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作業療法士 職務経歴書の自己PR|採用担当者が落とすNGと通る例文

作業療法士 職務経歴書の自己PR|採用担当者が落とすNGと通る例文

この記事では、作業療法士の職務経歴書に書く自己PRの書き方を採用担当者の視点で解説します。施設別(急性期・回復期・介護老健・訪問リハビリ)の例文7選とNGパターンの比較、採用担当者が実際にチェックするポイントをまとめました。

目次

作業療法士の自己PRが難しい本当の理由

作業療法士の転職で職務経歴書を書こうとしたとき、多くの人が「何を書けばいいかわからない」と手が止まります。理由は一つで、作業療法士の仕事は成果が数字に表れにくく、言語化が難しい職種の代表格だからです。

採用担当者はその難しさを知った上で書類を読んでいます。ただし読む時間は限られています。1通の職務経歴書を最初に見る時間は30〜60秒程度。その短時間で「どんな作業療法士か」が伝わらないと、詳細を読んでもらえないまま判断が下されます。

採用担当者が職務経歴書の自己PRで確認している3点

採用担当者はここを見ている

  • どんな疾患・障害を担当してきたか:脳血管疾患・整形外科・認知症・精神科など、施設が必要とする経験と一致しているか
  • チームの中でどんな役割を担ったか:医師・看護師・ソーシャルワーカーとの連携で「何を動かした人か」がわかるか
  • 転職理由と志望動機の一貫性:なぜ前の施設を離れ、なぜここを志望するかのストーリーが成立しているか

「経験はある」のに伝わらない本質的な原因

作業療法士として3年・5年と経験を積んでいても、採用担当者に伝わらないケースがあります。原因のほとんどは「何をしたか(業務内容)」と「何をアピールしたいか(自己PR)」が混在していることです。

業務内容欄には担当した仕事を書き、自己PR欄にはその業務の中で「あなた固有の貢献や強み」を書く。この区別が明確でないと、採用担当者には「他の候補者と何が違うのか」が見えてきません。

採用担当者が落とす自己PRの4つのNGパターン

NG①「患者さんのために全力で取り組みます」だけで終わる

「患者さんの生活の質向上のために全力で取り組んでいます」という書き方は、気持ちとしては正しくても、採用担当者の判断材料にはなりません。作業療法士の応募者はほぼ全員がこの方向性の熱意を書いてくるからです。

NG例

患者さんの回復のために日々努力し、丁寧にリハビリを提供することを心がけています。患者さんに寄り添い、一人ひとりに合ったリハビリを提供することが私のモットーです。(→熱意は伝わるが「何が得意か」「他の応募者と何が違うか」がまったく見えない)

この内容を否定したいわけではありません。ただし自己PRとして書く場合は、具体的なエピソードと数字で補強しなければ、採用担当者には「誰でも書ける内容」に映ります。

NG②「機能訓練・ADL指導・退院前評価を担当」という業務の羅列

職務経歴書の業務内容欄に書く内容を、そのまま自己PR欄に転記するパターンです。採用担当者から見ると「業務をこなしていたのはわかるが、この人の強みは何か」が伝わりません。

業務の羅列は「私にはこれだけの経験があります」という事実の提示にすぎません。自己PRに必要なのは「その業務の中で、あなたがどんな工夫をして、どんな結果につながったか」という一歩踏み込んだ内容です。

NG③どの施設にも使い回せる汎用的な表現

「チームワークを大切にし、コミュニケーション能力を活かして働いています」というフレーズは、医療職以外の転職でも通用する表現です。採用担当者が知りたいのは「この作業療法士は、うちの施設のニーズにどう応えられるか」という具体的な話です。

採用担当者はここを見ている

  • 志望先が急性期なら:「早期介入・短期間での評価・医療チームとの連携経験」
  • 志望先が老健・デイケアなら:「生活動作の維持向上・介護スタッフとの連携・認知症ケアの経験」
  • 志望先が訪問なら:「一人で判断できる自律性・住環境評価・家族への指導経験」

NG④数字がひとつもない

「多くの患者さんを担当してきました」より「急性期病棟で月平均20〜25名を担当」と書くほうが、採用担当者には仕事量と経験の深さが具体的に伝わります。数字はすべての場面で使えるわけではありませんが、使える場面では積極的に入れてください。

担当患者数・担当疾患の種類数・勤続年数・指導した後輩の人数など、数字が1つ入るだけで自己PRの説得力は大きく変わります。

採用担当者が通過させたくなる自己PRの3原則

原則①「数字+疾患名+役割」で具体化する

作業療法士の自己PRで最も効果的な構成は「数字+疾患名+チームでの役割」の3要素を組み合わせることです。

  • 数字の例:月平均担当患者数・1日のセッション数・勤続年数・指導した後輩の人数
  • 疾患名の例:脳血管疾患・整形外科(骨折・関節置換術後)・認知症・精神疾患・発達障害
  • 役割の例:多職種カンファレンスでのOTとしての発言・退院前訪問への同行・新人教育担当・ADL評価リード

この3要素を組み合わせると、例えば「〇〇病院の脳血管疾患病棟で5年間、月平均20名を担当し、多職種カンファレンスでは退院支援計画のOT担当として意見を取りまとめていました」という文章になります。1〜2文でこれだけの情報が伝わると、採用担当者の記憶に残ります。

原則②「なぜここを志望するか」と自己PRをつなげる

優れた自己PRは志望動機と連動しています。「私は〇〇の経験を持っています」→「だからこそ、貴施設の〇〇に貢献できます」という流れで書くと、採用担当者は「この人は求める人材像に近い」と感じます。

例えば、回復期から訪問リハビリへの転職であれば「回復期での退院前訪問の経験を通じて在宅環境へのアプローチに関心が高まった」という文脈を自己PRに含めることで、志望動機との一貫性が生まれます。

原則③「今後どう活かすか」を最後の一文で添える

自己PRは過去の実績を書くだけで終わらせず、最後の一文で「志望先でどう活かすか」を添えます。採用担当者に「採用後のイメージ」を作らせる書き方であり、「会ってみたい」と感じさせるきっかけになります。

採用担当者はここを見ている

  • 「この人はうちの施設で何をやりたいか」が1文で理解できるか
  • 自己PRが「過去の話」だけで終わっていないか、「未来の貢献」が含まれているか
  • 前向きなキャリア意識が伝わるか(不満による転職ではなく、成長志向があるか)

作業療法士の職務経歴書 自己PR例文【施設別7パターン】

以下の例文は採用担当者に実際に響くパターンをもとに作成しています。そのまま使うのではなく、自分の実績・担当疾患・患者数を当てはめてカスタマイズしてください。

例文①:急性期病院→回復期リハビリ病院への転職

急性期で2〜3年以上の経験を積んだ後、回復期へのステップアップを志望するパターンです。急性期での「早期介入・医療チームとの連携経験」が最大の強みになります。

良い例文

急性期病棟(脳外科・内科)にて4年間、月平均25名の患者様を担当してきました。ICUからの早期離床や発症後48時間以内のリハビリ開始を医師・看護師と連携しながら進め、在院日数の短縮を意識したADL評価と退院前計画を担当する機会を多くいただきました。今後は回復期のフェーズで、急性期での評価スキルを活かしながらADL改善から在宅復帰までの継続的な支援に携わりたいと考えています。

NG例

急性期病院で4年間勤務し、患者さんのリハビリに力を入れてきました。今後はより患者さんに寄り添った環境で働きたいと考え応募しました。(→「力を入れた」「寄り添う」が抽象的。4年間で何を担当し、何を身につけたかが一切伝わらない

例文②:回復期リハビリ病院→介護老人保健施設(老健)への転職

生活機能の維持に特化したスキルを磨きたい方や、在宅復帰支援を幅広く経験したい方のパターンです。老健では「維持期・生活期の視点」と「介護スタッフとの密な連携」が評価されます。

良い例文

回復期リハビリ病棟にて5年間、主に脳血管疾患・整形外科術後の患者様を担当しました(月平均22名)。退院前訪問への同行や家族への介護指導を複数経験するなかで、在宅復帰後の「生活の継続」を支えることへの関心が高まりました。老健では、介護スタッフとの密な連携のもと、利用者様の生活動作の維持と社会参加の支援に特化して取り組みたいと考えています。

例文③:病院→訪問リハビリへの転職

訪問リハビリでは施設内とは異なり「自宅という環境」での評価と介入が求められます。採用担当者が重視するのは「一人で判断できる自律性」と「住環境評価・家族指導の経験」です。

良い例文

回復期・外来リハビリ合わせて6年間、主に脳血管疾患・大腿骨頸部骨折後の患者様を担当しました。退院前訪問では住環境評価と家族への動作指導を複数件担当し、転倒リスク評価や自助具の提案も経験しています。訪問リハビリでは医師の指示のもと生活全体を評価しながら個別性の高い介入ができると考えており、これまでの経験を在宅の現場で直接活かせる場として志望しました。

医療職の自己PRでは、医療法人や病院選びで求められる書き方と共通するポイントもあります。医療法人への志望動機の書き方と例文も参考にしてください。

例文④:介護施設間での転職(スキルアップ・待遇改善目的)

認知症ケアに特化した環境や、規模の大きい施設へのステップアップを目指すケースです。採用担当者には「なぜ同業種への転職か」が伝わるよう、目的を明確に書くことが重要です。

良い例文

特別養護老人ホームにて3年間、認知症高齢者を中心に月平均18名の利用者様を担当しました。BPSDへの非薬物的アプローチや、作業活動を通じた意欲向上プログラムの立案・実施を担当するなかで、認知症リハビリの専門性をさらに深めたいと考えるようになりました。貴施設が取り組む認知症ケアのチームアプローチに共感し、OTとしての専門性をさらに発揮できる環境として志望しました。

例文⑤:ブランクあり(産休・育児・休職後の復帰転職)

産休・育児・病気療養などによるブランク後の転職では、「ブランク前の経験を活かす意欲」と「復帰に向けた準備の具体的内容」の両方を書くことが採用担当者への誠実な伝え方です。

良い例文

回復期リハビリ病棟にて5年間勤務後、出産・育児のため2年間休職しました。休職中は日本作業療法士協会の生涯教育プログラムを受講し、認知症OT関連の研修を修了しています。復帰後は時間外勤務が難しい時期もありますが、回復期での評価・計画立案スキルと認知症ケアへの専門的関心を活かし、即戦力として貢献できる体制を整えています。

例文⑥:経験年数3年以下(若手・第二新卒)

経験が少ない場合は「実績の大きさ」を競うのではなく、「どんな姿勢で取り組んできたか」「何を学んだか」「今後どう成長するか」に焦点を当てます。採用担当者は若手OTに即戦力よりも「伸びしろと姿勢」を求めています。

良い例文

急性期病院に2年間勤務し、主に整形外科・神経内科の入院患者様を担当してきました。経験はまだ浅いですが、毎朝のカンファレンスには自分からフィードバックを持参し、先輩OTや看護師の視点を積極的に取り入れる姿勢を意識してきました。今後は回復期でのリハビリプロセス全体を経験し、退院支援まで一貫して関わることができるOTを目指しています。

例文⑦:特定分野専門(認知症・小児・精神)を強みにしたい

特定の分野に経験が集中している場合は、その専門性を前面に出した自己PRが有効です。汎用的な内容より専門性の高い内容を、採用担当者が求めているポジションでは好みます。

良い例文(認知症専門)

認知症専門棟を持つ病院にて4年間、主にアルツハイマー型・レビー小体型認知症の患者様を担当しました。BPSDに対して作業活動を用いた非薬物的アプローチを積み重ね、不眠・夜間徘徊が軽減した担当ケースを多職種カンファレンスで発表した経験があります。認知症OT認定取得に向けた研修も修了しており、貴施設での専門的なケアの実践に即戦力として貢献できます。

他の医療系職種の自己PRの書き方は、臨床検査技師の自己PR例文も参考になります。

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例文を「自分の言葉」に変える3ステップ

例文をそのまま使うと採用担当者に見抜かれます。以下の3ステップで自分の情報に置き換えてください。

ステップ1:自分のキャリアを3行で書き出す

まず以下の3点を箇条書きで整理します。例文カスタマイズの出発点になります。

  • どんな施設で・何年・主にどんな疾患を担当してきたか
  • チームの中でどんな役割を担ったか(後輩指導・カンファレンスでの発言・退院前訪問など)
  • 転職先でやりたいこと・強みを活かしたい場面はどこか

この3行がそろえば、例文の「〇〇病院での4年間」「月平均〇〇名」「〇〇に携わりたい」の部分を自分の情報に置き換えるだけで大部分が完成します。

ステップ2:志望先の特性に合わせて最後の1文をカスタマイズする

「志望先でどう活かすか」を書く最終文は、応募先ごとに書き換えてください。同じ自己PRを複数の施設に送る場合でも、この最終文だけを変えることで「この施設を本気で志望している」という印象に変わります。

採用担当者はベテランほど「どこでも使い回しているもの」を見抜きます。「貴施設の〇〇という特徴に共感して…」という具体的な一文がある自己PRは、ない自己PRと通過率が変わります。

ステップ3:この4点でセルフチェックする

自己PR 完成前のチェックリスト

  • 数字(担当患者数・勤続年数など)が最低1つ入っているか
  • 担当した疾患・障害が具体的に書かれているか
  • 「どの施設でも使い回せる」表現になっていないか
  • 最後の1文に「この施設でどう貢献するか」が含まれているか

職務経歴書の作成に時間がかかる方は、職務経歴書の自動作成ツールを使って下書きを作ってから内容を充実させる方法も有効です。

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まとめ

  • 採用担当者が自己PRで見るのは「熱意」ではなく「疾患名・担当患者数・チームでの役割」の3要素
  • NGパターンは「抽象的な熱意のみ」「業務の羅列」「汎用的な表現」「数字なし」の4つ
  • 志望先のニーズに合わせた最終文のカスタマイズで書類通過率が変わる
  • 例文はそのまま使わず、自分の疾患・患者数・役割に置き換えて使う

職務経歴書の自己PRは「書き方を知っているか否か」で大きく差がつく書類です。採用担当者の30秒で記憶に残るために、数字・疾患名・志望先への貢献の3要素を自分の言葉で仕上げてください。

作業療法士 職務経歴書の自己PRに関するよくある質問

自己PRは何文字くらいで書けばよいですか?

職務経歴書の自己PR欄は200〜300文字が目安です。長すぎると読まれないリスクがあり、短すぎると判断材料にならない。5〜7行程度に収め、「数字」「担当疾患名」「志望先での貢献」の3要素を必ず含めてください。

複数の施設を経験している場合、どの施設の話を書けばよいですか?

原則として直近の施設での経験を中心に書き、それ以前の施設で培ったスキルを補足する形にします。ただし、志望先のニーズと最も一致する経験が直近でない場合は、関連性が高い経験を優先的に取り上げることも有効です。

認定資格がなくても自己PRは書けますか?

資格がなくても問題ありません。資格より「どんな患者様をどのくらい担当してきたか」「チームの中でどんな役割を担ったか」という実践的な経験のほうが、採用担当者には伝わりやすいケースも多いです。数字と疾患名で経験を具体的に表現すれば、資格なしでも十分な自己PRになります。

転職回数が多い場合、自己PRで印象を変えることはできますか?

転職回数は自己PRだけで解決できるものではありませんが、「それぞれの職場で何を学んだか」「それが今の志望先にどうつながるか」というストーリーが一貫して伝わると、採用担当者には「計画的なキャリア形成」として受け取られるケースがあります。転職理由は志望動機欄で補い、自己PRでは蓄積されたスキルと経験に絞って書くのが効果的です。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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