この記事では、在職中の歯科衛生士が転職活動をするとき、履歴書の職歴欄に「退職予定」をどう書けばよいかを解説します。退職日が確定している場合と未定の場合ごとの記入例、本人希望欄の活用法、採用担当者が確認するポイントも紹介します。
歯科衛生士が在職中に転職活動をするとき確認する3パターン
一口に「退職予定」と言っても、退職日の状況によって履歴書への書き方は変わります。書類を作成する前に、自分がどのパターンに該当するかを確認してください。
パターン①:退職日が決まっている(在職中)
上司に退職を申し出て、退職日が月日まで確定している状態です。職歴欄に「〇年〇月 退職予定」と明記できます。入社可能日がもっとも明確に伝わる書き方なので、退職日が確定しているなら必ず記載してください。
パターン②:退職日が未定(まだ上司に伝えていない)
転職活動を始めてはいるものの、現職にはまだ退職を伝えていない状態です。退職日が決まっていないのに職歴欄に「退職予定」と書くのは誤りです。職歴欄は「現在に至る」とし、本人希望欄で入社可能日の目安を補足する書き方が基本です。
パターン③:すでに退職済み
書類を提出する時点で退職が完了している場合は「退職予定」ではなく「退職」と書きます。在籍していた歯科医院名に続けて「令和〇年〇月 退職」と記載し、最終行に「以上」を添えて締めます。
職歴欄への「退職予定」の書き方と記入例
職歴欄は過去の職歴を古い順に並べ、最後に「現在に至る」「退職」「退職予定」のいずれかを記載します。どのパターンでも最終行の右寄せで「以上」を忘れずに記入してください。
採用担当者はここを見ている
- 採用担当者が職歴欄で最初に確認するのは「入社可能日の把握」。いつから一緒に働けるかを早い段階で把握したい
- 退職予定日が明記されていると採用後のスケジュールをすぐ組めるため、選考がスムーズに進む
- 「現在に至る」のみの記載では入社可能日が不明なので、本人希望欄との組み合わせが必要
退職日が確定している場合の書き方
退職日が確定しているときは「現在に至る」は不要です。代わりに退職予定年月を記載します。「退社予定」ではなく「退職予定」が正確な表記です(「退社」は「その日に会社から退出する」とも読み取れるため)。
良い記入例(退職日が確定している)
令和3年4月 〇〇デンタルクリニック 入職
令和7年6月 退職予定
以上(右寄せ)
退職日が未定の場合の書き方
退職日がまだ決まっていない場合、職歴欄に書けるのは「現在に至る」のみです。ここで入社可能日の伝え方として有効なのが本人希望欄の活用で、次のセクションで詳しく説明します。
良い記入例(退職日が未定)
令和3年4月 〇〇デンタルクリニック 入職
現在に至る
以上(右寄せ)
NG例
令和3年4月 〇〇デンタルクリニック 入職
令和7年4月 退職予定(←退職日が未定なのに記載している)
退職日が確定していないのに「退職予定」と書くと、実際に退職日がずれた際に採用担当者との信頼が壊れます。確定前の日付は記載しないのが原則です。
退職済みの場合の書き方
書類提出時点で退職している場合は「退職予定」でも「現在に至る」でもなく、単に「退職」と記載します。退職済みは即日入社も可能なため、採用スピードを重視する歯科医院への強みになります。
良い記入例(退職済み)
令和3年4月 〇〇デンタルクリニック 入職
令和7年3月 退職
以上(右寄せ)
歯科医院・クリニックなど医療機関への転職では、「入職」「退職」という表現が一般的です。「入社」「退社」との使い分けや医療法人特有の履歴書の書き方については、医療法人の履歴書の書き方(入職・退職の記載例付き)もあわせて確認しておくと安心です。

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →本人希望欄で入社可能日を伝える
退職予定日の状況に関わらず、本人希望欄に「入社可能日」の目安を明記することが採用担当者への最大の配慮です。書類選考を通過すると採用担当者が入社可能日を口頭で確認することになりますが、書類の段階から記載しておけばその手間が省け、積極性のある候補者として印象に残ります。
| 退職日の状況 | 本人希望欄の記入例 |
|---|---|
| 退職日が確定している | 入社可能日:令和〇年〇月〇日以降 |
| 退職日が未定 | 入社可能日:退職手続き完了後1〜2ヶ月程度を想定(ご相談可) |
| すでに退職済み | 入社可能日:即日〜2週間以内 |
採用担当者が入社可能日を確認する理由
歯科医院の採用には、在籍スタッフの退職や産休などを起因とした急な欠員補充も多く含まれます。そのため、採用担当者は複数の候補者の中から「なるべく早く入職できる人」を選ぼうとすることがあります。
採用担当者はここを見ている
- 入社可能日が「〇ヶ月後」など目安でも書かれていると採用後のスケジュールが立てやすい
- 「応相談」のみの記載は、採用担当者に「どのくらい先になるかわからない」という不安を与える
- 退職日が未定でも「1〜2ヶ月程度」と書くだけで、採用担当者との交渉が格段にスムーズになる
退職予定と入社可能日の書き方を含む歯科衛生士の履歴書全体の書き方については、歯科衛生士の履歴書の書き方(採用担当者目線の解説)も参考にしてください。
退職理由は職歴欄に書くべきか
履歴書の職歴欄に退職理由を書くかどうかは、退職の種類によって対応が変わります。一般的なルールを確認しておきましょう。
| 退職の種類 | 職歴欄の記載 |
|---|---|
| 自己都合退職(転職・ライフスタイル変化など) | 「一身上の都合により退職」 |
| 会社都合退職(閉院・経営悪化・雇用期間満了など) | 「医院閉院のため退職」「雇用期間満了のため退職」など理由を明記 |
| 現在も在籍中 | 記載不要(「現在に至る」のみ) |
自己都合退職は「一身上の都合により退職」の1文で十分です。詳細な理由は面接でたずねられたときに回答すれば問題ありません。一方、閉院や雇用期間満了などの会社都合退職を「一身上の都合」と書くと、面接での説明と矛盾する場合があります。
採用担当者はここを見ている
- 「閉院のため退職」は不利な情報ではなく、正直に書いたほうが採用担当者からの心証が良い
- 採用担当者が気にするのは「なぜ辞めたか」より「ここで長く働けるか」の一点
- 退職理由と志望動機が連動していると採用担当者の納得度が上がる(例:「スキルアップを目指し転職」→志望理由も同じ軸で統一する)
会社都合退職の場合の履歴書の書き方については、会社都合退職の履歴書の書き方と例文もあわせて確認しておくと安心です。
歯科医院への転職では、退職理由と志望動機のつながりが選考に影響します。医療機関への志望動機の書き方も参考にしてください。

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 退職日が確定しているなら「〇年〇月 退職予定」と職歴欄に記載。「現在に至る」は不要
- 退職日が未定なら職歴欄は「現在に至る」のみとし、本人希望欄で入社可能日の目安を補足する
- すでに退職済みなら「退職予定」ではなく「退職」と記載する
- 採用担当者が職歴欄で最初に確認するのは入社可能日。退職日の状況に関わらず、本人希望欄に目安を書く
- 会社都合退職(閉院・雇用満了)は「一身上の都合」ではなく理由を正確に記載する
「退職予定」の書き方は職歴欄と本人希望欄をセットで使うことで採用担当者への伝わり方が大きく変わります。書類提出前に自分のパターンを確認し、採用担当者が入社可能日をすぐ把握できる書類を作成してください。
歯科衛生士の履歴書「退職予定」に関するよくある質問
- 退職予定日と入社可能日は同じですか?
-
異なります。退職予定日は「現職を退職する日」、入社可能日は「新しい職場に入職できる最短日」です。退職後に引き継ぎや私用がある場合、入社可能日は退職予定日より後になることもあります。本人希望欄に「退職予定:〇月末/入社可能日:翌月〇日以降」のように分けて記載すると採用担当者が把握しやすくなります。
- 退職予定日が変更になった場合、どうすればよいですか?
-
採用担当者に速やかに連絡を入れてください。退職日の変更は珍しくなく、歯科医院側も対応に慣れているケースが多いです。「退職日が〇月から〇月に変更になりました。入社可能日も〇月〇日以降となります」と端的に伝えれば問題ありません。変更を隠したまま内定後に打ち明けるより、早期の連絡のほうが信頼関係を保てます。
- 退職日が未定のまま複数の歯科医院に応募しても問題ないですか?
-
問題ありません。在職中に複数社へ応募することは採用担当者も想定しています。本人希望欄に「入社可能日:退職手続き完了後1〜2ヶ月程度を想定(ご相談可)」と記載しておけば、選考を進めながら退職のタイミングを調整できます。内定後に入社日を相談することも一般的です。
- 歯科衛生士免許は資格欄にどう書けばよいですか?
-
資格欄には「歯科衛生士免許 取得」と記載します。正式名称は「歯科衛生士」であり、略称の記載は避けてください。また、免許の取得年月(和暦または西暦で統一)を忘れずに記入してください。現在取得申請中の場合は「歯科衛生士免許 取得見込み(〇年〇月)」と記載します。


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