この記事では、A4 1枚サイズの履歴書WordテンプレートをどこでダウンロードするかとWordでの設定方法、採用担当者が書類選考で実際に確認するフォーマットの落とし穴を解説します。テンプレートの選び方から印刷・提出までの手順も合わせて確認できます。
履歴書をWordで作るときA4 1枚テンプレートを選ぶべき理由
Wordで履歴書を作る場合、選択肢はA4 1枚とA4 2枚の2種類があります。どちらを使うかは「自分の職歴・経験量に合っているか」で判断するのが基本ですが、採用担当者が書類を最初に見るのは1〜2秒の「全体の印象」です。余白が多すぎて間延びしているか、詰め込みすぎて読みにくいかを瞬時に判断します。
就業経験が浅い段階でA4 2枚テンプレートを使うと、職歴欄が数行しか埋まらず、残りが空白のまま提出するケースが多くなります。採用担当者はこの空白を見て「書くことが少ない人」ではなく「フォーマット選びが雑な人」と受け取ることがあります。書く内容に合ったサイズを選ぶことが、最初の印象を整える第一歩です。
A4 1枚とA4 2枚、どちらを選ぶかの判断基準
書く内容の量によって使い分けます。以下の表を参考にしてください。
| 状況 | 推奨テンプレート |
|---|---|
| 新卒・第二新卒 | A4 1枚 |
| 転職回数1〜2回(職歴が少ない) | A4 1枚 |
| 転職回数3回以上・職歴が多い | A4 2枚 |
| アルバイト・パート応募 | A4 1枚(専用フォームも可) |
| 管理職・専門職でスキルを詳しく書きたい | A4 2枚(または職務経歴書と分ける) |
転職回数が多くてA4 1枚に収まりきらない場合は、A4 2枚テンプレートに切り替えるか、履歴書は概要のみにして職務経歴書でスキルを詳しく記載する方法が現実的です。
採用担当者がフォーマットで見ているポイント
書類を受け取った採用担当者が最初にチェックするのは、記入内容より前に「読みやすい状態になっているか」です。テンプレートの種類よりも、以下の4点が整っているかどうかが第一関門になります。
採用担当者はここを見ている
- 全体のバランス:余白が多すぎず、詰め込みすぎていないか
- 読みやすさ:文字のサイズ・書体が統一されているか
- 写真の貼り付け:枠からはみ出していないか、適切なサイズか
- フォーマットの標準性:JIS規格準拠またはハローワーク推奨様式に近い形式か
採用担当者にとって重要なのは、テンプレートの種類よりも「記入内容が過不足なく読みやすい状態で提出されているか」です。フォーマットにこだわりすぎず、内容を充実させることを優先してください。
無料で使えるWordテンプレートの入手先(目的別)
履歴書のWordテンプレートは複数の場所から無料でダウンロードできます。入手先によって対象者・様式の形式が異なるため、自分の状況に合ったものを選ぶことが大切です。
転職・中途採用向けのA4 1枚テンプレート
転職活動で使う場合は、以下の入手先が信頼性・使い勝手の両面でおすすめです。
- ハローワーク(厚生労働省)の推奨様式:最もオーソドックスなJIS規格の様式。採用担当者が最もよく見慣れているフォーマットで、特定の業界・規模を問わず使いやすい。厚生労働省のホームページから「履歴書(参考様式)」を検索するとダウンロードページにアクセスできる
- 主要転職サービスの提供テンプレート:doda・マイナビ転職・リクナビNEXTなどの転職サービスが自社サイトで提供しているWordテンプレート。転職者向けに設計されており、職歴欄のスペースが広く取られているものが多い
- Microsoft Office標準テンプレート:WordのテンプレートギャラリーからA4サイズの履歴書を選択できる。ただし海外向けデザインが混在するため、JIS規格との差異が出ることがある点は注意が必要
どの入手先でも、ダウンロードしたらまず「用紙サイズがA4になっているか」「余白設定が標準的か」を確認することを最優先にしてください。テンプレートによっては初期設定がA5になっているケースや、余白が極端に狭いものがあります。
履歴書テンプレートの種類と選び方については、採用担当者が教える無料テンプレートの選び方と注意点で詳しく解説しています。

新卒・アルバイト向けのA4 1枚テンプレート
新卒や学生、アルバイト応募の場合は、職歴欄が小さく学歴・資格・志望動機欄が広いテンプレートが適しています。
- タウンワーク・バイトルなどのアルバイト求人サービス:アルバイト・パート専用のA4 1枚テンプレートを提供。勤務可能な曜日・時間帯を記入する欄が設けられており、シンプルな構成で初めて書く人でも使いやすい
- 就活サービス(リクナビ・マイナビ新卒):新卒採用に特化した様式。学歴欄・ゼミ・クラブ活動などの項目が設けられているものが多く、就職活動向けに最適化されている
- 学校・大学のキャリアセンターが提供するもの:在学中の場合は自校指定の様式がある場合も。応募先から特段の指定がなければ学校推奨の様式を使うと無難
アルバイト応募で採用担当者が最初に確認するのは、勤務可能な曜日・時間帯と連絡先が明記されているかの2点です。この記入欄が含まれているテンプレートを選ぶことが前提です。
Web上で履歴書を作成する方法を検討している場合は、web履歴書おすすめ9選も合わせて確認してください。

WordテンプレートをA4 1枚に仕上げるときの設定方法
テンプレートをダウンロードしたあと、そのまま文字を入力しても余白やフォントが崩れてしまうことがあります。Wordの設定を事前に確認・統一することが、採用担当者に読みやすい書類を渡すための基本です。以下の3点を順番に確認してください。
余白・フォント・文字サイズの正解
| 項目 | 正解の設定 | 理由 |
|---|---|---|
| 余白 | 上下左右 20〜25mm | 狭すぎると圧迫感が出る。広すぎると空白が目立つ |
| フォント | 游明朝(Windows)/ ヒラギノ明朝(Mac) | 明朝体がビジネス文書の標準。ゴシック体は履歴書に不向き |
| 本文サイズ | 10.5pt〜11pt | 小さすぎると読みにくい。12pt以上は行数が入りにくくなる |
フォントについては、採用担当者が「読み慣れているかどうか」で印象が変わります。ゴシック体は太くカジュアルな印象になるため、ビジネス文書としての履歴書には不向きです。Windows環境であれば游明朝、Mac環境ではヒラギノ明朝ProNまたはW3が適しています。
フォントの設定は「全文を選択(Ctrl+A)してから変更する」と統一しやすいです。テンプレートによっては入力欄ごとにフォントが個別設定されている場合があるため、項目ごとに確認することを推奨します。
フォント・書体の選び方は履歴書のフォントは明朝体が基本|サイズ・種類と採用担当者が見るポイントで詳しく解説しています。

写真サイズとトリミングのルール
履歴書に貼る写真サイズは縦4cm × 横3cmが基本です。WordのテンプレートにはA4 1枚の場合、右上に写真枠が設けられていることが多いですが、ここにサイズの合わない写真を貼るとずれや歪みが生じます。
採用担当者が写真で確認するポイント
- サイズ:縦4cm × 横3cmに正確に合わせる(Wordの画像プロパティで数値入力が確実)
- 背景色:白または淡いブルーが一般的。派手な色や柄は不適切
- 服装:ビジネスシーン(スーツ・清潔感のある服装)
- 枠からのはみ出し:印刷前に「印刷プレビュー」で写真が枠内に収まっているかを必ず確認する
写真はWordの「図の書式設定」から縦横比を固定したままサイズを変更できます。スマホで撮影した写真を貼る場合は、事前に画像編集ツールで4×3cmの比率に調整してから挿入することを推奨します。印刷後に写真が枠より小さかった場合は、正しいサイズに撮り直すか証明写真機・コンビニのプリント機を活用してください。
採用担当者が見るA4 1枚履歴書の落とし穴3つ
Wordテンプレートを使っていても、設定や記入方法を誤ると採用担当者の印象を下げることがあります。特に頻繁に見かけるのは次の3パターンです。
落とし穴1:余白を詰めすぎて読みにくくなる
NG例
A4 1枚に収めようと余白を5mmまで縮め、文字がびっしり詰まった状態で提出する。余白が狭いと印刷時に文字が切れたり、全体が圧迫感のある印象になる。採用担当者が10秒で読める書類ではなくなってしまう。
正解
余白は20〜25mmを維持したまま、文字サイズを10.5ptに下げるか、項目の行数を調整してページ内に収める。余白を維持してもまだ収まらない場合は、A4 2枚テンプレートに切り替える判断が正しい。
落とし穴2:フォントをゴシック体のままにする
NG例
テンプレートを開いた状態でWordのデフォルトフォント「游ゴシック」または「メイリオ」のまま入力して提出する。採用担当者から見ると「Wordの設定を確認せずそのまま使った」と判断されることがある。
正解
全文を選択(Ctrl+A)してフォントを「游明朝」または「ヒラギノ明朝」に変更してから入力する。テンプレートによっては最初からフォントが設定済みの場合もあるため、入力前に必ず確認する。
落とし穴3:写真の位置ずれに気づかず提出する
NG例
写真を挿入した後に余白やフォントを変更した結果、写真がレイアウト上で移動してしまい、枠からずれた状態のまま印刷・提出される。これは提出前のプレビュー確認を省略したことで起きるミスで、書類の丁寧さに疑問符がつく。
正解
提出直前に「印刷プレビュー(Ctrl+P)」で全体レイアウトを確認する。写真はWord上で「テキストの折り返し:前面」に設定すると位置が固定されやすい。編集のたびにプレビューで確認する習慣をつけることが最も確実な対処法。
職歴の量別|A4 1枚テンプレートの使い分け
同じA4 1枚テンプレートでも、職歴の量によって書き方・選ぶべき様式が変わります。自分の状況に合った使い方を把握しておくことで、採用担当者に整然とした印象を与えられます。
職歴が少ない(転職1回以内・新卒)の場合
転職経験がない、または1社のみの場合は、A4 1枚テンプレートで問題なく対応できます。職歴欄の空白が目立つ場合は、以下の対処法を試してください。
- 志望動機欄を充実させる:なぜその会社・職種を選んだかを具体的に200〜300文字で記入する。「御社の〇〇という取り組みに共感し」など、企業への理解を示す内容が有効
- 自己PR欄を活用する:職歴が少ない分、自分の強み・スキル・経験から得た学びを具体的なエピソードで書く
- 資格・免許欄を丁寧に埋める:業務と関連する資格があればすべて正式名称で記入する。資格名の略称や通称は使わない
採用担当者はここを見ている(新卒・職歴が少ない場合)
- 志望動機が「なぜこの会社か」を具体的に書けているか(どの会社にも送れる内容はNG)
- 自己PRが「実体験に基づいた具体的なエピソード」になっているか(「責任感があります」だけでは不十分)
- 空白を無理に埋めようとした「水増し感」がないか
職歴が多い(転職2回以上)の場合
転職回数が2〜3回でも、各職歴をシンプルに書けばA4 1枚に収められることがあります。在籍期間・会社名・職種・担当業務(1〜2行)の形式で統一すると、スペースを節約しながら採用担当者に必要な情報を伝えられます。
転職回数が4回以上、または一社の在籍期間が長く業務内容が複雑な場合は、A4 2枚テンプレートへの切り替えを検討してください。履歴書に職歴の概要、職務経歴書に詳細を分けるのが採用担当者にとってもっとも読みやすい構成です。
職歴が多い場合のA4 1枚活用法
- 直近3社分の情報を詳しく書き、古い職歴は「入社・退社の事実のみ」で記入する
- 業務内容は長文で書かず「主な担当:〇〇業務(5名のチームリーダーとして従事)」の1行形式にまとめる
- A4 1枚に収まりきらない場合は「詳細は別紙職務経歴書参照」と記し、別紙で補足する
履歴書の作成方法についてはこちらの記事も参考にしてください。
採用担当者が評価する履歴書の形式の選び方でも、状況別の選択基準を解説しています。

Wordで作った履歴書を提出するときの注意点
Wordで仕上げた後、そのまま提出するか・PDFに変換するか・印刷するかで対応が変わります。それぞれの注意点を確認してください。
PDF変換のタイミングとファイル名のルール
メールで履歴書を送付する場合は、必ずWordファイルではなくPDF形式に変換してから添付するのが基本です。Word形式で送ると、受信側の環境によってフォントがずれたり、レイアウトが崩れるリスクがあります。PDFに変換することでフォントが画像として埋め込まれ、どの環境でも同じレイアウトで表示されます。
PDFへの変換はWordの「名前を付けて保存」から「PDF形式」を選ぶか、「ファイル → エクスポート → PDFの作成」で行えます。変換前に印刷プレビューで最終確認してから保存してください。
ファイル名の正解と注意点
- 推奨:「履歴書_山田太郎_20260620.pdf」
- または:「履歴書_山田太郎.pdf」
- NG:「resume_final(2)」「test」「01」「書類」のような汎用的な名前
採用担当者は複数の応募者の書類を管理しています。ファイル名だけで「誰の書類か」がわかる形式にすることで、整理のしやすさでも好印象を残せます。
印刷前の最終チェックリスト
郵送または持参で提出する場合は、印刷前に以下の項目を確認してください。
- 用紙サイズがA4になっているか(「レイアウト → サイズ → A4」で確認)
- 印刷プレビューでレイアウトが崩れていないか
- 日付が提出日(郵送の場合は投函日)になっているか
- 写真が枠内に収まっているか、白紙の部分が出ていないか
- 氏名・連絡先に誤字がないか
- 写真をカラー印刷するか白黒印刷するか確認する(証明写真はカラーが基本)
印刷後は写真が実際に貼れているか確認します。プリンタによっては写真枠だけ印刷されるケースがあります。写真は印刷後に糊または写真専用のシールで貼り付けるのが一般的ですが、一部のプリンタでは写真込みで印刷できます。
スマホで作成・印刷まで完結させたい方は履歴書スマホ作成おすすめ7選も確認してください。

まとめ
- 履歴書のWordテンプレートA4 1枚は、転職1回以内・新卒・アルバイト応募では標準的な選択
- 職歴が多い(転職3回以上)場合はA4 2枚テンプレートか、履歴書+職務経歴書の組み合わせへ切り替える
- Word設定の正解は「余白20〜25mm・游明朝(ヒラギノ明朝)・10.5pt・写真4×3cm」
- 採用担当者が見る落とし穴は「余白の詰めすぎ」「ゴシック体のまま」「写真位置ずれ」の3つ
- メール提出はPDF化、印刷前は「印刷プレビュー」で最終確認が必須
テンプレートの形式が整っていても、内容が採用担当者の求める情報に応えられていなければ書類選考は通過しません。フォーマットを整えた後は、志望動機・自己PRの記入内容を磨くことに時間をかけてください。転職活動に不安がある場合は、書類添削や求人紹介のサポートを活用することも一つの選択肢です。
履歴書テンプレートに関するよくある質問
- A4 1枚のWordテンプレートは転職でも使えますか?
-
転職でも使えます。転職回数が1〜2回で職歴が少ない場合は、A4 1枚で問題ありません。ただし転職回数が3回以上で職歴の記載が多い場合は、A4 2枚テンプレートか、履歴書と職務経歴書を分けて提出する形式が採用担当者には読みやすいです。応募先から特定のフォーマット指定がある場合はそちらを優先してください。
- 会社指定のフォーマットがある場合はどうすればいいですか?
-
会社から指定フォーマットが提示された場合は、必ずそちらを使ってください。採用担当者側のシステム上の都合や評価基準との兼ね合いで指定している場合があり、別の様式を使うと書類が差し戻されることもあります。指定フォーマットがExcel形式の場合は、WordではなくExcelで作成する必要があります。指定が不明な場合は採用担当者に事前に確認するのが確実です。
- WordテンプレートをPDFで提出する場合、フォントはずれませんか?
-
PDF変換後はフォントが画像として埋め込まれるため、受信側の環境に関わらず崩れません。Word形式のまま送ると、受信先のWord設定によってフォントが別のものに置き換わったりレイアウトが崩れるリスクがあります。WordからPDFを作成する際は「ファイル → エクスポート → PDFの作成」を使い、変換後に必ずPDFを開いてフォントや写真のずれがないか最終確認してから送付してください。


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