですが、テンプレートを使えば記載項目の漏れを防ぎ、見やすい書類を効率的に作れます。まずは自分の経歴に合った形式を選ぶことが先決です。
編年体式とキャリア式の使い分け
介護職の職務経歴書で使われる形式は主に2種類あります。転職回数や強調したいポイントによって選んでください。
| 形式 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 編年体式 (時系列順) | 職歴を古い順または新しい順に並べる | 転職回数が少ない・直近の施設での経験が長い |
| キャリア式 | 施設の種類・業務内容でまとめて記載する | 転職回数が多い・特定スキルを強調したい |
転職回数が4回以上ある場合はキャリア式が有効です。「身体介護5年以上・夜勤月8回以上の経験あり」のようにスキル別にまとめることで、経歴の煩雑さが目立ちにくくなります。
PDF・Word・Web作成ツールの比較
テンプレートの入手・作成方法は複数あります。それぞれメリットが異なるため、状況に合わせて選んでください。
| 方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| WordテンプレートをPDF変換 | 自由に編集できる・繰り返し使える | PCが必要・Wordの操作知識が必要 |
| PDF形式で直接ダウンロード | レイアウトが崩れない・印刷しやすい | 編集が難しい・入力済み内容の修正が手間 |
| Web・スマホ作成ツール | スマホだけで完結・自動整形される | 細かいカスタマイズが難しい場合がある |
Word形式でテンプレートをダウンロードして作成し、提出前にPDF形式に変換する方法が現在の主流です。WordからPDFへの変換は「名前を付けて保存」→「PDF」を選択するだけで完了します。スマホから作成する場合は、専用の自動作成ツールが効率的です。
自動作成ツールの詳細な比較は職務経歴書の自動作成ツールおすすめ比較をあわせて確認してみてください。

介護職の職務経歴書の書き方(項目別)
①職務要約
職務要約は冒頭に来る3〜5行の文章で、採用担当者が最初に読む部分です。経験施設の種類・勤務年数・主な業務・保有資格をコンパクトにまとめます。ここを読むだけで「どんな介護職員か」が伝わるように書くのが目標です。
良い例文
特別養護老人ホームに5年(うちユニットリーダー2年)、デイサービスに2年勤務しました。身体介護・生活援助全般を担当し、介護福祉士の資格を保有しています。ユニットリーダーとして後輩スタッフの指導やケアカンファレンスへの参加経験もあり、管理業務にも対応できます。
NG例
介護施設で7年間働いてきました。「介護業務全般」の一言では何もわからない。施設の種類・業務の具体性・資格情報がすべて抜けており、採用担当者が判断できない典型例。
②職務経歴(施設情報・業務内容・実績)
職務経歴欄は情報量が最も多い部分です。各施設について以下の情報を必ず記載してください。
- 施設情報:施設の種類(特養・デイ・グループホーム等)・定員数・常勤スタッフ数
- 担当業務:身体介護の内容(移乗・入浴・排泄介助など)・生活援助の内容・夜勤の有無と回数
- 実績・役割:担当利用者数・ケアプランへの関与・後輩指導の有無・役職
- 使用システム:介護記録ソフト(ワイズマン・カイポケ等)の使用経験
採用担当者が特に重視するのは「数値で表した業務量」です。「入浴介助を担当」ではなく「1日8〜10名の入浴介助を2人体制で担当」と書くだけで、即戦力としての印象が大きく変わります。
採用担当者はここを見ている
- 施設の定員数と担当利用者数で「業務量の感覚」をつかむ
- 夜勤の有無・回数で「夜勤対応ができるか」を確認する(夜勤可能スタッフは採用優先度が高い)
- 介護記録ソフトの経験で「入職後の研修コスト」を推測する
- ユニットリーダーや主任など役職の記載で「リーダー候補かどうか」を判断する
③資格・免許欄の正式名称
介護職に関連する資格は、通称や略称ではなく正式名称で記載することが原則です。取得年月も必ず明記してください。
| 通称・略称 | 正式名称 | 記載例 |
|---|---|---|
| 介護福祉士 | 介護福祉士 | 2020年3月 介護福祉士 取得 |
| ヘルパー2級 | 訪問介護員2級技術講習課程修了 | 2018年6月 訪問介護員2級技術講習課程 修了 |
| 初任者研修 | 介護職員初任者研修 | 2017年4月 介護職員初任者研修 修了 |
| 実務者研修 | 介護職員実務者研修 | 2019年8月 介護職員実務者研修 修了 |
| ケアマネジャー | 介護支援専門員 | 2022年11月 介護支援専門員証 取得 |
「ヘルパー2級」は2013年に廃止された旧制度名です。現在は「介護職員初任者研修」が相当する資格ですが、旧制度のまま保有している場合は正式名称(訪問介護員2級技術講習課程修了)で記載してください。通称のまま書くと採用担当者が資格の確認に手間取ります。
④自己PR
自己PRで最も多い失敗は「人柄・資質」だけで終わることです。採用担当者が採用を決める理由は「この人がいるとチームがどう良くなるか」なので、「具体的な経験+それが職場でどう活きるか」のセットで書くことが通過率を上げる唯一の方法です。
「お年寄りが好き」「思いやりがある」という言葉は採用担当者の判断材料になりません。同じような表現が並んだ中で目を引くのは、具体的な状況・行動・結果が書いてある自己PRだけです。施設種別ごとの例文は次のセクションで紹介します。
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採用先の施設の種類に合わせて自己PRを書き分けることが、書類選考通過率を高める最も効果的な手段です。同じ経験でも、どこを強調するかで採用担当者の印象が大きく変わります。
特別養護老人ホーム(特養)向け
特養で求められるのは、重度介護・認知症対応の経験と、チームケアへの参加経験です。夜勤や緊急時対応の経験があれば必ず記載してください。
良い例文(特養向け)
前職の特別養護老人ホームでは、認知症を有する重度介護の入居者15名を担当し、移乗・入浴・排泄の全介助を日常的に行いました。夜勤は月8回担当し、緊急時の初期対応も経験しています。ケアカンファレンスには毎月参加し、看護師・相談員との情報共有を継続してきました。同様の環境でも入職初日から動ける自信があります。
デイサービス(通所介護)向け
デイサービスでは、コミュニケーション力・レクリエーション企画・利用者の体調変化への気づきがアピールになります。
良い例文(デイサービス向け)
デイサービスでは1日20〜25名の利用者様を担当し、機能訓練補助・食事介助・入浴介助を担当しました。月1回のレクリエーション企画も担当し、参加率向上のためプログラムを季節や利用者の趣向に合わせて改善した経験があります。利用者様の体調変化や会話のわずかな変化を見逃さずスタッフへ共有することを意識しており、前職でも「気づきが早い」と評価いただきました。
訪問介護向け
訪問介護では、1対1の対応力・時間管理・利用者宅での臨機応変な対応力が評価されます。移動手段(自転車・バイク・自動車)があれば必ず記載してください。
良い例文(訪問介護向け)
訪問介護では1日5〜7件を担当し、身体介護・生活援助をスケジュール通りに実施しました。利用者様のご自宅それぞれのルールや環境の違いに対応してきた経験から、初めての環境でも早期に状況を把握して動ける対応力が身についています。介護記録はモバイル端末(カイポケ)を使用しており、記録業務も問題なく対応できます。普通自動車免許を保有しており、担当エリアへの移動は車で対応可能です。
介護老人保健施設(老健)向け
老健では、リハビリとの連携・在宅復帰支援への関与経験が強みになります。医療職との多職種連携を具体的に書くと採用担当者の目に止まります。
良い例文(老健向け)
介護老人保健施設では、理学療法士・作業療法士との連携のもと、在宅復帰を目指す利用者様の日常生活動作の維持・向上を支援しました。リハビリ後の歩行練習への付き添いや、食事・排泄の自立支援を担当してきており、介護とリハビリの両面から利用者様を支える経験があります。カンファレンスでは介護職の視点から利用者様の状態変化を発言する機会があり、多職種との連携に慣れています。
転職先の施設の種類が決まっていない場合は、最もアピールしたいポイントを軸に2〜3パターンの自己PRを用意しておくと、応募先ごとに素早く対応できます。書いた内容に自信がない場合は、職務経歴書の添削サービスを利用して専門家に確認してもらうのも選択肢です。

採用担当者が落とすNG例と改善策
書き方の形式は正しくても、内容の薄さで落とされるケースが多数あります。採用担当者が書類選考で実際に「不通過」と判断するNG例を3つ紹介します。
NG1:業務内容が「介護業務全般」だけになっている
NG例
【業務内容】介護業務全般に従事しました。
「全般」という表現は採用担当者に何の情報も与えません。身体介護・生活援助・夜勤・記録業務など、具体的に何をしていたかを書かなければ、スキルの評価が不可能です。
改善例
【業務内容】入居者15名を担当。移乗・入浴(1日8名)・排泄介助・食事介助の身体介護が中心。週2回の夜勤あり(1人対応)。介護記録はワイズマンを使用。月1回のカンファレンスに参加し、ケア方針への意見出しも実施。
NG2:資格名が旧称・略称になっている
「ヘルパー2級」「初任者研修」と略称だけ書かれた職務経歴書は、採用担当者が資格レベルを確認するために手間取ります。正式名称で書いていないだけで「書類作成が雑」という印象につながる場合があります。
正式名称での記載例
- NG: 「ヘルパー2級取得」→ OK: 「訪問介護員2級技術講習課程 修了」
- NG: 「初任者研修修了」→ OK: 「介護職員初任者研修 修了」
- NG: 「ケアマネ資格あり」→ OK: 「介護支援専門員証 取得(○年○月)」
NG3:自己PRが「優しい・好き」で終わっている
NG例
お年寄りが好きで、思いやりを持って接することができます。介護の仕事にやりがいを感じており、これからも長く続けていきたいと思っています。これは「心構え」を書いているだけで、「何ができるか」が伝わっていない。
人柄の記述は必要ですが、それだけでは採用の判断材料にならない点が問題です。「具体的な状況→自分がとった行動→その結果」の3点セットで書くことが、採用担当者の印象に残る自己PRの基本形です。
転職状況別の書き方ポイント
ブランク(離職期間)がある場合
介護職のブランクは、採用担当者にとって「即戦力かどうか」の確認ポイントです。ブランクを隠す必要はありませんが、期間中の状況と現在の状態を正直に書いてください。
ブランク期間の記載例
- 育児・家族介護による離職:「○年○月〜○年○月 育児のため休職。現在は保育所入所に伴い就業可能。技術のブランクを補うため、介護技術の復習を継続中。」
- 体調不良・療養による離職:「○年○月〜○年○月 体調不良のため休職。現在は完治しており、フルタイム勤務が可能。夜勤についても問題なく対応できます。」
- 転職活動のための離職(3か月以内):特に説明は不要。期間を正確に記載するだけでよい。
大切なのは「現在は問題なく働ける」という状態を明確に伝えることです。曖昧にしたまま面接に臨むと、採用担当者からの確認が増えてかえって印象が悪化します。
転職回数が多い場合
介護業界は転職が多い傾向があるため、4〜5回程度の転職回数は採用担当者にとって珍しくありません。ただし、各施設での在籍が1年未満のものが続く場合は対処が必要です。
- 経験の幅の広さとして提示する:複数施設での経験は「様々な環境に適応できる」強みとして書き換えられる
- 客観的な理由がある場合は記載する:「施設の閉鎖」「法人の経営方針変更」など事情があれば積極的に書く
- キャリア式の形式で整理する:施設種別でくくることで転職回数よりも経験の積み重ねが際立つ
他業種から介護職に転職する場合
介護未経験での転職の場合、職務経歴書の役割は「前職の経験が介護職にどう活きるか」を伝えることです。施設側が未経験者に求めるのはスキルではなく、「長く働いてもらえるか」「コミュニケーションに問題がないか」の2点です。
- 接客・販売経験者:「多様な年齢層・背景の方との対応経験」がコミュニケーション力の根拠になる
- 医療・福祉関連経験者:「医療用語への慣れ」「多職種との連携経験」が即戦力感につながる
- 事務・管理職経験者:「記録業務・報告業務への抵抗感のなさ」「スケジュール管理能力」が評価される
自己PR欄で「なぜ介護職を選んだのか」を具体的に書くことも重要です。「祖父の在宅介護を経験し関心を持ち、介護職員初任者研修を修了しました」のように、行動で示す内容が採用担当者の印象に残ります。
職務経歴書の作成が不安な場合は、転職エージェントや代行サービスに添削・作成を依頼する方法もあります。職務経歴書の代行・作成サポートの選び方も参考にしてください。

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 介護職の職務経歴書は自由形式・A4用紙1〜2枚。WordテンプレートをPDF変換して提出するのが現在の主流
- 採用担当者が見るのは「施設の種類・規模」「担当業務の具体性と数値」「夜勤の有無」「資格と経験年数」
- 「介護業務全般」「人が好き」だけの記述は通過しない。数値・施設情報・具体的行動をセットで書く
- 自己PRは転職先の施設種別(特養・デイ・訪問介護・老健)に合わせて書き分けることが通過率を上げる近道
- ブランクや転職回数は隠さず、「現在は問題なく働ける」状態と理由をセットで記載する
書類は一度作ったら終わりではなく、応募先の施設の特性に合わせて自己PRを調整するたびに書類選考の通過率が上がります。
介護職の職務経歴書に関するよくある質問
- 介護職の職務経歴書は手書きでもよいですか?
-
採用担当者の多くはパソコン作成を推奨しています。手書きでも受理されますが、修正が難しく複数施設に応募するたびに書き直す手間が発生します。WordやWeb作成ツールで作成し、PDF形式で保存・提出するのが現在の標準です。
- 介護職の職務経歴書は何枚が適切ですか?
-
A4用紙1〜2枚が一般的な目安です。経験が浅い場合は1枚でまとめます。複数施設での経験や資格・研修歴が多い場合は2枚まで使って問題ありません。3枚以上になる場合は内容を絞り込んでください。採用担当者が短時間で確認できる量に収めることが大切です。
- 介護経験がない場合でも職務経歴書は必要ですか?
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必要です。未経験の場合は前職での経験を介護職に関連付けて記載します。「接客経験によるコミュニケーション能力」「介護に向けて取得した初任者研修の資格」などを盛り込むと、採用担当者に意欲と準備が伝わります。
- PDFの職務経歴書はメールで送ってよいですか?
-
求人票や採用担当者からの指示にメール提出が指定されていれば問題ありません。ファイル名は「職務経歴書_氏名.pdf」の形式にするのがマナーです。パスワードはかけずに送付するか、かける場合は別メールでパスワードを伝えてください。


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