この記事では、塾講師の履歴書テンプレートの選び方から、採用担当者が実際にチェックする5つのポイント、志望動機・自己PRの例文まで解説します。学生アルバイトから転職者まで、状況別に使える例文も用意しました。
塾講師の履歴書テンプレートの選び方
塾講師の求人に応募する際、どのテンプレートを選ぶかは書類通過率に直結します。一般的に使われる履歴書の種類は3つあり、それぞれ用途が異なります。
| 種類 | 向いている状況 | 特徴 |
|---|---|---|
| 一般用(JIS規格様式) | 学生・アルバイト応募 | 厚生労働省推奨。どの塾でも通用する標準的な書式 |
| 転職用(A4横型) | 社会人・転職者 | 職歴・志望動機欄が広く、実績や経歴をしっかり書ける |
| アルバイト専用 | 短期・単発の塾バイト | 記入項目が少なくコンパクト。塾によっては不可の場合も |
正社員や長期契約の塾講師に応募する場合は、転職用の A4 横型を選ぶと職歴や実績を詳しく書けます。無料でダウンロードできる厚生労働省推奨の様式は、フォーマットの信頼性が高くどの塾でも好印象です。
テンプレートをどこでダウンロードするか迷ったときは、採用担当者の本音から選び方を解説したこちらの記事も参考にしてください。

手書きとPC作成、塾講師ならどちらを選ぶべきか
「手書きとPC作成、どちらで提出すればよいか」は塾講師応募で特に迷いやすい点です。結論から言うと、指定がない場合は手書き・PC作成どちらでも問題ありません。ただし、塾講師という職種の特性上、手書きの履歴書は「字の丁寧さ」を採用担当者にアピールできるという点で有利に働くことがあります。
- 手書きを選ぶ場合: 黒か紺のボールペン・万年筆を使用。修正テープや修正液は使わず、間違えたら最初から書き直す
- PC作成を選ぶ場合: フォントは明朝体(游明朝・ヒラギノ明朝)が基本。10.5〜11ptで統一し、余白を適切に保つ
- Web応募・メール送付の場合: PDF形式で保存し、ファイル名に氏名を入れる(例:山田太郎_履歴書.pdf)
PC作成でフォントに迷ったときは、採用担当者の視点で解説したこちらの記事を参照してください。

採用担当者が塾講師の履歴書で見る5つのポイント
競合する履歴書が多い採用現場では、採用担当者は1枚の書類を平均30秒から1分程度で判断すると言われています。塾講師ならではの視点で、採用担当者が実際にチェックしているポイントを押さえておきましょう。
採用担当者はここを見ている
- 字の丁寧さ・読みやすさ(板書力と直結するため)
- 写真の服装・表情(教育者としての第一印象)
- 学歴の正確な記載(担当科目の専門性の根拠)
- 資格・免許欄の内容(指導力の裏付け)
- 志望動機の具体性(「なぜこの塾か」が書けているか)
①字の丁寧さ(板書力の証明になる)
塾講師はホワイトボードや黒板に板書する機会が多い職種です。採用担当者は履歴書の字を見て、「この人は生徒に読みやすい板書ができるか」を無意識に判断しています。字のきれいさより「読みやすさ」が最重要です。
丸文字すぎて読みにくい・小さすぎて判読困難・崩しすぎて雑に見える、こうした書き方は採用担当者に「板書も同じになるのでは」という印象を与えます。時間をかけて、一文字ずつ丁寧に書くことを意識してください。
②写真の印象(私服NGの理由)
塾講師の写真で最も多いNGは「私服での撮影」です。スーパーやコンビニのアルバイトと異なり、塾講師は保護者・生徒から「先生」として見られる職種です。採用担当者は写真から「この人を先生として保護者に紹介できるか」を判断しています。
- 服装: スーツ着用が基本。ジャケットのみでも可(シャツ・ブラウスは清潔感のある色を選ぶ)
- 表情: 歯を見せない穏やかな微笑み。暗い表情や緊張した顔は避ける
- 撮影時期: 3ヶ月以内に撮影したもの。髪型・雰囲気が現在と大きく異なる写真は使わない
- 背景: 白・淡いグレー・水色などシンプルなものが好まれる
③学歴の記入(なぜ細かく書くのか)
塾講師の採用では、「この人は何を専門に学んだのか」「担当科目を深く理解できる学力があるか」を学歴から読み取ります。そのため、大学の学部・学科名を省略したり、専攻科目を曖昧にしたりすることが評価を下げる原因になります。
高校から書き始めるのが基本ですが、塾によっては小学校・中学校からの記入を求めることもあります。正式名称(「○○高等学校」「○○大学○○学部○○学科」)で記入し、省略しないことが鉄則です。
④資格・免許欄(教員免許・英検・数検など)
塾講師として指導力を証明する資格は積極的に記載しましょう。記載する際は必ず正式名称を使用します。
| 資格・免許 | 正式名称の書き方 |
|---|---|
| 教員免許 | 中学校教諭一種免許状 数学(取得または取得見込みを明記) |
| 英検 | 実用英語技能検定 ○級 合格 |
| 英語(TOEIC) | TOEIC Listening & Reading Test ○○○点 |
| 数検 | 実用数学技能検定 ○級 合格 |
| 漢検 | 日本漢字能力検定 ○級 合格 |
普通自動車免許など、指導とは直接関係のない資格も記載してかまいません。「現在取得に向けて勉強中」という資格があれば、「〇〇(取得予定:〇年〇月)」と書き加えると学習意欲をアピールできます。
⑤志望動機の具体性(「なぜこの塾か」が書けているか)
採用担当者が志望動機で最も見るのは、「なぜ塾(教育業)なのか」と「なぜこの塾なのか」の2点です。「子供が好きだから」「教えることが得意だから」だけでは、他の塾でも同じ志望動機が言えてしまいます。
採用担当者が「会いたい」と感じる志望動機には、必ず「この塾の方針への具体的な共感」または「自分の経験と指導の結びつき」が含まれています。指導方法・授業スタイル・得意科目と塾の特徴を絡めて書くことが通過への近道です。
塾講師の履歴書 項目別書き方ガイド
学歴・職歴欄
学歴は高校の入学から記入するのが一般的です。学校名は必ず正式名称で書きます。
- 「○○高等学校 普通科 入学」「同校 卒業」と入学・卒業を1行ずつ記載
- 大学は「○○大学○○学部○○学科 入学」「同校 卒業」と学部・学科を省略しない
- 現在在学中の場合は「(在学中)」と追記し、最後に「以上」は書かない
職歴欄では、塾講師や家庭教師の経験がある場合は必ず記載します。アルバイトでも「○○学習塾 指導スタッフ(数学・英語担当)入社」「同社 退社」と正確に書きましょう。
採用担当者はここを見ている
- 在籍した塾・教育機関の名称(規模・業態を判断する材料)
- 担当科目・対象学年(指導できる領域の確認)
- 在籍期間(継続力・信頼性の判断)
志望動機欄の書き方
志望動機欄は200〜300字程度で書くのが基本です。「①なぜ塾講師なのか」「②なぜこの塾なのか」「③入社後に何を貢献できるか」の3つを盛り込むと採用担当者に響く構成になります。
良い例文
大学で数学を専攻し、学習塾でのアルバイトを通じて「つまずきを解消した瞬間の生徒の表情」に大きなやりがいを感じてきました。貴塾は少人数制で生徒一人ひとりに寄り添う指導方針をとっていると説明会で伺い、私が目指す指導スタイルと合致していると感じ志望しました。数学を中心に理系科目の指導力を活かし、生徒の第一志望合格に貢献したいと考えています。
NG例
子供が好きで、教えることが得意なので志望しました。人に物事を教えることが昔から好きで、貴塾でも活かせると思います。「子供が好き」「教えることが好き」だけでは他の塾でも同じ志望動機が言えてしまい、採用担当者の印象に残りません。
自己PR欄の書き方
自己PRでは「過去の経験」「そこから得たスキル・考え方」「塾での仕事への応用」の流れで構成します。採用担当者は「この人が生徒にどんな価値を提供できるか」を自己PRから読み取ろうとしています。
良い例文
高校時代から家庭教師として中学生2名の数学・英語を指導し、うち1名を偏差値35から52に引き上げた経験があります。つまずきの原因を特定し、教科書の基礎に立ち返る指導を徹底した結果です。この経験から「生徒のどこでつまずいているかを見抜く力」と「段階的に自信を持たせる教え方」を身につけました。貴塾でも同様のアプローチで、苦手意識のある生徒に成功体験を積ませていきたいと考えています。
NG例
私は責任感が強く、何事も最後まで諦めずに取り組む性格です。コミュニケーション能力も高いと思います。部活動では部長を務め、チームをまとめてきました。「責任感が強い」「コミュニケーション能力が高い」のような抽象的な表現は塾講師の自己PRとして弱い。指導に直結する具体的な経験と数字で語ることが重要です。
本人希望欄の書き方
特に希望がない場合は「貴社規定でお願いいたします」と書きます。担当科目や対象学年に希望がある場合は、「担当科目:数学・理科(中学生〜高校生)を希望しますが、貴塾のご都合に合わせます」のように柔軟な姿勢を示しながら書くと好印象です。
曜日や時間帯の希望がある場合も、「月・水・金(18時〜21時)を希望しますが、ご相談に応じます」のように、必ず交渉の余地を残した書き方にしましょう。一方的な要求に見える書き方は選考に影響することがあります。
【状況別】志望動機・自己PR 例文集
塾講師の応募者は「初めてのアルバイト」「指導経験あり」「他業種からの転職」など状況がさまざまです。それぞれの状況に合わせた例文を用意しました。そのまま使うのではなく、自分の実体験を加えてアレンジして使ってください。
学生・アルバイト応募の場合
アルバイトとして応募する学生は、指導経験がなくても「自分の学習体験」「得意科目」「人への関わり方」から自己PRを構成できます。
志望動機例文(学生・指導経験なし)
大学で英語学を専攻しており、英語を苦手とする人に分かりやすく伝えることへの関心から塾講師のアルバイトを志望しました。高校時代に友人の英語の質問を受けることが多く、自分の説明で相手が「分かった」と言ってくれた瞬間に強いやりがいを感じた経験があります。英語を中心に、生徒一人ひとりのペースに合わせた丁寧な指導を心がけていきたいと考えています。
自己PR例文(学生・指導経験なし)
大学の授業でグループ学習のリーダーを担当する機会が多く、「何が分かっていて何が分かっていないか」を相手の様子から読み取りながら説明することを意識してきました。自分が得意だからといって先に進みすぎず、相手が理解したことを確認してから次に進む習慣が身についています。この聞く力と確認する姿勢を、生徒の理解度を見ながらの授業に活かしていきたいです。
転職者(他業種から)の場合
社会人経験を持つ転職者は、前職で培ったスキルを教育現場にどう活かすかを具体的に書くことで差別化できます。「なぜ今、塾講師に転職するのか」という転職理由もセットで添えると、採用担当者の疑問に先回りして答えられます。
志望動機例文(他業種からの転職者)
前職ではIT企業の営業として5年間勤務し、顧客の課題を整理して分かりやすく説明する仕事に従事してきました。複雑な情報を相手の理解に合わせて噛み砕く力は、塾での指導場面でも直接活かせると確信しています。もともと理系科目が得意で、数学・理科の指導への興味が続いていたことと、「人の成長に直接関わる仕事がしたい」という気持ちが転職の理由です。貴塾の「根本理解を重視した指導方針」に共感し、応募しました。
指導経験がある場合
家庭教師や他塾での指導経験がある場合は、実績を数字で示すことが最も効果的です。「何人を・どの科目で・どう結果が出たか」を盛り込むと、採用担当者に具体的なイメージを持ってもらえます。
志望動機例文(指導経験あり)
前職の個別指導塾では、中学生を中心に英語・国語を担当し、3年間で延べ50名以上の指導を経験しました。担当生徒の定期テスト平均点を前期比で15点以上向上させた実績があります。前塾では集団授業がメインでしたが、より個々の理解度に応じた指導がしたいと感じるようになりました。貴塾の個別対応型カリキュラムで、一人ひとりに最適な指導を提供したいと考え志望しました。
採用担当者はここを見ている
- 数字(人数・成績変化・在籍期間)が書かれているか
- 指導における「自分なりの工夫」が具体的に書かれているか
- 前職からの転職理由が「ネガティブな退職理由」だけで終わっていないか
塾講師の履歴書でよくあるNGパターン5選
採用担当者が実際に落とす理由となっているNGパターンを5つ紹介します。書き終えたら、この5つに引っかかっていないか確認してください。
- NGパターン①:修正テープ・二重線の使い方が間違っている → 修正テープ・修正液は使用禁止。二重線に捨て印を押して訂正するか、最初から書き直す
- NGパターン②:写真が私服・スナップ写真の切り抜き → 証明写真機・写真スタジオで撮影したスーツ着用の写真を使用する
- NGパターン③:資格を略称で書いている →「英検」→「実用英語技能検定 ○級 合格」、「教員免許」→「中学校教諭一種免許状 数学」のように正式名称で記載する
- NGパターン④:志望動機が「子供が好き」のみ → なぜこの塾か・自分の経験と指導の結びつき・入社後の貢献を必ずセットで書く
- NGパターン⑤:学歴・職歴欄の「以上」を書き忘れる → 職歴欄の最後には必ず「以上」と書いて締める。現在在職中の場合は「現在に至る」と記載
履歴書を書き終えた後は、第三者に一度読んでもらうか、一晩置いてから見直すと見落としを防げます。PC作成の場合は作成ツールや書式の信頼性も確認しておきましょう。
作成ツールの選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ
- テンプレートは状況(アルバイト・転職)に合わせて選び、一般用JIS様式か転職用A4横型が基本
- 手書き・PC作成どちらでもよいが、塾講師は字の丁寧さが採用担当者に直接評価される
- 採用担当者が見る5つのポイント(字・写真・学歴・資格・志望動機)を意識して書く
- 志望動機は「なぜこの塾か」+「自分の経験と指導の結びつき」+「貢献内容」の3点セットで構成する
- 自己PRは実績を数字で示す。指導経験があれば人数・成績変化・在籍期間を盛り込む
書類選考を通過した後の面接対策や転職活動全体のサポートが必要な場合は、転職エージェントへの相談も選択肢の一つです。履歴書の添削から面接対策まで無料でサポートが受けられます。
塾講師の履歴書テンプレートに関するよくある質問
- 塾講師の履歴書はどこでダウンロードできますか?
-
厚生労働省の公式サイトで無料配布しているJIS規格様式が最も信頼性が高く、どの塾でも通用します。リクナビNEXT・doda・マイナビなどの転職サイト、または当サイトの履歴書テンプレート紹介記事からも無料でダウンロードできます。アルバイト応募には一般用、正社員・転職には職歴欄が広い転職用を選ぶと書きやすくなります。
- 塾講師の履歴書は手書きとPC作成どちらがよいですか?
-
指定がない場合は手書き・PC作成どちらでも問題ありません。ただし塾講師は板書の機会が多い職種のため、手書きの場合は字の丁寧さが採用担当者に直接評価されます。PC作成の場合はフォントを明朝体(10.5〜11pt)に統一し、見やすいレイアウトを心がけましょう。どちらを選ぶ場合でも、清潔感と読みやすさが最優先です。
- 塾講師の志望動機で「子供が好き」だけでは落ちますか?
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「子供が好き」という動機自体は問題ありませんが、それだけでは書類選考を通過しにくいです。採用担当者が確認したいのは「なぜ他の塾ではなく当塾なのか」「自分のどんな経験やスキルが指導に活かせるか」の2点です。「子供が好き」という気持ちを出発点にしつつ、自分の得意科目・指導経験・塾の方針への共感を具体的に加えると、採用担当者の印象に残る志望動機になります。
- 塾講師の履歴書に教員免許は必須ですか?
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教員免許は塾講師に必須ではありません。学習塾は学校教育法上の学校ではないため、教員免許がなくても採用されます。ただし教員免許を持っている場合は、指導力と専門性の証明として積極的に記載しましょう。正式名称は「○○学校教諭○種免許状 ○○科」と記載します。取得見込みの場合は「取得予定:○年○月」と追記してください。
- 塾講師の写真は私服でも問題ありませんか?
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私服での撮影は避けることを推奨します。塾講師は保護者・生徒から「先生」として見られる職種であり、採用担当者は写真から「この人を先生として紹介できるか」を判断しています。スーツ着用が基本ですが、ジャケットにシャツ・ブラウスの組み合わせでも問題ありません。清潔感のある服装と穏やかな表情で、3ヶ月以内に撮影した写真を使用してください。


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