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SIer営業の職務経歴書の書き方|採用担当者が通す例文と落とされるNG例

この記事では、SIer営業の職務経歴書の書き方を採用担当者の視点から解説します。職務要約・職務内容・自己PRの例文と、転職先(同業SIer・事業会社・コンサル)別の書き方の変え方も紹介します。

目次

SIer営業の職務経歴書で採用担当者が最初に確認する3か所

採用担当者が職務経歴書に目を通す時間は、最初の確認で平均30秒程度と言われています。SIer営業の場合、この短時間で「何の商材を担当し、どの規模で、どんな実績を出したか」が読み取れなければ、次のページに進まれることなく選考が終わります。

採用担当者はここを見ている

  • 職務要約で「SIer営業として何を売った人か」を確認する
  • 職務内容で「案件規模・顧客業界・実績数値」の三点セットを探す
  • 自己PRで「転職先でも活かせる再現性」を判断する

①職務要約:何の営業か・どんな規模か30秒で伝える

職務要約は採用担当者が最初に目を向ける箇所です。「どの業態のSIerで、どのような商材を、どの業界の顧客に販売してきたか」を3〜5行で凝縮して書きます。

よくある失敗は「システムの提案営業に従事」という一文で終わらせること。これでは商材も業界も規模も何もわからず、採用担当者が次を読む動機を生み出せません。職務要約の段階から「製造業向けERP/CRMシステムの提案営業10年・年間受注額3億円規模」のように具体性を持たせることが必要です。

②職務内容:商材・顧客業界・役割・実績の4点セット

職務内容(業務経歴)欄では、以下の4つの情報を必ず記載してください。

記載項目具体的に書く内容
商材ERP・CRM・クラウドインフラ・ネットワーク機器・SaaSなど
顧客業界・規模製造業・金融・官公庁、売上○億円規模・従業員○名規模など
営業スタイル・役割新規開拓/既存深耕、直販/代理店経由、チームリーダー経験など
実績(数値)年間受注額・達成率・担当顧客数・最大案件規模など

③自己PR:SIer営業らしい提案力の証明

自己PRでは「SIer営業経験者でなければできなかったこと」を前面に出します。一般的な営業職との差別化は、技術とビジネスの橋渡し役としての強みをどれだけ具体的に示せるかにかかっています。

採用担当者が自己PRで確認しているのは、実績の再現性です。「前の会社で達成できた理由」と「転職先でも同じことができる根拠」を論理的に結ぶ構成が、通過する自己PRの共通点です。

職務要約の書き方と例文|SIer営業の場合

職務要約は「5W1H(誰に・何を・どのように・いつ・どれくらいの成果で)」を圧縮した文章です。SIer営業では、以下の要素を含める必要があります。

  • 会社の業態(プライムSIer・二次請けSIer・専業SIer等)と在籍年数
  • 担当した商材カテゴリ(基幹系/インフラ/クラウド/SaaS等)
  • 主な顧客業界と顧客規模
  • 最も印象的な定量実績(受注額・達成率・チーム規模等)

良い例文

プライムSIerにて10年間、製造業・流通業向けに基幹系ERPシステムおよびCRMソリューションの提案営業を担当。年間担当顧客30社、年間受注額平均2.5億円(達成率120%)を5年連続で達成。後半2年間はチームリーダーとして5名のマネジメントと売上目標設定も担う。

NG例

システム開発会社にて、お客様のニーズをヒアリングしながら提案営業に従事。幅広い業務を担当し、多くのお客様との信頼関係を構築しました。(商材・業界・実績がすべて不明で、採用担当者は次に進む理由を見出せない)

採用担当者はここを見ている

  • 「製造業向け」「流通業向け」など顧客業界の明記があるか
  • 「ERP」「CRM」など商材カテゴリが記載されているか
  • 受注額・達成率など数値がある一文が含まれているか

職務要約の文字数目安は200〜300文字です。詳細は職務内容欄で書くため、要約の段階では情報を詰め込みすぎず「採用担当者が続きを読みたくなる引き」にとどめます。職務経歴書をゼロから作成するときは、職務経歴書の自動作成ツールを使うとフォーマット面の手間を省きながら内容に集中できます。

職務内容(業務経歴)の書き方と例文

職務内容は、SIer営業の経験を採用担当者に「映像として」イメージさせる箇所です。担当業務のリストを並べるのではなく、「誰に・何を・どう提案し・どんな結果が出たか」を順序立てて書きます。

必ず記載する4つの情報

SIer営業の職務内容では、以下の4点を必ず含めてください。在籍期間が長い場合は、直近3〜5年を優先して詳しく書き、それ以前は簡潔にまとめます。

良い例文(職務内容)

【在籍期間】2019年4月〜現在(○○株式会社 営業部 主任)

【担当商材】基幹系ERPシステム(SAP/Oracle)、CRMソリューション、クラウドインフラ(AWS/Azure)

【対象顧客】製造業・流通業(売上500億円以上の大手企業)。担当顧客数:年間30社(うち新規開拓8〜10社)

【業務内容】顧客の業務課題のヒアリング・業務改善提案書の作成→社内SEおよびパートナー企業との要件調整→見積・提案→受注後のPM連携・フォロー

【実績】年間受注額2.5億円(達成率118%/部門1位)。最大単件受注:製造業グループ向けERP刷新案件8,000万円。

NG例(職務内容)

・顧客へのヒアリング
・提案書の作成
・見積提出
・契約締結
・アフターフォロー
(担当した商材・業界・実績が一切不明。全業種の営業担当者が書く内容と区別がつかない)

実績(数値)の書き方

数値が書きにくいと感じるケースは「受注額・達成率・顧客数」以外の切り口で考えると具体性を出しやすくなります。

書ける数値の例具体的な書き方
受注額・達成率年間受注額2.5億円、達成率118%(部門3年連続1位)
案件規模最大案件:製造業ERP刷新8,000万円を受注
顧客数・新規開拓数担当顧客30社(うち新規開拓年10社)
マネジメント規模チームリーダーとして5名を管轄、チーム売上前年比130%達成
期間・継続性既存大手顧客Aグループとの取引を3年で2倍(1.2億→2.4億)に拡大

守秘義務がある場合は具体的な企業名を書く必要はありません。「売上1,000億円超の大手製造業グループ」のように規模感を示す表現で代替できます。

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スキル・保有資格欄の書き方

SIer営業のスキル欄は「ITスキル」と「営業スキル」の両方を記載します。技術資格がなくても構いません。担当商材に関連する基礎知識を示すことができれば、採用担当者に「話が通じる営業」として認識されます。

カテゴリ記載例
IT系資格ITパスポート、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、AWS Certified Cloud Practitionerなど
営業系資格日商簿記2〜3級、中小企業診断士(取得中を含む)など
取扱商材の知識SAP/Oracle ERP概要、Salesforce CRM、AWS/Azure/GCPの基礎知識など
ツール・スキルSalesforce(CRM活用)、Excelマクロ(提案資料作成)、PowerPoint(提案書・プレゼン)

IT資格がゼロでも書類選考で落とされることはありません。採用担当者が見ているのは資格の有無ではなく、担当商材への理解度と実績の数値です。ただしAWSやSalesforceなど商材と直結する認定資格があれば、積極的に記載してください。

自己PRの書き方と例文|SIer営業で差がつくポイント

SIer営業の自己PRで採用担当者が確認したいのは「一般の営業担当者との違い」です。IT業界に特有の強み——技術とビジネスの橋渡し役としての価値——を具体的な事例で示すことで、他の応募者と明確に差別化できます。

SIer営業が持つ固有の強みは、大きく3つに整理できます。

  • 提案力:顧客の業務課題を技術的な観点から分析し、適切なソリューションを組み合わせる能力
  • 複雑な調整力:社内SE・外部パートナー・顧客の複数部門を同時にコーディネートした経験
  • 長期的な関係構築力:単発の受注ではなく、複数年にわたる継続案件・深耕営業の経験

良い例文(自己PR)

私の強みは、顧客の業務課題を技術的な視点から整理し、最適なソリューションを提案する力にあります。担当した製造業向けERP刷新案件では、顧客の「生産管理の属人化」という課題を現場ヒアリングで特定し、既製品ではなくカスタマイズ要件を含む提案を社内SEと共同で設計。競合3社との競合提案を経て8,000万円の受注に至りました。

また既存顧客5社については、年1回の定期棚卸しとして「業務改善余地の発掘ヒアリング」を実施し、3年間で取引額を平均1.8倍に拡大しています。顧客が「問題だと思っていなかった課題」を引き出すことが、継続受注の源泉になっています。

NG例(自己PR)

私は顧客とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係の構築に努めてきました。お客様のニーズに寄り添いながら、チームと協力して課題解決に取り組むことを大切にしています。(「信頼関係」「寄り添い」は具体性がなく、どの業種の営業でも書ける内容。SIer営業としての強みが一切伝わらない)

転職先別|SIer営業の職務経歴書の書き方の変え方

同じSIer営業の経験でも、転職先によって「何を強調すべきか」は大きく変わります。職務経歴書は一種類を使い回すのではなく、応募先の採用担当者が何を見たいかを想定して調整してください。

SIer → 同業SIer転職の場合

同業転職では採用担当者もITの知識を持っているため、商材の専門用語をそのまま使って問題ありません。むしろ「SAP S/4HANAの導入提案」「Salesforce Einstein Analytics活用提案」のように具体的な商材名・バージョンを書いた方が専門性が伝わります。

強調すべきポイントは、担当した案件の規模と業種カバレッジです。「製造業・小売業・金融業など複数業界への提案経験がある」「単件8,000万円以上の大型案件経験がある」といった情報が、同業採用担当者が最も知りたいことです。

SIer → 事業会社(ユーザー系)転職の場合

事業会社への転職では、採用担当者がIT専門家とは限りません。「PaaS/SaaS型ソリューションの提案」よりも「クラウドサービスを使ったコスト削減・業務自動化の提案」のように業界標準の言葉に置き換えて書くことが通過の条件になります。

事業会社が採用するSIer営業経験者に期待しているのは、「IT調達・ベンダー管理のプロ」としての役割です。「複数ベンダーの提案を評価・比較した経験」や「大型システム導入の推進経験」があれば積極的に前面に出してください。

SIer → コンサル・外資系IT企業転職の場合

コンサルティングファームや外資系IT企業への転職では、顧客課題の分析力と大型案件の推進力が評価の中心になります。「顧客の業務課題をどのように特定し、どのように解決策を設計したか」というプロセスを、具体的に記述することが求められます。

また、複数部門を巻き込んだ折衝経験(顧客側の経営層・IT部門・業務部門、自社のSE・パートナー企業)は、コンサル職で高く評価される素地です。「○億円規模のシステム移行プロジェクトで顧客側のPMと月次会議を主導した」のような記述が、書類選考を通過させる力を持ちます。

転職先強調すべきポイントIT用語の扱い
同業SIer案件規模・業種カバレッジ・商材専門性専門用語をそのまま使用
事業会社(ユーザー系)IT調達・ベンダー管理経験・コスト削減実績業界共通言語に置き換える
コンサル・外資IT課題分析力・大型案件推進力・複雑な利害調整経験英語表記も使用可。概念レベルで説明

自分の職務経歴書が第三者から見てどう映るか確認したい場合は、職務経歴書の添削サービスを利用することも選択肢のひとつです。転職エージェントの無料添削と有料サービスの違いも確認できます。

採用担当者が落とすNG例と改善策

SIer営業の職務経歴書で書類選考を通過できない理由は、ほぼ3つのパターンに集約されます。それぞれのNG例と改善後を比較することで、自分の職務経歴書に同じ問題がないか確認してください。

NG①:業務内容の羅列で成果が見えない

NG例

・顧客へのヒアリング実施
・提案書の作成
・見積書の提出
・契約締結
・導入後のフォローアップ対応

改善後

製造業向けERP/CRMシステムの新規開拓および既存深耕営業を担当。顧客の業務課題(生産管理の属人化・データ分散)を現場ヒアリングで特定し、業務改善提案書を作成。社内SEと要件を詰めた上で提案→受注→導入PM連携までを一気通貫で担当。年間受注額2.5億円(達成率118%)、最大単件8,000万円の受注実績。

業務のプロセスを並べることに意味はありません。採用担当者が必要としているのは「あなたが担当した結果、何が起きたか」です。

NG②:IT専門用語を説明なく使う

NG例

オンプレミス環境からPaaS/SaaS型クラウドへのマイグレーション案件における、マルチベンダー調整と上流工程支援を担当しました。

改善後(事業会社・コンサル向け)

自社サーバーで運用していた社内システムをクラウドサービスへ移行するプロジェクトで、複数のベンダー企業(3社)との調整役を担当。顧客のセキュリティ要件とコスト削減(年間2,000万円削減)を両立した提案が評価され、3億円規模の受注に至りました。

転職先がSIer以外の場合、採用担当者はITの専門家ではないことがあります。難解なIT用語を使わなければ説明できない経験は、一般的な言葉に置き換えることで評価が上がります。

NG③:案件規模・商材の記載がない

NG例

大手製造業への提案営業を担当し、受注目標を達成しました。

改善後

売上1,000億円超の大手製造業グループ5社を担当。ERP・生産管理システムの刷新提案を主導し、年間取引額を2.0億円から3.5億円(前年比175%)に拡大。このうち1社は競合3社との競合提案を経て8,000万円の新規受注を獲得。

「大手」「中堅」という相対的な表現は採用担当者には伝わりません。売上規模・従業員数・案件の金額規模など、数値で規模感を示す習慣を職務経歴書全体に徹底してください。

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まとめ

  • 採用担当者は職務経歴書を30秒で判断する。職務要約で「何の商材を・どの業界に・どれくらいの規模で売ってきたか」を伝えることが最優先
  • 職務内容には商材・顧客業界・営業スタイル・実績数値の4点セットを必ず含める
  • 自己PRはSIer営業ならではの提案力(技術×営業の橋渡し役)を具体的な事例で証明する
  • 転職先(同業SIer/事業会社/コンサル)によって強調するポイントとIT用語の扱い方を変える
  • 業務の羅列・専門用語の無説明使用・規模感の欠落が、書類選考を通過できない3大原因

書き終えた後は、「採用担当者が30秒読んで概要を理解できるか」を声に出して確認してください。手が止まる箇所は、読み手にも伝わっていない情報です。

SIer営業の職務経歴書に関するよくある質問

職務経歴書は何枚(何ページ)まとめるのが適切ですか?

A4で2枚(4ページ分)が目安です。在籍企業が多い場合でも3枚を上限としてください。採用担当者が1枚目だけで判断することも多いため、直近の経験と最も重要な実績を1枚目に凝縮することが先決です。

IT資格がない場合、SIer営業の書類選考で不利になりますか?

採用担当者が職務経歴書で確認しているのは資格の有無ではなく、実績の数値と担当した商材への理解です。受注額・達成率・案件規模が明記されていれば、ITパスポートすら持っていなくても書類選考を通過します。ただし、商材と直結するAWS認定やSalesforce認定などがあれば積極的に書いてください。

顧客名や案件名に守秘義務がある場合はどう書けばいいですか?

具体的な企業名や特定できるシステム名は書く必要はありません。「売上1,000億円超の大手製造業グループ」「従業員3,000名規模の金融機関」など、業界と規模感が伝わる表現に置き換えれば、採用担当者は案件のスケール感を正確に把握できます。

SIer営業から異業種への転職で職務経歴書の書き直しは必要ですか?

必要です。同業SIer向けに書いた職務経歴書を事業会社やコンサルに使い回すと、IT専門用語が多すぎて採用担当者に伝わりません。転職先ごとに「強調するポイント」と「IT用語の表現方法」を調整してください。応募先が3社以上ある場合は、転職エージェントや添削サービスで第三者に確認してもらうのが最も効率的です。

職務経歴書の作成自体に時間を取られたくない場合は、職務経歴書の代行サービスを検討してみてください。転職エージェントの無料サポートとの違いや、依頼前に確認すべきポイントもまとめています。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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