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職務経歴書 広報の書き方|採用担当者が落とすNG例と通過する例文

職務経歴書 広報の書き方|採用担当者が落とすNG例と通過する例文

この記事では、広報職の職務経歴書で書類選考を通過するための書き方を解説します。社外広報・社内広報・未経験転職の例文と、採用担当者が実際に落とすNG例をセットで紹介。成果の数値化の具体的な方法まで解説します。

目次

広報の職務経歴書が選考で落とされやすい3つの理由

広報職への転職活動で、書類選考を通過できないまま何社も落ち続ける——そういった経験をした方は少なくありません。採用担当者の目線からみると、広報の職務経歴書には共通して見られる「落とされるパターン」があります。

採用担当者が広報の書類を見る時間は平均30秒

書類選考の現場では、1人あたりの職務経歴書を読む時間は長くて1〜2分、短ければ30秒以内です。多数の応募書類を処理する中で、採用担当者は冒頭の職務要約(200〜300文字)でほぼ判断します。

「長い書類を読めばきっと伝わる」という期待は裏切られます。冒頭で「この人が何をどれだけやったか」が伝わらなければ、次のページは読まれません。広報の職務経歴書が落とされやすい最初の理由は、この冒頭の職務要約が機能していないことです。

「担当しました」で終わる記述が落とされる最大の理由

広報の職務経歴書でよく見られるのが、業務の羅列だけで終わるパターンです。「プレスリリースの作成を担当しました」「メディア対応を行いました」「SNS運用を担いました」——こうした記述では、採用担当者は何も判断できません。

採用担当者が知りたいのは「何をやったか」ではなく、「どれくらいの規模で、どんな成果を出したか」です。担当業務の羅列だけでは、他の広報担当者との差がまったく見えてこないため、書類は次のステップに進まないまま終わります。

採用担当者はここを見ている

  • 担当業務の規模・頻度・範囲(プレスリリースを月何本、メディア対応は年間何社)
  • 実績の数値化(メディア掲載件数・広告換算値・フォロワー増加数)
  • 業務の戦略的関与度(企画立案・方針決定まで関わったか、実行のみか)
  • 広報職として自分の判断・工夫・成果がどこで発揮されたか

「どこの会社でも通用する」書き方では埋もれる

転職サービスのテンプレートをそのまま使った職務経歴書は、採用担当者から見ると一目でわかります。どの応募者も似たような書き方になるため、書類の段階で差別化できません。広報職は文章力・構成力・情報整理力を直接問われる職種です。書類そのものが広報スキルの証明になる——という意識が欠けていると、どれだけ実績があっても書類選考を通過しにくくなります。

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広報の職務経歴書の基本構成と書き方

広報の職務経歴書は、「職務要約 → 職務内容・担当業務 → 実績・成果 → スキル・保有資格 → 自己PR」の順に構成するのが基本です。各項目で何を書き、どう差別化するかを解説します。

職務要約(200〜300文字)の書き方

職務要約は採用担当者が最初に読む箇所です。広報経験の期間・業務の種類・主な実績を1段落に凝縮し、「この人は何者か」を即座に伝えることが目的です。

職務要約に含めるべき3つの要素は、①携わってきた広報業務の種類(社外広報・PR・社内広報・SNS・IRなど)、②在籍していた業界・企業規模、③代表的な実績(数値付き)です。

NG例

「メーカーにて広報業務を担当。プレスリリースの作成やメディア対応、社内広報誌の発行などに携わりました。業務の羅列のみで、規模・成果がゼロ。採用担当者には何も伝わらない。」

良い例

「売上高500億円規模の食品メーカーにて7年間、コーポレート広報を担当。年間60本のプレスリリースを作成・配信し、主要全国紙・業界誌を含む年間200件以上のメディア掲載を実現。広告換算値で年間1億2,000万円相当の露出を獲得。危機対応PRの一次窓口として延べ30件以上の対応経験あり。」

職務内容・担当業務欄の書き方

担当業務の列挙は箇条書きが読みやすいですが、ただ業務名を並べるだけでは不十分です。各業務に頻度・規模感・役割を加えることで、採用担当者が「この人のレベル感」を把握できるようになります。

NG(業務名のみ)OK(頻度・規模・役割を追加)
プレスリリースの作成プレスリリースの作成・配信(月平均5本、年間60本)
メディア対応記者からの取材対応(年間100件以上、専門誌・全国紙含む)
SNS運用公式Twitter・Instagram運用(投稿頻度:週5回、フォロワー3.2万人管理)
社内報の発行月刊社内報の企画・編集・制作進行(月1回発行、約400名対象)

実績・成果欄の書き方と数値化のコツ

実績・成果欄は職務経歴書の中で最も差がつく箇所です。広報の実績は数値化しにくいと感じる方が多いですが、工夫次第で具体的に示すことができます。詳しい方法は次のH2で解説します。

実績欄で押さえるべきポイントは、①数値(件数・金額・割合・比較値)、②背景と施策の因果関係(何をしたからどう変わったか)、③採用担当者から見た「この実績は何が難しかったのか」の示し方の3点です。

NG例

「新製品のPR活動を行い、多くのメディアに取り上げてもらうことができました。「多くの」は数字がなければ採用担当者には何の根拠もない表現です。」

良い例

「新製品発売に合わせてPR戦略を立案・実行。プレスリリース配信前にメディア向けプレビューを実施し、発売当日のメディア掲載件数を前製品比で180%に拡大(全国紙3社・専門誌12媒体・デジタルメディア15媒体)。」

広報成果を数値化する5つの方法

「広報の成果は数字にしにくい」というのは、広報担当者が職務経歴書を書く際の最大の悩みです。ただ、採用担当者はほぼ全員が「数値化できる人が欲しい」と考えています。以下の5つの方法で、広報実績を具体的な数字に変換してください。

広報実績を数字に変換する5つの指標

指標の種類具体的な数値の例記載のコツ
メディア掲載件数年間200件掲載、全国紙3社・専門誌12媒体を含む媒体の種類と総数をセットで書く
広告換算値(AVE)年間1億2,000万円相当の露出を獲得社内データから算出するか「〜相当」と表現
SNS指標フォロワー6ヶ月で1.2万→3.2万人(167%増)増加数と増加率の両方を記載
プレスリリース本数年間60本配信、採用率(掲載率)42%単なる配信数より「採用率」を加えると刺さる
Webサイト流入PRキャンペーン後、指名検索数が前月比2.3倍に増加Google Analyticsのデータがあれば活用する

数字が出ない成果の書き方

長年の慣習で数値を計測していない職場だった、あるいは扱えるデータに制限があった——そういった場合でも、定性的な実績を具体的に言語化する方法があります。

  • 規模・対象を明記する:「社内報を全社員2,000名向けに月刊で発行・編集を単独で担当」
  • 比較表現を使う:「メディア掲載数を前年比150%に拡大(前期25件→当期38件)」
  • 難易度・困難さを示す:「初めて自社でプレスカンファレンスを企画・運営(参加メディア25社・プレス50名規模)」
  • 施策の結果として起きた変化:「IRレポートのデザイン刷新後、機関投資家向けアンケートの満足度が前年比20pt向上」

職務経歴書の作成が難しいと感じたら、職務経歴書の自動作成ツールを活用して構成の骨組みを作った後に、ここで解説した数値・成果を肉付けする方法もあります。

広報の種類別 職務経歴書の例文

広報の仕事は業務内容が幅広く、担当する領域によって職務経歴書の書き方が変わります。社外広報・社内広報・未経験転職のそれぞれについて、具体的な例文を紹介します。

社外広報(メディアリレーション・PR)の例文

社外広報はメディア掲載件数・広告換算値・プレスリリース採用率などの数値が取りやすい領域です。採用担当者は「メディアとの関係構築力」と「戦略立案から実行まで担えるか」を最も重視します。

良い例文(社外広報・コーポレートPR)

【職務要約】
従業員500名規模のIT企業にて、コーポレート広報・PRを5年間担当。年間80本のプレスリリースを作成・配信し、業界メディア・全国紙・Webメディアを含む年間180件以上のメディア掲載を実現(広告換算値:年間約8,000万円)。新事業発表の記者会見を3回運営し、各回プレス50〜80名を集客した。

【主な担当業務】
・プレスリリース作成・配信(月平均7本、年80本)
・記者対応・メディアアテンド(年間150件以上)
・プレスカンファレンス企画・運営(3回、延べ参加メディア230媒体)
・危機対応・炎上時の一次窓口(延べ15件対応)

NG例

「プレスリリースの作成やメディア対応、社内での広報業務全般を担当していました。様々なメディアとの関係構築に取り組み、多くの掲載実績を積みました。「様々な」「多くの」が数字に置き換えられていない。採用担当者には何の根拠もない。

社内広報・インターナルコミュニケーションの例文

社内広報は数値化のハードルが高い領域ですが、対象人数・発行頻度・エンゲージメント指標などで具体性を持たせることができます。採用担当者が特に注目するのは「全社視点でコミュニケーションを設計できるか」です。

良い例文(社内広報・インターナルコミュニケーション)

【主な担当業務と実績】
・月刊社内報の企画・編集・制作進行(全社員1,800名対象、単独で担当)
・社内報デジタル化プロジェクトのリード(紙→Web移行、閲覧率を従来の28%→72%に改善)
・社長メッセージ動画の企画・撮影ディレクション(四半期ごと4本/年、視聴率78%)
・採用広報コンテンツ(社員インタビュー記事)の年間30本制作

未経験から広報へ転職する場合の書き方

営業・マーケティング・人事・デザイナーなど他職種から広報に転職する場合、前職での経験を「広報視点で翻訳」することが重要です。採用担当者は「この人は広報で何ができるか」を読み取ろうとしています。

採用担当者はここを見ている

  • 前職で培った「文章力・情報整理力・対外折衝力」が広報に転用できるか
  • メディア・SNS・コンテンツに対する個人的な関心・経験(副業・個人活動含む)
  • なぜ広報なのか、なぜ今のタイミングなのかが論理的に説明できるか

未経験転職の場合は、前職の実績を具体的に示した上で「広報との接点」を自己PR欄で説明する構成が有効です。たとえば、営業経験者であれば「顧客に自社製品の価値を言語化・提案してきた経験がPR思考の原点」という形で繋げることができます。

自己PR欄の書き方と例文

自己PR欄は、職務要約と実績欄では伝えきれない「あなたが広報として何ができるか」を補完する場所です。300〜400文字を目安に、採用担当者に響く内容を書きます。

採用担当者が広報の自己PRで見ているポイント

採用担当者はここを見ている

  • 戦略的思考力:「何をやったか」だけでなく、「なぜその施策を選んだか」「どう考えて動いたか」が書けているか
  • コミュニケーション設計力:誰に・何を・どう伝えるかを設計した経験があるか
  • 危機対応・柔軟性:想定外の状況や炎上・クレーム時に何を考え、どう動いたか
  • 自己PR文自体の文章クオリティ:広報は「書く仕事」。読みやすく説得力のある文章が書けているか

広報職の自己PR例文(2パターン)

良い例文①(コーポレートPR経験者)

「5年間にわたる広報業務を通じて、一過性の露出ではなく会社の信頼資産を積み上げるPR活動を重視してきました。プレスリリース1本の配信でも、記者がその会社をどう認識しているかという文脈を常に意識して構成しています。直近では危機対応の一次窓口として15件以上の対応経験を積み、ファクトベースの情報整理と素早い意思決定者への進言を実践してきました。新しい環境でも、メディアとの信頼関係構築と戦略的な情報発信の両輪でブランド価値向上に貢献します。」(約230文字)

良い例文②(未経験転職・営業出身)

「3年間の法人営業経験で培った「顧客課題を起点に価値を言語化し、相手の文脈で伝える力」が、広報での仕事に直結すると考えています。営業時代は、自社製品の強みをプレスリリース形式でまとめた提案資料を社内展開し、部署全体の提案精度向上に貢献した経験があります。また個人としてもnoteで業界情報の発信を2年継続(フォロワー2,000名)しており、コンテンツ設計への関心は実際の行動で示してきました。広報チームに入り、自社の信頼性構築に最前線で関わりたいと思っています。」(約280文字)

NG例

「コミュニケーション力があり、人と話すことが好きです。メディアとの関係も大切にしながら、様々な広報活動に意欲的に取り組んでいきたいと思っております。抽象的な「コミュニケーション力」と意欲の表明だけでは、広報候補者として何も伝わらない。

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まとめ

  • 採用担当者が広報の職務経歴書で最初に見るのは冒頭の職務要約。業務の羅列だけでは30秒で判断されて終わる
  • 担当業務には必ず頻度・規模・戦略的関与度を加え、「この人が何をどれだけやったか」を即座に伝える
  • 広報実績は「メディア掲載件数・広告換算値・SNS指標・プレスリリース採用率」など5つの指標で数値化できる
  • 自己PRは「コミュニケーション力があります」で終わらず、なぜその広報戦略を選んだか、危機対応でどう判断したかという思考プロセスまで書く
  • 書類自体が広報スキルの証明。読みやすく、論理的で、具体的な職務経歴書を書けるかどうかが選考の最初の関門

職務経歴書の作成に行き詰まった場合は、プロのサポートを活用する方法もあります。職務経歴書の代行サービスを使えば、経験豊富なキャリアのプロが内容を仕上げてくれます。

広報の職務経歴書に関するよくある質問

広報の職務経歴書は何枚(何ページ)が適切ですか?

経験年数や担当業務の多さにもよりますが、2〜3ページが一般的です。1ページでは情報量が不足しやすく、4ページを超えると採用担当者が読み切れないリスクがあります。実績が豊富な方は「職務要約→代表的な実績3〜4件を厳選→担当業務リスト」という構成で2〜3ページにまとめることを意識してください。

実績を数値化できない場合、どう書けばいいですか?

数値がない場合は、①対象人数や規模(「全社員1,800名対象」)、②比較表現(「前年比150%に拡大」)、③難易度・新規性(「社内初のプレスカンファレンスを単独で企画・運営」)の3つのアプローチで具体性を補います。「多くの」「様々な」などの曖昧な形容詞は使わず、具体的な状況説明で代替してください。

広報未経験でも職務経歴書で採用されますか?

未経験でも採用される方はいます。採用担当者が見ているのは「この人の前職経験が広報でどう活かせるか」という観点です。前職で培った文章力・対外折衝力・コンテンツ制作経験を「広報の言葉」に翻訳する作業が職務経歴書の核心になります。加えて、個人ブログ・note・SNSなどでの情報発信経験があればポートフォリオとして示すと、実務への関心と文章力を同時にアピールできます。

広報の職務経歴書に書くべき資格はありますか?

広報職に必須の資格はありませんが、以下の資格・スキルは記載する価値があります。①TOEIC(グローバル企業や外資系企業を志望する場合)、②秘書検定・ビジネス文書検定(文章力の証明として)、③Googleアナリティクス認定資格(Web広報・デジタルPRを担当する場合)、④PRプランナー資格(日本パブリックリレーションズ協会の公的資格)。資格がなくても、具体的な実績の方が採用判断に影響します。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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