この記事では、事務職の職務経歴書に書く志望動機の書き方と状況別の例文を解説します。未経験・他職種転換・経験者の状況別例文4パターン、採用担当者が即落とすNG志望動機5パターン、履歴書との書き分け方まで網羅しています。
職務経歴書に事務職の志望動機は書くべきか——採用担当者の本音
職務経歴書に志望動機の欄があるかどうかはテンプレートによって異なります。欄がない場合に「書かなくていい」と判断する人は多いですが、採用担当者の多くは、志望動機が書かれている職務経歴書を「意欲のある候補者」として優先的に読む傾向があります。
履歴書の志望動機欄が200〜300文字程度の短いスペースであるのに対し、職務経歴書では志望動機に加えて「これまでの経験がどう役立つか」という橋渡しをより詳しく書けます。この違いを活かすかどうかが、書類選考の通過率を左右します。
採用担当者はここを見ている
- 「なぜ事務職を選んだのか」の理由に一貫性があるか
- 「なぜうちの会社なのか」が書かれているか、どこにでも使えるテンプレート文章でないか
- 「入社後に何ができるか」スキルや経験を根拠として示しているか
採用担当者が「会いたい」と感じる事務職志望動機の3要素
書類選考を担当する採用担当者は、多くの場合1枚の書類に30秒〜1分しか時間をかけません。その短時間で「会ってみたい」と感じさせる志望動機には、共通する3つの要素があります。
①「なぜ事務職なのか」が明確
「事務職は安定しているから」「黙々と作業に集中できるから」という理由は、採用担当者から見ると「事務職でなくてもいい理由」に映ります。採用担当者が「会いたい」と感じる志望動機は、「事務職だからできること」に焦点を当てた理由です。
たとえば「スケジュール管理や文書作成を通じてプロジェクト全体を支えることが自分の強みに合っている」という説明は、事務職でなければ成立しない理由として受け取られます。職種を選んだ根拠が、業務内容と結びついているかどうかが最初の評価ポイントです。
②「なぜこの会社・業界なのか」が具体的
どこの会社の事務職にも使いまわせる志望動機は、採用担当者に「うちじゃなくてもいい」と判断される原因になります。
業界・企業規模・業務内容のうち、少なくとも1つを具体的に言及することで「この会社を選んだ理由がある人」として記憶に残ります。企業研究の深さは志望動機の具体性に直結します。「この企業の事業に関わりたいから」という理由が1文でも入っているだけで、印象が大きく変わります。
③「入社後の貢献イメージ」が示されている
職務経歴書は「過去の実績」を記載する書類ですが、志望動機はその実績を「未来の貢献」につなげる部分です。「○○の業務経験を活かして、△△に貢献したい」という構造で結ぶことで、採用担当者が「採用後のイメージ」を持ちやすくなります。
この3要素がすべて含まれている志望動機は、書類選考の通過率が高くなります。逆に言えば、1要素でも欠けると「なんとなく書いた」と判断されるリスクがあります。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →職務経歴書 事務職 志望動機の書き方【3ステップ】
職務経歴書の志望動機は、以下の3ステップで組み立てると書きやすくなります。全体の文字数は200〜300文字が目安です。
| ステップ | 書く内容 | 文字数目安 |
|---|---|---|
| ① 背景 | なぜ事務職を志望するのか、転職理由・職種選択の根拠 | 60〜100文字 |
| ② 根拠 | 自分のスキル・経験が事務職にどう活きるか | 80〜120文字 |
| ③ 貢献 | 入社後にどう貢献したいか(企業・業界に合わせて具体化) | 60〜100文字 |
職務経歴書の志望動機は履歴書より少し詳しく書ける分、「過去の経験→現在のスキル→将来の貢献」という流れを意識することが大切です。この流れが論理的に一本の線でつながっていると、採用担当者に「説得力のある候補者」と受け取られます。
NG書き出しと通る書き出しの違い
書き出しの1行は採用担当者の印象を大きく左右します。読み始めの数秒で「続きを読もう」と思わせられるかどうかが、通過率に直結します。
NG例
「事務職は自分に合っていると思い志望しました。」
→ 理由が主観的で根拠がない。採用担当者は「何が合っているのか」を知りたい
「前職での経験を活かして貢献したいと思っています。」
→ 経験の中身を書いていない。どんな経験かが全く伝わらない
「安定した環境で長く働きたいと考えております。」
→ 企業側に何も約束していない。待遇志向と受け取られる
良い書き出しの例
「前職での顧客対応・資料作成の経験から、正確なデータ処理と部門横断的なサポートを得意としています。」
→ 経験を根拠にしながら、事務職の業務との接点を最初に示している
【状況別】事務職 職務経歴書 志望動機 例文4パターン
自分の状況に近い例文を参考にしてください。例文はそのままコピーせず、自分の職歴・スキル・志望する企業に合わせてカスタマイズすることが前提です。
未経験から事務職を目指す転職
未経験者の志望動機で最も重要なのは「なぜ今、事務職なのか」の説得力です。採用担当者は「未経験なのに本当にできるのか」という視点で読んでいます。前職の業務のなかから「事務的な要素」を掘り起こし、スキルの転用可能性を示すことが通過率を上げる鍵になります。
例文(未経験・販売業からの転職)
販売職として3年間、日次売上集計・在庫管理・シフト調整業務を担当してきました。業務のなかでExcelを独学で習得し、集計作業の効率化を行った経験から、数字を正確に扱う事務業務への適性を感じています。貴社の安定した事業基盤のなかで、バックオフィス全体を支える事務スタッフとして経験を積みながら貢献したいと考え、志望しました。
採用担当者はここを見ている
- 「未経験なのに何を根拠に事務ができると言えるのか」→ 前職の業務から具体的なスキルを挙げているか
- 「長続きするか」→ 事務職を選んだ理由が感情だけでなく、経験に基づいているか
- MOS・簿記など資格を取得している場合は志望動機内で言及すると説得力が増す
事務職経験者が別の会社へ転職する場合
経験者の場合、採用担当者は「なぜ今の会社を辞めるのか」と「うちに来てどう役立つのか」を同時に確認しています。転職理由を前向きに言い換えながら、経験の具体的な内容(件数・規模・担当システム名など)を数字で示すことが重要です。
例文(事務経験3年・より専門性の高い環境への転職)
前職では一般事務として受発注処理・請求書管理・社内システムへのデータ入力を担当し、月間処理件数200件以上の業務を正確にこなしてきました。現職では業務の幅が限られており、より専門性の高い経理・財務に近い事務業務に携わりたいという思いから転職を決意しました。貴社では経理事務として幅広い業務に関われると伺い、既存スキルを活かしながら専門性を高めていけると確信しています。
採用担当者はここを見ている
- 月間処理件数・担当システム名・管理していた規模などの数字があるか
- 転職理由が「前の会社への不満」ではなく「前向きなキャリアの選択」として表現されているか
- 「なぜこの会社か」が他社にも使いまわせる内容になっていないか
営業・販売など他職種から事務職へ職種転換する場合
他職種からの転換は「事務仕事をしたことがないのに大丈夫か」という懸念を採用担当者が持ちやすいパターンです。前職の業務のうち「事務的な要素」を具体的に掘り起こし、スキルの連続性を示すことが突破口になります。
例文(営業職5年から事務職へ)
営業職として顧客折衝・見積作成・契約書管理・社内報告書の作成を5年間担当してきました。業務の性質上、数字の正確性と期日管理を特に意識して仕事をしてきた経験があります。キャリアの転換点として、顧客への直接折衝より、正確なバックオフィス業務で組織を支える仕事への転換を検討しました。貴社の事務職では、営業経験で培ったビジネス文書作成力と顧客対応の経験を活かせると考え、志望しました。
事務職のまま業界を変える転職
同じ事務職でも業界が変わると、業界特有の知識や商慣習の違いが生じます。採用担当者は「この人は新しい業界に適応できるか」という視点で見ているため、学習意欲・適応力を具体的に示すことが効果的です。
例文(IT業界の事務から医療分野の事務へ)
IT企業での営業事務として、契約書管理・請求書処理・社内調整を4年間担当してきました。業務を通じて複雑なドキュメント管理と厳密な期日管理のスキルを積みました。このたびより社会貢献度の高い医療分野の事務に携わりたいという思いから転職を決意しました。医療事務の専門知識については入社後に積極的に習得する意欲があります。貴院の業務効率化を支える立場として、これまでの経験を活かしながら貢献したいと考えています。
採用担当者はここを見ている
- 業界知識がない部分について、学習意欲・習得する姿勢が示されているか
- 前職の業界特有のスキルが「新しい業界でも通用する」ことを言語化できているか
- なぜその業界に移りたいのか、キャリア選択の理由が前向きかどうか
採用担当者が即落とす NG 志望動機5パターン
書類選考で落とされやすい志望動機には、共通するパターンがあります。以下の5つに当てはまらないか、書き終えたら必ず確認してください。
| NGパターン | 採用担当者の本音 | 改善策 |
|---|---|---|
| 「安定しているから」 | 仕事への意欲より待遇を優先している印象 | 事務職でできることへの関心を根拠に変える |
| 「黙々と集中できるから」 | コミュニケーション能力に不安を感じる | 正確性・集中力を発揮した具体的な場面を示す |
| 「御社に貢献したい」だけ | 何がどう貢献できるかが全く見えない | スキル・経験を根拠に「貢献の内容」を具体化する |
| 「前職に不満があった」 | うちも同じ理由で辞めそうと思われる | 「前職で○○を学び、さらに○○に挑戦したい」と前向きに転換 |
| どこにでも使いまわせる文章 | 本当にうちに来たいのか疑問に感じる | 応募先企業の事業内容・強みに言及した一文を加える |
特に「どこにでも使いまわせる文章」に陥っていないかどうかは、自分では気づきにくいポイントです。書き終えたら「この会社名を別の会社名に差し替えても成立するか」をチェックしてみてください。成立してしまう場合は、企業への言及が不足しています。
志望動機の完成度を第三者に確認してもらいたい場合は、職務経歴書の添削サービスを利用する方法もあります。

職務経歴書と履歴書の志望動機——書き分け方と文字数の目安
職務経歴書と履歴書の両方を提出する場合、志望動機の内容を完全に同じにするのは推奨されません。それぞれの書類が果たす役割が異なるためです。
| 履歴書の志望動機 | 職務経歴書の志望動機 | |
|---|---|---|
| 役割 | 応募の意思・人柄・熱意を伝える | スキル・経験と志望の接点を示す |
| 文字数 | 200〜300文字(枠に収める) | 200〜350文字(やや詳しく書ける) |
| 書くべき内容 | 転職理由・なぜこの会社か・意欲 | スキルの根拠+入社後の貢献イメージ |
| ポイント | 読み手を選ばない分かりやすさ | 具体性と論理的なつながり |
採用担当者は履歴書と職務経歴書を「セットで読む」ことが多く、全く同じ内容が繰り返されると印象が薄くなります。職務経歴書の志望動機は「履歴書の内容をより深掘りした内容」として設計するのが最も効果的です。
たとえば履歴書で「事務職の正確性が強みに合っている」と書いているなら、職務経歴書では「○○の業務で正確なデータ処理を○年担当し、ミスゼロの実績がある」という形で根拠を付け加えます。この「深掘り」の積み重ねが、読んだ後に残る説得力の違いを生みます。
職務経歴書の作成そのものに困っている場合は、自動作成ツールの活用も一つの選択肢です。

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 職務経歴書の志望動機は必須ではないが、書くことで採用担当者の印象に差がつく
- 「なぜ事務職か」「なぜこの会社か」「入社後の貢献」の3要素を含めると説得力が増す
- 未経験者は前職の業務から「事務的なスキル」を掘り起こして根拠にする
- 経験者は「なぜ今の会社を辞めるか」を前向きに言い換え、貢献内容を具体化する
- NG志望動機(安定志向・使いまわし可能な文章・不満ベース)は採用担当者に即落とされる
- 職務経歴書の志望動機は「履歴書の深掘り」として位置づけ、スキルと経験の根拠を加える
書き終えた後は「会社名を差し替えても成立するか」「前職の何かが根拠になっているか」の2点を必ず確認してください。自分では判断しにくい場合は、添削サービスや代行サービスの利用も選択肢のひとつです。

職務経歴書 事務職 志望動機に関するよくある質問
- 職務経歴書の志望動機は履歴書と全く同じ内容でいいですか?
-
全く同じ内容は推奨されません。履歴書の志望動機が「応募の意思と熱意」を伝えるのに対し、職務経歴書の志望動機は「スキル・経験と志望の接点」を示す役割があります。履歴書の内容を深掘りして、具体的な経験や貢献イメージを加えた内容にすると、採用担当者への印象が格段に良くなります。
- 未経験から事務職への志望動機で、書けることが何もない場合はどうすればいいですか?
-
前職の業務のなかに「事務的な要素」が必ずあります。たとえば、レジ業務での金銭管理・売上集計、接客業での記録作成、製造業での検品記録、飲食業でのシフト管理・発注業務などは、すべて事務の基礎スキルに転用できます。「事務を経験したことがない」と考える前に、過去の仕事でパソコンを使ったこと、数字を扱ったこと、文書を作成したことがなかったかを振り返ってみてください。
- 事務職の志望動機の適切な文字数はどれくらいですか?
-
職務経歴書の志望動機は200〜350文字が目安です。欄のあるフォーマットであればその枠に収める形で、欄がない場合は300文字前後をひとつの区切りにするとよいです。短すぎると内容が薄く見え、長すぎると読まれない可能性があります。「背景→根拠→貢献」の3ステップで書くと、適切な文字数に自然に収まりやすいです。
- 転職理由が「職場環境の悪さ」や「人間関係」の場合、志望動機にどう書けばいいですか?
-
ネガティブな転職理由はそのまま書かず、前向きな言い換えが基本です。たとえば「職場の雰囲気が悪かった」は「より連携の取れたチームで自分のスキルを発揮できる環境を求めて」と言い換えられます。重要なのは、転職理由の説明で終わらず、「次の会社でどうしたいか」という前向きな内容につなげることです。
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