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営業転職の職務経歴書|書類で落とされる人の共通パターンと例文

営業転職の職務経歴書|書類で落とされる人の共通パターンと例文

この記事では、営業職から転職する際の職務経歴書の書き方を採用担当者の視点から解説します。職務要約・担当業務・実績の書き方と、法人/個人/IT営業それぞれの例文を紹介します。書類選考を通過するための具体的なポイントがわかります。

目次

採用担当者は「この3点」だけ確認している

採用担当者が1回の選考で確認する書類は、多い場合で数十〜数百枚にのぼります。1枚あたりにかけられる時間はおよそ30秒。その短い時間で「次に読み進めるか」「見送るか」がほぼ決まります。

営業職の場合、採用担当者が特に注目するのは次の3点です。この3点が職務経歴書の中ですぐに見つけられない書類は、内容がどれだけ充実していても先に進まないことがあります。

採用担当者が営業の職務経歴書で確認する3点

  • ①営業スタイル:法人/個人、新規開拓/ルート、有形/無形商材など。自社の求める人物像と一致するかを瞬時に判断する
  • ②実績の数値:売上目標達成率、担当件数、前年比など。数値がないと比較ができず、判断が止まる
  • ③なぜ売れたか:数字の背景にあるプロセス・工夫・提案力。この視点があるかどうかで「再現性」の有無を判断する

③の「なぜ売れたか」は、競合と最も差がつく部分です。同じ「達成率120%」でも、どう達成したかを書いている人と書いていない人とでは、採用担当者の印象がまったく変わります。

「最初の30秒」で見ている場所

採用担当者が最初に目を向けるのは、職務要約の冒頭3行です。ここで「この人が何者で、どんな実績を持っているか」をつかめない書類は、それ以降を丁寧に読んでもらえる確率が下がります。

次に実績欄、最後に業務内容の順で確認されます。つまり、採用担当者が読む順序は「職務要約→実績→業務詳細」であり、多くの人が書く順序(業務詳細を長く書いて実績は後半に一行)と真逆です。書類の設計段階から、この順序を意識する必要があります。

書類選考で落ちる人の職務経歴書 3つのパターン

パターン①:担当業務の「羅列」で終わっている

最も多いNGパターンが、業務内容をただ並べるだけの書き方です。採用担当者は「何をしていたか」より「どんな成果を出したか」を知りたいのですが、羅列型の書類からはそれが読み取れません。

NG例

・法人向け営業を担当
・新規開拓および既存顧客へのルート営業を実施
・顧客との打ち合わせ、提案書作成、契約対応
→「何をやったか」の羅列で、成果も工夫も伝わらない

良い例

・中小製造業(従業員50〜300名)向けに業務改善システムを提案する新規開拓営業を担当。月間20社への架電・訪問アポ取得を行い、成約率は平均12%(チーム平均8%)を維持。
・既存顧客30社に対する定期フォローで追加受注を獲得し、2年連続でアップセル目標を達成。

パターン②:数字はあるが「なぜ達成できたか」がない

「達成率120%」「全社1位」という数字は確かに目を引きます。しかし採用担当者がその次に知りたいのは「どうやって達成したか」です。プロセスが書かれていない数字は、再現性を判断できないため、評価が半減します。

NG例

・2023年度:売上目標達成率120%(全社3位)
・2024年度:売上目標達成率135%(全社1位)
→数字はあるが「なぜ達成できたか」が不明で、別の環境でも通用するかが判断できない

良い例

・2023年度:売上目標達成率120%(全社3位)
 →初回提案後の失注分析を徹底し、「価格」ではなく「導入後の運用不安」が離脱要因と特定。デモ環境を無料提供するオプションを提案に追加し、成約率を6%→12%に改善。
・2024年度:達成率135%(全社1位)
 →既存顧客への定期ヒアリングで潜在課題を掘り起こし、クロスセル提案で客単価を平均1.4倍に引き上げた。

パターン③:アピールポイントが本文の中に埋もれている

自分では「この経験が強みだ」とわかっているのに、職務経歴書では業務の流れに沿って書いた結果、強みが本文の中に埋もれてしまうケースです。採用担当者は「発見する義務」はありません。アピールしたい経験は、職務要約か実績欄の冒頭で明示するのが原則です。

営業の職務経歴書 各項目の正しい書き方

職務要約(冒頭3〜5行)の書き方

職務要約は「自分が何者か」を採用担当者に最初に伝える場所です。書くべき内容は「業種・規模感」「営業スタイル」「主な実績」の3要素です。3〜5行に収め、読んで10秒で全体像がわかる構成を目指します。

職務要約 良い例

中堅〜大手メーカー向けのITソリューション(BtoB)の新規開拓営業を5年間担当しました。年間30〜50件の新規商談を創出し、3年連続で目標達成率110%以上を維持。「ヒアリング→課題整理→提案→フォロー」のサイクルを仕組み化し、部内で共有・標準化した実績があります。現在の事業拡大フェーズにある御社で、法人新規開拓の仕組みづくりを担えると考えています。

担当業務欄:記載すべき4項目

担当業務欄は、採用担当者が「自社の業務と重なるか」を確認するための欄です。以下の4項目を必ず明記します。情報が漏れていると「どんな営業をしていたのかわからない」と判断され、評価が止まります。

記載項目具体的な内容の例
①対象顧客中小製造業(従業員50〜300名)、個人富裕層(資産1億円以上)など
②商材・サービスSaaS型の在庫管理システム、生命保険・資産運用商品など
③営業スタイル新規開拓(架電・飛び込み)、ルート営業(既存深耕)、インサイドセールスなど
④担当エリア・規模首都圏担当・月間20社訪問、全国リモート対応・担当顧客数50社など

実績を「採用担当者に刺さる形」で書く方法

実績は「何を」「どれだけ」「どうやって」の3軸で書くと採用担当者に伝わりやすくなります。単に数字を並べるだけでなく、そこに至ったプロセスを添えることで、再現性のある人材と判断されます。

採用担当者はここを見ている

  • 「達成率」だけでなく「母数・背景(難易度)」を添えているか(例:リーマン後で市場全体が縮小していた中で、など)
  • 失注→改善→再挑戦のサイクルを書けているか(失敗から学べる人材かを見ている)
  • 個人実績だけでなくチームや部署への貢献が見えるか(マネジメント候補の場合は必須)

自己PR欄で他の候補者と差をつける視点

自己PR欄は「強みの名前」を書く場所ではなく、「強みが生まれた具体的なエピソード」を書く場所です。「私の強みは提案力です」という書き出しは、どの営業職の書類にも書いてあります。

採用担当者の印象に残るのは、「なぜその強みが身についたか」「その強みで解決した具体的な顧客課題は何か」を書いた書類です。100〜200文字で絞って書くことで、むしろ伝わりやすくなります。

【タイプ別】営業転職の職務経歴書 例文

法人営業(BtoB・新規開拓型)の例文

職務要約 例文(BtoB新規開拓)

【会社概要】株式会社○○(従業員300名・年商50億円規模のIT商社)
【期間】2020年4月〜2025年3月(5年間)
【担当業務】中堅製造業(年商10〜100億円)向けERPソリューションの新規開拓営業。テレアポから提案・クロージングまで一気通貫で担当。
【実績】・年間新規獲得件数:24件(チーム平均16件)
    ・目標達成率:3年連続110〜125%
    ・最終年度は担当顧客の解約率0%を達成(全社初)
【工夫・取り組み】初回ヒアリング後にエンジニアを同行する「現場確認型提案」を独自に導入。導入ハードルを下げることで、成約率を業務開始時の8%から17%まで改善した。

個人営業(BtoC・金融・保険など)の例文

職務要約 例文(BtoC個人営業)

【会社概要】○○生命保険株式会社(国内大手生命保険会社)
【期間】2021年4月〜2025年3月(4年間)
【担当業務】個人富裕層(金融資産3,000万円以上)向けの生命保険・資産形成商品の提案営業。既存顧客30〜50名のフォローと紹介による新規獲得が主な業務。
【実績】・新契約件数:年間45件(支店平均28件)
    ・入社3年目で支店内MVP受賞
    ・紹介率(既存顧客からの紹介比率):52%(全国トップ10%水準)
【工夫・取り組み】契約後の年1回の見直し面談を徹底し、顧客のライフイベントに合わせた追加提案を実施。「保険の見直しをしたい友人がいたら紹介してほしい」と伝えるタイミングを標準化し、紹介率を入社時の20%から3年で52%に改善。

IT・SaaS系営業の例文

職務要約 例文(IT/SaaS営業)

【会社概要】株式会社○○(SaaS型人事管理ツール提供・従業員120名)
【期間】2022年9月〜2025年3月(2年半)
【担当業務】中小〜中堅企業(従業員50〜500名)の人事・総務担当者へのインサイドセールス。MA(マーケティングオートメーション)からのリード受け取り後、オンラインデモを通じて有料導入へのクロージングを担当。
【実績】・月間新規成約件数:8〜12件(チーム内1位を12か月継続)
    ・デモ→成約率:35%(チーム平均22%)
    ・解約率:0.8%(契約後フォローも兼務)
【工夫・取り組み】デモ前に「現在の人事業務の課題ヒアリングシート」を顧客に事前送付する仕組みを構築。デモ当日に課題と解決策を直結させた資料を個別作成することで、デモ→成約率をチーム平均比13ポイント上回った。

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書き上げた後に使いたいサポート手段

職務経歴書が完成したら、客観的な視点でチェックしてもらうことで通過率を高められます。自分では気づきにくいアピール不足や論理の飛躍を、第三者に指摘してもらうのが効果的です。

AIを使った自動作成ツールを活用すると、構成の抜け漏れを効率よく補えます。職務経歴書の自動作成ツールを使う場合も、最後は自分の言葉に書き直す作業が必要です。

書き上げた職務経歴書を専門家に見てもらいたい場合は、有料添削サービスという選択肢もあります。転職エージェントのサポートと有料サービスの違いについては、職務経歴書の有料添削サービス比較を参考にしてください。

「自分では書けない」「そもそも何を書けばいいかわからない」という場合は、職務経歴書の作成を代行してくれるサービスもあります。職務経歴書の代行サービスは転職エージェント経由なら無料で利用できるケースもあります。

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まとめ

  • 採用担当者が30秒で見るのは「営業スタイル」「実績の数値」「なぜ達成できたか」の3点
  • 業務の羅列・数字のみ・アピール埋もれが、書類落ちの主な原因
  • 職務要約は「業種・スタイル・実績」を3〜5行に凝縮し、最初の10秒で全体像を伝える
  • 実績は「何を・どれだけ・どうやって」の3軸で書くと再現性が伝わる
  • 自己PR欄はエピソードで書く。「提案力があります」では差別化にならない

職務経歴書は一度書いたら終わりではなく、応募先ごとに重点を変えて調整することで通過率が変わります。書いた後は必ず第三者に見せ、「読んで10秒で何者かわかるか」を確認してみてください。

営業転職の職務経歴書に関するよくある質問

営業の職務経歴書に数字がない場合はどうすればいいですか?

数字が思い出せない場合は、当時の上司や会社資料を確認することをおすすめします。どうしても難しければ「月間○件のアポイントを獲得」「担当顧客○社」など行動量の数字でも代替できます。間接営業や既存深耕の場合は「顧客満足度スコアを○→○に改善」「解約率を○%に維持」など成果を別軸で示す方法もあります。

未経験の業界へ転職する場合、職務経歴書はどう書けばいいですか?

未経験業界への転職では「営業スキルの汎用性」を前面に出します。「業界知識は入社後に習得できるが、ヒアリング力・提案力・数字へのコミットメントは自分の強みとして持ち込める」という視点で書くと伝わりやすくなります。職務要約の締めに「御社の○○事業で、法人新規開拓の経験を活かしたい」と応募先との接点を明示するのも効果的です。

転職回数が多い場合、職務経歴書で不利になりますか?

転職回数が多いこと自体より、「各経験でどんな成果を出したか」「なぜ転職したか」の一貫性のほうが採用担当者には重要です。職歴が多い場合は職務要約で「複数の環境で共通して△△(例:新規開拓)を担当し、どの職場でも目標を達成してきた」という軸を最初に示すと、ばらつきではなく「多様な経験」として伝わります。

職務経歴書と履歴書の自己PRは同じ内容でいいですか?

同じ内容にする必要はなく、むしろ使い分けが推奨されます。履歴書の自己PRは「人物像・強みの方向性」を短くまとめる場所(150〜300文字程度)、職務経歴書の自己PR欄は「その強みが生まれた具体的なエピソードと実績」を書く場所です。読んだ採用担当者が「履歴書と職務経歴書で同じことしか書いていない」と感じないよう、切り口を変えることをおすすめします。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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