この記事では、履歴書テンプレートの無料ダウンロード先と、用途に合った選び方を解説します。厚生労働省が推奨する2021年以降の新様式の特徴、Word・Excel・PDF形式の使い分け、採用担当者の視点から見た「選んではいけないフォーマット」まで整理しています。
テンプレートを選ぶ前に確認|「JIS規格廃止」で様式はどう変わったか
インターネットで「履歴書テンプレート」と検索すると、数多くの無料配布サイトが表示されます。しかし、ダウンロードしたテンプレートが最新の推奨様式に準拠しているかどうかは、見た目だけでは判断できません。
2020年に日本規格協会がJIS規格の解説から「履歴書の様式例」を削除したことで、長年使われてきた”JIS規格の履歴書”は公式の推奨様式ではなくなりました。その翌年2021年4月、厚生労働省が公正な採用選考を目的とした新しい「履歴書様式例」を公表しています。
旧JIS規格と厚生労働省の新様式、何が変わったか
新様式の主な変更点は以下の4つです。古いテンプレートには今も削除された項目が残っているケースがあるため、ダウンロード前に確認が必要です。
| 削除・変更された項目 | 変更後の扱い |
|---|---|
| 性別欄 | 記入は任意(強制しない) |
| 通勤時間 | 削除(記載不要) |
| 扶養家族数(配偶者を除く) | 削除(記載不要) |
| 配偶者・配偶者の扶養義務 | 削除(記載不要) |
採用担当者の立場から見ると、旧フォーマットの書類が届いても選考上の大きな問題にはなりません。ただし、古い様式を使うと「最新情報を調べる習慣がない」という印象につながるリスクがあります。テンプレートを選ぶ際は、発行元と作成日を必ず確認してください。
「JIS規格様式」と書いてあるテンプレートは使えるのか
「JIS規格」と記載されているテンプレートでも、2020年以降に改訂されたものであれば問題ありません。問題は、改訂前の旧版を配布し続けているサイトが今も存在することです。配布サイトの更新日や、削除された項目が残っていないかを確認する習慣をつけておきましょう。
採用担当者はここを見ている
- 性別欄・通勤時間欄など削除された項目が残っていないか
- テンプレートの発行元が信頼できるか(厚生労働省公式・大手転職サービスが安全)
- フォーマットが正しく印刷・表示できるか(レイアウト崩れがないか)
【目的別】無料で使えるおすすめテンプレートとダウンロード先
履歴書テンプレートは「どこからでも無料のものを」ではなく、自分の目的に合ったものを選ぶことが書類完成度を高める第一歩です。転職・新卒・アルバイトでは最適なフォーマットが異なります。
転職・中途採用向けのテンプレート選び
転職活動では、職歴の記載スペースが十分に確保されたフォーマットが基本です。転職回数が多い場合は職歴欄が広いタイプ、直近の職場での実績を強くアピールしたい場合は自己PR欄が大きいタイプが向いています。
| 状況 | おすすめのテンプレートタイプ | ダウンロード先(無料) |
|---|---|---|
| 転職・異動回数が多い | 職歴欄が広いタイプ | リクナビNEXT・doda |
| 熱意・志望度を伝えたい | 志望動機・自己PR欄が大きいタイプ | doda・マイナビ転職 |
| 資格・スキルが多い | 資格欄・スキル欄が充実したタイプ | リクナビNEXT・マイナビ転職 |
| 標準的な書類を作りたい | 厚生労働省の推奨様式 | 厚生労働省公式・各転職サービス |
採用担当者が書類選考で最も重視するのは「志望動機」と「自己PR」であることが調査から明らかになっています(約7割の採用担当者が重視と回答)。志望動機欄が3行しかないコンパクトなテンプレートを選ぶと、書けることが制限されてしまいます。書く内容の量に合わせてフォーマットを選ぶ視点が重要です。
新卒・就活向けのテンプレート選び
新卒・学生の場合、まず在籍する学校や専門学校からフォーマットの指定があるかを確認します。指定がある場合は必ずその指定様式を使用してください。
指定がない場合は、自己PR欄・学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)欄が設けられているテンプレートが使いやすいです。職歴が少ない分、学歴欄や課外活動を補足できるスペースに余裕のあるフォーマットを選ぶと、情報量の不足をカバーできます。
良い例文
学校からフォームの指定がなかったため、厚生労働省の新様式(2021年版)をダウンロードして使用しました。性別欄は任意とのことで、記載しないまま提出しました。
NG例
ネットで最初に表示されたテンプレートを何も確認せずに使用し、削除されたはずの「通勤時間」「扶養家族数」欄が残っていた。様式の確認を怠ると、採用担当者に「情報収集が雑」という印象を与える可能性があります。
アルバイト・パート向けのテンプレート選び
アルバイト・パートの応募では、シンプルな構成のコンパクトなテンプレートで十分です。特に以下の欄が設けられているものを選ぶと、応募先に必要な情報をスムーズに伝えられます。
- 勤務可能な曜日・時間帯の記入欄
- 短期・長期などの希望条件を書ける「本人希望欄」
- 学校や家庭の状況を補足できるメモスペース
タウンワークやバイトルなどのアルバイト求人サービスが配布しているテンプレートは、こうした項目が初めから備わっており使い勝手がよいです。アルバイト応募に必ずしも専用テンプレートを使わなければならないルールはありませんが、応募先に伝えるべき情報が揃っているかを確認して選びましょう。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →Word・Excel・PDF|提出方法で変わる「正しい形式」の選び方
テンプレートの形式(Word・Excel・PDF)はどれを選んでも問題ない、と考えている方は多いですが、提出方法によって最適な形式は異なります。形式を誤ると、採用担当者側での表示崩れや、書類管理上の不備につながることがあります。
| 提出方法 | おすすめの形式 | 理由 |
|---|---|---|
| 印刷して手渡し・郵送 | PDFで印刷 | レイアウトが崩れず、フォントの差異も生じない |
| メールに添付して送付 | WordやExcelで作成→PDF変換して添付 | 受け取り側の環境に関係なく正確に表示される |
| Webフォームからアップロード | 求人サイトの指定形式に従う | システム要件への適合が最優先 |
| 手書きで記入したい | PDFをダウンロードして印刷・手書き | 罫線が正確に印刷できる |
WordやExcelで作成した場合、保存時は必ず「PDF形式でエクスポート」を行ってから提出するのが原則です。Word形式のままメールに添付すると、受け取る環境によってフォントや行間が崩れるケースがあります。
Excel形式は文字サイズや枠のサイズを自由に調整できる反面、印刷時のページ設定や余白調整が難しく、慣れていない場合はWordより扱いにくいことがあります。初めて履歴書を作成する場合はWordを選んだほうがトラブルが起きにくいです。
採用担当者が見ているテンプレート選びのポイント
履歴書のフォーマット選びは「どこからダウンロードしたか」より「自分の内容を正しく伝えられるか」が本質的な問いです。テンプレートの設計次第で、採用担当者に届く情報量と印象が大きく変わります。
志望動機・自己PR欄の「広さ」が通過率に影響する理由
採用担当者が書類選考時に最も重視するのは「志望動機」と「自己PR」です。これは複数の調査で7割前後の採用担当者が選ぶ上位2項目です。
一方で、テンプレートの中には「志望動機欄が3行しかない」コンパクトなフォーマットも多く存在します。欄が小さいと内容を削らざるを得なくなり、伝えたいことが伝わりにくくなります。テンプレートを選ぶ際は、志望動機・自己PR欄に十分な記入スペースがあるかを最初に確認してください。
採用担当者はここを見ている
- 志望動機欄の記述量:行数が少ない欄に短く書かれた内容は「熱意が低い」と判断されやすい
- 自己PR欄の広さ:転職者の場合、具体的な実績・数字を書けるスペースがあるかが重要
- フォーマットの読みやすさ:フォントサイズや行間が適切で、内容を一目で把握できるか
採用担当者が見て困った3つのNGパターン
採用担当者へのヒアリングや業界情報として、書類選考時に担当者が戸惑うフォーマット上の問題を3つ挙げます。
NGパターン1|削除されたはずの項目が残っている
旧JIS規格の様式を使用し、「通勤時間」「配偶者」などの欄が残っている場合。採用担当者が「この様式はどのバージョン?」と確認しなければならなくなります。選考上の大きな問題にはなりませんが、最新情報への配慮が見えないのが難点です。
NGパターン2|印刷レイアウトが崩れている
WordやExcelで作成した際に余白設定が合わず、2ページに分断されたり文字が枠からはみ出すケース。「提出前に確認していない」という印象を与えます。提出前には必ず印刷プレビューか実際の印刷で確認してください。
NGパターン3|用途に合わない欄の広さ
転職経験が多いのに「新卒向けの職歴欄が少ないテンプレート」を使い、職歴を書ききれないまま提出するケース。または新卒で職歴がほぼないのに「職歴強調型テンプレート」を選び、欄が空白だらけになるケースもあります。フォーマットは自分の情報量と状況に合わせて選ぶのが基本です。
テンプレートを使う際によくある3つの失敗
テンプレートをダウンロードして使う段階で、多くの方が同じポイントでつまずきます。提出前に以下の3点を確認することで、書類の完成度が大きく変わります。
- フォント・文字サイズが変わってしまう:テンプレートを開いた際にPCにインストールされていないフォントが使われていると、自動で別のフォントに置き換わります。保存前にフォントを「游明朝」「游ゴシック」など一般的なものに統一しておきましょう。
- メール添付時にWord形式のまま送ってしまう:作成後は必ずPDF形式に変換してから送付します。Word形式のまま添付すると、受け取った環境によってレイアウトが崩れることがあります。ファイル名は「履歴書_氏名_提出日.pdf」のようにわかりやすく設定しましょう。
- 西暦と元号の表記が混在する:同一書類内での年号表記は必ず統一します。応募先から指定がある場合はそれに従い、指定がない場合は西暦・元号のどちらでも問題ありませんが、履歴書全体を通じて同じ表記で揃えることが必須です。
また、証明写真のサイズは縦3.0cm×横2.4cmが一般的な規格です。写真欄のある履歴書では、印刷前にサイズが正しく設定されているかを確認してください。写真が欄からはみ出していたり、逆に小さすぎると印象が散漫になります。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 2020年のJIS規格廃止後、厚生労働省が2021年に新様式を公表。性別欄が任意になり、通勤時間など4項目が削除された
- テンプレートは転職・新卒・アルバイトの用途別に選ぶのが基本。転職者は志望動機・自己PR欄の広さを最初に確認する
- WordやExcelで作成した後はPDF変換してから提出が原則。印刷・メール送付ともにPDF形式が安全
- 採用担当者が最も重視するのは「志望動機」と「自己PR」。これらの欄が小さいテンプレートは内容が削られる原因になる
- 信頼できるダウンロード先は、厚生労働省公式・リクナビNEXT・doda・マイナビ転職など大手転職サービスの配布ページ
テンプレート選びは書類作成の入口です。フォーマットが整っていれば、伝えたい情報を欠かさず書き込める状態になります。自分の状況に合った最新様式を選び、採用担当者に読んでもらえる書類を仕上げてください。
履歴書テンプレートに関するよくある質問
- 履歴書テンプレートは手書きとパソコン作成のどちらが良いですか?
-
応募先から指定がある場合はそちらに従います。指定がない場合、パソコン作成・手書きのどちらでも採用選考上の有利不利はほとんどありません。パソコン作成は文字が均一で読みやすく修正が容易、手書きは「丁寧さ・誠実さ」を評価する採用担当者も存在します。自分が作成しやすく仕上がりが綺麗になる方を選んでください。
- 厚生労働省の履歴書テンプレートはどこでダウンロードできますか?
-
厚生労働省の公式サイトに「履歴書様式例」がExcel形式とPDF形式で公開されています。また、リクナビNEXT・doda・マイナビ転職など大手転職サービスの各テンプレートページからも、厚生労働省様式に準拠したテンプレートを無料でダウンロードできます。こちらのサービスではA4対応版やWord形式なども用意されているため、用途に合わせて選ぶと便利です。
- 履歴書テンプレートをメールで送る場合のファイル形式は何が正解ですか?
-
メールに添付する場合はPDF形式が推奨です。WordやExcelをそのまま送ると、受け取る側の環境によってフォントや行間がずれることがあります。作成後はWordやExcelの「ファイル→PDFとしてエクスポート」機能でPDFに変換してから送付してください。ファイル名は「履歴書_山田太郎_20260530.pdf」のように氏名と日付を含めると管理しやすく丁寧な印象になります。
- アルバイトの応募にも転職用の履歴書テンプレートを使っていいですか?
-
アルバイト応募に転職向けテンプレートを使用しても問題ありません。ただし、アルバイト専用テンプレートには勤務可能な曜日・時間帯・希望条件欄が設けられているものが多く、応募先に必要な情報をスムーズに伝えられます。タウンワーク・バイトルなどのアルバイト求人サービスが配布しているテンプレートを活用すると、必要な項目が初めから揃っているため便利です。


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