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デザイナーの履歴書デザイン|採用担当者が見る5つのポイントとNG例

デザイナーの履歴書デザイン|採用担当者が見る5つのポイントとNG例

この記事では、デザイナーが転職時に準備する履歴書のデザインと書き方を採用担当者の視点から解説します。オリジナルデザインの履歴書がOKかNGかの判断基準、職種別(グラフィック/Web/UI-UX)の書き方のポイント、スキル欄の正しい記載方法まで、書類選考を通過するために押さえるべき内容を紹介します。

目次

デザイナーの履歴書、デザインにこだわるべきか

デザイナーであれば、履歴書の見た目にもこだわりたいと感じるのは自然です。しかし採用担当者が履歴書を開いてまず確認するのは「デザインの美しさ」ではありません。最初に見るのは情報の正確さと読みやすさです。

採用担当者がデザインより先に見ること

デザイン会社・Web制作会社・広告代理店などの採用現場では、書類選考時に「ポートフォリオ→職務経歴書→履歴書」の順に重点が置かれます。履歴書はあくまでも基本情報の確認書類として機能しており、採用担当者はここで以下の点を素早くチェックしています。

採用担当者はここを見ている

  • 氏名・連絡先・住所に誤りがないか(基本情報の正確さ)
  • 希望職種と実際の経験が一致しているか
  • 使用可能なツール・スキルが一目でわかるか
  • 写真・全体の清潔感

デザインのクオリティを判断する場はポートフォリオです。採用担当者は、履歴書ではデザインセンスを評価しようとは考えていない場合がほとんどです。この事実を知っているかどうかが、書類選考を通過する第一歩になります。

市販フォーマットで問題ない理由

JIS規格の履歴書や厚生労働省推奨様式のような一般的なフォーマットを使うことには、明確なメリットがあります。採用担当者が見慣れた形式のため、情報を探す手間がなく、選考がスムーズに進みます。

フォーマットの検討に費やす時間を、ポートフォリオの質向上や志望動機の深掘りに使う方が、書類選考の通過率を上げる近道です。PCで作成する場合は、履歴書のテンプレートを活用して効率的に準備を進めてください。

無料で使える履歴書テンプレートの選び方も確認しておくと、スタート前の迷いがなくなります。

デザイナーの履歴書で採用担当者が必ず確認する5つのポイント

一般的な転職者向けの書き方ガイドには載っていない、デザイナー職特有の確認ポイントがあります。以下の5点が、採用担当者が書類選考で実際にチェックしている内容です。

①職種名と専門領域の明確な記載

希望職種欄や職歴欄に「デザイナー」とだけ書くのは、採用担当者にとって情報量が少なすぎます。デザインの専門領域は職種によって求めるスキルが大きく異なるため、採用側は「どの分野のデザイナーか」を最初に確認します。

NG例

希望職種:デザイナー
職歴:デザイン会社でデザイン業務を担当

良い例

希望職種:Webデザイナー(UI設計・バナー・LP制作)
職歴:Web制作会社にてWebデザイナーとして勤務。LP制作・サイトリニューアル・バナー制作を担当

専門領域を明記することで、採用担当者がポートフォリオを開く前に「自社の求める人材か」を判断できるようになります。

②スキル・使用ツール欄の具体性

スキル欄にソフト名を並べるだけでは、採用担当者にはスキルレベルが伝わりません。「何を・どのレベルで・どんな業務に使ったか」の3点セットで記載することが、他の候補者と差がつくポイントです。

NG例

使用ツール:Photoshop, Illustrator, Figma, After Effects

良い例

・Photoshop(実務8年/画像加工・バナー制作・印刷入稿)
・Illustrator(実務8年/ロゴ・チラシ・パッケージデザイン)
・Figma(実務3年/UIデザイン・プロトタイプ作成・コンポーネント管理)
・After Effects(実務2年/Web広告用アニメーション制作)

採用担当者はスキル欄を見た時点で「このデザイナーは自社の業務に対応できるか」を判断します。ツール名だけの羅列は「使ったことはあるが実力は不明」という印象を与えてしまいます。

③写真と全体の清潔感

デザイナーは「視覚的な判断力を持つ職種」として採用担当者に見られています。証明写真や履歴書全体の清潔感は、ポートフォリオを開く前の第一印象として無視できません。

項目基本ルールデザイナー向けの補足
服装スーツが基本Web・ゲーム系はオフィスカジュアルも許容されることがある。企業のカルチャーに合わせる
背景無地(白・グレー)背景に凝ると証明写真の用途から外れる。シンプルが正解
解像度鮮明であることスマホアプリ撮影でも可。ただし印刷後の画質が確認できる形式で出力する
フォーマット縦4cm×横3cmデジタル提出の場合はJPEGまたはPDFで提出。圧縮しすぎない

履歴書のスマホアプリでの証明写真作成については別記事で詳しく解説しています。

④自己PRでの実績の定量化

「多数のデザインを手がけました」「様々なプロジェクトに携わりました」という記述は、採用担当者にとって実力の判断材料になりません。数字で実績を伝える書き方が、デザイナーの自己PRで最も差がつくポイントです。

NG例

広告代理店でデザイナーとして多くのプロジェクトに携わり、クライアントから高い評価をいただきました。様々な媒体のデザインを担当し、デザインスキルを磨いてきました。

良い例

広告代理店にてグラフィックデザイナーとして勤務。月20〜30本のWebバナー、年間15〜20件の紙媒体(フライヤー・パンフレット)のデザインを担当。担当したLPのCVRが前年比120%に改善した実績があります。Adobe IlIustrator・Photoshopを用いた入稿データ作成からクライアント校正対応まで一貫して対応してきました。

⑤志望動機の「なぜこの会社か」

「デザインが好きだから」「クリエイティブな仕事がしたいから」という志望動機は、採用担当者が最も多く受け取るパターンです。デザイン職への転職者が同じ内容の志望動機を書くため、差別化になりません。

採用担当者に刺さる志望動機は、企業の制作スタイル・ブランド・クライアント層と、自分の経験・得意領域が具体的に結びついているものです。

採用担当者はここを見ている

  • 企業のデザイン案件や制作物をきちんと調べているか
  • 「なぜ他社ではなくこの会社か」が具体的に述べられているか
  • 自分のスキルや経験が入社後どう活かせるかまで言及しているか

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デザイナーの履歴書でやってしまいがちなNG例

デザイナーの転職書類を多く見てきた採用担当者が「これは印象が下がる」と感じる記載パターンがあります。書類選考の段階で損をしないために、以下のNG例を確認してください。

NGパターン採用担当者の印象改善策
職種名が「デザイナー」のみどの専門領域か不明。書類整理が面倒になる「グラフィックデザイナー」「Webデザイナー」等で明記する
スキル欄にツール名だけ列挙使いこなせるかどうかが判断できない使用期間・業務内容を添えて記載する
自己PRが抽象的(「多様な制作物」「様々なプロジェクト」)実力が伝わらない。他の候補者と区別できない制作件数・改善数値など定量化できる情報を入れる
ポートフォリオのURLが記載されていない実績確認に余分な手間がかかる本人希望欄か備考欄にポートフォリオのURLを記載する
得意職務欄が空欄または短すぎる志望度が低いと判断される得意な制作ジャンルや役割(ディレクション/制作/撮影など)を明記する

特に「ポートフォリオのURLを記載しない」は見落としがちなミスです。採用担当者はポートフォリオを確認したいため、URLがすぐに見つからないと選考の優先度が下がる可能性があります。

オリジナルデザイン履歴書はアリか?採用担当者が語るOKとNGの境界線

デザイン職のため、自分でレイアウトしたオリジナルの履歴書を使いたいと考えるデザイナーは少なくありません。結論から言えば、条件次第でアリですが、リスクも大きい選択です。採用担当者の本音を整理します。

OKなオリジナルデザインの3条件

オリジナルデザインの履歴書が採用担当者にプラスに働くのは、以下の3条件をすべて満たしている場合です。

  • 条件①:情報の読みやすさが最優先されている 装飾より情報の視認性が高く、氏名・連絡先・学歴・職歴が素早く探せるレイアウトになっている
  • 条件②:応募先企業のカルチャーに合っている ベンチャー・Web系・クリエイティブ特化の企業であれば、個性的な履歴書が「らしさ」として評価されやすい。保守的な業界・大企業への応募では逆効果になるリスクがある
  • 条件③:PDFで崩れなく、印刷しても見やすい メール添付・印刷のどちらでも情報が正確に伝わる状態にあること

NGになるオリジナルデザインの共通パターン

オリジナルデザインの履歴書が書類選考でマイナス評価になるケースには、共通のパターンがあります。

  • 装飾過多で情報が探しにくい 背景画像・グラデーション・多色使いによって、採用担当者が基本情報を確認するのに手間がかかる
  • デザインの質が低い 「個性的な履歴書を出す=デザインスキルのアピール」と思っているデザイナーは多いですが、デザインの質が低いと逆にセンスのなさを示してしまいます。ポートフォリオの質と明らかに乖離があると、採用担当者は戸惑います
  • 必要な情報が省略されている 独自のフォーマットにした結果、採用側が必要とする項目(緊急連絡先・学歴の記載等)が抜けていることがある
  • 印刷すると見にくい カラーを多用したデザインが、モノクロ印刷で情報が読み取れない状態になっている

デザインへのこだわりを示すのはポートフォリオの役割です。履歴書でデザインセンスを証明しようとするよりも、履歴書では「正確さ」「読みやすさ」を徹底する方が評価は安定します

職種別・デザイナーの履歴書の書き方

デザイナーといっても、職種によってアピールすべき経験やスキルは大きく異なります。自分の職種に合った書き方で、採用担当者に必要な情報を的確に伝えてください。

グラフィックデザイナーの場合

グラフィックデザイナーが履歴書で特に意識すべきは、取り扱ってきた媒体の幅と入稿経験の有無です。採用担当者は「印刷入稿データを自分で作れるか」「紙・デジタルどちらも対応できるか」を確認しています。

グラフィックデザイナーのスキル欄・例文

【使用ツール】
・Adobe Illustrator(実務8年/ロゴ・フライヤー・パッケージ・印刷入稿)
・Adobe Photoshop(実務8年/画像加工・バナー・写真補正)
・Adobe InDesign(実務5年/書籍・カタログ・冊子のDTPデータ制作)

【対応媒体】
印刷物(名刺・チラシ・ポスター・パッケージ・カタログ)、Web(バナー・LP・SNS広告)

フォントの選び方や書体は採用担当者が気にする点のひとつです。履歴書に適したフォントの選び方は別記事で確認できます。

Webデザイナー・UI/UXデザイナーの場合

Webデザイナー・UI/UXデザイナーは、コーディング対応の可否とFigma等のUIツールの習熟度が採用担当者にとって重要な判断軸です。また、ポートフォリオサイトのURLを履歴書内に記載することは必須と考えてください。

Webデザイナー・UI/UXデザイナーのスキル欄・例文

【使用ツール】
・Figma(実務4年/ワイヤーフレーム・UIデザイン・プロトタイプ・コンポーネント設計)
・Adobe Photoshop(実務6年/バナー・サムネイル・LP制作)
・Adobe XD(実務2年/Figma移行前のUIデザイン)

【コーディング】
・HTML/CSS(実務5年/レスポンシブ対応・コーディング実装まで一貫対応可)
・JavaScript(jQuery使用可。Vue.jsは基礎レベル)

【ポートフォリオ】
https://(ポートフォリオサイトURL)

UI/UXデザイナーの場合は、ユーザーリサーチ・IA設計・ユーザビリティテストの経験有無も記載できると採用担当者の印象がより具体的になります。

未経験でデザイナーに転職する場合

デザイン経験がない状態からデザイナーへの転職を目指す場合、職歴欄に書ける実務経験がないことで履歴書に何を書けばいいか迷う方が多くいます。採用担当者が未経験応募者の履歴書で評価するのは以下の点です。

  • スクール・独学での習得ツールと実作品数 受講期間と成果物(課題制作・自主制作の件数)を記載する
  • 前職での視覚的・論理的な業務経験 資料制作・プレゼンテーション・データ分析など、デザインと近い思考や作業を経験していれば積極的に記載する
  • 自主制作ポートフォリオの存在 履歴書にURLを記載し、採用担当者が実力を確認できる状態にする

未経験デザイナーの自己PR・例文

前職(営業職)在籍中にWebデザインスクールにて6ヶ月間学習し、HTML/CSS・Figma・Adobe Photoshopを習得しました。スクール課題として制作したランディングページ3点・バナー10点以上を自主制作ポートフォリオにまとめています。前職でのプレゼンテーション資料作成・営業資料のビジュアル改善経験をデザイン業務に活かしたいと考えています。

履歴書の作成に使えるツールについては、履歴書作成ツールの比較記事も参考にしてください。

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まとめ

  • デザイナーの履歴書で採用担当者が最初に見るのは「デザイン」ではなく「情報の正確さと読みやすさ」。市販フォーマットで問題ない
  • スキル欄は「ツール名だけ」ではなく、「使用期間・業務内容・習熟度」の3点セットで記載することが、書類選考で他の候補者と差をつける最大のポイント
  • オリジナルデザインの履歴書はリスクを理解した上で選択する。情報の読みやすさと企業カルチャーとの一致が条件
  • 職種名は「デザイナー」だけでなく「グラフィックデザイナー」「Webデザイナー」等と専門領域まで明記する
  • ポートフォリオのURLを履歴書内(本人希望欄・備考欄)に必ず記載する

履歴書でまず採用担当者の印象を固め、ポートフォリオで実力を証明する。この2段階の役割分担を意識することが、デザイナーの書類選考通過率を高める設計です。

デザイナーの履歴書に関するよくある質問

デザイナーの履歴書は手書きとPCどちらで作成すべきですか?

PCでの作成を推奨します。デザイン職への応募書類はメールやポータルサイト経由でのデジタル提出が主流のため、PDF形式で保存・送付できるPC作成が実用的です。手書きが明示的に求められている場合を除き、PC作成で問題ありません。なお、PC・手書きのどちらであっても採用担当者の評価に差はつきません。重要なのは内容の正確さと読みやすさです。

ポートフォリオを提出すれば履歴書の自己PRは短くても大丈夫ですか?

履歴書の自己PR欄はポートフォリオで省略できません。採用担当者はポートフォリオを開く前に、まず履歴書で候補者の経歴とスキルを把握しようとします。自己PR欄には、制作実績の定量的な情報(担当件数・改善数値など)と、自分のデザインへの強みや専門性を200〜300文字程度でまとめることを推奨します。ポートフォリオのURLは本人希望欄か備考欄に必ず記載してください。

デザイナーがCanvaやFigmaで自作した履歴書を使っても問題ありませんか?

応募先企業が書式指定をしていなければ問題ありません。ただし、使用前に以下を確認してください。①氏名・連絡先・学歴・職歴・スキル欄など、採用担当者が必要とする情報がすべて記載されているか、②PDF出力後に文字・レイアウトが崩れていないか、③モノクロ印刷でも情報が読み取れるか。デザインより情報の網羅性と読みやすさを優先した作りになっていれば、自作フォーマットはポジティブな印象につながることがあります。

スキル欄に書けるデザインツールの数に上限はありますか?

数の上限はありませんが、多く書きすぎると採用担当者が重要なツールを見落としやすくなります。実務経験があるもの・応募職種に関連するものに絞り、使用期間と業務内容を添えて記載することを推奨します。「触ったことがある程度」のツールはスキル欄ではなく「習得中」として別記するか、記載しない方が正確な印象を与えます。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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