この記事では、保育士の履歴書における特技欄の書き方を採用担当者の視点から解説します。採用担当者が特技欄から何を判断しているかを軸に、評価される特技の例文8選・NG例・特技が思い浮かばない場合の対処法まで網羅しています。
採用担当者が保育士の特技欄で判断していること
特技が「保育現場での即戦力」を示す指標になる
保育士の採用では、特技欄が他の職種以上に重要視されます。理由は明確で、特技がそのまま保育現場での実践力を示す材料になるからです。
ピアノが弾けるなら朝の会・お帰りの会の伴奏を即日任せられます。絵が得意なら製作活動の主担当として期待されます。スポーツが好きなら体育遊びで子どもたちを引っ張れます。採用担当者は特技欄を読みながら、「この人は配属後に何を担当できるか」を同時に思い描いています。
採用担当者はここを見ている
- 特技が保育の日常活動(歌遊び・製作・外遊び)に直接活かせるかどうか
- 継続して磨いてきたスキルか、それとも単なる趣味程度か
- 保育士としての人柄・個性が伝わるか
特技欄で差がつく3つの理由
「特技欄は空欄でも選考に影響しない」と思われがちですが、実際には差がつく場面が3つあります。
- 他の候補者と条件が同じとき、特技欄が最終的な判断材料になる
- 面接で「特技についてもう少し聞かせてください」と掘り下げられ、話が弾みやすくなる
- 採用後の担当活動(音楽・製作・体育遊びなど)を決める際の参考情報として使われる
特技欄は「埋めるだけ」の欄ではありません。採用担当者に「この人は現場でこんな役割を担える」と想像させるための場所です。
保育士の履歴書 特技欄の書き方の基本
趣味欄との使い分け
履歴書には「趣味」「特技」が別々に設けられているフォーマットもあります。使い分けの基本は次のとおりです。
| 欄 | 書くもの | 例 |
|---|---|---|
| 特技欄 | 他の人より得意なこと・継続的に磨いてきたスキル | ピアノ(10年)、水泳(選手経験あり) |
| 趣味欄 | 余暇に楽しんでいること(得意でなくてもOK) | 映画鑑賞、読書、料理 |
どちらの欄も書ける場合は、特技欄には「スキルとして語れるもの」、趣味欄には「人柄が出るもの」を選ぶと採用担当者に伝わりやすくなります。
「特になし」「空欄」がNGな理由
「特技が思い浮かばない」という理由で空欄にしたり「特になし」と書いたりすると、書類選考で損をします。
採用担当者の立場では、「特技:なし」「特技:特になし」と書かれた履歴書を見ると、自己分析が浅い人・積極性に欠ける人という印象を持つことがあります。とくに保育士という職種では、「子どもたちに何も提供できることがないのか」と受け取られるリスクがあります。
特技は「プロ級のスキル」でなくてもかまいません。「子どものころから続けている折り紙」「毎週欠かさずやっているヨガ」でも、書き方次第で採用担当者の印象は大きく変わります。
文字数と書き方のフォーマット
特技欄に書く文字数の目安は30〜60文字程度です。特技名だけでなく、継続年数や保育への接点を一言添えると採用担当者に伝わりやすくなります。
使いやすいフォーマットは次の3段構成です。
- 特技の名称(ピアノ、折り紙など)
- 継続年数や経験の深さ(〇年継続、〇級取得など)
- 保育への活用イメージを一文で(子どもたちと〜、保育活動で〜)
フォーマット例
特技:ピアノ(15年継続。バイエル修了レベル)。保育の歌遊びや朝の会の伴奏で子どもたちと音楽を楽しめます。
採用担当者が評価する保育士の特技 例文8選
保育士の履歴書で採用担当者に評価される特技と例文を8種類紹介します。各例文は3段構成(特技名・継続年数・保育への接点)を意識して作成しています。
ピアノ・楽器演奏
ピアノは保育士の特技として最も評価されやすいスキルです。演奏レベルにかかわらず、継続年数と保育での活用を一言添えましょう。「上手に弾けない」と自己否定するのではなく、弾けるレベルを具体的に書くことが重要です。
良い例文
特技:ピアノ(子どものころから15年継続。バイエル修了レベル)。朝の会や歌遊びの伴奏で子どもたちと音楽を楽しめます。
NG例
特技:ピアノ(少し弾けます)
→ 「少し」という表現が採用担当者に「実際は使えない」という不安を与えます。弾けるレベルを具体的に書くか、継続年数で補いましょう。
絵・イラスト・造形
製作活動の担当者として期待されるため、絵が得意な方は積極的にアピールを。デジタルイラストも近年の掲示物や連絡帳の挿絵作成で活用できます。絵の種類(水彩・油彩・イラストなど)を書き添えると具体性が増します。
良い例文
特技:イラスト(幼少期から油彩を習い、大学でも美術サークルに所属。人物・動物を得意とします)。季節の壁面製作や製作活動の指導で活かせます。
スポーツ
体を動かす特技は、体育遊び・外遊びの担当として即戦力になります。競技名と経験年数を明記するのがポイントです。チームスポーツの経験は「子ども同士の協力を引き出せる」という観点からも評価されます。
良い例文
特技:バスケットボール(中学・高校・大学と10年継続。準レギュラー経験あり)。外遊びや体育遊びで子どもたちと全力で体を動かすことが好きです。
スポーツ欄が独立して設けられているフォーマットもあります。履歴書のスポーツ欄の書き方も合わせて確認しておくと安心です。

歌・コーラス
保育の現場では、歌は毎日の活動に欠かせません。合唱部の経験やコーラスグループへの参加経験は、歌遊び・音楽活動の担当者として即戦力になります。
良い例文
特技:歌・合唱(高校・大学と合唱部に所属し、県大会出場経験あり。現在も地域コーラスグループに参加中)。子どもたちが楽しめる歌遊びの引き出しを増やしています。
音楽系の趣味がある方は音楽鑑賞の履歴書への書き方と例文も参考にしてください。

料理・食育
食育活動・給食指導での活用が期待されます。特定の料理ジャンルや、子どもが食に興味を持てる取り組みと結びつけると採用担当者の目に止まりやすくなります。
良い例文
特技:料理(毎週末に自炊を続けて5年。和食を中心に50種以上のレシピをマスターしています)。食育活動や給食の話題を子どもと楽しく話せます。
折り紙・工作
折り紙や工作は、保育の製作活動で毎週使うスキルです。「折り紙が好き」という程度でも継続年数を添えれば十分なアピールになります。季節の製作物を例示できると、採用担当者の現場イメージが膨らみます。
良い例文
特技:折り紙(幼少期から続けて20年以上。動物・季節飾りを中心に100種以上の折り方を知っています)。雨の日の室内活動や製作の時間で子どもたちと一緒に楽しんでいます。
英語・語学
インターナショナル保育園や外国籍の子どもが多い施設では、語学スキルは即戦力として高く評価されます。TOEICや英検のスコア・級がある場合は必ず数字を記載しましょう。スコアがない場合は「日常会話レベル」「海外生活〇年」など具体的な経験で補います。
良い例文
特技:英語(TOEIC 650点。日常会話レベルが可能)。英語を楽しく体験できる保育活動のサポートに活かしたいと考えています。
読書
読書は「特技としては弱い」と思われがちですが、保育系の専門書・絵本の読み込みと結びつければ保育士らしいアピールになります。「何でも読みます」では伝わらないので、読んでいるジャンルを必ず書き添えましょう。
良い例文
特技:読書(保育・育児・子どもの発達に関する専門書を年30冊以上読んでいます)。子どもの成長段階に合わせた関わり方を日々アップデートしています。
読書を趣味欄に書く場合の書き方については履歴書の趣味「読書」の書き方と例文も参考にしてください。

完全無料の履歴書・職務経歴書作成ツール
「サクレキ」質問に答えるだけで、選考書類がカンタンに完成
- 自己PR・志望動機も例文付きで安心
- スマホからでもOK。たった3分で履歴書・職務経歴書が完成
- 自動フォーマットで書き間違いゼロ
\ 完全無料・簡単3分で完成! /
無料で履歴書・職務経歴書を作成する →「特技がない」と感じる保育士が使える3つの方法
「ピアノも弾けないし、絵も得意じゃない。書けることが何もない」という方に向けて、特技欄を埋めるための具体的なアプローチを3つ紹介します。
日常の習慣を特技に言語化する
毎日続けていることは「特技」になります。ジョギング、料理、掃除のルーティン、日記、ストレッチ——継続していることがあれば、保育との接点を意識して言語化してみましょう。
| 日常習慣 | 言語化の例 |
|---|---|
| 毎朝ジョギング(3年継続) | 体力づくりを大切にしており、子どもたちと外遊びで全力で走り回れます |
| 毎日の料理(5年継続) | 食材・栄養への関心が高く、食育活動の話題を自然に出せます |
| 週1回のヨガ(2年継続) | 心身のバランスを意識しており、子どもたちの落ち着いた雰囲気づくりに活かせます |
保育実習・アルバイトの経験を特技に変換する
実習やアルバイト・ボランティアで繰り返し行ったことも特技に変換できます。
- 「実習中にピアノを毎日練習した」→ 特技:ピアノ(実習期間中に集中的に練習。〇〇曲を習得)
- 「製作活動の準備を何度も担当した」→ 特技:工作・製作(季節の壁面製作を複数回担当した経験があります)
- 「絵本の読み聞かせを担当した」→ 特技:読み聞かせ(実習・ボランティアで50冊以上の読み聞かせを経験)
「繰り返した経験」が特技の素材です。名前をつけて書くことで、採用担当者には立派なスキルとして映ります。
趣味を保育との接点で語る
趣味と保育をつなぐ「接点の一文」を加えるだけで、趣味が特技に格上げされます。
| 趣味 | 保育との接点(一文) |
|---|---|
| アニメ鑑賞 | 子どもが好きなキャラクターや作品の知識が豊富で、子どもの会話に自然に入れます |
| 旅行 | 各地の食・文化・自然に触れた経験が、子どもへの話題づくりに活かせます |
| 映画鑑賞 | 幅広いジャンルの作品を観ており、絵本選びや製作のアイデアに活かしています |
子育て支援員など保育系の職種でも、特技欄の考え方は同じです。子育て支援員の履歴書の書き方も合わせて確認してみてください。

採用担当者が落としたくなる特技のNG例
特技欄でのよくある失敗パターンを確認しておきましょう。書き方ひとつで採用担当者の印象は大きく変わります。
| NG例 | 問題点 |
|---|---|
| 特技:特になし | 自己分析の浅さ・積極性のなさと受け取られる |
| 特技:料理(簡単なものしかできません) | 自己否定が採用担当者の不安を招く |
| 特技:ゲーム(対戦ゲームが得意) | 保育との接点がなく、人柄のアピールにもならない |
| 特技:人と話すこと | 曖昧すぎて何も伝わらない |
| 特技:コミュニケーション能力 | カタカナの能力名は具体性がなく印象に残らない |
NG例文
特技:明るい性格で、誰とでもすぐに打ち解けることができます。
→ これは特技ではなく自己PRです。特技欄はスキルや活動を書く欄であり、性格の説明は自己PR欄で行いましょう。「欄の使い方を理解していない人」という印象を与えるリスクがあります。
採用担当者はここを見ている
- 「この特技は保育の現場で活かせるか」を常に確認している
- 「ピアノが弾ける」と書けば面接で実際に弾いてもらうことがある。誇張は禁物
- 「特技:なし」より「特技:折り紙(日常的に楽しんでいます)」のほうが採用担当者の印象はよい
完全無料の履歴書・職務経歴書作成ツール
「サクレキ」質問に答えるだけで、選考書類がカンタンに完成
- 自己PR・志望動機も例文付きで安心
- スマホからでもOK。たった3分で履歴書・職務経歴書が完成
- 自動フォーマットで書き間違いゼロ
\ 完全無料・簡単3分で完成! /
無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
保育士の特技欄は、採用担当者が「配属後に何を担当できるか」を判断する材料です。プロ級のスキルでなくても、継続年数・保育との接点・具体的なエピソードを組み合わせることで、採用担当者の印象に残る記述ができます。
- ピアノ・絵・スポーツなど保育活動と直結する特技は積極的にアピールする
- 「特技がない」場合は日常の習慣・実習経験・趣味を保育の文脈で言語化する
- 「特になし」「空欄」「曖昧な書き方」は採用担当者の印象を下げる
- 書き方のフォーマットは「特技名+継続年数+保育への接点」の3段構成が使いやすい
書道を特技として書く場合の特技欄・資格欄の使い分けは履歴書に書道を書く方法を参考にしてください。

保育士の履歴書 特技欄に関するよくある質問
- 特技欄と趣味欄が両方ある場合、何が違いますか?
-
特技欄には「継続して磨いてきたスキル」、趣味欄には「余暇に楽しんでいること」を書き分けるのが基本です。ピアノを10年続けているなら特技欄、映画が好きなら趣味欄、という使い分けです。どちらに書くか迷う場合は、保育活動に活かせるものを特技欄に置くと採用担当者に伝わりやすくなります。
- 保育に直接関係ない特技を書いてもよいですか?
-
書いてかまいません。ただし「保育との接点を一文添える」ひと工夫で採用担当者の受け取り方が変わります。「旅行が好き」という趣味も「各地の文化や食に触れた経験を子どもへの話題づくりに活かせます」と書けば、人柄と保育適性を同時に伝えられます。
- 特技はいくつ書けばいいですか?
-
1〜3つが目安です。1つに絞って丁寧に書く方が、5〜6個を羅列するより印象に残ります。複数書く場合は保育と関連するものを先に書き、後ろに趣味寄りのものを添える構成が伝わりやすいです。特技欄のスペースが小さい場合は最も強みになるものを1つ選んで凝縮しましょう。
- ピアノが弾けない保育士でも書類選考を通過できますか?
-
もちろんです。ピアノは加点要素であり、選考の必須条件ではありません。スポーツ・折り紙・歌など保育活動に活かせる特技を丁寧に書けば十分にアピールできます。ピアノが弾けないことを特技欄に書いたり、謝罪的なコメントを添えたりする必要はありません。


コメント