この記事では、理学療法士が履歴書の資格欄に書く内容を、正式名称・登録番号・合格見込みの書き方まで状況別に解説します。採用担当者が資格欄で何を確認しているかを踏まえた実践的な内容です。
採用担当者が資格欄で真っ先に確認する3つのポイント
理学療法士の資格欄は、志望動機や自己PRと比べて「正しく書けば終わり」と思われがちです。しかし採用担当者にとって、資格欄は免許の有効性や入職後の手続きに直結する情報です。
① 正式名称は「理学療法士免許」
資格欄に「理学療法士」とだけ書いている応募者は少なくありません。しかし、正式な記載は「理学療法士免許」です。「理学療法士」は職業名であり、履歴書の資格欄に書くのは「免許・資格」の名称です。
良い例文
令和○年○月 理学療法士免許 取得
NG例
令和○年○月 理学療法士 取得(「免許」が抜けているため正式名称ではない)
「理学療法士 合格」と書くのも正確ではありません。理学療法士の資格は国家試験に合格した後、厚生労働省の理学療法士名簿に登録されて初めて「免許」となります。資格欄に書くのは「免許の取得」であり、「試験の合格」ではありません。
② 記載する日付は「合格日」ではなく「登録年月日」
試験の合格発表日と、免許証に記載されている「登録年月日」は異なります。国家試験の合格発表は例年3月下旬ですが、免許の登録(交付)は申請後1〜3か月程度かかります。
資格欄に記載する年月は、免許証の「登録年月日」です。合格発表日や養成校の卒業年月日ではありません。免許証を手元に準備して確認してから記入してください。
採用担当者はここを見ている
- 取得年月が履歴書と免許証で一致しているかは入職時に確認する項目の一つ
- 合格発表日を「取得日」として書くと、実際の登録日との不一致が生じることがある
- 医療・介護施設では免許コピーを入職時書類として求めるため、日付の整合性が重要
③ 登録番号を書くべき理由
理学療法士免許証には「登録番号(第〇〇〇〇号)」が記載されています。この番号は資格欄への記載が必須ではありませんが、採用担当者が入職手続きで必ず確認する情報です。
病院やリハビリ施設への応募では、入職後に行政機関への届け出が必要なケースもあり、登録番号を把握しておくことは採用側の業務を円滑にします。記載しておくと「現役の有資格者である」ことが書類上から明確に伝わります。
登録番号ありの記載例
令和○年○月 理学療法士免許 取得(登録番号:第〇〇〇〇号)
登録番号を書く場合は、免許証を手元に確認してから記入してください。誤った番号を記載すると逆効果になります。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →状況別|資格欄に書くべき正確な表記パターン4つ
理学療法士として就職・転職活動をする場合、現在の免許取得状況によって資格欄の書き方が変わります。自分の状況に合うパターンを確認してください。
パターン①:免許取得済みの基本的な書き方
すでに理学療法士免許を取得している場合の書き方です。免許証の登録年月日と登録番号を手元で確認してから記入してください。
良い例文
令和○年○月 理学療法士免許 取得
(登録番号を加える場合)
令和○年○月 理学療法士免許 取得(登録番号:第〇〇〇〇号)
「取得」という動詞を使い、免許証の登録年月日と一致させることがポイントです。
パターン②:国試合格後・免許交付待ちの書き方
国家試験に合格したが、まだ免許証が手元に届いていない状態です。免許の「登録申請中」であることを明示することで採用担当者に正確な状況が伝わります。
良い例文
令和○年○月 第○○回理学療法士国家試験 合格
(理学療法士免許 登録申請中)
合格発表後すぐに就職活動を行う新卒者に多いパターンです。「合格」は事実なので資格欄に記載できますが、まだ「免許取得」ではない点に注意してください。
パターン③:国試を控えた「取得見込み」の書き方
国家試験の合格発表前に就職活動を進める場合は、「取得見込み」と記載します。「取得予定」は不正確な表現であるため、「取得見込み」を使ってください。
良い例文
令和○年○月 理学療法士免許 取得見込み
記載する年月は、試験合格発表後に免許の登録が完了すると想定される時期(発表から2〜3か月後)が一般的です。養成校のキャリアサポート担当者に確認しておくと確実です。
パターン④:国試を勉強中(未合格)の場合の書き方
まだ国家試験に合格していない状態では、資格欄に「理学療法士」を記載することはできません。試験勉強中であることは、資格欄ではなく「本人希望欄」や「自己PR欄」に記載します。
本人希望欄・自己PR欄への記載例
現在、令和○年2月実施の第○○回理学療法士国家試験に向けて勉強中です。合格後は即時、理学療法士免許を活かして貢献できる環境で就労を希望しています。
試験勉強中であることを正直に伝えることで、採用後のスケジュール調整がしやすくなります。

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →認定理学療法士・専門理学療法士を持っている場合の書き方
日本理学療法士協会が認定する「認定理学療法士」や「専門理学療法士」を持っている場合、資格欄に記載することで専門性のアピールになります。
資格欄に書くべき正式名称と記載順序
認定資格の正式名称は「認定理学療法士(○○系)」または「専門理学療法士(○○系)」と表記します。記載順序は取得年月が早いものから順番に記載するのが基本です。
良い例文
令和○年○月 理学療法士免許 取得(登録番号:第〇〇〇〇号)
令和○年○月 認定理学療法士(運動器系) 取得
複数の認定資格を持っている場合は、応募先の業務内容に直結するものを優先して記載します。整形外科クリニックへの応募なら「運動器系」、脳卒中リハビリを専門とする病院なら「神経系」の認定が目に留まりやすいです。
採用担当者はここを見ている
- 認定資格があると即戦力として評価しやすく、採用担当者の研修コスト計算が変わる
- 応募先の疾患・患者層と一致する認定領域は書類通過率に直接影響する
- 専門理学療法士は認定理学療法士より上位の資格。両方を持つ場合は専門理学療法士を上に記載する
取得に向けて研修中の場合はどう書くか
まだ認定を受けていないが、日本理学療法士協会の認定取得に向けて研修を受講中の場合は、資格欄には記載せず、自己PR欄に記載するのが正確な書き方です。
自己PR欄への記載例
現在、認定理学療法士(運動器系)の取得に向けて日本理学療法士協会の研修を受講中です(令和○年度取得予定)。
「研修受講中」を自己PR欄に記載することで、キャリアアップへの意欲を伝えられます。

資格欄で差をつける「+α記載」の判断基準
理学療法士免許と認定資格以外にも、応募先によっては資格欄に記載することで評価が変わるものがあります。
運転免許は必ず記載する—訪問リハビリ施設での重要度
訪問リハビリやデイサービスに応募する場合、普通自動車免許の有無が採用判断に直結することがあります。採用担当者が「移動手段の確保」を選考基準の一つとしているためです。
- 訪問リハビリ・訪問看護ステーション:車での移動が必須のケースが多い。AT限定か否かも確認される場合がある
- デイサービス・デイケア:送迎業務を担う場合は免許の有無が確認される
- 病院・クリニック:通勤手段として問われることはあるが、業務上の必須条件ではないケースが多い
正式名称は「普通自動車第一種運転免許」です。AT限定の場合は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」と補足してください。
関連資格(柔道整復師・鍼灸師・介護福祉士等)の書き方
理学療法士のほかに複数の国家資格を持っている場合は、応募先の業務に関連するものをすべて記載します。
| 資格名 | 正式名称(資格欄の書き方) | 記載すべきケース |
|---|---|---|
| 柔道整復師 | 柔道整復師免許 取得 | 整形外科・スポーツ施設への応募 |
| はり師・きゅう師 | はり師・きゅう師免許 取得 | 東洋医学系クリニックへの応募 |
| 介護福祉士 | 介護福祉士 取得 | 介護施設・デイケアへの応募 |
| 福祉住環境コーディネーター | 福祉住環境コーディネーター○級 合格 | 在宅支援・訪問リハビリへの応募 |
応募先の業務と無関係な資格を大量に並べると、資格欄が読みにくくなります。業務関連性が低いと判断できるものは省略し、3〜5件程度に絞るのが原則です。
研修・講習・セミナーは資格欄に書けるか
ボバース概念、PNF(固有受容性神経筋促通法)、マッケンジー法などのリハビリ技術研修を修了している場合、資格欄に記載できるかどうか迷う方がいます。
原則として、公的な免許・資格ではない研修の修了証は「資格欄」には書かないのが正確です。ただし、修了証・認定証が発行されている研修であれば、職務経歴書の「スキル・研修歴」欄や自己PR欄で触れることは効果的なアピールになります。

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →採用担当者が思わず目に止めるNG例4パターン
資格欄の書き方は「正しいか間違いか」の判断が明確です。以下の4つは採用担当者が書類を見た瞬間に気づくNG例です。
NG例①:「理学療法士 取得」と書いている
「免許」が抜けた表現です。資格欄には正式名称を使う習慣がない印象を与えます。採用担当者は応募書類の他の部分にも雑さが出ていないか確認します。正しくは「理学療法士免許 取得」。
NG例②:「令和○年○月 合格」と書いている
「合格」は試験の結果であり、免許の取得ではありません。記載する動詞は「取得」です。また、「令和○年○月」の部分が合格発表日になっている場合も注意が必要です。免許証の登録年月日と異なる日付が書かれていると、入職手続き時に食い違いが生じます。
NG例③:登録番号を書いていない
必須ではありませんが、理学療法士として医療・介護施設に応募する場合に登録番号の記載がないと、採用担当者が「現役の免許保持者かどうか書類上から確認できない」状態になります。転職応募では、登録番号を記載した書類のほうが「プロとして資格を意識している」印象を与えます。
NG例④:関係のない資格を並べすぎる
英検3級・簿記3級など、業務とまったく関係のない資格を羅列すると、資格欄が読みにくくなります。採用担当者は資格欄をすべて細かく読むわけではないため、関連性の高い資格を3〜5件に絞って記載することが原則です。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 資格欄の正式名称は「理学療法士免許」。「理学療法士」や「合格」では不十分
- 記載する年月は免許証の「登録年月日」。国試の合格発表日ではない
- 登録番号(第〇〇〇〇号)は任意だが、採用担当者が入職手続きで確認する情報として記載を推奨
- 合格見込みは「理学療法士免許 取得見込み」と表記。「取得予定」は不正確
- 認定理学療法士・専門理学療法士は取得年月順に記載。応募先の業務領域に合わせて順序を工夫する
- 訪問リハビリ・デイサービス系への応募では運転免許の有無が採用判断に影響する
資格欄は「正確に書く」こと自体がプロとしての姿勢を示す場所です。正しく書かれた資格欄は、書類選考で採用担当者の目に確実に届きます。
理学療法士の履歴書資格欄に関するよくある質問
- 理学療法士免許の資格欄に登録番号は書かなくても大丈夫ですか?
-
書類選考の必須項目ではないため、記載しなくても問題ありません。ただし、病院・クリニック・介護施設など医療職の採用担当者は入職手続きで登録番号を確認するため、記載しておくとスムーズです。免許証の「登録番号(第〇〇〇〇号)」を確認の上、「取得(登録番号:第〇〇〇〇号)」と記載することを推奨します。
- 国家試験に合格したばかりでまだ免許証が届いていない場合はどう書けばいいですか?
-
「第○○回理学療法士国家試験 合格」と資格欄に記載し、免許の交付を待っている旨を補足するのが正確です。「理学療法士免許 登録申請中」と併記すると採用担当者に状況が正確に伝わります。免許証が届いた後は、登録年月日と登録番号に更新した形で再提出するか、内定後の入社手続きで提示できるよう準備しておきましょう。
- 認定理学療法士の資格はすべて履歴書に記載すべきですか?
-
複数の認定資格を持っている場合、すべて記載する必要はありません。応募先の業務内容と関連性の高い認定領域を優先して記載してください。例えば整形外科クリニックへの応募なら「運動器系」、脳卒中リハビリを専門とする病院なら「神経系」の認定資格が評価されます。資格欄は3〜5件程度に絞るのが読みやすい構成です。
- ボバースやPNFなどの研修は資格欄に書けますか?
-
公的な免許・資格ではないため、資格欄への記載は原則として適切ではありません。ただし、修了証・認定証が発行されている研修については、職務経歴書の「スキル・研修歴」欄や自己PR欄に記載することで専門性のアピールができます。採用担当者に対して「研修への取り組み姿勢」を伝える場所は資格欄ではなく、自己PR欄や職務経歴書です。


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