この記事では、栄養士・管理栄養士が履歴書の免許・資格欄に書くべき内容を、正式名称・記載例・NG例とあわせて解説します。新卒・転職・管理栄養士取得済みなど状況別の記載例もまとめています。
栄養士が履歴書の「免許・資格欄」に書くべき内容
栄養士・管理栄養士が免許・資格欄に記載できるのは、主に以下のものです。
- 栄養士免許
- 管理栄養士免許
- 食品衛生責任者養成講習会 修了
- 日本糖尿病療養指導士
- プロジェクト食育インストラクター(グレード別)
- 栄養サポートチーム(NST)専門療法士
- 栄養教諭一種免許状 / 二種免許状
この中で採用担当者が最初に確認するのが、正式名称が正確に書かれているかどうかです。栄養士は「資格」ではなく法律上の「免許」です。この違いを間違えると、書類の段階でマイナス評価につながります。
採用担当者はここを見ている
- 「栄養士免許」か「栄養士資格」か——法的な名称の正確さを確認している
- 取得年月の記載順序が正しいか(古い順が基本)
- 応募先の業務に関連する資格が記載されているか
「栄養士免許」か「栄養士資格」か——正式名称はどちら
正解は「栄養士免許」です。栄養士は栄養士法に基づいて都道府県知事が交付する「免許」であり、「資格」という表現は法的に正確ではありません。
単に「栄養士」のみ書く方も見られますが、採用担当者は入職後の書類確認と照合することがあります。「栄養士免許 取得」と正式名称で明記することで、正確な確認が取れる書き方になります。
NG例
令和○年○月 栄養士資格 取得(「資格」は法的に不正確)
令和○年○月 栄養士 取得(「免許」の記載が抜けている)
管理栄養士取得済みの場合、栄養士免許は省略できるか
管理栄養士は栄養士免許の上位資格に当たるため、管理栄養士免許のみの記載でも問題ありません。管理栄養士の取得要件に栄養士免許が含まれているため、記載を省略しても採用担当者には伝わります。
ただし、栄養士として就業経験がある場合は「栄養士免許取得→管理栄養士免許取得」の順で両方記載するほうが、キャリアの流れを自然に伝えられます。新卒で管理栄養士を取得した場合は、管理栄養士免許のみの記載でかまいません。
栄養士免許の正しい書き方(記載例付き)
基本の書き方と「取得」の使い方
栄養士免許は試験に「合格」して交付を受けるのではなく、指定養成施設を卒業することで都道府県知事に申請し交付されます。そのため履歴書には「取得」と書くのが正解です。「合格」という表現は管理栄養士などの国家試験に使う語尾であり、栄養士免許には使いません。
良い記載例
令和○年○月 栄養士免許 取得
日付は履歴書全体で西暦または元号(和暦)に統一してください。取得年月は、免許証に記載されている登録年月日が最も正確です。
取得見込み・合格後免許申請中の書き方
在学中に就職活動をしている場合など、免許をまだ取得していない状態での記載方法は状況に応じて2パターンがあります。
| 状況 | 書き方 |
|---|---|
| 卒業後に申請予定 | 令和○年○月 栄養士免許 取得見込み |
| 申請書類を提出済み・免許証未到着 | 令和○年○月 栄養士免許 申請中 |
「取得予定」は使わないこと。履歴書での正式な表現は「取得見込み」です。「取得予定」は自分の意思で取る計画があるという意味合いになり、「見込み」(条件が揃えば取得できる状態)とは異なります。採用業界では「取得見込み」が定着した表現です。
管理栄養士免許の書き方と採用担当者が評価するポイント
管理栄養士と栄養士の大きな違いは、管理栄養士は国家試験への合格が必要な点です。合格から厚生労働大臣による免許証の交付まで数週間〜2ヶ月程度かかることがあり、転職活動中に「合格後・申請中」のケースが生じます。
良い記載例:免許証取得済みの場合
令和○年○月 管理栄養士免許 取得
良い記載例:試験合格後・免許証申請中の場合
令和○年○月 管理栄養士国家試験 合格
(管理栄養士免許 申請中)
採用担当者はここを見ている
- 栄養士から管理栄養士を取得するまでの年数——短いほど「学習継続への意欲」が伝わる
- 申請中の場合は、面接時に口頭で補足すると丁寧な印象を与える
- 入職時には免許証の原本確認を求める職場も多い。申請状況は把握しておくこと
採用担当者が即落とす資格欄のNG3パターン
正式名称の間違いや記載方法のミスは、応募者の丁寧さや正確さへの信頼を損ないます。採用担当者が実際に書類を落とすNG3パターンを確認しておきましょう。
NG1:「栄養士資格」「栄養士」のみの記載
栄養士法に基づく正式な名称は「栄養士免許」です。「栄養士資格」や単に「栄養士」だけでは、免許の正式名称を把握していない応募者という印象を与えます。医療・福祉系の職場では資格の正式名称管理が厳しく、この誤りは書類の精度として判断されます。
NG例 → 良い例
❌ 令和○年○月 栄養士資格 取得
❌ 令和○年○月 栄養士 取得
✅ 令和○年○月 栄養士免許 取得
NG2:「取得予定」の使用(「取得見込み」が正解)
「取得予定」と「取得見込み」は似ていますが、履歴書では明確に区別されます。履歴書の標準的な表現は「取得見込み」であり、これが採用業界で定着したルールです。「取得予定」は自分の意志で取る計画という意味合いが強く、「条件が揃えば取得できる状態」を表す「見込み」とは意味が異なります。
NG3:応募先の業務と無関係な資格の大量記載
「免許・資格欄は全部書いたほうが得」という考え方は誤りです。採用担当者は「この応募者のスキルが自社の業務で活かせるか」を判断するために資格欄を読みます。応募先との関連が薄い資格を大量に記載すると、重要な資格が埋もれ、判断しにくい書類になります。
栄養士・管理栄養士免許と、応募先の業務に直結する資格に絞って記載しましょう。
栄養士が書けるプラスの関連資格(正式名称付き)
栄養士・管理栄養士免許に加えて記載できる関連資格は複数あります。応募先との関連性が高いものを選んで記載しましょう。
| 資格名 | 履歴書上の正式名称 | 記入語尾 |
|---|---|---|
| 食品衛生責任者 | 食品衛生責任者養成講習会 | 修了 |
| 糖尿病療養指導士 | 日本糖尿病療養指導士 | 取得 |
| 食育インストラクター(例:3級) | プロジェクト食育インストラクター3級 | 取得 |
| NST専門療法士 | 栄養サポートチーム(NST)専門療法士 | 取得 |
| 栄養教諭(例:一種) | 栄養教諭一種免許状 | 取得 |
食品衛生責任者の書き方
食品衛生責任者は試験ではなく「講習会の修了」によって取得します。そのため語尾は「取得」ではなく「修了」が正確です。飲食施設・給食施設・食品工場への応募では記載することで採用担当者への安心感につながります。
なお、栄養士・管理栄養士免許を持っている場合は、食品衛生責任者の講習会を受けなくても食品衛生責任者になれる場合があります(食品衛生法の規定による)。応募先の業種によって異なるため、確認のうえで記載しましょう。
食品衛生責任者の履歴書への書き方についても、あわせて確認しておきましょう。
糖尿病療養指導士の書き方
正式名称は「日本糖尿病療養指導士」です。病院・クリニックなど医療機関への応募では、採用担当者の評価が高い資格です。5年ごとの更新が必要なため、有効期限が切れていないことを確認してから記載してください。
食育インストラクターの書き方
食育インストラクターにはグレードがあり、正式名称にはグレードを明記する必要があります。「プロジェクト食育インストラクター3級」のように記載しましょう。グレードを書かないと採用担当者には習熟レベルが伝わりません。
食育インストラクターの正式名称とグレード別の記載例については、食育インストラクター|履歴書の書き方とグレード別の正確な記載例で詳しく解説しています。

NST専門療法士の書き方
正式名称は「栄養サポートチーム(NST)専門療法士」です。日本栄養治療学会(JSPEN)が認定する資格で、病院の栄養サポートチームに関わる仕事への応募では強いアピールになります。管理栄養士・看護師・薬剤師など複数職種が対象の資格であり、多職種連携への意識も伝わります。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →複数の資格がある場合の記載順序
免許・資格欄に複数の資格がある場合の記載順序は、取得年月が古い順(昇順)が基本です。
ただし、応募先の業務に直結する資格を意図的に上位に記載することも許容されています。たとえば病院の栄養管理部門への応募であれば、「日本糖尿病療養指導士」や「栄養サポートチーム(NST)専門療法士」を栄養士免許の直後に記載することで、採用担当者の目に止まりやすくなります。
記載順序のコツ
- 基本は取得年月の古い順(昇順)
- 応募先業務と直結する資格は、栄養士免許の直後に置いても問題ない
- 有効期限切れの資格は記載しない(更新が必要な資格は必ず確認)
- 履歴書全体の日付表記(西暦か元号か)を統一する
状況別:免許・資格欄の記載例
ケース1:栄養士のみ保有(新卒・取得見込み)
記載例
令和7年3月 栄養士免許 取得見込み
新卒の場合は取得見込みで記載します。入職後に免許証のコピーを提出するよう求める職場が多いため、内定後は申請状況を早めに確認しておきましょう。
ケース2:管理栄養士まで取得済み(転職)
記載例(病院栄養管理部門への応募)
平成○○年○月 栄養士免許 取得
令和○年○月 管理栄養士免許 取得
令和○年○月 日本糖尿病療養指導士 取得
令和○年○月 食品衛生責任者養成講習会 修了
複数の資格を持つ転職者は、記載順序で「何を売りにしているか」が伝わります。応募先に合わせた順序で書くことで、書類の読まれ方が変わります。
栄養士免許の書き方(正式名称・取得見込み・NG例)について、栄養士免許の履歴書への書き方もあわせて確認してください。

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 栄養士免許の正式名称は「栄養士免許」。「栄養士資格」は誤り
- 語尾は「取得」。卒業前は「取得見込み」(「取得予定」は不可)
- 管理栄養士保有者は栄養士免許の省略が可能。就業経験がある場合は両方記載を推奨
- 食品衛生責任者は「修了」、糖尿病療養指導士・NST専門療法士などは「取得」
- 記載順序は取得年月の古い順が基本。応募先業務に直結する資格は優先的に上位に置くことも可
資格欄の正確な記載は、採用担当者に「細かいことを正確に確認できる人」という第一印象を与えます。提出前に正式名称と表記の統一を必ず確認しましょう。
栄養士の履歴書 免許・資格欄に関するよくある質問
- 栄養士免許と管理栄養士免許、両方持っている場合は両方書きますか?
-
管理栄養士は栄養士の上位資格のため、管理栄養士免許のみの記載で問題ありません。ただし、栄養士として就業経験がある場合は、キャリアの流れを示すために両方記載することをおすすめします。
- 管理栄養士の試験に合格しましたが免許証がまだ届いていません。どう書けばいいですか?
-
試験合格月に「管理栄養士国家試験 合格」と記載し、次の行に「(管理栄養士免許 申請中)」と補足します。免許証の申請手続きが完了していれば、採用担当者は取得見込みとして評価します。面接時に口頭で補足すると、さらに丁寧な印象を与えます。
- 食育インストラクターは何グレードから履歴書に書けますか?
-
プロジェクト食育インストラクターは1〜4級があり、いずれも記載できます。ただし5級(入門レベル相当)は採用担当者への訴求力が低くなります。グレードを必ず正式名称に明記し、「プロジェクト食育インストラクター3級」のように記載しましょう。
- 栄養士免許の登録番号は履歴書に書く必要がありますか?
-
履歴書の免許・資格欄に登録番号を記載する必要はありません。ただし、医療機関や福祉施設では入職時に免許証のコピーや登録番号の提出を求めることがあります。面接・内定後の書類に備えて、免許証の情報はすぐに確認できるよう準備しておきましょう。


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