この記事では、介護福祉士の資格欄に書く日付について解説します。「取得日」「合格日」「登録日」の3つの違いと、正式名称・語尾の正しい書き方、日付がわからないときの対処法まで、採用担当者が実際に確認するポイントを踏まえてまとめています。
「取得日」「合格日」「登録日」で迷う理由
介護福祉士は合格しただけでは名乗れない
介護福祉士の資格は、国家試験に合格した後に社会福祉振興・試験センターへ登録申請を行い、介護福祉士名簿に登録されて初めて効力を持ちます。合格証書を受け取っただけの状態では、まだ「介護福祉士」を名乗ることはできません。
この登録という手続きがあるため、「国家試験に合格した日」と「正式に資格が有効になった日(登録日)」の2つの日付が存在します。多くの方が「どちらを書くべきか」と迷うのは、この仕組みが背景にあるためです。
3つの日付の違いを整理する
介護福祉士の資格取得プロセスには、以下の3種類の日付が登場します。それぞれの意味と確認できる書類をまとめました。
| 日付の種類 | 意味 | 確認できる書類 |
|---|---|---|
| 合格日(国家試験合格日) | 国家試験の合格が確定した日。例年3月中旬に合格発表 | 合格証書 |
| 登録申請受付日 | 社会福祉振興・試験センターへ書類を送付した日 | 郵便の控えなど |
| 登録日(登録年月日) | 介護福祉士名簿に登録された日。この日から資格の効力が発生する | 介護福祉士登録証 |
合格日から登録日までには通常1〜2ヶ月のタイムラグがあります。国家試験の合格発表が3月中旬であれば、登録証が届くのは4〜5月ごろになるのが一般的です。この時間差が、履歴書に書く日付の混乱を生む原因となっています。
介護福祉士の資格欄の正しい書き方
正式名称は「介護福祉士」のみ
資格欄に記載する名称は「介護福祉士」と書くだけで正しい正式名称です。「介護福祉士資格」「国家資格介護福祉士」のような補足語は不要です。「介護福祉士国家試験」は試験そのものの名称であり、資格名称ではないため使いません。
書くべき日付は「登録日(登録証の登録年月日)」
結論として、履歴書の資格欄に書くのは「登録日」です。手元の介護福祉士登録証に記載されている「登録年月日」の年・月を記入します。
なぜ合格日ではなく登録日なのか。介護福祉士は試験に合格しただけでは有資格者として認められません。法律上、名簿への登録が完了した日をもって初めて「介護福祉士」として業務を行う権利が生じます。採用担当者が資格欄で確認したいのは「この方は本当に介護福祉士として働ける状態か」という点です。それを証明するのが登録日の記載です。
採用担当者はここを見ている
- 登録日の記載があるか(合格日になっていないか)
- 語尾が「取得」になっているか(「合格」になっていないか)
- 職歴の入職時期と登録日の前後関係が矛盾していないか
語尾は「取得」を使う
介護福祉士の場合、資格欄の語尾は「取得」が正解です。試験や研修の種類によって語尾が変わるため、以下の通り整理しておきます。
- 取得:国家資格・民間資格(介護福祉士、社会福祉士、公認心理師など)
- 合格:検定試験(日商簿記〇級合格、TOEIC〇〇点取得など)
- 修了:研修・講習(介護職員初任者研修修了、実務者研修修了など)
具体的な記入例
登録証の登録年月日を手元で確認しながら、以下の形式で記入してください。
良い例
令和〇年〇月 介護福祉士 取得
(「登録年月日」の年・月のみを記入。日付まで書く必要はない)
NG例
- 令和〇年〇月 介護福祉士 合格 ← 「合格」ではなく「取得」が正しい語尾
- 令和〇年〇月 介護福祉士国家試験 合格 ← 試験名称は資格名称ではないためNG
- 令和〇年3月 介護福祉士 取得(合格発表日を記入) ← 登録日ではなく合格日になっている
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →採用担当者が資格欄でチェックしていること
採用担当者が履歴書の資格欄を確認するのは、「この方は実際に資格を保有しているか」「資格取得の時期と職歴が矛盾していないか」の2点です。書き方の正確さもここで評価されます。
書類選考で落ちやすいNGパターン
- 語尾を「合格」にしている:国家資格には「取得」を使うのが一般的なマナーです。「合格」と書くと、資格取得の仕組みを理解していないと判断される場合があります
- 合格発表日(3月)を登録日として書いている:登録は4〜5月ごろになるため、3月の日付を記載すると「登録前の日付では?」と確認が入ることがあります
- 記憶だけで日付を書いた:登録証を参照せずに書くと月がひと月ずれているケースが多く見られます。必ず登録証を確認して記入してください
- 職歴と資格欄の日付が矛盾している:「介護福祉士として〇年勤務」と書いた職歴の開始時期より、資格欄の登録日が後になっているケースです。登録日より前は介護福祉士を名乗れないため、矛盾が生じます
採用担当者が「正確だ」と感じる書き方
採用担当者が好印象を持つのは、記載内容に一貫性があり、登録証を確認した上で書かれた正確な日付が入っている履歴書です。書き方のテクニックよりも「登録証を見て正確に書いた」という誠実さが伝わることが重要です。
複数の資格を持っている場合は、取得日(登録日)の早い順に記載するのが基本です。介護福祉士を必ずしも最初に書く必要はなく、時系列順に並べれば問題ありません。
国家資格の登録が必要な職種の資格欄の書き方は、介護福祉士以外でも同様の考え方が適用されます。

介護関連資格の種類別・履歴書の書き方
介護分野には複数の資格・研修があります。それぞれで語尾と日付の基準が異なるため、混同しないよう整理しておきます。
| 資格・研修の種類 | 書き方の例 | 語尾 | 日付の基準 |
|---|---|---|---|
| 介護福祉士 | 介護福祉士 取得 | 取得 | 登録証の登録年月日 |
| 介護職員初任者研修 | 介護職員初任者研修 修了 | 修了 | 修了証明書の修了年月日 |
| 介護福祉士実務者研修 | 介護福祉士実務者研修 修了 | 修了 | 修了証明書の修了年月日 |
| 介護支援専門員(ケアマネジャー) | 介護支援専門員 取得 | 取得 | 介護支援専門員証の有効期間開始日 |
初任者研修・実務者研修は「修了」と書く
介護職員初任者研修(旧:ホームヘルパー2級)と介護福祉士実務者研修は、試験合格ではなく研修の修了によって取得できる資格です。そのため語尾は「取得」ではなく「修了」を使います。
「初任者研修取得」「実務者研修取得」と書いてしまうのはNGです。介護分野の知識を持つ採用担当者には誤りとして認識されます。修了証に記載されている「修了年月日」を日付として記入してください。
介護支援専門員(ケアマネジャー)の書き方
ケアマネジャーの正式名称は「介護支援専門員」です。「ケアマネジャー」「ケアマネ」は通称であるため、資格欄には使いません。介護支援専門員証に記載されている有効期間の開始日を確認して記入します。
ケアマネジャーは都道府県への登録が必要であり、「介護支援専門員 登録」と書く表現も見られますが、「介護支援専門員 取得」でも問題ありません。採用先の施設・事業所によって慣習が異なるため、応募先の記入例があれば参考にするとよいでしょう。
同じ福祉系の国家資格で登録が必要な精神保健福祉士の書き方については以下の記事も参考になります。

登録日・取得日がわからないときの対処法
まず介護福祉士登録証を確認する
介護福祉士の登録証には「登録年月日」が明記されています。登録証を手元で取り出し、その日付を確認するのが最も確実な方法です。
登録証の見方がわからない場合は、証の中央付近に「登録年月日:令和〇年〇月〇日」のような形式で記載されています。履歴書には「日」は省略し「年・月」のみ記載するのが一般的です。
記入例:令和6年5月 介護福祉士 取得
登録証を紛失した・日付がわからない場合
登録証を紛失した場合も、以下の方法で登録年月日を確認できます。焦らず手続きを進めてください。
- 登録証明書の取得:公益財団法人 社会福祉振興・試験センターに問い合わせると、登録証明書を発行してもらえます
- 登録証の再交付申請:社会福祉振興・試験センターへ再交付の申請が可能です(手数料が発生)
- 合格証書からの参考確認:合格証書には合格日が記載されています。登録日と同日ではありませんが、登録日の参考としておおよその時期を絞り込む手がかりになります
採用担当者はここを見ている
- 日付が空欄の場合、「本当に資格を持っているのか」と疑問を持たれることがある
- 登録申請中であれば「介護福祉士 登録申請中」と記載することで状況を正直に伝えられる
- 日付が不明な場合は面接で正直に説明できる準備を整えておく
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 介護福祉士の履歴書に書く日付は「登録日(登録証の登録年月日)」が正解
- 合格日(国家試験の合格発表日)は登録日とは別の日付で、一般的に1〜2ヶ月の差がある
- 語尾は「取得」を使う(「合格」「修了」は誤り)
- 初任者研修・実務者研修は「修了」、ケアマネジャーは「取得」が正確な語尾
- 日付がわからない場合は登録証を確認し、紛失時は社会福祉振興・試験センターへ問い合わせる
資格欄は採用担当者が必ず確認する項目です。登録証を手元に置き、正確な登録日を記入することが書類選考を通過するための第一歩です。
介護福祉士の履歴書に関するよくある質問
- 介護福祉士の資格欄に「取得見込み」と書けますか?
-
国家試験の合格後、登録申請の手続き中であれば「介護福祉士 登録申請中」と記載するのが正確です。「取得見込み」という表現は、まだ試験に合格していない段階で使う表現であるため、合格後は使いません。登録が完了するまでの間に応募する場合は、面接で登録完了の見込み時期を補足するとよいでしょう。
- 養成施設ルートで取得した場合の書き方は変わりますか?
-
養成施設(専門学校・大学など)ルートで取得した場合も、書き方は国家試験ルートと同じです。「令和〇年〇月 介護福祉士 取得」と記載し、日付は登録証の登録年月日を使用します。養成施設の卒業だけでは介護福祉士を名乗れないため、登録証が届いてから資格欄を記入してください。
- ホームヘルパー2級の資格は履歴書に書いていいですか?
-
ホームヘルパー2級は2012年度末に廃止され、現在は「介護職員初任者研修」に移行しています。取得済みであれば「ホームヘルパー2級 修了」と記載しても問題ありませんが、現在の制度名に慣れた採用担当者向けに備考として「(現:介護職員初任者研修相当)」と添えると親切です。実務者研修を別に取得している場合は、そちらも記載してください。
- 介護福祉士の登録番号は履歴書に書く必要がありますか?
-
一般的な履歴書の資格欄には登録番号の記載は不要です。ただし、介護福祉士として採用される場合、入社後の手続きや厚生労働省への届出のために登録番号の確認を求められることがあります。登録証は採用後も大切に保管しておきましょう。


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