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介護職の手書き職務経歴書|採用担当者が評価する書き方と例文

介護職の手書き職務経歴書|採用担当者が評価する書き方と例文

この記事では、介護職の職務経歴書を手書きで作成する方法を、採用担当者の視点で解説します。手書きでも書類選考を通過するために押さえるべき基本ルールと各項目の書き方、施設種別の例文まで順を追って説明します。

目次

介護職の職務経歴書、手書きで提出しても大丈夫?

採用担当者が手書きを見るときの本音

介護業界の採用担当者は、手書きの職務経歴書を受け取っても即座に選考から外すことはほぼありません。介護現場ではデジタルツールに不慣れな職員が多く、採用側もその実情をよく理解しているためです。

採用担当者が職務経歴書を確認するのは「書式の完成度」ではなく「これまでの介護経験の中身」です。A4用紙に丁寧な文字で書かれた手書きの書類は、誠実さや丁寧さを伝える手段にもなります。

ただし、手書きには「書き損じのリスク」と「情報量の制限」という2つの課題があります。これを正しく理解した上で作成することが、手書きで書類選考を通過するための前提条件です。

採用担当者はここを見ている

  • 介護経験のある施設名と在籍期間
  • 担当した利用者の要介護度・人数
  • 夜勤経験の有無と月の回数
  • 保有する介護系資格の種類
  • 認知症ケア・看取りケアの経験有無

手書きとPC作成を比較する

比較項目手書きPC作成
採用担当者の印象誠実さが伝わりやすい見やすく情報が整理されている
修正・書き直し最初から書き直す必要がある簡単に修正・更新できる
記載できる文字量少なくなりやすい2枚に充実した内容を書ける
レイアウト調整定規が必要で手間がかかる自動で整列・調整できる

手書きの最大のデメリットは「文字量が少なくなりやすい」点です。介護の業務内容は要介護度・担当人数・夜勤回数など書くべき情報が多く、PC作成なら2枚に充実した内容を記載できますが、手書きでは同じ情報を書ききれないケースが出てきます。

PCで作成できる環境があるなら、PC作成の方が採用担当者への伝わり方はよくなります。ただし、どうしても手書きになる場合でも、次のルールを守れば書類選考を通過することは十分できます。

職務経歴書全般の書き方については、下記の記事でも詳しく解説しています。

手書きで書く前に確認する基本ルール

ペンと用紙の選び方

職務経歴書に使うペンは黒の油性または水性ボールペンのみです。太さは0.5〜0.7mmが文字の見やすさと書きやすさのバランスがよく、採用担当者が読みやすい書類になります。

  • 使っていいペン:黒の油性・水性ボールペン(0.5〜0.7mm)
  • 使用禁止:鉛筆・シャープペンシル・消えるボールペン(フリクション等)・青や赤のペン
  • 用紙:A4サイズの白無地コピー用紙または職務経歴書専用用紙(罫線付きを使っても構わない)

消えるボールペンは転職活動で絶対に使わないでください。熱や経年によってインクが消える設計のため、提出後に書類の内容が消失するリスクがあります。

書き間違えたときの正しい対処法

修正テープ・修正液は使用禁止です。「修正しました」という跡が残ることは、採用担当者に書類の完成度を疑わせます。

書き間違えたときの正しい対処法

対処法は「新しい用紙に最初から書き直す」のみです。二重線+訂正印という方法もありますが、職務経歴書は自由書式の応募書類であるため、書き直した方が採用担当者への印象が良くなります。書き間違いが頻発する場合は、先に鉛筆で下書きをしてから、乾かしつつ丁寧にボールペンでなぞるという方法が有効です。

1枚か2枚かの判断基準

職歴・経験の状況推奨枚数
職歴1〜2社・介護経験3年以内A4・1枚でも可
職歴3社以上・介護経験5年以上A4・2枚が標準
経験は浅いが資格・研修が多いA4・1〜2枚(内容に応じて判断)

採用担当者は「枚数の多さ」ではなく「内容の密度」を見ています。薄い内容を2枚に引き延ばすより、具体的な情報が詰まった1枚の方が評価されるケースもあります。

レイアウトの取り方

罫線のない白紙に書く場合は、定規で薄く鉛筆線を引いてから清書する方法が有効です。清書後にインクが十分乾いてから鉛筆線を消しゴムで消せば、きれいな仕上がりになります。

各項目の見出しは「【職務要約】」「【職務経歴】」「【資格・免許】」「【自己PR】」のように角括弧で囲むと、採用担当者がどこに何が書いてあるか一目でわかる構成になります。

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介護職の手書き職務経歴書の書き方【項目別解説】

①タイトル・日付・氏名

用紙の上部中央に「職務経歴書」と大きく書きます。その1〜2行下の右端に「作成日:西暦○○年○○月○○日」と記入します。日付は「提出日」ではなく「書類を作成した日」を書くのがマナーです。

日付の下、または用紙の左端に「氏名」を書きます。フリガナを忘れずに添えると採用担当者が読み間違えるリスクがなくなります。

②職務要約(3〜4行でまとめる)

職務要約はこれまでのキャリア全体を3〜4行で伝える欄です。複数の施設を経験している場合は必ず記載しましょう。採用担当者はここを読んで「詳細を読む価値があるか」を判断します。

良い例文

「特別養護老人ホームで5年・訪問介護で3年の計8年、介護職員として従事してきました。身体介護・生活援助に加え、認知症介護基礎研修を修了しており、認知症ケアの専門知識があります。現在は介護福祉士を取得し、ユニットリーダーとして後輩指導も担当しています。」

NG例

「介護の仕事を8年やっています。今後も介護の分野で頑張りたいと思っています。」
→ 施設名・具体的な経験・資格が何も伝わらない。採用担当者が次を読む気をなくす書き方です。

③職務経歴(採用担当者が最も重視する欄)

介護職の職務経歴欄で採用担当者が最も時間をかけて確認するのがこの欄です。「何年・どんな施設で・どんな介護をしたか」を具体的に書くことが、書類選考の合否を左右します。

採用担当者はここを見ている

  • 施設の種別(特養・老健・デイサービス・訪問介護か)
  • 担当した利用者の要介護度(1〜2が中心か、4〜5が中心か)
  • 担当人数(1フロア○名担当など)
  • 夜勤経験の有無と月の回数
  • 認知症専門ケア・看取りケアの経験有無

良い例文(特養の場合)

○○特別養護老人ホーム(定員80名)在籍:2019年4月〜2024年3月
職種:介護職員 雇用形態:正社員 夜勤:月8回

  • 要介護3〜5の高齢者20名を担当(ユニット型・1ユニット)
  • 身体介護(入浴・排泄・移乗・食事介助)および生活援助全般
  • 認知症高齢者のグループケア実施(認知症介護基礎研修修了)
  • 看取りケアを3名経験(家族との面談・緩和ケア対応)
  • サービス担当者会議への参加および記録業務(ICT記録ソフト使用)

「介護全般」という表現は採用担当者に何も伝えません。必ず要介護度・担当人数・夜勤回数という3つの数値を入れてください。これだけで他の応募者と大きな差がつきます。

介護職以外の職種(歯科助手・農業など)でも手書き職務経歴書の書き方は基本構造が同じです。参考として下記もご覧ください。

④保有資格・免許

資格名は省略せず正式名称で記載してください。取得年月日も必ず添えます。

資格名正式な記載例
介護福祉士介護福祉士(登録番号:第○○号)※番号記載は任意
初任者研修介護職員初任者研修 修了
実務者研修介護職員実務者研修 修了
認知症基礎研修認知症介護基礎研修 修了
喀痰吸引等研修喀痰吸引等研修第三号研修 修了

普通自動車第一種免許を保有している場合は必ず記載してください。デイサービス・訪問介護では送迎業務があるため、採用担当者が重視する情報です。

⑤自己PR

自己PRは「採用担当者がこの人と会いたいと思うかどうか」を決める欄です。詳しい書き方は後の「介護職の自己PRを手書きで書くコツ」のセクションで解説します。ここでは手書きで書く際の文字数の目安として、3〜5行(150文字程度)を意識してください。長すぎると読み飛ばされます。

介護職の職務経歴【施設別の書き方と例文】

特別養護老人ホームの例文

特養(特別養護老人ホーム)は要介護3〜5の方が入所対象で、看取りケアや認知症対応が業務の中心になります。採用担当者はユニット型か従来型か、夜勤の頻度、看取りの経験有無を重視します。

特養の職務経歴 例文

○○特別養護老人ホーム(定員80名・ユニット型)在籍:2020年4月〜2024年3月
職種:介護職員 夜勤:月6〜8回

  • 要介護4〜5の高齢者18名を担当(1ユニット)
  • 身体介護(入浴・排泄・移乗)および生活援助全般
  • 看取りケアを4名経験(ご家族との連携・緩和ケア対応)
  • 認知症高齢者のグループケア・個別対応(認知症介護基礎研修修了)

介護老人保健施設・デイサービスの例文

老健(介護老人保健施設)はリハビリを目的とした入所施設で、要介護1〜4の方が中心です。デイサービス(通所介護)は日帰りで介護サービスを提供する施設で、送迎業務が加わるのが特徴です。

老健の職務経歴 例文

○○介護老人保健施設(定員100名)在籍:2021年6月〜2023年12月
職種:介護職員 夜勤:月4〜6回

  • 要介護2〜4のリハビリ入所者25名を担当
  • 理学療法士・作業療法士と連携した自立支援介護(歩行・食事動作の補助)
  • 入退所調整の補助および利用者家族への施設説明(月3〜4件)

デイサービスの職務経歴 例文

○○デイサービスセンター(定員30名)在籍:2022年4月〜現在
職種:介護職員 日勤のみ

  • 要介護1〜3の通所利用者を担当(入浴・機能訓練補助・食事介助)
  • 送迎業務(普通自動車第一種免許使用・担当エリア半径5km)
  • レクリエーション企画・運営(月4回担当、参加率向上を目指し改善)

訪問介護の例文

訪問介護はヘルパーが利用者の自宅を訪問してケアを提供します。1対1のケアが中心で、独居の認知症高齢者への対応経験が特に評価されます。担当件数と担当エリアも記載してください。

訪問介護の職務経歴 例文

○○訪問介護事業所 在籍:2019年4月〜2022年3月
職種:訪問介護員(介護福祉士)

  • 担当エリア:○○市内 最大担当利用者20名
  • 身体介護(入浴・排泄・服薬管理・移乗)および生活援助(買い物・調理・掃除)
  • 独居の認知症高齢者への1対1対応(要介護3〜4)
  • 緊急時対応マニュアルの作成に参加(サービス提供責任者補佐)

複数の施設を経験している場合の職務経歴書の書き方については、こちらの記事も参考にしてください。

採用担当者が一瞬で落とす手書き職務経歴書のNG例

書類選考の現場では、数秒で「次を読む書類」と「そうでない書類」に仕分けが行われます。以下の3パターンは、介護職の手書き職務経歴書で特によく見られる、採用担当者が通過を見送る書き方です。

NG①「介護全般」だけの業務記載

NG例

「業務内容:介護全般」
→ 採用担当者からすれば「具体的に何をしたか全くわからない」という意味です。どんな施設で、どんな利用者に、どんな介護をしたかが一文も書かれていない場合、書類選考を通過できません。

NG②要介護度・担当人数の記載なし

NG例

「業務内容:身体介護(入浴・排泄・食事)、生活援助(掃除・洗濯・調理)」
→ 何をしたかは書いてあるが、何人の利用者を担当していたか、どの要介護度の方を見ていたかが一切わかりません。採用担当者は「軽度の方1人だけかもしれない」と判断せざるを得ません。

NG③修正テープ・修正液の使用

NG例

白い修正テープが貼ってある、または白い塗料で塗りつぶしてある箇所がある職務経歴書
→「書いてから間違えて直した」という事実が一目でわかります。採用担当者は「書類作成への丁寧さが足りない」と判断します。必ず書き直してください。

介護職の自己PRを手書きで書くコツ

経験者向け自己PR例文

自己PRは「採用担当者がこの人と会いたいと思うかどうか」を決める欄です。「介護が好き」「利用者のためになりたい」という表現は、応募者の大半が書くため差別化になりません。

採用担当者の目に止まるのは「どんな経験があり」「それを次の職場でどう活かすか」が具体的に書かれた自己PRです。

良い例文(5年以上の経験者)

「特養での5年間を通じて、要介護4〜5の方への身体介護と認知症ケアを専門的に経験しました。夜勤月8回という環境の中で、緊急時対応と家族連携の実績を積んでいます。次のステップとして介護福祉士の資格を活かし、ユニットリーダーとしてチームをまとめる役割も担いたいと考えています。」

NG例

「私は介護の仕事が大好きで、利用者さんのために精一杯頑張ってきました。これからも介護に真剣に取り組んでいきたいです。」
→ 具体的な経験・スキル・次のキャリア目標が何も書かれていません。この表現では100人中100人が同じことを書いています。

転職回数が多い方・ブランクありの自己PR

転職回数が多い場合は「複数の介護形態で異なる経験を積んだ」という観点で自己PRを構成します。転職回数そのものを弁明する文章は不要です。採用担当者が知りたいのは「なぜ転職したか」より「それで何を身につけたか」です。

転職回数が多い場合の自己PR例文

「特養・老健・訪問介護と複数の介護形態を経験したことで、入所・通所・在宅それぞれのケアの特性と利用者の状態に応じた対応の幅が広がりました。各職場で2〜3年以上勤務した実績があり、環境への適応力と継続的なスキル習得には自信があります。」

ブランクがある場合は、ブランクの理由を一言添えた上で「現在は復帰に向けて実務者研修を修了済み」など、現在の準備状況を書くと採用担当者の懸念を払拭できます。

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まとめ

  • 手書きの職務経歴書は正しく書けば書類選考を通過できる。採用担当者は手書きかPCかより「中身の具体性」を見ている
  • ペンは黒のボールペンのみ使用し、修正テープ・修正液は絶対に使わない
  • 職務経歴欄には「施設種別・要介護度・担当人数・夜勤回数」の4点を必ず記載する
  • 「介護全般」だけの業務記載は採用担当者に情報が何も伝わらない
  • 自己PRは経験の具体性と次のキャリアへの意欲を3〜5行で明記する

職務経歴書は採用担当者があなたの経験を知る唯一の手がかりです。手書きでも、中身に具体性があれば書類選考を通過できます。

介護職の手書き職務経歴書に関するよくある質問

介護職の職務経歴書は手書きとPC作成どちらが評価されますか?

採用担当者は手書きかPCかよりも「内容の具体性」を重視します。要介護度・担当人数・夜勤経験など具体的な情報が書かれていれば、手書きでも評価されます。ただし、PCで作成できる環境があればPCを使った方が情報量と見やすさの面で有利です。PC作成に不安がある場合は、自動作成ツールを使う選択肢もあります。

手書きで書き間違えたらどうすればいいですか?

修正テープや修正液は使用しないでください。採用担当者に修正の跡が見え、書類の完成度を疑われます。正しい対処法は「新しい用紙に最初から書き直す」ことのみです。書き間違いが多い方は、先に鉛筆で下書きをしてからボールペンでなぞる方法が有効です。鉛筆の消去はインクが完全に乾いてから行ってください。

介護職の職務経歴書は何枚が適切ですか?

職歴が1〜2社・介護経験3年以内であればA4・1枚でも可能です。職歴が3社以上・経験5年以上の場合はA4・2枚が標準です。採用担当者は枚数より内容の密度を見ています。薄い内容を2枚に引き延ばすより、具体的な情報が詰まった1枚の方が評価される場合もあります。

職務経歴書が求められていない求人でも提出した方がいいですか?

求められていない場合でも、職務経歴書を添付することは他の応募者との差別化になります。ただし、履歴書の志望動機・自己PRと内容が矛盾していないか確認してから提出してください。志望動機は履歴書の内容を「詳細版」として補足する形が最もスムーズです。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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