MENU

設計の職務経歴書|採用担当者が落とすNG例と機械・建築別の書き方

設計の職務経歴書|採用担当者が落とすNG例と機械・建築別の書き方

この記事では、設計職(機械設計・建築設計・CAD設計)の職務経歴書の書き方を採用担当者の視点から解説します。各項目の書き方のポイントと職種別の例文、採用担当者が実際に落としているNG例も紹介します。

目次

設計の職務経歴書で採用担当者が最初に確認する3つのこと

設計職の転職では、職務経歴書を手に取った採用担当者(多くの場合は人事部門の担当者)が最初の30秒でどこを見るかを理解しておくことが重要です。

採用担当者は設計の専門家ではないことが多く、技術的な詳細を読み込む前に「この人はどんな設計者か」をざっくり把握しようとします。設計職の書類で採用担当者が最初に目を向ける3つのポイントを押さえておきましょう。

採用担当者が設計の職務経歴書で最初に確認すること

  • 使用しているCAD・設計ソフトの種類と経験年数
  • 担当したプロジェクトの規模(延床面積・製品カテゴリ・案件金額)
  • 設計フェーズ(基本設計・実施設計・詳細設計のどこまで担当したか)

①使用CAD・ソフトウェアの種類と習熟度

AutoCAD、CATIA、SolidWorks、Revit、JW-CAD、Vectorworksなど、設計業界ではソフトウェアが職種・業界によって大きく異なります。採用担当者は「どのソフトが使えるか」で、即戦力として現場に入れるかどうかを判断しています。

使用経験のあるソフトウェアは、名称と経験年数をセットで書きましょう。「AutoCAD 7年(2D・3D)」「CATIA V5 3年(車体外装設計)」のように、ソフト名・バージョン・経験年数・活用場面の4点をセットで書くと伝わりやすくなります。

②プロジェクトの規模・案件金額・担当フェーズ

「〇〇の設計を担当した」という記述だけでは、採用担当者には規模感が伝わりません。大規模プロジェクトなのか、個人物件なのかで即戦力としての評価が変わるため、可能な範囲で数値を加えましょう。

  • 建築設計の場合:延床面積(〇〇㎡)・構造種別(RC造・S造など)・用途(住宅・商業施設など)
  • 機械設計の場合:製品の量産規模(月産〇〇台)・担当部品の点数・素材(樹脂・金属など)
  • 設備設計の場合:工事金額(概算)・対象フロア数・系統数

また「基本設計から実施設計まで一貫して担当」「顧客打ち合わせから竣工まで関与」など、担当フェーズを具体的に記載することで、どの業務領域をカバーできるかが明確になります。

③設計以外の業務(折衝・調整・顧客対応)の有無

多くの設計職の方が見落とすのが、コミュニケーション・折衝に関する記述です。採用担当者は技術力だけでなく「現場・顧客・協力会社との調整ができるか」も重視しています。

発注者との打ち合わせ、施工会社への設計説明、行政への確認申請対応など、設計業務に付随する折衝経験があれば必ず記載しましょう。特にリーダー・主担当として動いた経験があれば、プロジェクトのアピール文章の中で一言触れておくと評価につながります。

設計の職務経歴書に書く5つの項目と書き方

設計の職務経歴書は一般的に以下の5つの項目で構成されます。それぞれの書き方のポイントを解説します。

項目目的目安分量
職務要約設計キャリアの全体像を伝える100〜200文字
職務経歴具体的な業務内容・実績メインセクション(プロジェクト別)
活かせる経験・知識・技術即戦力としてのアピール100〜300文字
資格・スキル保有資格・ソフト一覧箇条書きで列挙
自己PR個人としての強み・仕事観200〜400文字

①職務要約:設計キャリアの全体像を3〜5行で示す

職務要約は採用担当者が「この人はどんな設計者か」を最初に読む箇所です。設計分野・経験年数・得意な設計領域を3〜5行でまとめます。以下の良い例・NG例を参考にしてください。

良い例文

機械設計エンジニアとして10年、自動車部品(外装・内装樹脂部品)の設計に携わってきました。CATIA V5を用いた3D設計から量産図作成まで一貫して担当し、協力工場との設計仕様の折衝経験もあります。製品の軽量化プロジェクトでは部品点数30%削減を実現した実績があります。

NG例

設計の仕事を長年行ってきました。様々なプロジェクトに携わり、多くの経験を積んでいます。AutoCADをはじめとする各種ソフトを使いこなしています。NG理由:「様々」「多くの経験」などの抽象表現が多く、設計分野・年数・プロジェクト規模が何も伝わらない

②職務経歴:プロジェクト単位でまとめる

設計職の職務経歴は「会社単位」ではなく「プロジェクト単位」で記載することが推奨されます。採用担当者は「どんな案件を、どれくらいの規模で、どんな立場で担当したか」を見ています。

直近5年以内の代表的なプロジェクトを3件程度、詳しく記載します。それより前のプロジェクトも省略せず、概略をまとめて記載しておくと全体のキャリアが伝わります。

プロジェクト単位の記載に含める情報

  • 会社名(またはプロジェクト名)・担当期間
  • 担当業務の概要(設計内容・対象製品・建物用途など)
  • 使用ツール・ソフトウェア(名称と経験年数)
  • 担当フェーズ・役割(主担当・サブ・チームリーダーなど)
  • 実績・成果(数値化できるものを優先)

③活かせる経験・知識・技術

この項目は「転職先でどんな仕事から貢献できるか」を整理するセクションです。設計職の場合、以下の切り口で整理すると採用担当者が評価しやすくなります。

  • 設計分野:「鉄骨造の構造設計(10年)」「自動車外装樹脂部品の金型設計(5年)」
  • 設計フェーズ:「基本設計・実施設計・施工図作成まで一貫して対応可能」
  • 折衝・調整スキル:「発注者・施工会社間の設計変更折衝経験あり」
  • マネジメント:「設計チーム3名のリーダーとして進捗管理を担当」

④資格・スキル:CAD名・BIMソフトも明記する

設計職の資格・スキル欄は、資格だけでなくソフトウェアの習熟度も詳しく書くことが重要です。

区分記載例
資格一級建築士(令和〇年取得)、機械設計技術者試験2級(〇年取得)
CAD・設計ソフトAutoCAD 2D/3D(10年)、SolidWorks(5年)、Revit(3年)
解析ソフトANSYS(構造解析・3年)
その他Microsoft Office(Word・Excel・PowerPoint)、BIM360

「勉強中」「受験予定」の資格があれば、取得予定年月とともに記載しておきましょう。学習意欲が採用担当者に伝わります。

⑤自己PR:設計職ならではの強みの伝え方

自己PRは「設計ができます」以上のことを伝える欄です。技術力だけでなく、仕事の進め方・強みの源泉・職場への貢献度を具体的に書きましょう。

良い例文

建築設計10年の経験を通じて、設計精度と納期順守を両立することを最優先に取り組んできました。直近のプロジェクトでは基本設計段階で工事費削減の提案を実施し、発注者から予算内で工事完了できたとの評価を受けました。設計業務だけにとどまらず発注者・施工会社の調整窓口も担うことで、プロジェクトの全体像を把握した設計業務を行えることが強みです。

NG例

設計が好きで、日々改善を意識して仕事に取り組んでいます。チームとのコミュニケーションも大切にしながら、丁寧に業務を進めることを心がけています。NG理由:具体的な実績・数値がなく、誰でも書けるような内容になっている

【職種別】設計の職務経歴書の書き方と例文

設計といっても職種によって書き方のポイントが異なります。ここでは機械設計・建築設計・CADオペレーターの3職種に分けて解説します。

機械設計の職務経歴書の書き方と例文

機械設計は「何の製品の、どの部品を設計してきたか」の具体性が重要です。業界外の採用担当者でも理解できるよう、素材名・製品カテゴリ・量産規模まで明記しましょう。

採用担当者はここを見ている(機械設計)

  • 扱ってきた製品カテゴリ(自動車・産業機器・家電・半導体製造装置など)
  • 使用CAD・解析ソフトの種類と経験年数
  • 設計から量産図・試作まで一貫して担当した経験があるか
  • 軽量化・コスト削減など数値で示せる改善実績

機械設計 職務要約の例文

精密機器メーカーにて機械設計エンジニアとして7年勤務。半導体製造装置の搬送ユニット(アルミ材・ステンレス材)の設計を主担当として担当。SolidWorksを使用した3D設計から2D図面作成・協力会社への図面説明まで一貫して対応。装置の重量削減プロジェクトでは部品の材料見直しにより15%の軽量化を達成した。

建築設計の職務経歴書の書き方と例文

建築設計はプロジェクトの規模・用途・構造種別を明記することで、採用担当者が即戦力として活用できるかを判断します。特に「どの設計フェーズまで担当したか」は必ず書いておきましょう。

採用担当者はここを見ている(建築設計)

  • 担当した建物用途(住宅・商業・公共施設など)と構造種別(RC造・S造・木造など)
  • プロジェクト規模(延床面積の目安)
  • 基本設計・実施設計・施工図のどのフェーズまで担当したか
  • 確認申請・竣工検査などの行政手続き経験の有無

建築設計 職務経歴の例文

【プロジェクト】賃貸集合住宅 新築設計(延床約1,800㎡・RC造5階建)
【担当期間】202X年〇月〜202Y年〇月
【役割】設計担当(基本設計〜実施設計・確認申請対応)
【業務内容】発注者との打ち合わせによる設計仕様の確定、基本設計図作成、実施設計図・詳細図作成、施工会社への図面説明
【使用ソフト】JW-CAD、Vectorworks
【成果】確認申請を1回の補正で完了。施工中の設計変更に適切に対応し、竣工期限内に引き渡しを完了。

CADオペレーターの職務経歴書の書き方と例文

CADオペレーターとして転職する場合、「どの分野のCADを、どの程度の習熟度で操作してきたか」を明確に示しましょう。設計補助にとどまらず、仕様確認・図面チェックなどの業務経験があれば必ず記載します。

採用担当者はここを見ている(CADオペレーター)

  • 使用CADの種類と経験年数(複数ある場合はすべて列挙)
  • 2D・3D両方への対応経験の有無
  • 図面修正・製図だけか、仕様検討にも関与していたか
  • 出図・データ管理・ファイル整理などの業務経験

CADオペレーターから設計職へのステップアップを目指している場合は、志望動機でその意欲を示すことが書類通過の後押しになります。CADオペレーターの志望動機の書き方と例文も合わせて参考にしてください。

CADオペレーター 職務要約の例文

住宅設備メーカーにてCADオペレーターとして5年勤務。AutoCAD(2D)を使用した設備図・配管図の作成を主業務とし、月間平均30〜40枚の図面を担当。設計担当者と仕様確認を行いながら図面に落とし込む業務を担当。図面データの整合チェック・ファイル管理も担い、2年間で図面ミス率を50%削減した。

採用担当者が落とす設計の職務経歴書3つのNG例

設計職の転職でよく見られる、書類選考で落とされやすいパターンを3つ紹介します。自分の書類と照らし合わせて確認してください。

NG①「設計担当」だけで規模感が伝わらない

職務経歴に「〇〇の設計を担当」とだけ書いて終わっている書類は、採用担当者に規模感が伝わりません。どの程度のプロジェクトを動かしてきたかがわからないと、評価のしようがないのです。

NG例

住宅設計業務を担当。複数の案件に対応し、図面作成から引き渡しまで関与。

改善例

延床面積80〜150㎡の戸建住宅・低層マンション(2〜3階建)の設計を年間10〜12棟担当。基本設計・実施設計・確認申請・施工図作成・施工中の設計変更対応まで一貫して担当。JW-CAD使用、経験年数5年。

NG②技術用語を羅列しているだけ

使用ソフト・資格名を箇条書きで並べるだけでは、「どんな業務にそのスキルを活かしてきたか」が伝わりません。人事部門の担当者は設計の専門家ではないため、技術的な用語の羅列だけでは評価できないのです。

NG例

スキル:AutoCAD、CATIA V5、NX、ANSYS、一級建築士

改善例

  • AutoCAD(2D/3D):建設設備の施工図作成に8年間使用
  • CATIA V5:自動車ボディ外装の3D設計に3年間使用
  • 一級建築士(平成〇年取得):確認申請対応・現場監理業務で活用

NG③コミュニケーション・折衝経験が書かれていない

多くの設計職の方が「設計の内容を書けばいい」と考えがちですが、採用担当者は「社内外の関係者と調整しながら仕事ができるか」を重視しています。発注者との打ち合わせや施工会社への説明経験を書いていない書類は、それだけで評価が下がることがあります。

発注者・施工会社・設計チーム内での折衝・調整経験があれば、必ず職務経歴の中に一文加えましょう。たとえば「担当プロジェクトにおいて発注者との設計仕様変更の折衝を主担当として実施」のような一文があるだけで、採用担当者の印象は大きく変わります。

職務経歴書の作成が不安な場合は、転職エージェントの無料添削サービスも選択肢のひとつです。職務経歴書の添削サービスの種類と選び方も参考にしてください。

まとめ

設計の職務経歴書は、「何をどれだけ設計したか」を採用担当者に伝わる形で整理することが最重要です。

  • 使用CAD・ソフトの種類と経験年数をセットで記載する
  • プロジェクトは規模(延床面積・製品カテゴリ・案件金額)を数値で示す
  • 担当フェーズ(基本設計・実施設計・詳細設計など)を明記する
  • 設計以外の折衝・調整・顧客対応経験も必ず盛り込む
  • 技術用語は「どんな業務で活かしたか」をセットで書く

技術力を採用担当者(人事部門)に伝わる言葉で表現することが、設計職の職務経歴書の核心です。職務経歴書の作成に行き詰まったときは、転職エージェントの書類添削サービスや自動作成ツールの活用も検討してください。

職務経歴書の自動作成ツールおすすめ7選も合わせて参考にしてください。

設計の職務経歴書に関するよくある質問

設計の職務経歴書はPC作成と手書きのどちらがいいですか?

設計職の転職ではPC作成が基本です。設計ソフトへの習熟度を示す意味でも、PC作成の書類を提出することが採用担当者へのアピールになります。手書きは特別な指定がない限り選ばないようにしましょう。

担当プロジェクトが多すぎてすべて書けません。どう選べばいいですか?

直近5年以内のプロジェクトを3〜5件、詳しく記載することを優先してください。それ以前のプロジェクトは「その他案件:〇〇設計×〇件担当」のように概略でまとめると、経験の幅を伝えながらも読みやすい書類になります。

資格なしでも設計の職務経歴書は書けますか?

資格がなくても職務経歴書は書けます。資格欄に書けるものがない場合は、使用CADや解析ソフトの習熟度をより詳しく記載するか、取得予定の資格があれば「〇〇試験 受験予定(〇年〇月)」と書いて学習意欲を示しましょう。

職務経歴書が完成したかどうか自分では判断しにくいのですが、どうすればいいですか?

転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーが職務経歴書を無料で添削してくれます。設計職に強いエージェントであれば、業界目線でのアドバイスも受けられます。また職務経歴書の代行サービスを利用することも選択肢のひとつです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

コメント

コメントする

目次