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デザイナー転職の履歴書|採用担当者が落とすNG例と通る書き方

デザイナー転職の履歴書|採用担当者が落とすNG例と通る書き方

この記事では、デザイナーとして転職活動を進める際の履歴書の書き方を、採用担当者が実際に確認するポイントから解説します。自己PR・志望動機のNG例と合格例文、ポートフォリオとの役割の違い、未経験からデザイナー転職を目指す方の対策も紹介します。

目次

デザイナーの履歴書は「補足資料」ではない

デザイナー転職では「ポートフォリオが勝負」と思われがちです。しかし採用担当者がポートフォリオを開く前に確認するのが、履歴書です。この順番を間違えると、どれだけ完成度の高いポートフォリオを持っていても書類選考を通過できないケースがあります。

採用担当者がポートフォリオと履歴書の両方を確認する理由

採用担当者がポートフォリオを評価する際、履歴書を「補足資料」として見るのではなく、スクリーニングの最初の関門として使います。履歴書の段階で「この人の経歴・動機が不明確だ」と判断された場合、ポートフォリオを丁寧に読んでもらえない可能性があります。

採用担当者がポートフォリオと履歴書を組み合わせて見る理由

  • 「スキルがある人材か」はポートフォリオで確認する
  • 「なぜここで働きたいのか」は履歴書の志望動機で確認する
  • 「経歴に一貫性があるか」は職歴欄と作品の傾向を照合して確認する

実際の選考フローでは、履歴書で「候補者としての資質」を確認してからポートフォリオへ進む企業が大半です。ポートフォリオの完成度を上げることと同じくらい、履歴書の内容を整えることに時間をかける必要があります。

履歴書で採用担当者が見ている3つのポイント

採用担当者はここを見ている

  • 「なぜデザイナーとして、この会社を選んだのか」が志望動機に書かれているか
  • 職歴や経験の記述に「デザインを使って何を解決したか」が含まれているか
  • ポートフォリオの内容と職歴・自己PRに整合性があるか

デザインの仕事は「課題をビジュアルで解決する」という説明責任を伴います。採用担当者は、この説明責任能力が履歴書の文章から読み取れるかどうかを確認しています。

手書きかPC作成か|デザイナーならPC作成が原則

デザイナーの履歴書は、PC作成が原則です。以下の理由から、手書きを選ぶメリットはほとんどありません。

  • デジタル提出(PDFメール送付・求人サイト経由)に対応しやすい
  • 修正・使い回しが容易で、複数社への応募でも内容を素早く調整できる
  • デザイナー職ではPCスキルが当然あることが前提のため、PC作成が自然に評価される
  • フォーマットの統一や読みやすさの調整が手書きより容易

PC作成の場合、フォントは明朝体(游明朝・ヒラギノ明朝など)が基本です。デザイナーだからといってオリジナリティを出したフォントを使うのは逆効果になります。

テンプレートはデザイナー職でも厚生労働省推奨の標準フォーマットを使用するのが無難です。デザイン性を持たせた独自レイアウトは、採用管理システムで正しく読み込まれないことがあります。

学歴・職歴欄の書き方

職歴欄でデザインスキルを伝える具体的な書き方

デザイナー経験者が職歴欄で最も損をしているのが、「担当業務の羅列」で終わっているケースです。採用担当者は職歴欄を通じて、あなたのデザインがビジネスにどう貢献したかを確認しています。

NG例

「株式会社〇〇にてWebデザイナーとして従事。LP制作、バナー制作、ロゴ制作などを担当。」

具体的な成果が一切なく、担当した作業を並べただけ。規模感も実績も伝わらないため、採用担当者の印象に残りません。

良い例文

「株式会社〇〇 Webデザイナー(2021年4月〜2024年3月)
LP・バナー・UIデザインを担当。LPのデザイン改修により問い合わせ率が前月比23%向上。グラフィック・Web・UI合計で年間約40案件を担当。」

採用担当者はここを見ている

  • 「何件の案件を担当したか」——規模感を把握するため
  • 「数値化できる成果があるか」——デザインがビジネスに貢献したかを見るため
  • 「担当分野の幅広さ」——グラフィック特化かUI/UX経験もあるかを確認するため

数値が出しにくいデザイン業務(ブランディング・印刷物など)の場合は、「年間〇件処理」「〇社のブランドビジュアル一式担当」のように規模感で記載すると印象が変わります。

フリーランス・副業・未経験の場合の書き方

状況職歴欄の書き方
フリーランス経験あり「フリーランスデザイナー(自営業)〇〇年〜〇〇年」と記載。主な案件の業種・規模を簡潔に付記する
副業でデザインをしていた本職の職歴欄には書けないため、自己PR欄に「副業実績」として記載する
未経験(他職種から転職)前職の職歴はそのまま正直に記載。スクール学習・自主制作の実績は自己PR欄でアピール

未経験転職の場合、採用担当者が職歴欄で見るのは「前職の実績」より「なぜデザイナーに転職しようとしているか」の文脈です。職歴欄で無理に実績を水増しするより、志望動機と自己PRで転職の背景を丁寧に説明することが書類通過への近道です。

資格・スキル欄の書き方

AdobeソフトとデザインツールはどのHレベルで書くか

資格・スキル欄でデザイナーが最も多く犯すミスは、ツール名だけを並べて終わる書き方です。「Photoshop、Illustrator、Figma」とだけ書かれた欄では、採用担当者はそのレベルや用途を判断できません。

ツールNG例(評価されにくい書き方)良い書き方
PhotoshopPhotoshop使用可Adobe Photoshop(バナー・写真補正・Web用画像制作)
IllustratorIllustratorできますAdobe Illustrator(ロゴ・印刷物・パスデザイン)
FigmaFigmaFigma(UIデザイン・プロトタイプ制作・チーム共同編集)
Adobe XDAdobe XDAdobe XD(Webサイト・アプリのワイヤーフレーム〜UIデザイン)

ツール名と合わせて用途を書き添えることで、採用担当者はそのスキルが自社の業務に活用できるかをすぐに判断できます。転職先で求められるツールが明確な場合は、その業務との関連性を特に意識して記載してください。

採用担当者が「資格欄」で実際に確認していること

採用担当者はデザイナーの資格欄で「資格の数」より「業務との関連性」を確認しています。

  • ポートフォリオで使っていたツールと資格欄の記載が一致しているか
  • 転職先の業務で必要なツール・ソフトを持っているか
  • 色彩検定・Webクリエイター能力認定試験など、知識の幅を示せる資格があるか

WebデザイナーであればWebクリエイター能力認定試験の資格が評価されるケースもあります。ただし資格だけで実務実績が薄い場合は逆効果になることもあるため、資格取得年月と実務経験のバランスを意識してください。

自己PRの書き方と例文

デザイナーの自己PRでよくある3つのNG例

採用担当者が最も頻繁に目にするデザイナーの自己PRには、共通した落とし穴があります。

NG例①:スキルの羅列のみ

「PhotoshopとIllustratorを6年間使っています。Webデザイン・グラフィックデザイン・バナー制作が得意です。」

スキルを持っていること自体は前提。採用担当者が読みたいのは「そのスキルでどんな課題をどのように解決したか」という文脈です。

NG例②:「ものを作るのが好き」系

「小さい頃からものを作るのが好きで、デザイナーという職業に就きました。細部までこだわる性格が強みです。」

「好き」や「こだわる性格」はすべてのデザイナー応募者に共通。自己PRで伝えるべきは「あなたのデザインが会社にどう貢献するか」です。

NG例③:ポートフォリオ任せ

「詳しい実績についてはポートフォリオをご覧いただければと思います。」

自己PR欄は自己PRを書く欄。ポートフォリオの存在を示すことは構いませんが、それだけでは自己PR欄として機能していません。

採用に通る自己PR例文(グラフィックデザイナー・Webデザイナー別)

採用に通る自己PRは「実績の具体性」と「ビジネスへの貢献」の2点が揃っています。

グラフィックデザイナーの例文

「グラフィックデザイナーとして5年間、主に印刷物・広告・パッケージのデザインを担当してきました。在職中は年間60件以上の案件を手がけ、あるクライアントのパッケージデザイン改修では売上が前年比18%向上しました。『なぜそのデザインにしたか』をクライアントへ言語化して提案するスタイルは、一貫して評価を受けています。貴社では〇〇のブランディング課題に対し、ビジュアルと言語の両面からアプローチできると考えています。」

Webデザイナーの例文

「Webデザイナーとして4年間、コーポレートサイトからECサイトのUI改善まで幅広く担当してきました。直近のプロジェクトではUIリニューアルとABテストを組み合わせ、問い合わせフォームのコンバージョン率を32%改善しました。デザインの意思決定をデータで裏付ける進め方が自分のスタンスです。貴社のサービスで同様のアプローチを実践し、ユーザー体験の改善に貢献したいと考えています。」

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志望動機の書き方と例文

「デザインが好き」だけで落とされる理由

「デザインが好きだから」「クリエイティブな仕事がしたいから」という志望動機は、採用担当者が最も頻繁に目にするNG例のひとつです。デザイナー職への応募者全員がデザインに興味を持っているため、この文章では何も差別化できません。

NG例

「小さい頃から絵を描くのが好きで、デザイナーになりたいと思っていました。貴社の制作実績に感動し、ここでデザインをしたいと思い応募しました。」

「感動した」だけでは思考プロセスが見えない。採用担当者が読みたいのは「なぜこの会社でないといけないのか」「入社後に何を実現するのか」という部分です。

採用担当者がデザイナーの志望動機から読み取りたいのは「思考プロセス」です。デザインは「なぜそのビジュアルにしたか」を常に説明できる職種であるため、志望動機でその説明能力が問われています。

採用担当者に響く志望動機の構成(3ステップ)

ステップ内容
① 課題の発見自分が関心を持った課題・テーマを示す「ユーザーの行動を変えるUIデザインに強い関心がある」
② 企業との接点この会社でないといけない理由を書く「貴社の〇〇プロダクトの設計思想に共鳴した」
③ 入社後の貢献自分のスキルで何を実現するか示す「〇〇の経験を活かしてUXを改善したい」

この3ステップで書かれた志望動機は、採用担当者に「この人はきちんと考えて応募してきている」という印象を与えます。特に「②企業との接点」では、その会社の実績・プロダクト・デザイン方針のうち自分が具体的にどこに共鳴したかを書くことが重要です。

企業タイプ別の志望動機例文

デザイン事務所・制作会社への志望動機例文

「グラフィックデザイナーとして5年間、小売業・飲食業を中心にブランディングを担当しました。貴社が取り組む地域企業のブランド再構築の実績に強く共感しています。『外側を整えるだけでなく、内側の文化を引き出すデザイン』という姿勢は、私がこれまで意識してきた方向性と一致しています。これまでの実績とクライアントとの折衝経験を活かし、貴社のプロジェクトに貢献できると考えています。」

Webサービス企業(インハウスデザイナー)への志望動機例文

「Webデザイナーとして4年間UIデザインを担当し、直近ではABテストを繰り返しながらコンバージョン率を32%向上させた実績があります。貴社のサービスは、ユーザーの行動データをもとにUIを継続改善している点に着目しています。データ主導でデザインを検証・改善するサイクルに加わり、プロダクトのユーザー体験を向上させることに貢献したいと考えています。」

クリエイティブ系職種の志望動機については、インテリアコーディネーターの志望動機の書き方も参考になります。デザイン系職種に共通する「好き」を超えた志望動機の作り方が解説されています。

写真・提出時のマナー(デザイナー特有の注意点)

デザイナー職でも、履歴書の証明写真と提出マナーは一般的なビジネス慣行に従うのが基本です。「デザイン業界だから私服でいい」という判断は、採用担当者に「社会人マナーを知らない」という印象を与えるリスクがあります。

  • 写真はスーツ着用・背景ホワイト・正面が基本——私服OKと明記されていない限りスーツを着用する
  • 撮影は6ヶ月以内のもの——就活・前回の転職時の写真を使い回すのはNG
  • 郵送の場合は折らずに提出——クリアファイルに入れてA4封筒で送る
  • メール送付の場合はPDFに変換——ファイル名は「履歴書_氏名」の形式にする
  • デザインした独自レイアウトの履歴書は基本NG——採用管理システムに対応していないケースがある。事前に応募先の指示を確認する

写真の印象は採用担当者の第一印象に直結します。写真館やスピード写真ブースで撮影したものを使用すると、書類全体の信頼感が高まります。

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まとめ

  • デザイナーの履歴書はポートフォリオの補足ではなく、採用担当者が最初に確認するスクリーニング書類
  • 職歴欄は業務の羅列ではなく「担当案件の規模と数値実績」を記載する
  • 自己PRはスキルの羅列をやめ「デザインでどのビジネス課題を解決したか」を書く
  • 志望動機は「デザインが好き」を超えて「なぜこの会社でないといけないか」を3ステップで書く
  • 資格・スキル欄はツール名だけでなく「そのツールで何を作ったか」を補足する

丁寧に書かれた履歴書は、採用担当者に「このポートフォリオも期待できる」という先入観を生みます。採用担当者の視点を意識した書類で、書類選考を通過する確率を高めてください。

デザイナー履歴書に関するよくある質問

デザイナーの履歴書はポートフォリオと一緒に送るべきですか?

採用担当者から「ポートフォリオを送ってください」という指示がある場合は一緒に送ります。指示がない場合は、本人希望欄に「ポートフォリオはご要望の際にご提出できます」と記載しておくと丁寧です。

未経験からデザイナーに転職する場合、職歴欄に何を書けばいいですか?

前職の職歴はそのまま正直に記載します。スクール学習・自主制作・副業の実績があれば自己PR欄でアピールします。採用担当者は職歴欄よりも「なぜデザイナーに転職するのか」という志望動機を重視します。

フリーランスのデザイン経験は職歴欄に書けますか?

書けます。「フリーランスデザイナー(業務委託)」と記載し、活動期間と主な案件の業種・規模を簡潔に付記します。契約形態が業務委託であることを明記しておくと採用担当者が混乱しません。

デザインツールのスキルはどこに書けばいいですか?

本人の特記事項欄や自己PR欄に記載するのが一般的です。「使用ツール:Adobe Photoshop(Web・印刷物)、Figma(UI設計)」のようにツール名と用途を組み合わせて書くと採用担当者に伝わりやすくなります。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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