この記事では、介護福祉士の免許(介護福祉士登録証)を履歴書の資格欄に書く方法を解説します。日付は「登録日」が正解である理由、正式名称の書き方、初任者研修・実務者研修との記載順、登録番号の扱いまで採用担当者の視点でまとめます。
介護福祉士の免許を履歴書に書くとき、9割が迷う3つのポイント
介護施設や医療法人への転職で書類を準備するとき、多くの方が資格欄の書き方で手が止まります。「介護福祉士を持っているのに正しく書けているか不安」という状況は、採用の現場で実際によく確認されるポイントです。
採用担当者が資格欄を見るとき、次の3点を最初に確認します。
- 正式名称が正確か(略称・俗称になっていないか)
- 日付が「登録日」になっているか(合格日との混同が多い)
- 関連資格との記載順序が正しいか(古い順が原則)
この3点のうち1つでもズレていると、丁寧さや正確性を重視する採用担当者には「基本的なルールを確認せずに提出した」と映ることがあります。以下でそれぞれ具体的に解説します。
資格欄に書く正式名称は「介護福祉士」のみ
介護福祉士の資格を履歴書に書くとき、正式名称は「介護福祉士」の4文字だけです。追加の修飾語は不要で、これ以外の表現はすべて誤りになります。
採用担当者はここを見ている
- 資格名の正式表記を確認する — 略称は「細かい確認をしない人」という印象を与える
- 「介護士」「介護師」「介福」などの俗称はすべて不正確で、制度上存在しない名称
- 正式名称が書けているかどうかは、応募者が資格に向き合ってきた姿勢の表れと判断される
「介護士」「介福」はNGな理由
「介護士」「介護師」は法律上存在しない名称で、「介護福祉士」とは別物です。「介福」は現場での略称として使われますが、履歴書への記載は認められません。
社会福祉士及び介護福祉士法に基づき、「介護福祉士」は登録を受けた者だけが名乗れる名称独占資格です。この正式名称を誤って記載すると、法律上の資格名称に対する不正確な認識として採用担当者に伝わります。
NG例
令和〇年〇月 介護士 取得
「介護士」は法律上存在しない名称のため不可
正しい記入例
令和〇年〇月 介護福祉士 取得
「取得」と書くか「免許取得」と書くか
介護福祉士は法的には「免許」ではなく「登録制度による資格」に分類されます。自動車運転免許のように「免許」の語を付ける必要はなく、「介護福祉士 取得」がシンプルで正確な表現です。「介護福祉士免許取得」と書いても採用担当者が不合格にするほどのミスではありませんが、正確には「取得」のみで十分です。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →日付は「登録日」か「合格日」か
資格欄に書く日付について、「試験に合格した日」と「介護福祉士として登録した日」のどちらを記載すべきか迷う方は少なくありません。結論は「登録日」が正解です。
登録日が正解の理由
介護福祉士は国家試験に合格しただけでは、正式に「介護福祉士」を名乗ることができません。社会福祉士及び介護福祉士法の規定に基づき、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターに登録申請を行い、介護福祉士登録簿に登載された日(登録日)から初めて介護福祉士として業務を行う資格が生じます。
「合格日」はあくまで試験結果が確定した日であり、資格を正式に保有している日ではありません。採用担当者が確認するのも「いつから介護福祉士として働けるか」という実務的な観点です。試験の合格発表は毎年3月末〜4月初旬が多く、登録証の交付は合格から1〜2ヶ月後になります。
NG例
令和〇年3月 介護福祉士 取得
3月は合格発表月(登録日ではない)
正しい記入例
令和〇年5月 介護福祉士 取得
(介護福祉士登録証に記載されている「登録年月日」を使用)
登録日の確認方法
登録日は、手元の「介護福祉士登録証」に「登録年月日」として明記されています。登録証を紛失した場合は、社会福祉振興・試験センターに「登録事項証明書」の交付請求を行うことで確認できます。再発行には数週間かかる場合があるため、書類提出が迫っている場合は早めに手配してください。
合格後・登録証が届くまでの書き方
国家試験に合格した後、登録証が手元に届くまでには通常1〜2ヶ月程度かかります。この期間中に履歴書を提出する場合、状況に応じて以下の書き方を使い分けてください。
| 状況 | 記載方法 |
|---|---|
| 試験合格・登録申請済み | 令和〇年〇月 介護福祉士国家試験 合格 令和〇年〇月 介護福祉士 登録手続き中 |
| 登録証受領後 | 令和〇年〇月 介護福祉士 取得(登録日) |
| 試験受験済み・結果待ち | 令和〇年〇月 介護福祉士国家試験 受験(合格発表〇月予定) |
「登録手続き中」と明記することで、採用担当者に現状を正確に伝えられます。合格後の段階を「取得見込み」と書くのは不正確なため、状況を正しく表現することが採用担当者への誠実さにつながります。
初任者研修・実務者研修との併記ルール
一緒に書くべき理由
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)や介護福祉士実務者研修(旧ヘルパー1級)を持っている場合、介護福祉士と一緒に記載することをすすめます。
関連資格を段階的に記載することで、介護のスキルを積み上げてきた経緯が採用担当者に伝わります。介護福祉士の国家試験受験には実務経験3年以上と実務者研修の修了が必要なため、これらを順に記載した書類は「計画的にキャリアを歩んできた人物」という印象を与えます。
古い順に記載する正しい記入例
資格欄は取得年月が古い順(上から下に時系列)に記載します。介護関連資格の正式名称も下表で確認してください。旧ヘルパー制度の名称(「ヘルパー2級」など)を書くと、現行制度への理解が薄いと捉えられることがあります。
| 通称 | 資格欄に書く正式名称 | 修了/取得 |
|---|---|---|
| ヘルパー2級(旧称) | 介護職員初任者研修 | 修了 |
| ヘルパー1級(旧称) | 介護福祉士実務者研修 | 修了 |
| 介護福祉士 | 介護福祉士 | 取得 |
正しい記入例(複数資格をまとめて記載)
令和〇年〇月 介護職員初任者研修 修了
令和△年△月 介護福祉士実務者研修 修了
令和□年□月 介護福祉士 取得
「修了」と「取得」の使い分けも重要です。研修・講習は「修了」、国家資格は「取得」が正確な表現です。この2語を混同している書類は、資格に対する理解の浅さとして受け取られる場合があります。
医療・福祉系国家資格の履歴書記載は、資格の種類によって正式名称や記載ルールが異なります。福祉用具専門相談員の履歴書の書き方も合わせて参考にしてください。

登録番号は履歴書に書く必要があるか
登録番号の記載について、書かなくても書類選考では不利になりません。一般的な履歴書の資格欄では登録番号まで求められることはなく、採用選考後に入職手続きで確認されるのが通常の流れです。
ただし、記載すると「登録証を手元で確認し、正確な情報を提供しようとしている」という丁寧さが伝わります。スペースに余裕がある場合は記載してもかまいません。
登録番号を記載する場合の書き方
令和〇年〇月 介護福祉士 取得(第XXXXXXX号)
登録番号が手元で確認できない場合は省略して問題ありません。社会福祉振興・試験センターへの照会で確認できますが、書類提出の段階では省略しても支障はありません。
精神保健福祉士など他の福祉系国家資格の書き方と合わせて確認したい場合は、精神保健福祉士の履歴書の書き方も参考にしてください。

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 資格欄の正式名称は「介護福祉士」のみ。「介護士」「介福」など略称・俗称は不可
- 日付は「登録日」が正解。合格日ではなく介護福祉士登録証に記載された登録年月日を使う
- 登録証が未着の場合は「国家試験 合格・登録手続き中」と状況を正確に記載する
- 初任者研修・実務者研修も一緒に書く場合は古い順(時系列)で記載する
- 登録番号の記載は任意で、書かなくても書類選考では不利にならない
資格欄は数行のスペースですが、採用担当者が書類を開いて最初に確認する項目の一つです。正式名称・登録日・記載順序の3点を押さえた書類で、書類選考の通過率を上げてください。
介護福祉士の免許と履歴書に関するよくある質問
- 介護福祉士の国家試験に合格していますが、まだ登録していません。履歴書にはどう書けばよいですか?
-
「令和〇年〇月 介護福祉士国家試験 合格」と記載し、その下に「令和〇年〇月 介護福祉士 登録手続き中」と添えるのが正確です。登録が完了したら「介護福祉士 取得(登録日)」に更新してください。
- 初任者研修も一緒に書くと資格欄が多すぎますか?
-
多すぎることはありません。初任者研修→実務者研修→介護福祉士と時系列で記載することで、スキルを段階的に積み上げてきたことが採用担当者に伝わります。資格欄のスペースが許す限り記載するほうが有利です。
- 登録証を紛失して登録日が分かりません。どうすれば確認できますか?
-
公益財団法人 社会福祉振興・試験センターに「登録事項証明書」の交付請求を行うと確認できます。発行まで数週間かかる場合があるため、書類提出が迫っている場合は早めに手配してください。登録証の再交付申請も同時に行うことをすすめます。
- 「介護福祉士(国家資格)」と付け加えて書くべきですか?
-
「介護福祉士」のみの記載でも採用担当者は国家資格と認識しています。付け加えなくても問題ありません。ただし、複数の資格が並ぶ中で国家資格であることを明示したい場合は、「介護福祉士(国家資格)」と記載してもかまいません。


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