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機械設計の職務経歴書の書き方|採用担当者が落とす書類の特徴

機械設計の職務経歴書の書き方

この記事では、機械設計の職務経歴書で採用担当者が見ている5つの項目の書き方を解説します。書類選考で落とされやすいNG例・担当工程別の具体的な例文も合わせて紹介するので、転職活動中の機械設計エンジニアの参考にしてください。

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目次

機械設計の職務経歴書で採用担当者が30秒で落とす書類の共通点

機械設計職の採用担当者が書類を確認する時間は平均30秒前後と言われています。その短い時間で採用担当者がチェックしているのは、資格の数でも文章の丁寧さでもありません。

採用担当者はここを見ている

  • 担当製品カテゴリ:何の製品(産業機械・自動車部品・医療機器など)を設計してきたか
  • 担当工程の範囲:概念設計から量産対応まで、どの工程を担当できるか
  • 使用CADツールと経験年数:応募先企業の設計環境に対応できるか

この3点が不明な書類は、採用要件との照合ができないため、内容を読む前に選考から外れます。以下では、特に落とされやすい書類のパターンを3つ挙げます。

担当製品と業務範囲が曖昧なまま「設計担当」と書いている

機械設計の業務範囲は、担当する企業・製品によって大きく異なります。「機械設計担当」だけでは、採用担当者は「部品設計なのか製品設計なのか」「どの素材・機構を扱うのか」が判断できません。

NG例

「製造設備の機械設計業務を担当してきました。」

どんな設備で、どの部分を、どの工程まで担当したかが一切わからない。採用担当者は照合のしようがないため、この一文では評価できない。

使用CADツールと経験年数が記載されていない

採用担当者が採用要件を確認するとき、「CATIA V5の使用経験があるか」「SolidWorksで3D設計ができるか」のように、ツール名をキーワードとして拾い読みする場面があります。CADツール名と経験年数が書かれていない書類は、スキル照合の段階で候補から外れることがあります。

「CAD使用経験あり」のような曖昧な表現も同様です。どのCADソフトを何年使ってきたかを明記することが最低限のルールです。

担当工程が「設計全般を担当」の一行で終わっている

機械設計の工程は、概念設計・基本設計・詳細設計・試作評価・量産対応まで複数のフェーズに分かれています。「設計全般を担当」と書いても、採用担当者には「実際にどこまでできるのか」が伝わりません。

特に中小規模の設計会社への転職では、上流工程(概念設計・基本設計)まで対応できるかどうかが採用可否に直結します。担当できる工程を明示することが、書類通過の近道です。

機械設計の職務経歴書の基本構成と各項目の役割

機械設計の職務経歴書は、以下の5項目で構成するのが基本です。各項目が担う役割を理解してから書き始めると、採用担当者が読みやすい書類になります。

項目目的文量の目安
①職務概要設計キャリアの全体像を3〜4行で伝える100〜150文字
②職務経歴プロジェクト別に担当製品・工程・ツール・成果を記載全体の60〜70%
③経験・スキル・ツールCAD/CAEツール名と経験年数を一覧化一覧表形式
④保有資格・語学関連資格(機械保全技能士・QC検定等)を記載箇条書き
⑤自己PR設計エンジニアとしての強みと実績を伝える200〜300文字

ページ数の目安は、30代前半までは2ページ、30代後半以降でプロジェクト数が多い場合は3ページまで許容されます。情報を詰め込みすぎて読みにくくなるより、重要なプロジェクトに絞って1〜2ページで完結させる方が採用担当者には好まれます。

職務経歴書全体の書き方について詳しくは、職務経歴書の書き方|書類で落とされる人が見落としている3つの欠点でまとめています。

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職務概要の書き方|3行で設計キャリアの全体像を伝える

職務概要は採用担当者が最初に読む項目です。ここで「この候補者の経験が自社製品に使えるか」の第一印象が決まります。長い自己紹介文ではなく、担当製品・担当工程・主要ツールの3点を3〜4行でまとめることを意識してください。

職務概要のNG例と改善例

NG例

「機械設計エンジニアとして10年以上の経験があります。さまざまな製品の設計業務を担当してきました。CADを使った設計が得意で、チームワークを大切にして業務に取り組んできました。」

担当製品名・工程・ツール名が一つも書かれていない。採用担当者は照合のしようがなく、次の候補者の書類に進む。

良い例文

「産業用ロボットの筐体・機構設計エンジニアとして10年の経験があります。概念設計から量産対応まで全工程を担当し、CATIA V5を使用した3D設計を主軸としてきました。設計段階のVA提案により、年間で部品コスト約12%削減に貢献した実績があります。」

採用担当者が職務概要に期待すること

採用担当者が職務概要を読む目的は「この候補者の経験が自社に活かせるか」の第一判断を数秒でするためです。以下の3点を必ず含めてください。

  • 担当製品カテゴリ:産業機械・自動車部品・医療機器・FA設備など具体的に
  • 担当工程の全体像:「概念設計から量産対応まで」「詳細設計・試作評価まで」など範囲を明示
  • 主要使用ツール:CATIA V5・SolidWorks・CREO・NX など製品名で記載

職務経歴の書き方|プロジェクト単位で担当範囲まで記載する

職務経歴は、在籍企業ごと・プロジェクトごとに分けて記載するのが基本です。「〇〇会社で機械設計を担当しました」という書き方では、採用担当者に必要な情報が伝わりません。

担当工程の書き方(基本設計→詳細設計→試作評価→量産対応)

プロジェクト単位の記載では、以下の項目を揃えることを基本にしてください。採用担当者は「担当していた製品」と「その製品でどの工程まで経験があるか」を確認します。

プロジェクト記載の例文

【会社概要】〇〇株式会社(産業機械メーカー、従業員450名)
【在籍期間】20XX年4月〜20XX年3月
【ポジション】機械設計エンジニア(担当製品:食品製造ライン向けコンベア設備)

【担当期間】20XX年7月〜20XX年12月(6ヶ月)
【使用ツール】SolidWorks 2020(経験5年)、AutoCAD LT(2年)
【担当工程】顧客要件ヒアリング→基本設計→詳細設計→試作評価

【主要業務】
・顧客からの搬送仕様ヒアリングおよび仕様書作成
・SolidWorksを用いた3D形状設計・アセンブリ確認
・BOM(部品表)作成・サプライヤーへの図面展開
・試作品の動作確認・評価レポート作成

【成果】部品形状の見直しにより製造コスト8%削減に貢献

担当した業務範囲が広いほど採用担当者には好印象ですが、すべてのプロジェクトを同じ詳しさで書く必要はありません。直近3〜5年のプロジェクトを中心に詳しく書き、それ以前のものは概要のみにまとめると読みやすくなります。

数値実績がない場合の工夫

「数値化できる実績がない」と感じる機械設計エンジニアは少なくありません。ただ、採用担当者が見ているのは数字の大きさではなく、「業務の難易度」と「どう課題に向き合ったか」です。

数値化が難しい場合は、以下のような表現で業務の実態と取り組み方を示してください。

  • 「単独で3製品を並行して設計管理」(担当規模を示す)
  • 「仕様凍結から量産移行まで12ヶ月連続でスケジュール遅延ゼロ」(納期遵守の実績)
  • 「顧客からの仕様変更に対し追加工数なしで対応」(対応力を数値化)
  • 「社内初の〇〇工法を採用した製品の設計を担当」(難易度・先行事例として)

数値実績がない場合の職務経歴書の書き方については、職務経歴書 実績なし 例文|数字ゼロでも通過する書き方のコツで詳しく解説しています。

異業界・異製品分野への転職時の注意点

「自動車部品メーカーから産業機械メーカーへ」「家電設計から医療機器設計へ」のように、製品分野をまたぐ転職では、採用担当者は「前の経験がどこまで使えるか」を見ています。

担当製品が変わっても、設計プロセス・使用ツール・素材や加工方法の知識は共通する部分があります。職務経歴の末尾か職務概要に、転用可能なスキルを1〜2行で補足すると採用担当者の疑問を先に解消できます。

異業種転職時の補足記載例

「前職では自動車サプライヤーにてプレス部品の筐体設計を担当。CATIA V5を用いた3D設計・解析・図面作成の経験は、産業機械の部品設計においても直接活用できます。素材(鋼板・アルミ鋳造)および板金・溶接加工に関する知識も、製品カテゴリを問わず応用できると考えています。」

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経験・スキル欄の書き方|CAD・CAEは経験年数まで明記する

経験・スキル欄は、採用担当者が採用要件との照合に使う項目です。採用担当者は「CATIA V5の経験はあるか」「CAEでの解析ができるか」のように、特定のキーワードを確認するために読みます。

ツール名は略称ではなく正式名称で記載し、経験年数を必ず添えてください。以下のような一覧表形式にすると採用担当者が照合しやすくなります。

種別ツール・技術名経験年数・レベル
CADツールCATIA V58年(3D部品設計・アセンブリ・2D図面・DMU確認)
CADツールSolidWorks 20223年(3D形状設計・シート金属)
CAEツールANSYS Mechanical2年(構造解析・疲労解析)
PDM/PLMENOVIA4年(図面管理・BOM管理)
その他Microsoft Office(Excel・Word・PowerPoint)日常業務で使用

使用ツールの記載で採用担当者が嫌がる表現は「CAD:経験あり」「3D設計:可能」のような曖昧な書き方です。どのソフトをどの用途で何年使ったかを、上記のように具体的に示してください。

保有資格は、機械設計に関連するものをすべて記載してください。主な資格の例を以下に挙げます。

  • 機械保全技能士(1級・2級):機械設備の保全・管理能力の証明
  • QC検定(2級・3級):品質管理への理解があることを示す
  • 技術士・技術士補:機械部門があれば特に有効
  • CAD利用技術者試験:機械設計への適性を示す補足資格

資格がなくても設計業務への支障はありませんが、QC検定など品質・他部門への理解を示す資格があると、採用担当者からの評価が上がりやすい傾向があります。機械保全技能士の履歴書への記載方法については、機械保全技能士の履歴書の書き方もあわせて参照してください。

自己PRの書き方と例文|機械設計ならではの強みを伝える

自己PRは「スキルの一覧」ではなく「採用担当者に入社後のイメージを持たせる文章」です。保有スキルを並べるだけでは、採用担当者には「何ができるのか」は伝わっても「自社でどう活きるか」までは伝わりません。

採用担当者が自己PRで確認する3つの観点

採用担当者はここを見ている

  • 技術的な強みが具体的か:「設計が得意」ではなく「概念設計から量産まで一貫して担当できる」など具体的な強み
  • 課題解決の経験があるか:不具合対応・コスト削減・スケジュール改善など、課題への向き合い方
  • 入社後に何ができるか:前職の経験を自社製品・業務にどう活かす計画があるか

原価低減・コスト削減実績がある場合の例文

自己PR例文(実績あり)

産業機械の筐体設計で8年間、基本設計から量産立ち上げまでの一貫した業務を担ってきました。設計段階でのVA/VE提案を継続的に実施し、年間で部品コスト約12%削減に貢献した実績があります。複数のサプライヤーと設計要件を擦り合わせる工程調整も担当しており、他部署や外部パートナーとの折衝には自信があります。転職先でも設計の上流工程から関わり、コスト・品質・納期の三軸でプロジェクトに貢献したいと考えています。

具体的な数値実績がない場合の例文

「数値化できる実績がない」と感じる場合でも、担当規模・対応力・一貫性で自己PRは書けます。採用担当者が評価するのは数字の大きさだけではないからです。

自己PR例文(数値実績がない場合)

製造設備の機構設計エンジニアとして7年間、単独で3〜4機種を並行管理しながら詳細設計・図面作成・評価業務を担当してきました。仕様変更が頻繁に発生するプロジェクト環境においても、仕様凍結から量産移行まで一度もスケジュール遅延なしで完遂してきた点が自分の強みです。担当工程が広いため、生産技術・品質・調達との調整にも慣れており、製品の要件定義段階から量産後のフォローアップまで幅広く対応できます。

エンジニア職全般の職務経歴書の書き方については、エンジニアの職務経歴書の書き方|採用担当者目線の実践ガイドも参考にしてください。

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まとめ

  • 機械設計の職務経歴書で採用担当者が30秒で確認するのは「担当製品名」「担当工程の範囲」「使用CADツールと経験年数」の3点
  • 職務概要は100〜150文字で担当製品・担当工程・主要ツールを過不足なく伝える
  • 職務経歴はプロジェクト単位で記載し、担当工程(基本設計→詳細設計→試作→量産対応)を具体的に書く
  • 数値化できる実績がなくても、担当規模・納期遵守実績・対応力で自己PRは書ける
  • 経験・スキル欄はCAD/CAEツールを正式名称と経験年数で一覧化する

書類の作成に行き詰まった場合は、転職エージェントの添削サービスを活用する方法もあります。担当コンサルタントが職務経歴書を確認し、採用担当者に伝わる表現へのアドバイスを受けることができます。

機械設計の職務経歴書に関するよくある質問

機械設計の職務経歴書は何枚が適切ですか?

30代前半までは2ページ、30代後半以降でプロジェクト数が多い場合は3ページまでが目安です。ページ数より重要なのは「読みやすさ」で、詰め込みすぎて要点が埋もれるくらいなら、重要プロジェクト3〜5件に絞って2ページにまとめた方が採用担当者には好まれます。

使用CADソフトはどのように書けばいいですか?

「CATIA V5(8年):3D部品設計・アセンブリ・2D図面作成」のように、ソフト名・経験年数・主な用途を一覧表形式で記載するのが最も明確です。「CAD使用可」「3D設計経験あり」のような曖昧な表現は避けてください。採用担当者はツール名で採用要件を照合するため、正式名称の記載が必須です。

複数のプロジェクト経験がある場合、すべて書くべきですか?

すべて書く必要はありません。直近3〜5年のプロジェクトを詳しく記載し、それ以前のものは「〇〇製品の機構設計(20XX年〜20XX年)」のように一行でまとめる方法が読みやすくなります。応募先の製品カテゴリに近いプロジェクトや、担当工程が広かったプロジェクトを優先して詳しく書くと、採用担当者に刺さる書類になります。

未経験の業界・製品分野への転職でも職務経歴書は書けますか?

書けます。製品分野が変わっても、設計プロセス(基本設計・詳細設計・試作評価)・CADツール・素材や加工方法の知識は共通して使えることが多いです。職務概要に「前職の経験が転職先でどう活かせるか」を1〜2行で補足することで、採用担当者の疑問を先回りして解消できます。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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