この記事では、塾講師バイトの履歴書の書き方を採用担当者の視点で解説します。志望動機・自己PRの例文(良い例・NG例)、指導科目の伝え方、塾の種類別の差別化ポイントまで、書類選考を通過するために必要な情報をまとめています。
塾講師バイトの履歴書で採用担当者が最初に見る3つのポイント
塾の採用担当者は、一般的なアルバイト採用とは異なる基準で履歴書を確認しています。最初に確認されるのは次の3点です。
採用担当者はここを見ている
- 指導できる科目・対応できる学年レベルが読み取れるか
- どのくらいのシフトで、何年続けられるかが具体的に書かれているか
- 生徒や保護者に接する仕事として、清潔感と丁寧さが伝わるか
指導できる科目・レベルが伝わるか
塾は採用後すぐに授業を割り当てます。そのため採用担当者は、「何を、どのレベルまで教えられるか」を履歴書から把握しようとしています。
「英語が得意です」という情報だけでは不十分です。「中学英語から高校英語IA・IBまで対応可能」「数学は中3〜高1レベルまで」のように、学年・難易度の目安を添えることで採用担当者の判断がしやすくなります。この情報は、本人希望欄や志望動機欄に自然な形で書くことができます。
シフトや継続期間が具体的に書かれているか
塾は年度の途中で担当講師が交代すると、生徒の指導に支障をきたします。そのため、「どれくらいの期間、どのペースで働けるか」は採用判断の大きな材料になります。
本人希望欄に「週2〜3日勤務希望、18時以降対応可、最低1年間継続予定」のように書くことで、採用担当者はスケジュールを組みやすくなります。不明瞭なまま提出すると、それだけで選考を通過しにくくなります。
生徒と向き合う仕事として清潔感があるか
塾講師は生徒・保護者と直接関わる職種です。証明写真の清潔感、手書きの場合の字の丁寧さ、修正液を使わない正確な記入は、採用担当者が「この人に生徒を任せられるか」を判断する材料になっています。
スナップ写真や過度に加工した写真は厳禁です。スーツか清潔感のある服装で撮影した証明写真を使用してください。
【項目別】塾講師バイト履歴書の書き方
塾講師バイトの履歴書は、一般的なアルバイト用のフォーマットで問題ありません。市販のアルバイト用履歴書か、厚生労働省推奨の様式を使用するのが標準です。各項目の書き方を確認します。
証明写真の選び方・撮り方
塾講師の採用では、証明写真の第一印象が想像以上に評価に影響します。生徒・保護者に会う仕事であるため、採用担当者は写真から「この人に安心して任せられるか」を判断しています。
- 服装:スーツが無難。スーツがない場合は、清潔感のある白・ネイビーのシャツやジャケット
- 髪型:前髪は顔にかからず、目・眉が見える状態に整える
- 撮影場所:証明写真機か、清潔な背景(白・水色)でのスマホアプリ撮影
- スナップ写真・プリクラ:絶対NG。採用担当者が最初に確認する箇所なのに、これで弾かれるケースが多い
スマホアプリで証明写真を作成する場合は、採用担当者が指摘するNGポイントと無料アプリの選び方を確認しておくと安心です。

塾講師は接客業に近い側面があるため、履歴書写真の髪型で採用担当者が重視するポイントを事前に確認しておくことをお勧めします。

学歴・職歴欄の書き方
学歴欄は最終学歴の1〜2段前(高校入学)から書き始めるのが一般的です。在学中の場合は「現在に至る」で終わらせます。
| 状況 | 学歴欄の記載例 |
|---|---|
| 大学在学中 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学(現在に至る) |
| 大学卒業済み | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
| 大学院在学中 | 〇〇大学大学院〇〇研究科 入学(現在に至る) |
職歴欄には、塾講師・家庭教師・個別指導の経験がある場合は必ず記載します。「なし」で提出するケースが見られますが、指導経験は採用において大きなプラス評価につながります。アルバイトとして働いていた場合でも記載してください。
指導経験ありの職歴欄 記入例
〇〇年〇月〜〇〇年〇月 個人契約 家庭教師(中学2〜3年生・数学・英語担当)
PC作成を選ぶ場合は、無料の履歴書作成サービスの選び方を確認しておくと、フォーマット選びで迷わずに済みます。

資格・免許欄の書き方(教員免許・英検・数検など)
塾講師バイトで資格欄に書ける主な資格は以下の通りです。正式名称で記載しないと、採用担当者に「資格の知識が不正確」という印象を与えます。
| 資格 | 資格欄への正式記載例 |
|---|---|
| 英語検定 | 実用英語技能検定〇級 合格 |
| 数学検定 | 実用数学技能検定〇級 合格 |
| 漢字検定 | 日本漢字能力検定〇級 合格 |
| 教員免許(取得済み) | 中学校教諭一種免許状(数学) 取得 |
| 教員免許(取得見込み) | 中学校教諭一種免許状(数学) 取得見込み(〇〇年〇月) |
英検・数検・漢検は2級以上が記載の目安です。3級以下を記載しても不利になることはありませんが、スペースが余った場合の補足程度にとどめておくのが無難です。
PC作成で資格欄のフォントに迷う場合は、履歴書に適したフォントの選び方も確認しておいてください。

本人希望欄の書き方
本人希望欄は空白にしないことが鉄則です。指導科目・対応学年・希望シフトをここで明記することで、「採用後のイメージが見えやすい応募者」と判断されます。
本人希望欄の記入例
指導希望科目:数学・英語(中学〜高校IA対応可)
勤務希望:週2〜3日、18時以降対応可
継続期間:最低1年以上を希望します
「貴社の規定に従います」だけでは、採用担当者が授業を割り振るための情報が何も得られません。自分が教えられる科目を具体的に示すことが、選考通過率を上げる最短ルートです。
志望動機の書き方と例文
志望動機は、採用担当者が「この人を採用したい」と思うかどうかを決める最大の判断材料です。同じ「教えることが好き」という出発点でも、書き方一つで採否が分かれます。
採用担当者が落とすNG志望動機
以下のパターンは、塾の採用現場で頻繁に見られる落とされやすい志望動機です。
NG例①「待遇・立地が理由」
「時給が高く、学校から近いため応募しました」
NG理由:塾講師に限らずどのバイトにも書ける内容。採用担当者は「なぜ教える仕事を選んだのか」を確認したいのに、立地と給与の話しか書かれていない。
NG例②「子どもが好き」だけ
「子どもが好きで、勉強を教えることに興味があります」
NG理由:「子どもが好き」は保育士やイベントスタッフにも書ける。塾講師に求められるのは、何をどのように教えるかという「指導への具体的な意志」。
NG例③「何でも教えられます」
「全科目対応できます」「どんな学年でも大丈夫です」
NG理由:採用担当者には「本当に教えられるか確認が取れない」と受け取られる。得意科目と対応できるレベルを具体的に示す方が信頼につながる。
採用担当者に響く志望動機の3要素
塾の採用担当者が「この応募者は採用したい」と感じる志望動機には、共通して次の3つの要素が含まれています。
採用担当者が通過させたくなる志望動機の3要素
- 教えることへの具体的な動機:「なぜ教えることをやりたいか」を自分の経験(受験・家庭教師・TA等)で裏付けている
- この塾への具体的な理由:「指導方針への共感」「個別指導・集団指導のどちらに興味があるか」が書かれている
- 貢献できることの具体性:「〇〇科目を〇〇レベルまで担当できる」「週〇日・〇ヶ月以上継続できる」が含まれている
状況別|志望動機の例文
自分の状況に近い例文を参考に、具体的なエピソードを加えて書き換えてください。
例文①:大学生(受験経験を活かす場合)
大学受験の際、英語の長文読解で躓いた経験があります。当時の塾講師に「文章の構造を意識する」読み方を教わり、偏差値が大幅に上がりました。自分が「わからなかった側」の視点から教えることで、同じように悩む中高生を効果的にサポートできると考えています。英語と現代文を中学〜高校2年レベルで担当希望です。週2〜3日、18時以降の勤務が可能で、長期継続できます。
例文②:家庭教師・個別指導の経験がある場合
昨年から1年間、中学2年生を対象に数学・理科の家庭教師を務めました。生徒の苦手な単元を小テストで特定し、計算手順を分解して教えることで、定期テストの数学の点数が平均12点向上しました。この経験を通じ、一人ひとりの状況に合わせた指導にやりがいを感じています。数学・理科(中学レベル)の担当が得意で、週3日・19時以降の勤務が可能です。
例文③:未経験・特定科目が得意な場合
理系大学で数学と物理を専攻しており、特に数学IA・IIBは自信があります。大学の講義でTAとして後輩の質問に答えた経験から、「わからない人の立場に立った説明」ができると感じています。指導経験はまだありませんが、貴塾の研修制度を活用しながら早期に戦力になれるよう努力します。数学・物理(高校2年レベルまで)を担当したく、週2日・19時以降の勤務が可能です。
自己PRの書き方と例文
自己PRは、志望動機と重複させず、「自分の強みが塾講師の仕事でどう活きるか」を伝える欄です。一般的な長所(明るい・まじめ・コミュニケーション力がある)の羅列では、採用担当者の印象に残りません。
塾講師バイトの自己PRで採用担当者が見るポイント
採用担当者はここを見ている
- 「忍耐力がある」より「どのように教え方を工夫したか」の具体例があるか
- 「コミュニケーション力がある」より「相手に合わせた伝え方ができること」を示す経験があるか
- 自分の強みが「塾講師として生徒にどう貢献するか」につながっているか
経験・状況別|自己PR例文
良い例:受験経験・TA経験がある場合
私の強みは「なぜわからないか」を見つける力です。大学の講義でTAを務めた経験から、同じ説明でも「用語を覚えていない」「概念を誤解している」「計算手順が抜けている」のどのパターンかで、指導の方向が変わることを学びました。生徒が詰まっている原因を特定し、その根本から解消することで、短期間での成績向上につなげることができます。
NG例:長所の羅列にとどまっている
私は人に教えることが好きで、友人から「説明がわかりやすい」と言われます。まじめで責任感があり、一度引き受けた仕事はきちんとやり遂げます。
NG理由:どの仕事にも書ける内容で、「塾講師として役立つ具体的な強み」が伝わっていない。
良い例:接客・対人アルバイト経験がある場合
コンビニでのアルバイト2年間で、様々な状況や年代のお客様への対応を続けてきました。この経験から「相手が何を求めているかを言葉の前に察する」姿勢が身につきました。生徒が「何がわからないかわからない」状態のとき、問題を解く過程を一緒に声に出して確認するアプローチで状況を整理できます。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →指導科目は履歴書のどこに書く?
「指導科目」という専用の欄は、通常の履歴書には存在しません。どこに書くか迷う応募者が多い項目ですが、記載場所は次の3通りが有効です。
| 記載場所 | 何を書くか |
|---|---|
| 本人希望欄(最推奨) | 「指導希望科目:数学・英語(中学〜高校IA対応可)」のように明記。採用担当者が最も確認しやすい。 |
| 志望動機欄 | 志望動機の結びとして「〇〇科目を〇〇レベルまで担当したい」と添える。 |
| 特技・趣味欄 | アルバイト用履歴書に特技欄がある場合、「数学・英語の指導(中学〜高1レベル対応可)」と書くことも有効。 |
複数の欄に重複して書く必要はありません。本人希望欄に明記するのが最もシンプルで確実です。面接でも必ず「どの科目が教えられますか」と聞かれるため、履歴書と面接での回答を一致させておくことが重要です。
塾の種類別|志望動機の差別化ポイント
「個別指導塾」と「集団指導塾」では、採用担当者が求める人物像が異なります。応募先の塾の形式を確認し、志望動機に反映することで、他の応募者との差が生まれます。
個別指導塾の場合
個別指導塾では、1人の講師が1〜3名の生徒を担当します。採用担当者が重視するのは「一人ひとりのペースに合わせた柔軟な対応力」です。
志望動機では「生徒の理解度を見ながら指導を調整したい」「長期間同じ生徒の成長を見守りたい」という意志を示すと、採用担当者の目に止まります。集団授業が向かない生徒にじっくり向き合う姿勢があることが伝われば十分です。
集団指導塾の場合
集団指導塾では、10〜30名規模のクラスを担当します。「わかりやすく、クラス全体を引きつける説明力」が求められます。
志望動機では「クラス全体に同じ達成感を届けたい」「板書や口頭説明でわかりやすく伝える技術を磨きたい」という内容が有効です。プレゼンや説明をした経験があれば、積極的に書き添えてください。
| 塾の種類 | 志望動機のポイント | アピールしたいこと |
|---|---|---|
| 個別指導塾 | 一人ひとりへの丁寧な対応 | 生徒の状況を読む力、長期継続の意志 |
| 集団指導塾 | クラス全体への説明力 | プレゼン・説明経験、わかりやすさへの工夫 |
| オンライン指導塾 | 画面越しのコミュニケーション | 文章・チャットでの説明力、自己管理能力 |
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 採用担当者が最初に確認するのは「指導科目・レベル」「シフト継続性」「清潔感」の3点
- 本人希望欄に「指導希望科目」「対応可能レベル」「シフト希望」を明記することで選考通過率が上がる
- 志望動機は「待遇・立地」ではなく「教えることへの動機+この塾への理由+貢献できる具体的内容」の3要素で構成する
- 自己PRは「一般的な長所の羅列」を避け、「塾講師として役立つ具体的な強み」を実体験で示す
- 個別指導塾と集団指導塾では求められる人物像が異なるため、応募先に合わせた志望動機に調整する
履歴書は「書けたら提出する」書類ではなく、採用担当者が読んで「採用したい」と感じる資料として設計するものです。書き方の型を押さえた上で、自分のエピソードと指導への意志を具体的に盛り込んでください。
塾講師バイトの履歴書に関するよくある質問
- 塾講師バイトの履歴書は手書きとPCのどちらで作るべきですか?
-
どちらでも問題ありませんが、塾からの指定がない場合はPC作成が一般的です。清潔で読みやすい書類であることが最優先であり、手書きにこだわる必要はありません。ただし手書きを選ぶ場合は修正液の使用は不可です。誤字があった場合は書き直してください。
- 大学1年生でも塾講師バイトに応募できますか?
-
応募できます。多くの塾が大学1年生を受け入れており、「中学レベルまで担当可能」な学生を積極的に募集しています。在学中の学部や得意科目を明確に伝え、担当できる範囲を具体的に示すことが採用への近道です。
- 指導経験がなくても採用されますか?
-
採用されます。多くの塾には研修制度があり、未経験者を前提とした採用体制が整っています。履歴書では、指導経験の代わりに「得意科目・対応できるレベル」「継続できる期間」「教えることへの具体的な動機」を丁寧に示すことが大切です。
- 本人希望欄に指導科目を書いてもよいですか?
-
書くことを推奨します。通常の履歴書には「指導科目欄」がないため、本人希望欄に「指導希望科目:数学・英語(中学〜高1対応可)」のように記載するのが最も伝わりやすい方法です。採用担当者が授業割り当てを判断しやすくなり、選考上のプラス評価につながります。
- 教員免許の取得見込みの場合、資格欄にどう書きますか?
-
「中学校教諭一種免許状(〇〇) 取得見込み(〇〇年〇月)」のように、正式名称と取得予定時期をセットで記載します。「取得見込み」の記載は採用担当者にとって好材料になることが多く、記載しない理由はありません。


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