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人事の職務経歴書サンプル|採用担当者がチェックする5つのポイント

人事の職務経歴書サンプル|採用担当者がチェックする5つのポイント

この記事では、人事担当者の職務経歴書の書き方と、採用・労務・人事企画の3領域別サンプルを紹介します。採用担当者が書類でチェックするポイントと、よくある記載ミスもあわせて解説します。

目次

人事の職務経歴書で採用担当者が最初に確認する3か所

人事担当者が転職する場合、受け取る採用担当者も人事の専門家であることがほとんどです。「人事の書類を人事が見る」という構造になるため、業界知識のない採用担当者に向けた書類よりも、記述の曖昧さが目立ちやすくなります。

採用担当者は書類をざっと確認する最初の30秒で、以下の3か所を見ています。

チェックポイント採用担当者が確認したいこと
職務概要(冒頭)在籍企業の規模・業種と担当領域の概要
担当業務の具体性採用・労務・人事企画のどこを、どの深さで担当したか
数値・成果人数・期間・改善率などの定量的な記述があるか

職務概要(冒頭3〜5行)

採用担当者が真っ先に見るのは、職務概要の書き出しです。「どんな規模の会社で、人事のどの領域を担当していたか」が5行以内で把握できるかどうかを確認しています。

よく見かけるNGは「人事部に所属し、採用・労務・人事企画を経験」のように業務領域を羅列するだけのパターンです。どの業務をどの深さで担当したかが伝わらず、採用担当者は「結局何が専門なの?」と感じたまま次の書類へ移ってしまいます。

採用担当者はここを見ている

  • 在籍企業の規模(従業員数):50名規模と5,000名規模では人事業務の複雑さが大きく異なるため、必ず記載する
  • 業種・事業内容:製造業・IT・サービス業で人事慣行が異なるため、自社との相性を見ている
  • 在籍期間:短期職歴が多い場合、業務の習熟度を疑う判断材料になる
  • 担当領域の主軸:採用・労務・企画のどれがメインだったかを1文で明確に示す

担当業務の具体性

「採用業務全般」「労務管理」といった表現では、採用担当者には何も伝わりません。「月次300名の給与計算を担当」「年間50名の中途採用を1人で対応」のように、読んだ側がすぐに業務イメージを持てる水準の具体性が必要です。

業務の書き方は、以下の3要素に分解すると具体的になります。

  • 何を:採用媒体の管理・給与計算・等級制度の設計など、業務の内容
  • どのくらいの規模で:対象人数・件数・予算規模
  • どんな役割で:実務担当者として/PMとして/マネジメントとして

数値と成果の表現

人事の仕事は売上数字が出しにくいと感じる方は多いですが、採用担当者が見たいのは売上ではなく「変化」と「規模感」を示す数字です。業務領域ごとに使える数字の種類が異なります。

業務領域使える数字の例
採用充足率・内定承諾率・書類選考通過率・年間採用人数・採用チャネル数
労務給与計算対象人数・残業削減率・法令対応件数・社会保険手続き件数
人事企画離職率改善幅・エンゲージメントスコア変化・対象組織の人数・制度導入実績

採用担当者・労務・人事企画別|職務経歴書サンプル

担当領域によって、職務経歴書で強調すべきポイントは異なります。以下では3つの領域ごとに、採用担当者が「通過させたくなる」書き方のサンプルと、よくあるNG例をセットで紹介します。

採用担当者の職務経歴書サンプル

採用担当者の書類で採用担当者が特に確認するのは、「選考フェーズのどこを担ったか」と「担当規模」の2点です。書類選考だけ担当したのか、面接・内定後まで一気通貫で担当したのかで、業務の深さは大きく変わります。

良い例文

【職務概要】
2020年4月〜現在|株式会社○○(従業員800名/ITメーカー)人事部 採用担当
新卒採用(年間30名規模)・中途採用(年間50名規模)を担当。採用チャネルの企画から内定者フォローまで一気通貫で対応。2023年度は中途採用の充足率を前年比40pt改善。

【担当業務】
■採用戦略・チャネル設計
・求人媒体の選定・管理(Indeed・Wantedly・エージェント5社との連携)
・採用ブランディング(採用ページ改修・会社説明会コンテンツの企画)

■選考オペレーション
・書類選考:年間500〜600名対応
・一次面接:年間150〜200名(構造化面接シートを自作・導入)
・採用基準を各部門とすり合わせる月次採用会議のファシリテーション

■内定者フォロー・オンボーディング
・内定承諾率:過去3年平均76%→83%に改善
・オンボーディングプログラムの設計・運用(入社後90日間)

NG例

【職務概要】
株式会社○○ 人事部 採用担当として採用業務に従事

【担当業務】
・採用業務全般
・書類選考・面接調整
・各種ハローワーク対応
・入社手続き
・その他人事業務

採用規模・使用媒体・担当した選考フェーズが一切不明なため、採用担当者は「何ができる人か」を判断できません。「採用業務全般」は最も印象が薄い表現の一つです。

労務担当者の職務経歴書サンプル

労務担当者の書類で採用担当者が特に重視するのは、「法令対応の経験」と「担当した人数規模」です。給与計算ができるのは当然として、法改正への対応経験・就業規則改定・36協定管理まで担当したかどうかが差になります。

良い例文

【職務概要】
2019年7月〜現在|株式会社○○(従業員1,200名/製造業)人事部 労務グループ
給与計算・社会保険手続きを中心に、就業規則改定・36協定管理・法令改正対応を担当。2024年は育児・介護休業法改正に伴う規程整備をリード。

【担当業務】
■給与・賞与計算
・月次300名の給与計算(賞与含む)
・2021年にシステム移行プロジェクトを推進(旧システム→COMPANYへの移行)

■社会保険・労働保険
・月次手続き:入退社時の資格取得・喪失届、算定基礎届、年度更新
・健康診断の企画・管理(年間1,200名対象)

■就業規則・法令対応
・育児・介護休業法改正に伴う規程改定(2024年)
・36協定の部署別管理と特別条項の適正化(残業上限超過リスク件数を前年比40%削減)

NG例

・給与計算(△△社システム使用)
・社会保険の手続き
・入退社手続き
・勤怠管理
・その他庶務業務

給与計算の対象人数・担当した手続きの種類・法令対応の経験がすべて不明です。「その他庶務業務」は採用担当者に何も伝わらない表現の典型です。

人事企画・HRBPの職務経歴書サンプル

人事企画・HRBPは、採用担当者から「制度設計にどう関わったか」「プロジェクトでどんな役割を担ったか」を厳しく見られます。「プロジェクトに参加した」と「PMとして主導した」では評価が大きく変わります。

良い例文

【職務概要】
2018年4月〜現在|株式会社○○(従業員3,000名/流通系持株会社)人事本部 人事企画部
人事戦略の立案から制度設計・運用まで一貫して担当。グループ5社の人事制度統一プロジェクト(2021〜2022年)をPMとして主導。

【担当業務】
■等級・評価制度の設計・運用
・グループ5社の等級制度統一(5段階→8段階に改定)
・評価者訓練の設計・実施(年2回・対象マネージャー150名)

■タレントマネジメント
・HRシステム導入(Workday):2022年に全社展開(対象3,000名)
・後継者計画の策定・管理(役員〜部長級50名対象)

■組織サーベイ・分析
・全社エンゲージメントサーベイの企画・実施・改善提案
・サーベイ×退職面談データの組み合わせによる原因分析で、3年間で離職率を8.2%→5.4%に改善

採用担当者はここを見ている

  • プロジェクト規模:何社・何名規模の制度設計に携わったか
  • 役割の明確さ:「プロジェクトに参加」ではなく「PMとして主導」か「メンバーとして実務担当」かを区別する
  • 成果の具体性:離職率・エンゲージメントスコアの変化など、制度導入の効果を示す数字があるか

採用担当者が思わず落としてしまう3つのNG

人事の転職活動では、受け取る採用担当者も人事のプロです。業界慣行を知っているからこそ、以下のような記載はすぐに「経験が浅い」または「注意が足りない」と判断されます。

NG①:担当業務を羅列するだけで成果を書かない

業務の洗い出しまではできていても、「それをやることで何が変わったか」が書けていないケースが最も多いです。採用担当者は「この人を採用して、自社の組織にどんな変化をもたらしてくれるか」を常に考えながら書類を読んでいます。

業務を書いたら必ず「→その結果○○になった」という一文を添える習慣をつけてください。成果が数字として出ない業務でも「○○件対応・現在も継続中」のように規模感を示すだけで伝わり方が大きく変わります。

NG②:機密情報の扱いを誤る

人事の業務には、採用コストの詳細額・個人の給与データ・未公表の組織再編計画など、企業の機密情報が含まれます。これらを職務経歴書に具体的に記載すると、情報管理リテラシーを疑われ、それ自体が選考落ちの理由になります。

機密情報を含む業務は、内容ではなく「何を実現したか・何が変わったか」という成果レベルで表現するのが正解です。

NG例

・年間採用コスト:エージェント費用○○万円・求人媒体費○○万円(詳細内訳あり)
・2025年度の組織再編計画(部門統合・管理職層の削減)の立案に参与

具体的な金額・未公表の組織計画を記載するのは情報漏洩リスクに直結します。受け取った採用担当者も「自社の情報も同じように扱われるのでは」と感じます。

良い例文

・採用チャネルの費用対効果分析と媒体配分の最適化により、採用単価を前年比20%改善
・戦略的組織再編プロジェクトへの参画(人員計画・制度移行のサポートを担当)

NG③:担当領域が広すぎて「専門は何か」が伝わらない

「採用・労務・人事企画・給与計算・研修企画・組合対応・制度設計」と業務を全部書いてしまうパターンです。採用担当者の立場から見ると、「浅く広く経験している人」という印象になりやすく、採用ポジションへの適合性を判断しにくくなります。

対策は「メインで担当したもの」と「補助的に経験したもの」を明確に分けることです。メイン業務は詳細に・サブ業務はコンパクトに整理すると、採用担当者は「この人はここが強い」とすぐに判断できます。

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「数字が出しにくい」人事職のための数値化テクニック

人事の仕事は、営業職のように「月次売上○円達成」のような明快な数字が出ません。しかし数字がないまま書くと、採用担当者は業務の規模感も成果も判断できず、書類審査を通過しにくくなります。

以下の5つのアプローチを使うと、人事業務でも定量的に表現できます。

数値化の軸表現例
対象人数で規模を示す「月次400名の給与計算担当」「年間200名規模の採用業務を管理」
期間で継続性を示す「5年間にわたり新卒採用を一貫して担当」
変化率で改善を示す「内定承諾率を76%→83%に改善」「残業上限超過件数を40%削減」
件数・頻度で業務量を示す「月次30件の入退社手続き」「年間3回の就業規則改定対応」
導入実績で影響範囲を示す「全社3,000名への新評価制度の導入を主導」「HRシステムをグループ5社に展開」

数字がどうしても出せない業務の場合は、「対象人数」と「期間」の2軸だけでも入れてください。「採用業務」と書くだけより「5年間・延べ500名以上の応募者対応」とある方が、業務量と経験年数が同時に伝わります。

職務経歴書の作成に時間をかけたい場合は、自動作成ツールを活用する方法もあります。AI入力をベースに自分の実績を肉付けするやり方は、書き方に迷いやすい人事職でも効果的です。

人事職の職務経歴書で差がつく自己PRの書き方

職務経歴書の最後に記載する自己PRは、採用担当者が「この人に会いたいかどうか」を決める最後の一押しになります。人事職の自己PRは「何の業務ができるか」の繰り返しになりがちですが、「自分が組織にどんな変化をもたらせるか」を軸に書くことが差別化のポイントです。

以下の3パターンを、担当領域別に紹介します。文字数は200〜300字が目安です。

採用担当者向け自己PR例文

良い例文

これまで5年間、新卒・中途採用を一手に担い、年間80名規模の採用業務を経験してきました。採用の質向上に向けて構造化面接を自ら導入し、入社後3年以内の離職率を12%から7%に下げた実績があります。採用はゴールではなく、定着・活躍まで設計してはじめて成果だと考えており、オンボーディングの設計も並行して担当してきました。貴社の採用・組織開発を一気通貫で強化する形で貢献したいと考えています。

労務担当者向け自己PR例文

良い例文

製造業・従業員1,200名規模の会社で、給与計算から就業規則改定・36協定管理まで労務業務を幅広く担当してきました。2024年の育児・介護休業法改正では、施行前に社内規程の整備と管理職向け説明会の設計をリードし、法令違反リスクをゼロに抑えることができました。法改正のたびに受け身で対応するのではなく、施行前から先回りして社内体制を整えることが私のスタイルです。貴社の労務基盤をより堅固なものにする形で貢献したいと思っています。

人事企画・HRBP向け自己PR例文

良い例文

グループ5社の人事制度統一プロジェクトをPMとして主導し、制度設計から全社展開まで約2年かけて完遂しました。特に力を入れたのはデータに基づいた課題特定で、エンゲージメントサーベイと退職面談のデータを組み合わせた分析を導入し、3年間で全社離職率を8.2%から5.4%に改善しました。人事の仕事は「感覚と経験」から「データと設計」へ移行していると考えており、その方向性で貴社の組織課題に貢献できると確信しています。

書いた自己PRが採用担当者に刺さるかどうか確かめたい場合は、転職エージェントによる職務経歴書の添削を活用する方法があります。特に人事職への転職を目指す場合は、人事領域に精通したエージェントへの相談が有効です。

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まとめ

  • 採用担当者は書類の最初の30秒で「職務概要・担当業務の具体性・数値」の3か所を確認する
  • 担当領域(採用・労務・人事企画)によって強調すべき内容が異なる。今回のサンプルを参考に自分の領域に合わせて書き直す
  • よくある落とし穴は「業務の羅列のみ」「機密情報の不用意な記載」「専門性が伝わらない広すぎる記述」の3つ
  • 人事職は数字が出にくいが、対象人数・変化率・期間・件数の4軸を使えば定量表現できる
  • 自己PRは「何ができるか」より「自分が入ることで組織に何が変わるか」という軸で書くことが差別化につながる

転職エージェントに相談すると、人事職の非公開求人の紹介と職務経歴書の添削を無料でサポートしてもらえます。書類の完成度を上げる前に、まずプロの目で確認してもらうことが最短ルートです。

人事の職務経歴書に関するよくある質問

人事の職務経歴書はA4何枚が適切ですか?

経験年数が5年以上の場合はA4で2枚、5年未満であれば1〜2枚が目安です。人事職は担当業務が多岐にわたるため3枚以上になりやすいですが、採用担当者が読みやすいよう「メイン業務」と「サブ業務」を分けて整理し、2枚以内に収めることを目指してください。無理に詰め込んだ3枚より、主要な実績が読みやすく伝わる2枚の方が評価されます。

採用業務で関わったエージェント名・媒体名は書いていいですか?

一般に公知されているサービス名(Indeed・doda・リクルートエージェントなど)の記載は問題ありません。一方、取引先との守秘義務が発生しているケースや未公表の提携情報については記載を避けてください。「複数媒体を活用した採用チャネルの設計と管理を担当」のように表現すれば、名称を出さなくても専門性は十分伝わります。

採用・労務・人事企画を複数経験している場合、どう書くのが正解ですか?

応募ポジションに最も近い領域をメインに据え、他の領域は補足として記載するのが基本です。「採用担当として応募する場合は採用業務を厚めに記述する」という発想で、書類を応募先に合わせて調整してください。複数の職種に転用する場合は、担当領域ごとにマスター文書を用意しておくと効率的です。「幅広く人事全般を経験」だけでは専門性が伝わらないため、必ず強みの領域を前面に出してください。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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