履歴書は、応募先や自分の状況に合わせて用紙・テンプレート・Webサービス・アプリを使い分けるのが正解です。転職・就活・アルバイトでは求められる形式が異なり、採用担当者352人への調査データや現在の標準様式を踏まえて選ぶことで、書類選考での印象が大きく変わります。状況別のおすすめと選び方のポイントを紹介します。
【結論】履歴書はこう選ぶ|状況別のおすすめ早見表
結論:迷ったら「今の状況」で選べば失敗しない
複数社へ同時応募するならWebサービス、初めての転職・就活なら無料テンプレート、急ぎや手書き指定があるなら市販用紙、外出先での作業が多いならスマホアプリが向いています。形式に絶対の正解はなく、状況に合わせて選ぶことが失敗を避ける近道です。
状況別おすすめ早見表
| 状況 | おすすめ形式 | 理由 |
|---|---|---|
| 複数社へ同時応募する | Webサービス | 基本情報を保存し、志望動機だけ書き換えて使い回せる |
| 初めての転職・就活 | 無料テンプレート | フォーマットが決まっており、埋めるだけで整った書類になる |
| 急ぎ・手書き指定がある | 市販用紙 | コンビニや文具店ですぐ入手できる |
| 外出先での作業が多い | スマホアプリ | 証明写真の撮影から印刷まで1つで完結する |
| ブランク・転職回数が多い | 転職特化型テンプレート | 職歴欄のレイアウトを選べ、経歴の見せ方を調整できる |
採用担当者は「形式」より何を見ているか
手書きかパソコンかという形式選びに時間をかけすぎる人は少なくありません。しかし採用担当者が実際に重視しているのは、形式そのものよりも中身の完成度です。
採用担当者はここを見ている
- マイナビ転職が中途採用担当者352人に調査した結果(2025年9月実施)、46.9%が「パソコン作成の方が良い」と回答。手書きを支持したのは23.3%
- 「どちらでも良い」は29.8%——内容が正確で読みやすければ、形式自体は問わないという担当者も多い
- パソコン作成を支持する理由の上位は「見やすく読みやすい」「PCスキルが伝わる」「データ管理がしやすい」
- 形式以上に重視されるのは「空欄がないか」「誤字・脱字がないか」「応募先の指定フォーマットに従っているか」
企業から「手書き指定」がある場合はその指示に従うのが大前提です。指定がなければ、パソコン作成を選んでおけば大きく外すことはありません。
NG例:もったいない失敗パターン
- 空欄のまま提出: 資格や特技がない欄を空白にすると「記入漏れ」と誤解されやすい。「特になし」と書くだけで印象が変わる
- 応募先とフォーマットが合わない: アルバイト応募に転職用の詳細フォーマットを使うなど、雇用形態に合わない書式は状況を把握していない印象を与える
- 無料ツールだから不利になると思い込む: 採用担当者は作成ツールを確認しない。評価されるのは内容と読みやすさのみ

見落としがちな注意点|JIS規格はすでに廃止されている
「迷ったらJIS規格を選べば安心」という情報を見かけることがありますが、JIS規格の履歴書様式は2020年7月にすでに削除されています。性別欄の必須記載などが社会的な問題として指摘されたことが背景です。
2021年4月、厚生労働省がこれに代わる新しい様式例を公表しました。現在はこの厚生労働省様式が事実上の標準になっており、性別欄が任意記載になっているなど、旧来のJIS規格とは項目の扱いが異なります。
NG例
古い在庫の「JIS規格」用紙や、更新されていないテンプレートをそのまま使い続ける。項目の扱いが現在の採用基準とずれている可能性がある。
良い例
市販用紙・テンプレートを選ぶ際は「厚生労働省様式」の表記があるか、更新日が新しいかを確認する。迷ったら厚生労働省の様式例に対応したものを選ぶのが無難。

【状況別】転職・新卒・アルバイトでおすすめの履歴書は変わる
同じ「履歴書」でも、応募先や立場によって重視される欄が変わります。自分の状況に合ったテンプレートを選ぶことが、経歴の見せ方を左右します。
転職の場合
職歴欄が広く取れる転職用の履歴書テンプレートが適しています。転職回数が多い場合や職務内容を詳しく伝えたい場合は、職歴欄のレイアウトが充実したフォーマットを選ぶと経歴が整理しやすくなります。
新卒・就活の場合
学歴欄・自己PR欄が広めに設計された新卒用の履歴書テンプレートが向いています。社会人経験がない分、学業やインターン、課外活動の記述欄が確保されているフォーマットを選ぶと書きやすくなります。
アルバイト・パートの場合
シフト希望欄があるアルバイト用の履歴書テンプレートやパート用の履歴書テンプレートが便利です。通勤可能な曜日・時間帯を書く欄が用意されているため、採用担当者が確認しやすい書類になります。
無料テンプレートのおすすめ|ダウンロードして使う場合
PC入力でWordやPDFとして手元に保存したい場合は、転職サイトが提供する無料テンプレートが便利です。厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを選んでおけば、現在の採用基準とのズレを避けられます。
| サービス | テンプレートの特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| doda | 厚生労働省様式のほか、経歴・志望動機・スキルを強調できるタイプを用意 | アピールしたい強みに合わせてレイアウトを選びたい人 |
| リクナビNEXT | 8種類。厚生労働省様式に対応し、職種別のレイアウトも選べる | 最新の採用基準に合ったフォーマットを使いたい人 |
| 厚生労働省(公式) | 様式例そのものをPDFで公開。装飾はないがもっとも基準に忠実 | フォーマットの基準そのものを確認したい人 |
いずれもWord・Excel・PDF形式に対応しており、会員登録なしでダウンロードできるものがほとんどです。

Webサービス・アプリのおすすめ|スマホで完結させたい場合
ダウンロード不要でブラウザ上から作成できるWebサービスは、複数社への応募管理に便利です。一度入力した基本情報を保存しておけば、志望動機だけ書き換えてすぐに出力できます。
- ヤギッシュ: 履歴書・職務経歴書のテンプレートが豊富。スマホ・PC両対応でコンビニ印刷にも対応
- らくらく履歴書: 会員登録不要ですぐ使い始められ、ブラウザ保存で修正も簡単
- Indeed 履歴書作成: AI搭載の証明写真機能付き。撮影から作成まで無料で完結
- レジュメ(タウンワーク): 志望動機・自己PRのテンプレートが多彩で、言語化に迷う人の助けになる
採用担当者はここを見ている
無料のWebサービスやアプリを使うこと自体が選考で不利になることはありません。採用担当者が確認するのは作成ツールではなく、記入内容の正確さと読みやすさです。ツール選びより、入力内容の見直しに時間をかけましょう。
急いでいる・手書き指定があるときの市販用紙選び
「今日中に提出しなければならない」「手書き指定がある」という場合は、コンビニや文具店で購入できる市販の用紙を使います。選ぶときは種類とサイズを確認しておきましょう。
| 種類 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 一般用(厚生労働省様式準拠) | 業種・職種を問わない汎用フォーマット | 迷ったとき・正社員転職全般 |
| パート・アルバイト用 | シフト希望欄・通勤手段欄あり | アルバイト・パートへの応募 |
| 転職用 | 職務経歴を詳しく書ける欄がある | 中途採用・転職活動 |
サイズはA4が主流です。応募先から「B5で提出してください」という指定がない限り、A4を選んでおけば問題ありません。購入時は「厚生労働省様式」の表記があるか、製造年やパッケージが新しいかを確認してください。
まとめ
- 履歴書の形式は「今の状況」で選べば失敗しない。複数応募ならWeb、初めてならテンプレート、急ぎなら市販用紙が目安
- 採用担当者の46.9%がパソコン作成を支持。ただし形式より「空欄なし・誤字なし・指定フォーマット遵守」が優先される
- JIS規格の履歴書様式はすでに廃止済み。現在の標準は厚生労働省様式であることを覚えておく
- 無料テンプレート・Webサービス・アプリを使うこと自体は選考に不利にならない
形式を正しく選んだあとは、記入内容の質が合否を分けます。まずは自分の状況に合った形式を選ぶところから始めてください。
履歴書のおすすめに関するよくある質問
- 履歴書は手書きとパソコン、どちらがおすすめですか?
-
企業から指定がなければパソコン作成が無難です。マイナビ転職の調査(2025年9月・採用担当者352人)では46.9%がパソコン作成を支持しています。ただし合否を左右するのは形式よりも、記入内容の正確さと読みやすさです。
- 無料のテンプレートやアプリを使うと選考で不利になりますか?
-
不利にはなりません。採用担当者が確認するのは作成に使ったツールではなく、内容の適切さと読みやすさです。doda・リクナビNEXTなど大手転職サイトのテンプレートは見慣れているケースも多く、使用自体が問題視されることはありません。
- JIS規格の履歴書はもう使えませんか?
-
JIS規格の履歴書様式は2020年7月に削除され、2021年4月に厚生労働省が新しい様式例を公表しています。手元にJIS規格の用紙がある場合、性別欄など一部項目の扱いが現在の基準と異なる可能性があるため、可能であれば厚生労働省様式に対応したものへの切り替えがおすすめです。
- 転職と就活でおすすめの履歴書は違いますか?
-
基本の様式は共通ですが、重視される欄が異なります。転職では職歴欄が広いテンプレートが、就活(新卒)では学歴・自己PR・課外活動欄が充実したテンプレートが適しています。応募先の雇用形態に合わせて選んでください。

