この記事では、管理栄養士免許を履歴書の資格欄に正しく書く方法を解説します。正式名称の確認方法、取得見込みの記載、栄養士免許との書き分けルール、採用担当者が実際に見ているポイントを具体例付きで紹介します。
管理栄養士を資格欄に書くときの3つの基本ルール
管理栄養士を履歴書の資格欄に書くとき、意外なほど多くの人が正式名称を誤って記載しています。「管理栄養士資格」「管理栄養士」のみなど、正確に見えて実は不完全な表記が散見されます。まずは3つの基本を押さえてください。
①「管理栄養士免許」が唯一の正式名称
管理栄養士は、栄養士法に基づき厚生労働大臣が交付する国家資格です。交付されるのは「資格証」ではなく「免許証」であるため、履歴書の資格欄には必ず「管理栄養士免許」と記載します。
正しい記載例
令和○年○月 管理栄養士免許 取得
「取得」という言葉で締めるのが一般的なルールです。「合格」は試験に受かったことを指す言葉であり、管理栄養士の場合は試験合格後に免許申請が完了して初めて「免許取得」になります。
採用担当者はここを見ている
- 「管理栄養士免許」という表記で、国家試験合格+免許申請完了の両方が確認できる
- 「免許」か「資格」かの区別は、申請書類や報告書を正確に書ける人かどうかの判断材料になる
- 医療・介護施設では特に、記録の正確さを重視するため資格欄の細部まで確認される傾向がある
②取得年月は免許証の「登録年月日」から確認する
資格欄に記載する日付は、国家試験の合格発表日でも、試験日でもなく、免許証に記載された「登録年月日」です。この点を誤解している人が多いため、手元に免許証がある場合は必ず確認してください。
| 日付の種類 | 意味 | 履歴書への記載 |
|---|---|---|
| 試験日 | 国家試験を受けた日 | 記載しない |
| 合格発表日 | 試験結果が公表された日 | 記載しない |
| 登録年月日 | 厚生労働省の名簿に登録された日 | この日付を記載する |
免許証を手元で確認できない場合は、「管理栄養士籍登録簿」に登録された日付を管轄の都道府県庁に問い合わせることで確認できます。記憶だけで書くのは避けてください。
③栄養士免許の書き分けルール
管理栄養士免許を持っている場合、栄養士免許の記載は基本的に不要です。管理栄養士は栄養士を上位に包含した資格であり、管理栄養士免許のみの記載でも栄養士として業務できることが採用担当者に伝わります。
- 管理栄養士免許のみ保有する場合:管理栄養士免許だけ記載(栄養士は省略で問題なし)
- 栄養士と管理栄養士の両方を記載する場合:取得日が古い栄養士免許を先に書き、次に管理栄養士免許を書く
なお、栄養士免許単独で書く機会がある方や、栄養士から管理栄養士へのキャリアパスについて詳しく知りたい方は、栄養士免許の履歴書への正しい書き方も参考にしてください。

管理栄養士の資格欄でよくあるNG例と改善パターン
正式名称のルールを知らずに提出した履歴書は、採用担当者に「細部への注意が甘い」という印象を与える可能性があります。以下の3つのNGパターンは実際の応募書類で頻繁に見られます。
NG①「管理栄養士資格」は認識の誤り
NG例
令和○年○月 管理栄養士資格 取得
正しい書き方
令和○年○月 管理栄養士免許 取得
管理栄養士は「免許」です。栄養士法の条文でも「管理栄養士免許」という表現が使われており、国が発行する書類の正式名称は「管理栄養士免許証」になります。「資格」という言葉に置き換えると、民間資格と区別がつかなくなります。
NG②「管理栄養士」の3文字だけで終わらせる
NG例
令和○年○月 管理栄養士 取得
正しい書き方
令和○年○月 管理栄養士免許 取得
「管理栄養士取得」という表現は、「管理栄養士という称号を得た」という意味にも解釈できます。「免許」を付け加えることで、厚生労働大臣から正式に交付された国家資格であることが明確になります。
NG③栄養士と管理栄養士を両方書く必要はない
NG例(多くの場合は不要)
平成○年○月 栄養士免許 取得
令和○年○月 管理栄養士免許 取得
管理栄養士を持っている場合、栄養士免許を別途記載しなくても選考上の不利にはなりません。ただし、「実務経験として栄養士として〇年働いた」という経歴を資格欄で示したい場合に限り、両方記載するケースがあります。その際は必ず取得日の古い順(栄養士→管理栄養士)に書いてください。
国試合格後・免許申請中の「取得見込み」の書き方
管理栄養士の国家試験に合格してから免許証が手元に届くまで、通常2〜3ヶ月かかります。その間に就職・転職活動を進める場合、資格欄の書き方に迷う人が多くいます。
試験合格前の書き方
国家試験の合格前であれば、現在の状態を正直に記載します。「取得見込み」という表現は合格が確定していない段階では使えません。
合格前(受験予定)の記載例
(受験予定)管理栄養士国家試験 令和○年○月受験予定
受験予定の記載は、採用担当者に向上心と専門性への意欲を伝える効果があります。本人希望欄や志望動機で「試験合格後すぐに即戦力として活躍したい」という意思を補足すると、より説得力が増します。
国試合格後・免許申請中の書き方
合格証書を受け取ったあと、免許申請書類を都道府県に提出してから免許証が届くまでは「取得見込み」または「申請中」の表現を使います。
合格後・免許申請中の記載例
令和○年○月 管理栄養士免許 取得見込み(免許申請中)
「合格」ではなく「取得見込み」と書く理由は、試験に合格しただけでは免許取得とは言えないためです。免許証の交付をもって正式な「取得」となります。
登録済証明書を早めに申請しておく理由
就職先によっては、入職前に「管理栄養士としての資格確認」を求めることがあります。本免許証の到着まで待てない場合は、「管理栄養士登録済証明書」を申請することで代替証明として提出できます。
- 本免許証の交付:申請から約2〜3ヶ月
- 登録済証明書の交付:申請から約1ヶ月
- 申請先:住民票がある都道府県の保健所または保健福祉センター
- 費用:収入印紙15,000円+その他書類費用
合格証書が届いたら、就職活動の進捗にかかわらず速やかに免許申請を行うことをおすすめします。申請のタイミングが遅れると、入職日に免許証が間に合わないケースが生じます。
採用担当者が資格欄で実際に見ているポイント
正式名称の正確さで「仕事ぶり」を評価される
採用担当者のほとんどは「管理栄養士資格」と書かれていても意味を理解してくれます。しかし、特に病院や介護施設など記録の正確さが求められる職場の担当者は、資格欄の細部から「この人は書類を正確に仕上げる人か」を無意識に評価しています。
管理栄養士が活躍する医療現場では、栄養指導の記録、患者の食事管理記録、報告書の作成など、正確な記述が求められる業務が多くあります。履歴書の資格欄は、その「正確さ」の最初のサンプルとして機能することがあります。
採用担当者はここを見ている
- 「免許」「資格」の使い分けを正確に行えているか
- 取得年月が正確に記載されているか(免許証の登録年月日と一致しているか)
- 複数の資格がある場合、取得日の古い順に整理されているか
- 取得見込みの場合、状況を誠実に表現できているか
管理栄養士以外に書ける関連資格の候補
管理栄養士免許のほかに保有している資格があれば、積極的に資格欄に書いてください。ただし、資格欄に記載できるのは「業務に関係する資格」が基本です。関連性が薄い資格を並べすぎると、焦点がぼやけます。
| 資格名 | アピールしやすい就職先 |
|---|---|
| 糖尿病療養指導士 | 病院・クリニック(糖尿病外来) |
| 健康運動指導士 | フィットネスクラブ・健診センター・スポーツ施設 |
| 食生活改善推進員 | 地域保健・行政機関・地域包括支援センター |
| 普通自動車免許 | 訪問栄養指導・訪問介護施設・在宅ケア |
| 栄養士免許 | (管理栄養士を上位資格として保有している場合は省略可) |
なお、食育インストラクターなど食・栄養系の民間資格の書き方については別記事で詳しく解説しています。民間資格の記載ルールは国家資格と異なるため、確認しておくと書き分けに役立ちます。

就職先別・状況別の資格欄記入例
就職先の種類や保有資格の状況によって、資格欄の書き方は若干変わります。以下の3パターンを参考に、自分の状況に合わせて記載してください。
病院・クリニックに応募する場合
医療機関では、管理栄養士の専門性と関連する医療知識を持つ資格が評価されます。糖尿病療養指導士や、臨床栄養に関連する資格を持っている場合は積極的に記載しましょう。
記載例:病院・クリニック
平成○年○月 普通自動車第一種免許 取得
令和○年○月 管理栄養士免許 取得
令和○年○月 糖尿病療養指導士認定証 取得
医療法人の履歴書では「入職」「貴院」などの医療業界固有の用語も使うことが多くなります。書き方の詳細は医療法人の履歴書の書き方で確認してください。

給食施設・学校・食品メーカーに応募する場合
給食施設や学校・企業の栄養管理職では、調理・衛生管理に関連する資格が評価されます。食品メーカーでは食品表示や品質管理に関連する知識も強みになります。
記載例:給食施設・学校・食品メーカー
平成○年○月 普通自動車第一種免許 取得
令和○年○月 管理栄養士免許 取得
令和○年○月 食品衛生責任者 修了(※取得している場合)
複数の資格がある場合の書き順
複数の資格を記載する場合は、取得日の古い順に記載するのが基本ルールです。運転免許は最も早く取得することが多いため、通常は一番上に書きます。
- ①取得日が最も古い資格(例:普通自動車免許)
- ②次に古い資格(例:栄養士免許 ※記載する場合のみ)
- ③管理栄養士免許
- ④その後に取得した関連資格(例:糖尿病療養指導士)
また、国家資格の取得時に行われる資格欄の正確な書き方は、他職種の国家資格と共通する部分があります。国家資格の正式名称の書き方に迷ったときの参考情報としても確認しておくと書き方の理解が深まります。

まとめ
- 資格欄の正式名称は「管理栄養士免許」。「資格」や「管理栄養士」3文字だけは不正確
- 取得年月は免許証に記載された「登録年月日」を確認して記載する
- 栄養士免許は管理栄養士免許を持っている場合、基本的に省略可能
- 国試合格後・免許申請中は「取得見込み(免許申請中)」と書く
- 免許証の到着が遅れる場合は「登録済証明書」の早めの申請が有効
- 関連資格は就職先に合わせて選択し、取得日の古い順に記載する
資格欄の1行は短い文章ですが、採用担当者が「正確な仕事ができる人か」を判断するサンプルにもなります。正式名称を確認し、丁寧に記載してください。
管理栄養士の資格欄に関するよくある質問
- 管理栄養士免許は「取得」と「合格」のどちらを使うのが正しいですか?
-
「取得」が正解です。「合格」は国家試験の結果を表す言葉であり、免許証が交付されて初めて「免許取得」になります。国試合格後・免許申請中の段階では「取得見込み」と記載し、免許証が届いた時点で「取得」に書き直してください。
- 栄養士免許と管理栄養士免許の両方を持っていますが、両方書くべきですか?
-
管理栄養士免許のみの記載で問題ありません。管理栄養士は栄養士を上位に包含する国家資格のため、管理栄養士免許を記載することで栄養士としての業務適格も伝わります。ただし、栄養士として積んだ実務経験を資格欄で示したい場合など、意図がある場合は両方記載することも可能です。その際は取得日の古い順(栄養士→管理栄養士)に書いてください。
- 管理栄養士の取得年月を正確に覚えていない場合はどうすればいいですか?
-
免許証を確認してください。管理栄養士免許証には「登録年月日」が記載されており、その日付が履歴書に書くべき取得年月です。免許証が手元にない場合は、発行した都道府県の保健所または保健福祉センターに「管理栄養士籍登録簿」の照会を依頼することで確認できます。記憶だけで書くことは避けてください。
- 管理栄養士の免許証が届く前に就職活動を進めるときはどう書けばいいですか?
-
国試合格後・免許申請中であれば「令和○年○月 管理栄養士免許 取得見込み(免許申請中)」と記載します。また、就職先によっては本免許証の代わりに「管理栄養士登録済証明書」の提出を求める場合があります。申請から交付まで約1ヶ月かかるため、合格後は早めに申請を進めておくことをおすすめします。
- 資格欄に管理栄養士以外の資格も書きたいのですが、優先順位はありますか?
-
基本的な順番は「取得日の古い順」です。運転免許は多くの場合、最も早く取得するため一番上になります。応募先の業務に関連する資格(例:病院への応募なら糖尿病療養指導士など)は記載することで専門性のアピールになります。一方、業務との関連が薄い資格を多数並べると焦点がぼやけるため、関連性の高いものを選んで記載してください。


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