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デザイナーの職務経歴書 見本・例文|採用担当者が見る3つのポイント

デザイナーの職務経歴書 見本・例文|採用担当者が見る3つのポイント

この記事では、デザイナー向けの職務経歴書の書き方を採用担当者の視点で解説します。グラフィック・Web・UI/UXデザイナーの職種別見本と例文、スキル欄の書き方、ポートフォリオとの役割分担についてもまとめています。

目次

採用担当者がデザイナーの職務経歴書を読む理由

採用担当者の多くは、デザイナーの選考でポートフォリオを最初に確認します。では、なぜ職務経歴書も必要なのでしょうか。それは、ポートフォリオだけでは判断できない情報があるからです。

ポートフォリオで判断できないことがある

ポートフォリオが伝えるのは「作品のクオリティ」です。一方、採用担当者が職務経歴書で確認したいのは次の情報です。

  • プロジェクトでの自分の役割(ディレクション・制作・コーディングなど)
  • 1つのプロジェクトにかかった期間と規模感
  • クライアントとのコミュニケーションや折衝を経験しているか
  • チームリーダー経験や後輩育成の有無
  • 使用ツールの習熟度と実務での活用レベル

「この人が一人でやったのか、5人チームの中の一員だったのか」という情報は、ポートフォリオを見ても分かりません。職務経歴書はその背景情報を補う書類です。

採用担当者が30秒でチェックする3つのポイント

採用担当者がデザイナーの職務経歴書を見るとき、最初の30秒でおおむね次の流れで確認します。

  1. 職務要約(全体の経歴を3〜5行で把握)
  2. スキル・使用ツール欄(即戦力かどうかの判断)
  3. 職務経歴(プロジェクト規模と担当範囲の確認)

この3点が明確に書かれていれば、採用担当者は「精読する価値がある書類」と判断します。逆に、ここで情報が曖昧だと、経歴や作品が優れていても書類を閉じられてしまうことがあります。

採用担当者はここを見ている

  • 経験年数と主な担当職種(グラフィック・Web・UIなど)が一目でわかるか
  • 使用できるツールと習熟レベルが明確に書かれているか
  • どの規模・媒体の仕事を中心にしてきたかが読み取れるか

デザイナーの職務経歴書の基本構成と書き方【見本付き】

デザイナーの職務経歴書は、①職務要約、②職務経歴、③スキル・使用ツール、④自己PRの4つのブロックで構成するのが基本です。

ブロック記載内容の目安文字数の目安
職務要約経験年数・職種・主な実績の概要150〜200文字
職務経歴会社ごと・プロジェクトごとの業務内容各100〜300文字
スキル・使用ツール使用ソフト・言語・習熟度一覧形式
自己PR強み・価値観・転職理由の言語化200〜300文字

職務要約:冒頭3行で選考を左右する

職務要約は採用担当者が最初に読む部分です。ここで「読みたい」と思わせられなければ、残りを精読してもらえない可能性があります。

書くべき内容は次の3点です。

  1. デザイン経験の年数と職種
  2. これまでの主な制作ジャンル・媒体・クライアント規模
  3. 得意とするフェーズ(企画・制作・ディレクションなど)

良い例文

グラフィックデザイナーとして8年の経験を持ちます。広告代理店2社でのポスター・雑誌広告・パンフレット制作を中心に、年間約60案件を担当。近年はディレクション業務を兼任し、クライアントとの提案からチーム4名の進行管理までを担ってきました。

NG例

グラフィックデザイナーです。デザイン業務を8年間行ってきました。さまざまな案件を経験しております。「さまざまな」「経験しております」だけでは制作物の種類・規模・役割が一切わからないため、採用担当者が判断できる情報がゼロになります。

職務経歴:プロジェクト単位で記載する

職務経歴は会社ごとに記載しますが、デザイナーの場合はプロジェクト・案件ごとに細分化して書くと情報が伝わりやすくなります。記載すべき項目は次の通りです。

  • 会社概要:業種・規模・デザイン部門の人数
  • 担当案件:案件名・クライアントの業種と規模(守秘義務がある場合は業種と規模で代替)
  • 制作物の種類:LP・パンフレット・Webサイト・アプリUIなど
  • プロジェクト規模:チーム人数・制作期間・ページ数・点数
  • 自分の役割:ディレクション・デザイン・コーディングなど担当範囲
  • 使用ツール:そのプロジェクトで使用したソフト・言語

採用担当者はここを見ている

  • クライアントの業種・規模(大手か中小か)で業務の難易度を推定する
  • チームの中での役割が明記されているか(全て一人でやったように見える書き方は信頼されにくい)
  • 制作実績の件数・規模感が把握できるか

スキル・使用ツール欄:ツール名だけではNGな理由

デザイナーの職務経歴書でよく見られる失敗が「Photoshop・Illustrator・Figma」とツール名を羅列するだけの書き方です。採用担当者はツール名の列挙だけでは「どのレベルで使えるのか」が判断できません

NG例

【使用ツール】
Photoshop・Illustrator・InDesign・Figma・Sketch・XD

良い例文

【スキル・使用ツール】

  • Illustrator CC:10年(ロゴ・ポスター・冊子の最終入稿データ作成まで対応可)
  • Photoshop CC:10年(写真加工・バナー制作・印刷用データ調整)
  • Figma:3年(UIデザイン・コンポーネント設計・デザインシステム構築)
  • InDesign:5年(カタログ・マニュアルなど60ページ以上の組版実務)

「使用年数」と「何に使っているか」を添えるだけで、採用担当者が判断できる情報量は大きく変わります。習熟レベルを「入稿データまで対応可」「実務レベル」「基礎操作可能」のように示す書き方も有効です。

自己PR:デザイン力を言語化する3つの視点

自己PRはデザイン力そのものより、「その人がどんな視点でデザインに向き合っているか」を書く欄です。次の3つの視点を意識すると、採用担当者の記憶に残る自己PRになります。

視点書き方のポイント
課題解決の視点どんな課題に対してどんなデザイン判断をしたか
相手目線の視点クライアントや受け手にとってどう機能するデザインを目指してきたか
成長の視点最初はできなかったことが、どう変化してきたか

良い例文

印刷物からWebまで幅広い制作経験を通じて、「なぜこのデザインでなければならないか」を言語化する習慣が身につきました。クライアントへの提案では3パターンの方向性を必ず用意し、それぞれの意図を説明した上で選んでいただく進め方が自分のスタイルです。デザイン制作だけでなく、クライアントとのすり合わせや制作進行にも積極的に関わってきた経験を活かしたいと考えています。

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【職種別】デザイナーの職務経歴書 見本・例文

デザイナーといっても職種によって強調すべきポイントは異なります。各職種の特徴と職務要約の見本例文を以下に示します。

グラフィックデザイナーの職務経歴書 見本

グラフィックデザイナーの職務経歴書では、制作物の種類・媒体・規模感を具体的に示すことが最優先です。採用担当者が確認したいのは「印刷物・デジタル・動画など何が得意か」という適性と、「ディレクターやコピーライターとの協業や修正対応など、制作フロー全体への理解があるか」という点です。

採用担当者はここを見ている

  • 年間担当案件数・1案件あたりの制作物のボリューム感
  • 印刷入稿まで一貫して対応できる実務経験があるか
  • ディレクターやコピーライターとの協業経験の有無

職務要約の見本(グラフィックデザイナー)

グラフィックデザイナーとして7年のキャリアを持ちます。広告制作会社にて食品・化粧品・不動産業界を中心に、折込チラシ・雑誌広告・展示会パネルなど年間約80案件を担当。入稿データ作成から納品まで一貫して担い、印刷会社との折衝経験もあります。直近2年は後輩2名のディレクションを兼任し、案件進行管理も担当しています。

Webデザイナーの職務経歴書 見本

Webデザイナーの場合、HTML/CSSなどのコーディングができるか否かで担当できる業務範囲が大きく変わります。デザインとコーディングの担当範囲を明確に書いてください。「デザインのみ」なのか「コーディングまで対応可能」なのかは、採用先の業務内容に直結する重要な情報です。

採用担当者はここを見ている

  • デザインのみかコーディングも担当しているか(担当範囲の確認)
  • CMSやフレームワーク(WordPress、Shopifyなど)の実務経験の有無
  • UX設計や情報設計フェーズからの関与経験があるか

職務要約の見本(Webデザイナー)

Webデザイナーとして5年の経験を持ちます。制作会社にて主に中小企業・サービス業のコーポレートサイト・ECサイト・LPの制作を担当。デザインからHTMLコーディングまで一貫して対応可能です。Figmaを用いたUIデザイン、WordPressでの実装経験があります。直近ではリニューアル案件のユーザー導線設計から参加した実績もあります。

Webクリエイターとしての資格も職務経歴書のスキル欄に記載できます。記載方法については以下の記事も参照してください。

UI/UXデザイナーの職務経歴書 見本

UI/UXデザイナーの職務経歴書で最も差がつくのは「リサーチから改善までの業務フロー全体に関わっているか」という点です。見た目のデザインだけでなく、ユーザー調査・プロトタイプ・効果測定などの経験をアピールすることが重要です。

採用担当者はここを見ている

  • ユーザーインタビューや定量・定性リサーチへの関与経験
  • プロトタイプ制作とユーザビリティテストの実施有無
  • エンジニアやPMとの協業経験・コミュニケーション方法の記述

職務要約の見本(UI/UXデザイナー)

UI/UXデザイナーとして3年のキャリアを持ちます。SaaS企業のプロダクトチームに所属し、管理画面・ダッシュボード・モバイルアプリのUIデザインを担当。ユーザーインタビューの企画・実施から課題定義、Figmaでのプロトタイプ制作、開発チームへの仕様共有まで一連のプロセスに関与しています。改善施策の効果測定(CVR・離脱率など)も担当しています。

フリーランス・業務委託デザイナーの見本

フリーランス経験がある場合は「個人事業主として独立」と職歴に記載し、主な取引先の業種と案件規模を複数列挙するとクライアント対応力が伝わります。「さまざまなクライアントと取引」という表現では採用担当者に何も伝わりません。業種・制作物の種類・年間案件数の3点を盛り込んでください。

職務要約の見本(フリーランス・業務委託)

フリーランスのグラフィックデザイナーとして4年間活動。広告代理店・出版社・EC企業の複数クライアントと継続取引し、年間40〜60点の制作物を納品しています。主な制作物はポスター・パンフレット・SNS広告バナー・展示会展示物など。スケジュール管理から納品まで、クライアントと直接交渉しながら進めてきました。

採用担当者が一発で落とすNGパターン5選

書類選考で脱落するデザイナーの職務経歴書には共通したパターンがあります。「作品は良いのに書類で落ちてしまった」という方は、以下の5点を確認してください。

NG例①:ツール名だけ羅列する

【NG】使用ツール:Photoshop / Illustrator / Figma / XD / InDesign

「使えます」と言っているだけで、何をどの程度できるかが伝わりません。使用年数と実務での用途を1行添えるだけで印象が大きく変わります。

NG例②:役割が不明なまま書く

【NG】・コーポレートサイトのリニューアルを担当

何人チームで、自分が何をやったかが分かりません。「5名チームのうちUIデザインと最終確認を担当」など、チーム内の自分の担当範囲を明記してください。

NG例③:ポートフォリオ丸投げ

【NG】制作実績の詳細はポートフォリオをご覧ください。

職務経歴書の中に具体的な記述がなければ、ポートフォリオを見る前に書類を閉じられることがあります。職務経歴書とポートフォリオは互いに補完する関係であり、どちらかに全てを任せる書き方は避けてください。

NG例④:実績の数値・規模が不明

【NG】さまざまな広告制作に携わりました。

「さまざまな」の一言では選考の材料になりません。「年間30案件・主な媒体は雑誌広告とデジタルバナー」のように量・種類・媒体を示してください。

NG例⑤:一般的すぎる自己PR

【NG】デザインが好きで、常に上を目指して努力しています。ユーザーに寄り添ったデザインを意識しています。

どの職種にも当てはまる内容では印象に残りません。「〇〇の課題に対して△△の判断をした」という具体エピソードが1つあるだけで、採用担当者の記憶に残る自己PRになります。

「数値化できない」デザイナー向けの実績表現術

デザイナーが職務経歴書を書くときに直面する最大の壁が「数値化できない仕事をどう書くか」という問題です。営業職のように売上や達成率で示せないため、「書くことがない」と感じている人も少なくありません。

数値がなくても成果を書く4つのアプローチ

数値がなくても、実績を4つの視点で言語化するとアピール力が高まります。

視点記載例
規模感で示す「年間60案件を担当」「1冊200ページのカタログ制作」
継続性で示す「3年間継続しているクライアント案件」「毎月定例の制作対応」
変化で示す「担当以降、提案の採用率が向上した」「改善後にユーザー満足度スコアが上昇」
役割の拡大で示す「2年目からディレクション業務を追加で担当」「フリーランス転向後にクライアント数が3社から12社に増加」

「数値がない=実績がない」ではありません。「量」「継続性」「変化」「役割の拡大」という4つの切り口のどれかに当てはまる経験を探してみてください。

ポートフォリオで補完できる部分・できない部分

職務経歴書とポートフォリオの役割分担を整理しておくと、どこに何を書けばいいかが明確になります。

書類伝えるべきこと
職務経歴書役割・規模・プロセス・スキルレベル・コミュニケーション力・プロジェクト数
ポートフォリオ作品のクオリティ・デザインスタイル・制作物のビジュアル・制作背景の説明

ポートフォリオに任せてよい部分(作品の完成度・デザインセンス)と、職務経歴書に書くべき部分(担当範囲・プロジェクト背景・使用ツール)を整理すると、それぞれの書類が「読む意味のある書類」になります。

職務経歴書の内容に不安がある場合は、転職エージェントや添削サービスを活用する方法もあります。

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まとめ

  • デザイナーの職務経歴書は、ポートフォリオでは伝わらない「役割・プロジェクト規模・ツールの習熟度・コミュニケーション力」を補う書類
  • 職務要約は経験年数・職種・主な実績を200文字以内でまとめ、採用担当者が30秒で把握できる状態にする
  • スキル欄はツール名だけでなく「使用年数」と「何に使っているか」を添える
  • 職種別(グラフィック・Web・UI/UX)で強調すべきポイントが異なる。担当範囲を明確にすることが最優先
  • 数値がなくても「量・継続性・変化・役割の拡大」の4つの視点で実績を表現できる

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デザイナーの職務経歴書に関するよくある質問

デザイナーはポートフォリオがあれば職務経歴書は不要ですか?

ポートフォリオがあっても職務経歴書は必ず必要です。採用担当者はポートフォリオで作品のクオリティを判断する一方、職務経歴書でプロジェクトでの役割・担当規模・スキルレベル・コミュニケーション力を確認します。ポートフォリオは「何ができるか」を視覚で示し、職務経歴書は「どんな仕事をしてきた人か」を言葉で伝える役割があります。どちらかだけでは選考を突破しにくくなります。

フリーランス経験は職務経歴書にどう書けばいいですか?

「2020年〜現在:フリーランス(個人事業主)」として在籍期間を記載し、主な取引先の業種・案件種別・年間の制作案件数を示してください。守秘義務があってクライアント名を書けない場合は「大手広告代理店、食品メーカーなど」のように業種と規模で代替できます。継続して取引しているクライアントがある場合はその旨も書いておくと、クライアント対応力のアピールになります。

使用ツールはどこまで書くべきですか?

実務で使用したことがあるツールを記載するのが原則です。「少し触ったことがある程度」のツールは、実務レベルでないことを明記するか省いた方が無難です。記載する際は「習熟度」と「何に使っているか」を1行添えると採用担当者に正確なレベルが伝わります。「入稿データまで対応可」「基礎操作レベル」のような表現が有効です。

職務経歴書はA4何枚が適切ですか?

経験年数5年以内なら1枚、それ以上であれば2枚以内が目安です。3枚以上になる場合は、重要度の低い案件を削るか簡略化して読みやすくまとめてください。採用担当者は1人の書類に長時間を使えないため、「密度より読みやすさ」を優先することが書類選考通過の近道です。長ければ良いというわけではなく、必要な情報が整理されているかどうかが評価されます。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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