この記事では、A4サイズ2枚の履歴書テンプレートの種類・選び方・入手先と、採用担当者の視点から見た状況別の使い方を解説します。種類ごとの違いと、テンプレートを選ぶときに起こりやすい失敗パターンも紹介します。
履歴書の標準はA4サイズ2枚—なぜそれが基本なのか
転職活動で使われる履歴書テンプレートのほとんどは、A4サイズ2枚構成です。もともとの様式はA3用紙1枚を縦に二つ折りにしたもので、現在はA4 2枚として出力できるフォーマットが主流になっています。
職務経歴書もA4で作成するのが一般的なため、書類をA4で統一できるという実務的な利点もあります。採用担当者側も、A4でまとまった書類の方が管理しやすく、ファイリングの際に手間がかかりません。
A4 1枚のテンプレートを使っていい場面とそうでない場面
A4 1枚の簡易版テンプレートは、アルバイト・パートへの応募や、職歴が1〜2件程度でシンプルにまとめられる場合に適しています。記入項目が少ないため、短時間で仕上げやすいのが特徴です。
一方、正社員・転職目的の応募では、1枚テンプレートを使うと記入欄が不足しやすく、採用担当者に「書類の準備が不十分」と映るリスクがあります。転職活動では原則A4 2枚を選ぶのが安全です。
採用担当者はここを見ている
- 1枚テンプレートで正社員応募 → 「本気度が低い」と受け取られるケースがある
- 転職活動ではA4 2枚が事実上の標準フォーマット
- 応募先から書式指定がある場合は指定様式を最優先にする
無料でダウンロードできるA4 2枚テンプレートの入手先
A4 2枚の履歴書テンプレートは、厚生労働省の公式サイトや主要転職サービスのWebサイトから無料でダウンロードできます。用途に合わせた複数フォーマットが用意されており、Word・Excel・PDF形式から選べます。
厚生労働省の公式様式(最も無難な選択肢)
ハローワークのWebサイトでは、厚生労働省が作成した「履歴書様式例」をExcel・PDF形式で無料ダウンロードできます。2021年4月の改訂で性別欄が任意記載になった最新版で、応募先への説明がしやすい点が最大のメリットです。
公式様式は職歴欄・資格欄・志望動機欄がバランスよく設計されており、どの職種・業界に応募する場合でも違和感なく使えます。フォーマットについて採用担当者から質問されることがほとんどないのも、公式様式を選ぶ理由の一つです。
主要転職サービスのテンプレート
doda・リクナビNEXT・マイナビ転職など、主要転職サービスのWebサイトには状況別のテンプレートが複数用意されています。「職歴が多い人向け」「志望動機欄が広いタイプ」など、自分の状況に合わせて選べるのが特徴です。
Word・Excel・PDF形式で提供されているサービスが多く、パソコンで内容を入力後にPDF保存することで、Web応募やメール添付にも対応できます。どのテンプレートを選べばよいか迷う場合は、履歴書テンプレートの無料おすすめ比較も参考にしてください。

状況別テンプレートの選び方—採用担当者が見ている落とし穴
A4 2枚の履歴書テンプレートには、いくつかの種類があります。自分の状況に合わないテンプレートを選ぶと、採用担当者に違和感を与えることがあります。以下の表を参考に、自分に合ったタイプを選んでください。
| 状況 | おすすめテンプレートタイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| 転職が初めて・職歴2件以内 | 標準型(厚生労働省様式) | 各欄がバランスよく設計、空白が出にくい |
| 転職回数が多い(3件以上) | 職歴欄が広いタイプ | 職歴を詳しく書けるが、他の欄は小さめ |
| 資格・免許が複数ある | 資格欄が充実したタイプ | 資格を見落とされずにアピールできる |
| 志望動機を詳しく書きたい | 志望動機欄が広いタイプ | アピール欄が大きく、転職意欲を伝えやすい |
| アルバイト・パート応募 | 1枚シンプル版 | 記入項目が少なく、短時間で仕上げられる |
転職が初めて・職歴が少ない場合は「標準型」が正解
職歴が2件以内で、特定の資格や志望動機を強調する必要がない場合は、標準型(厚生労働省様式)が最もバランスのとれた選択です。
各欄が適切なサイズで設計されているため、無理に内容を水増しする必要がなく、すべての欄を自然に使い切れます。採用担当者の目線では、「基本フォーマットを正しく選んで記入できている」というだけで一定の評価につながります。
NG例
職歴が少ないのに職歴欄が多いテンプレートを選んでしまい、職歴欄の半分以上が空白になっているケース。採用担当者は「なぜこのフォーマットを選んだのか」という疑問を持つことになり、書類の準備不足という印象を与えることがあります。
転職回数が多い(3件以上)は職歴欄が広いタイプを選ぶ
転職回数が多い場合、標準型では職歴欄に収まりきらず、字を詰め込むことになります。これは採用担当者にとって非常に読みづらく、重要な職歴が見落とされる原因になります。
職歴欄が広いテンプレートを選ぶと、各社での担当業務の概要まで丁寧に記載できます。採用担当者が知りたいのは「どこで何をしていたか」という事実なので、詳細を書けるスペースは積極的に活かすべきです。
採用担当者はここを見ている
- 職歴が多い応募者ほどテンプレート選択が重要。字の詰め込みは「書類作成能力が低い」と判断されやすい
- 担当業務の概要を1行添えると、職歴の評価がしやすくなる(「○○部所属。法人営業を担当」など)
- 退職理由がある場合は、「一身上の都合により退職」と明記するだけでよい
資格・免許が複数ある場合は資格欄が充実したタイプを
施工管理技士・医療資格・IT資格・語学検定など、業務に直結する複数の資格を持っている場合は、資格欄が充実したテンプレートを選ぶと、すべての資格を整理して記載できます。
標準型では資格欄が4〜6行程度であることが多く、それ以上ある場合は欄外に書くか、テンプレートを変更する必要があります。採用担当者は資格欄を書類選考の早い段階で確認するため、資格が読みやすく整理されているかどうかは評価に直結します。
志望動機を詳しく伝えたいなら志望動機欄が広いタイプ
未経験転職・キャリアチェンジ・第二新卒のように、「職歴だけでは伝わりにくい応募理由がある」場合は、志望動機欄が広いテンプレートが適しています。
志望動機欄が広ければ、なぜその会社を選んだのか・自分のどんな経験を活かせるかを、200〜300字程度でしっかり記載できます。採用担当者は「この欄に自社への意欲がどれだけ書かれているか」を見ており、欄が大きいほど詳細に伝えやすくなります。
テンプレートを実際に使って作成する際には、履歴書作成ツールのおすすめ比較も確認してみてください。

テンプレート2枚の正しい使い方—1枚目と2枚目の構成を理解する
テンプレートのタイプを選んだ後は、2枚をどう使いこなすかが重要です。採用担当者が「履歴書を読む順番」を意識しながら構成を理解すると、記入時の迷いが減ります。
1枚目は「基本情報」、2枚目は「アピールゾーン」と考える
A4 2枚の履歴書は、大まかに以下の構成になっています。
| ページ | 主な記入項目 | 採用担当者が見るポイント |
|---|---|---|
| 1枚目(表面) | 氏名・住所・連絡先・学歴・職歴 | 職歴数・会社名・勤続年数・退職理由 |
| 2枚目(裏面) | 免許・資格・志望動機・自己PR・本人希望欄 | 資格の種類・志望動機の具体性・希望条件 |
採用担当者は書類を受け取った瞬間に1枚目でまず職歴を確認し、続けて2枚目の志望動機・自己PRを読む流れが一般的です。2枚目の志望動機欄は特に重視されるゾーンであり、ここが空白だったり極端に短い場合は選考が進みにくくなります。
空欄を減らすための実践的なコツ
テンプレートを選んだものの、記入してみると空欄が残ってしまうのは転職初心者によく起こる問題です。以下のコツで空欄を解消できます。
- 職歴欄:入社・退職の事実だけでなく、担当業務の概要を1〜2行追記する。「営業部所属。法人向け製品の提案営業を担当」など
- 資格欄:取得予定の資格も「〇〇 取得予定(○年○月)」として記載できる。業務に関係するものは積極的に書く
- 志望動機欄:3〜5行(200〜300字)を目安に書く。「なぜこの会社か」「自分のどのスキルが活かせるか」「入社後に何をしたいか」の3点を含める
- 本人希望欄:「貴社規定に従います」と記載する。完全な空欄よりも印象がよい
良い例(志望動機欄の記入イメージ)
前職では〇〇業界で5年間、営業職として新規顧客開拓を担当してきました。貴社は〇〇の分野で高いシェアを持ち、提案型営業で顧客課題を解決するスタイルが自分の経験と合致しています。入社後は担当エリアの新規開拓に貢献し、将来的にはチームリーダーとして組織の成長に携わりたいと考えています。
NG例
「御社に興味があります。ぜひ働きたいです。よろしくお願いします。」(3行程度で終わっているケース)
採用担当者の目線では、志望動機欄が短すぎると「志望度が低い」「準備不足」と判断されます。欄の7〜8割を埋めることを目安にしてください。
テンプレートを実際に書き始める前に、フォントや文字サイズの選び方を確認しておくと作業がスムーズになります。履歴書のフォントと文字サイズの正解も参照してください。

まとめ
- 転職活動での履歴書はA4 2枚が標準。職務経歴書とサイズを統一でき、採用担当者も管理しやすい
- テンプレートは厚生労働省公式または主要転職サービスから無料でダウンロードできる(Word・Excel・PDF対応)
- 状況に合ったテンプレートタイプを選ぶことが重要。職歴数・資格数・志望動機の量によって最適なタイプが変わる
- 2枚目の志望動機欄は採用担当者が特に重視する。欄の7〜8割を埋めることを目安にする
- 空欄を残さないために、職歴には担当業務の概要を添え、取得予定の資格も記載する
テンプレート選びは履歴書作成の最初の一歩です。自分の状況に合ったフォーマットから始めることで、記入時の迷いが減り、採用担当者にとって読みやすい書類に仕上がります。
履歴書テンプレート2枚に関するよくある質問
- A4 2枚の履歴書は両面印刷するのですか?
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一般的な方法は、A4用紙2枚に片面ずつ印刷し、ホチキスやクリップで綴じて提出する形です。A3用紙を二つ折りにする方法もありますが、プリンターがA3に対応していない場合はA4 2枚の片面印刷で問題ありません。採用担当者もどちらの形式でも受け取りに慣れています。
- 応募先ごとにテンプレートを変えた方がいいですか?
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基本的には同じテンプレートを使い回して問題ありません。ただし「資格が増えた」「転職回数が多くなって職歴欄に収まりにくくなった」など状況が変わった場合は、その時点で適切なタイプに切り替えるのが読みやすい書類につながります。
- 手書きで書く場合もA4 2枚テンプレートを使いますか?
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手書きで書く場合も、A4 2枚または市販のB5サイズの履歴書用紙を使います。コンビニや文具店で購入できる市販の履歴書用紙はB5サイズが多いですが、正社員・転職応募ではA4を選ぶのが無難です。応募先から「手書き指定」がある場合はその指示に従ってください。
- 厚生労働省の履歴書様式は2021年から何が変わりましたか?
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2021年4月の改訂で、性別欄が「任意記載」となりました。また「通勤時間」「扶養家族数」「配偶者」欄の削除も検討されましたが、現行様式では残っています。基本的な構成(学歴・職歴・資格・志望動機)に大きな変化はなく、旧様式との主な違いは性別欄の取り扱いです。


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