この記事では、薬剤師の履歴書テンプレートの選び方と、採用担当者が書類選考で実際に確認しているポイントを解説します。資格欄の正式名称、志望動機・自己PRの書き方、就職先(病院・調剤薬局・ドラッグストア)別の例文もあわせて紹介します。
薬剤師の履歴書テンプレートはどれを使えばよいか
薬剤師の転職・就職活動で使う履歴書テンプレートには、大きく3つの形式があります。どれが正解かではなく、用途と提出方法に合わせて選ぶことが重要です。
| 形式 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| Word・Excel | 項目の追加・編集が自由 | 紙で提出する転職活動全般 |
| PDF(固定テンプレ) | レイアウトが崩れない | メールで提出・Web応募 |
| Webサービス | スマホ完結・自動レイアウト | 急いで作る・スマホのみで対応 |
採用担当者がテンプレートで確認している条件
テンプレートの見た目より、採用担当者が確認しているのは「記載内容の正確さ」です。どのテンプレートを使っていても、以下の条件を満たしていれば書類の形式で減点されることはありません。
- 西暦か和暦のどちらかに統一されている
- A4サイズに準拠したフォーマット
- 余白が適切で読みやすいレイアウト
- 学歴・職歴・資格欄などの必須項目がすべて揃っている
厚生労働省の参考様式を使うのはどんなケースか
厚生労働省が公開している「履歴書の参考様式」は、ハローワーク経由の求人に応募する場合や、医療機関が「厚生労働省様式を指定している」場合に使います。一般的な転職エージェント経由の応募では必須ではありません。
病院・調剤薬局への転職では、求人票に「履歴書様式不問」と記載されていることが多く、使い慣れたWordテンプレートで問題ありません。無料でダウンロードできるテンプレートは複数あるため、まず提出方法(紙・メール・Web)に合わせた形式を選ぶことが先決です。
転職サイト提供のテンプレートを利用すれば、薬剤師に特有の職歴欄の書き方見本も一緒に入手できます。専門職向けの記載項目がすでに整備されているため、初めて転職書類を作成する場合には特に活用しやすいです。テンプレートの選び方とダウンロード先については、履歴書テンプレートの無料ダウンロード先と選び方でも詳しく解説しています。

完全無料の履歴書・職務経歴書作成ツール
「サクレキ」質問に答えるだけで、選考書類がカンタンに完成
- 自己PR・志望動機も例文付きで安心
- スマホからでもOK。たった3分で履歴書・職務経歴書が完成
- 自動フォーマットで書き間違いゼロ
\ 完全無料・簡単3分で完成! /
無料で履歴書・職務経歴書を作成する →採用担当者が最初に確認する3か所
履歴書全体を通して読む前に、採用担当者がスキャンするように確認する箇所があります。以下の3か所が、書類選考の通過率を左右する最重要ポイントです。
写真(薬剤師としての第一印象を決める)
写真は履歴書で唯一、文字情報以外でアピールできる場所です。薬剤師の場合、「患者から信頼してもらえる人物か」という視点で見られます。
採用担当者はここを見ている
- 白衣、またはジャケット着用(白系シャツ+ジャケットで可)
- 撮影から3ヶ月以内のもの(古い写真は「用意が足りない」印象になる)
- 正面を向き、口角を軽く上げた表情(無表情は避ける)
- 縦4cm×横3cmの標準サイズを使用している
スマホアプリで撮影した証明写真を使う薬剤師も増えていますが、加工のやりすぎや背景が不自然なものは採用担当者の目に留まることがあります。背景は白か薄いグレーが基本です。
資格欄(薬剤師免許の正式名称と日付のルール)
資格欄のミスは、採用担当者に「薬の名前を間違える人かもしれない」という印象を与えます。薬剤師という職業の特性上、「正確さ」は人柄の判断材料になります。
採用担当者はここを見ている
最も多いNGパターン:
- 「薬剤師」とだけ書く(正解は「薬剤師免許 取得」)
- 国家試験の合格年月日を書く(正解は「薬剤師名簿への登録年月日」)
- 「薬剤師免許 合格」と書く(「取得」が正しい表現)
良い例文
○○年○月 薬剤師免許 取得
(登録番号を記載する場合)○○年○月 薬剤師免許 取得(登録番号:第○○○○号)
NG例
○○年○月 薬剤師 ←「免許」が抜けている
○○年○月 薬剤師免許合格 ←「合格」ではなく「取得」
○○年○月 薬剤師国家試験合格 ←試験日であり登録日ではない
登録年月日は、薬剤師免許証に記載されている日付を確認してください。合格発表日から登録まで数週間かかるケースがほとんどであり、両者の日付が異なります。免許証を手元に用意して確認することで、このミスは完全に防げます。
志望動機(最初の2〜3行で通過か否かが判断される)
採用担当者が多くの履歴書を一度に確認する状況では、志望動機の冒頭2〜3行だけで次の選考に進むかを判断することがあります。最初の一文に「なぜここに応募したのか」が伝わる内容があるかどうかが分岐点です。
採用担当者はここを見ている
- 「なぜここに応募したのか」が最初の1文で伝わるか
- 「どこにでも使えそうな内容」になっていないか(就職先の特色への言及があるか)
- 自分の経験・スキルと結びついているか
「どこにでも送っている感」が冒頭に出た時点で、残りを読まれない可能性があります。
各項目の書き方と採用担当者が落とすNGパターン
日付・氏名・住所など基本情報の書き方
基本情報は「減点されないこと」が目的です。採用担当者が確認しているのは以下のポイントです。
- 日付は「提出日(郵送なら投函日)」を記載する(作成日ではない)
- 西暦・和暦のどちらかに統一する(履歴書内で混在しない)
- 氏名はふりがなをつける(「ふりがな」ならひらがな、「フリガナ」ならカタカナ)
- 住所は都道府県から省略せずに記載する
- 電話番号・メールアドレスは日中に連絡がつくものを記載する
学歴・職歴欄(就職先別に変えるべき情報)
薬剤師の職歴欄は「○○薬局にて薬剤師として勤務」という一行だけでは不十分です。採用担当者が職場の規模・業務内容・経験値を判断できる情報を入れることで、書類の印象が大きく変わります。
採用担当者はここを見ている
- 就職先の規模(病床数・店舗数・処方箋枚数/日)
- 担当した診療科・応需科目
- チームの薬剤師数・管理薬剤師の経験の有無
- 具体的な業務内容(調剤・監査・服薬指導・病棟業務・在宅など)
| 就職先 | 必ず記載する情報 | アピールになる追記 |
|---|---|---|
| 病院 | 病床数・診療科・薬剤師数・主な業務内容 | 化学療法・TDM・病棟薬剤師経験 |
| 調剤薬局 | 処方箋枚数/日・応需科目・店舗規模 | 管理薬剤師経験・かかりつけ推進への取り組み |
| ドラッグストア | 店舗規模・OTC対応有無・取扱商品数 | 健康相談対応・登録販売者へのOJT経験 |
| 製薬・CRO | 担当製品・業務内容(MSL/MR/CRAなど) | 関与した試験数・担当薬剤数 |
資格・免許欄(薬剤師免許+関連資格の優先順位)
薬剤師免許を最初に記載した後、関連資格を取得年月日の順に書きます。認定薬剤師・専門薬剤師などの資格は、就職先が専門性を重視する場合に評価されます。
良い例文
○○年○月 薬剤師免許 取得
○○年○月 認定実務実習指導薬剤師 認定
○○年○月 日病薬病院薬学認定薬剤師 取得
○○年○月 普通自動車第一種運転免許 取得
漢方薬・サプリメントアドバイザーや健康食品管理士なども、ドラッグストアへの応募では有効なアピール材料です。持っている資格はすべて記載することが基本で、「書きすぎ」による失点はありません。
本人希望欄(条件を書きすぎると逆効果になる)
本人希望欄は、採用担当者が「扱いにくい応募者かどうか」を判断する箇所でもあります。希望条件を多く書くほど、採用側は「採用後も問題が起きそう」という警戒感を持ちやすくなります。
NG例
勤務地:○○区内希望/給与:月給○○万円以上希望/残業:なし希望/休日:土日祝必須
→ 要望が多すぎて「採用後も条件交渉が続く応募者」という印象を与えます。条件のすべてを最初から開示する必要はありません。
良い例文
貴院(貴社)の業務に関して、できる限り柔軟に対応いたします。
絶対に譲れない条件(持病による制約や夜勤不可など)がある場合は1つだけ記載します。それ以外の条件交渉は面接の場で行うことが、書類選考通過のためには有利です。医療機関への転職で独自のルールがある書き方については、医療法人の履歴書の書き方もあわせて参照してください。

就職先別・状況別の志望動機・自己PR例文
志望動機は就職先の種類によって、採用担当者が「評価するポイント」が変わります。同じ内容の志望動機を使い回すと「この施設でなくてもよいのでは」という判断につながります。
病院(チーム医療・専門性強化を軸に)
病院の薬剤師採用では「チーム医療への参加意欲」「専門性の深化」「病棟業務への意欲」が重視されます。
志望動機例文(病院)
前職では調剤薬局に勤務し、処方監査・服薬指導を中心に経験を積みました。在宅業務を通じて患者さんの医療全体に関わりたいという思いが強くなり、チーム医療の中で薬剤師として専門性を発揮できる環境を求め、応募いたしました。貴院では化学療法委員会への参加実績があると伺っており、抗がん剤の適正使用に携わりながら専門薬剤師の資格取得を目指したいと考えています。
採用担当者はここを見ている
- 「この病院でなければならない理由」がある(病院の特色・診療科への具体的な言及)
- 専門性の向上に向けた具体的なビジョンがある
- チームの一員として働く姿勢が伝わる
調剤薬局(地域密着・患者への継続的な関わり)
調剤薬局では「地域の患者さんとの長期的な関係構築」「かかりつけ薬剤師としての役割」への意欲が評価されます。
志望動機例文(調剤薬局)
病院薬剤師として5年間勤務する中で、退院後の患者さんの服薬管理に継続的に関わることの難しさを感じていました。地域に根ざした薬局で、患者さんの日常生活に寄り添った服薬指導を継続的に行いたいと考え、応募いたしました。貴局がかかりつけ薬剤師推進に積極的に取り組んでいることを求人情報で確認しており、その体制の中で在宅業務にも携わりたいと思っています。
ドラッグストア(OTC・地域の健康相談拠点)
ドラッグストアでは「OTC薬への知識と相談対応力」「幅広い顧客層へのコミュニケーション力」が重視されます。
志望動機例文(ドラッグストア)
調剤薬局での勤務経験を通じて、受診前の段階から地域住民の健康をサポートしたいという思いが強くなりました。OTC薬の相談対応を通じてセルフメディケーションを推進できる薬剤師として貢献できると考え、応募いたしました。貴社が健康サポート薬局の認定を受けていることを確認しており、専門的な健康相談ができる環境に魅力を感じています。
転職回数が多い場合・ブランクがある場合
転職回数が複数回ある場合は、「キャリアの一貫したテーマ」を志望動機に盛り込みます。「なぜ複数の職場を経験したのか」ではなく「その経験を通じて何を目指しているのか」を軸に書くことで、ネガティブな印象を回避できます。
採用担当者はここを見ている
- 「キャリアに一貫したテーマ」があるか(専門性の深化・フィールドの拡大など)
- 各職場での経験が次の志望動機につながっているか
- 「逃げ」ではなく「次のステージへ向かう」キャリアとして説明できているか
ブランク期間がある場合は、その理由(育児・介護・自己研鑽など)を1〜2文で簡潔に説明したうえで、「現在は復帰に向けて〜」という前向きな文章に切り替えることが重要です。医療機関への転職で使う志望動機の書き方については、医療法人の志望動機の書き方と例文も参考にしてください。

テンプレートを使っても書類選考で落ちる人の共通点
テンプレートを入手して項目を埋めただけの履歴書は、採用担当者に「どこにでも送っているな」という印象を与えます。書類選考で落ちる人の多くが、以下のどれかに当てはまります。
- 職歴欄が「○○薬局にて薬剤師として勤務」の一行だけ(規模も担当科目もわからない)
- 志望動機が200字に満たず空白が多い(記入欄の8割以上を埋めることが原則)
- 資格欄に関連資格を書いていない(認定薬剤師があるのに未記載)
- 本人希望欄に条件を多く書きすぎている
- 就職先を問わず同じ志望動機を使い回している
採用担当者は複数の履歴書を同時に見ています。その中で「この人は具体的だ、会ってみたい」と感じさせることが必要です。テンプレートはあくまで「形式の土台」であり、中身で差がつきます。
志望動機が書けない・考えがまとまらないという状況は、薬剤師の転職でも珍しくありません。一度、「なぜ今の職場では解決できないのか」を書き出すことで、応募先への理由が言語化しやすくなります。
完全無料の履歴書・職務経歴書作成ツール
「サクレキ」質問に答えるだけで、選考書類がカンタンに完成
- 自己PR・志望動機も例文付きで安心
- スマホからでもOK。たった3分で履歴書・職務経歴書が完成
- 自動フォーマットで書き間違いゼロ
\ 完全無料・簡単3分で完成! /
無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 薬剤師の履歴書テンプレートはWord・PDF・Webサービスから提出方法に合わせて選ぶ
- 採用担当者が最初に確認するのは「写真・資格欄・志望動機の冒頭」の3か所
- 資格欄の正式名称は「薬剤師免許 取得」、日付は登録年月日(試験合格日ではない)
- 職歴欄には処方箋枚数・担当科目・施設規模など数値で具体化する
- 志望動機は就職先(病院・薬局・ドラッグ)ごとに書き直す
書類選考は面接の前の「ふるい」です。テンプレートを活用しながら、中身の一つ一つに具体性を持たせることで通過率が変わります。
薬剤師の履歴書テンプレートに関するよくある質問
- 薬剤師免許の資格欄に「取得見込み」と書いてよいですか?
-
国家試験の合格後、免許の登録申請中であれば「取得見込み」と記載できます。「○○年○月 薬剤師免許 取得見込み」の形式が基本です。合格前の段階での記載は避けてください。
- 手書きとPC作成、どちらが採用担当者に評価されますか?
-
採用担当者の多くは「どちらでもよい」と答えます。ただし手書きの場合は誤字脱字や修正跡がないよう注意が必要です。PC作成のほうが修正しやすく、複数の応募先への対応も効率的です。
- 認定薬剤師は資格欄に書くべきですか?
-
記載することをお勧めします。認定薬剤師の取得には研修単位の取得が必要で、継続的なスキルアップの証明になります。就職先が専門性を重視する病院・調剤薬局への応募では、特に有効なアピールポイントです。
- 薬剤師が転職活動で使うテンプレートはどこで入手できますか?
-
マイナビ薬剤師・ファルマスタッフなどの薬剤師専門転職サイトでは、登録するとWordテンプレートと書き方見本をセットで入手できます。厚生労働省のウェブサイトからも参考様式を無料でダウンロード可能です。


コメント