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介護職の履歴書の書き方|採用担当者が落とすNG例と通る例文

介護職の履歴書の書き方|採用担当者が落とすNG例と通る例文

この記事では、介護職の履歴書の書き方を採用担当者の視点から解説します。資格欄の正式名称、ブランク期間の対応、施設形態別の志望動機例文まで、書類選考を通過するためのポイントを紹介します。

目次

採用担当者が履歴書でまず確認する3つのポイント

採用担当者はここを見ている

  • 証明写真の第一印象:清潔感・表情・服装を最初に確認する。スナップ写真や過度に加工した写真は即減点の対象になる。
  • 資格欄の記載精度:正式名称・「修了」か「取得」かの使い分けが正確かどうかで業界知識を判断する。
  • 志望動機の具体性:「人の役に立ちたい」だけでは不十分。「なぜこの施設か」が伝わるかどうかを確認する。

介護業界は慢性的な人手不足が続いていますが、採用側は「誰でも採用する」わけではありません。採用担当者が履歴書の30秒スキャンで判断しているのは、主に「長く働いてくれるか」と「介護の仕事を正しく理解しているか」の2点です。上記3つのポイントは、書類選考の通過・不通過を分けるポイントです。

応募先が医療法人の施設の場合、「入職・貴院」など医療業界固有の表記ルールも加わります。医療法人の施設に応募する際の履歴書の書き方についても、あわせて確認しておくことをおすすめします。

介護職の資格欄の書き方|正式名称と「修了」「取得」の使い分け

介護関連の資格は「修了」か「取得」かの使い分けが採用担当者に見られています。研修を終えた資格は「修了」、国家資格として登録したものは「取得」です。誤記は「業界知識のなさ」として評価されます。

資格名(通称)正式名称と正しい書き方
介護職員初任者研修介護職員初任者研修 修了
介護福祉士実務者研修介護福祉士実務者研修課程 修了
介護福祉士(国家資格)介護福祉士 取得
社会福祉士(国家資格)社会福祉士 取得
精神保健福祉士(国家資格)精神保健福祉士 取得
福祉用具専門相談員福祉用具専門相談員 指定講習 修了

良い例文:資格欄の正しい記載

令和3年3月 介護職員初任者研修 修了
令和5年8月 介護福祉士実務者研修課程 修了
令和8年3月 介護福祉士取得見込み

NG例:よくある間違い

令和3年3月 ヘルパー2級 取得→ この呼称は廃止済み。「介護職員初任者研修」が正式名称
令和5年8月 介護職員初任者研修 合格→「合格」ではなく「修了」が正しい表記

介護に隣接する分野の資格として、社会福祉主事任用資格や福祉住環境コーディネーターなどを保有している場合も、正式名称の確認が必要です。社会福祉主事任用資格の履歴書への書き方は別記事で詳しく解説しています。

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学歴・職歴欄の書き方

転職回数が多い場合

介護業界は転職率が高く、採用担当者もその実態を理解しています。転職回数自体は大きなマイナスにはなりませんが、職歴欄の記載が雑だと「書類を丁寧に作れない人」と判断されます。以下の点を守って記載してください。

  • 施設の運営主体を正式名称で記載する(「社会福祉法人○○」「医療法人○○」など)
  • 施設形態も明記する(「特別養護老人ホーム○○」「介護老人保健施設○○」など)
  • 退職理由は「一身上の都合により退職」で統一(「転職のため退職」も可)
  • 「高校」は「高等学校」、「株式会社」を「(株)」と略さない

良い例文:職歴欄の記載例

平成30年4月 社会福祉法人○○ 特別養護老人ホーム○○ 入職
       介護職員として身体介護・生活援助業務に従事
令和3年3月 一身上の都合により退職

令和3年5月 医療法人○○ 介護老人保健施設○○ 入職
       介護職員として在所者のリハビリ支援業務に従事
令和5年9月 一身上の都合により退職

ブランク期間がある場合

育児・療養・家族の介護などでブランクが生じるケースは、介護職に多く見られます。採用担当者は「空白期間がある=即NG」とは判断しません。

採用担当者はここを見ている

  • 空白期間の理由が納得できるものかどうか
  • ブランク中に資格取得など自己研さんのエピソードがあるか
  • 現在は復職可能な環境が整っているかどうか

職歴欄にブランク期間を別途記載する必要はありません。志望動機または本人希望欄で「○○年〜○○年は育児のため離職。現在は復職可能な状況です」と一言添えると、採用担当者の疑問を自然に解消できます。ブランク中に介護職員初任者研修や実務者研修を修了した場合は、資格欄にしっかり記載してください。

空白期間の具体的な書き方については、履歴書の空白期間の書き方と状況別の例文でも詳しく解説しています。

採用担当者が落とす志望動機3パターンと通る書き方

落とされる志望動機3パターン

介護職の書類選考で落とされる志望動機には、共通したパターンがあります。以下の3つを知っておくだけで、差がつく書き方ができます。

NG例①:動機が抽象的すぎる

「介護の仕事を通じて、高齢者の方々のお役に立てればと思い応募しました。」
→ なぜこの施設でなければいけないのかが伝わらない。すべての施設に使い回せる内容は、採用担当者に「どこでもいい応募者」と見なされます。

NG例②:個人的な経験だけで終わる

「祖父の介護を経験し、介護の仕事に関心を持ちました。」
→ 動機は理解できても、介護の仕事を正しく理解しているか・この施設を選んだ理由が全くわからない。動機のきっかけと、仕事への理解を分けて書く必要があります。

NG例③:敬称・表現のミス

「御社の利用者様への取り組みに感銘を受け、応募しました。」
→ 施設・法人に対して「御社」は誤り。正しい表記は「貴施設」「貴法人」です。介護施設の場合、「御社」を使っている時点で基礎的なビジネスマナーを知らないと判断されます。

通る志望動機の3要素

  • ①なぜ介護職なのか:選んだ具体的な根拠(経験・学習・資格取得の動機)
  • ②なぜこの施設形態・この施設なのか:施設の理念・ケアの特色との接点
  • ③自分の経験・スキルをどう活かすか:前職の経験や習得済みスキルの介護への接続

この3点が揃えば、未経験であっても「介護の仕事を理解した上で選んでいる」という印象を与えられます。特に②の「施設を選んだ理由」を書くために、応募前に施設のウェブサイトでケアの方針や施設の特色を確認しておくことが重要です。

施設形態別 志望動機例文

良い例文:特別養護老人ホーム(特養)向け

「介護職員初任者研修を修了し、身体介護の基礎知識を習得しました。特別養護老人ホームは重度の介護が必要な方の生活を長期的に支える施設であると理解しており、一人ひとりの生活リズムを大切にしたケアに携わりたいと考えています。貴施設が個別ケア計画を重視している点に共感し、その方針のもとで経験を積みたいと思い応募しました。」

良い例文:介護老人保健施設(老健)向け

「医療と介護の連携を担う老人保健施設で、利用者の在宅復帰を支援したいと考えています。リハビリ専門職と連携したチームケアに興味があり、貴施設の作業療法士・理学療法士との協働体制に魅力を感じました。介護職員初任者研修で学んだ基礎知識を活かしながら、短期集中リハビリを支える現場で実践的なスキルを身につけていきたいと思っています。」

良い例文:通所介護(デイサービス)向け

「日帰りのサービスを通じて、利用者が在宅で安心して暮らし続けられるよう支援したいと考えています。前職の接客業で培ったコミュニケーション力を活かし、利用者一人ひとりの状態に寄り添ったプログラム提供に貢献したいと思っています。貴施設のレクリエーション活動の充実した取り組みに共感し、応募しました。」

介護職の自己PR|状況別の例文と採用担当者の視点

採用担当者はここを見ている

  • 具体的なエピソード・数字があるか(「○年間の経験」「○施設でのケア経験」など)
  • 介護職として必要な体力・メンタルに対する自己認識があるか
  • 長く働きたい意志が伝わるか(介護業界は離職率が高いため採用側は定着を重視する)
  • 施設のチームに馴染める人物かどうかの判断材料があるか

未経験・他業種からの転職の場合

介護の実務経験がなくても、前職のスキルと介護職への動機が具体的であれば書類選考の通過は可能です。接客業・サービス業・医療事務などの経験は、介護職に直結するコミュニケーション力や観察力として言い換えられます。

良い例文:未経験転職

「小売業で6年間、高齢のお客様とのコミュニケーションを重ねてきました。相手のペースに合わせてゆっくり話す、要望を先読みして対応するといった習慣が身についています。昨年、介護職員初任者研修を修了し、身体介護の基礎知識を習得しました。これまでの接客経験で培った傾聴力を活かし、利用者の方の生活支援に貢献したいと考えています。」

NG例:経験のアピールが弱い

「人と接することが好きです。体力にも自信があるので、介護の仕事にも向いていると思います。」
→「好き」「向いている」という自己評価だけでは根拠がない。具体的なエピソードや数字と結びつけることが必要。

介護経験者の場合

経験者は施設形態・業務内容・在籍年数を具体的に書くことが重要です。「介護職員として勤務しました」だけでは、身体介護か生活援助か、認知症ケアの経験はあるかが伝わりません。業務の具体性と実績がアピールになります。

良い例文:介護経験者

「特別養護老人ホームで3年間、介護職員として勤務しました。排泄・入浴・食事介助などの身体介護を担当し、認知症の方へのケアにも携わってきました。申し送りやヒヤリハット報告を通じたチーム内の情報共有を徹底しており、インシデントゼロを継続した実績があります。現在、介護福祉士国家試験の合格に向けて勉強中です。」

ブランクありの復職希望の場合

良い例文:ブランクからの復職

「特別養護老人ホームで2年間介護職員として勤務後、育児のため退職しました。ブランク期間中も介護技術を維持・向上させるため介護福祉士実務者研修課程を修了し、国家試験合格に向けて準備を続けています。子どもが就学し、復職できる環境が整いました。ブランク中の学習と前職の経験を活かして、入職後は即戦力として現場に貢献したいと考えています。」

精神保健福祉士や福祉用具専門相談員など、介護に隣接する職種の履歴書作成についても参考になります。福祉用具専門相談員の履歴書で採用担当者が重視するポイントも参考にしてください。

本人希望欄の書き方

本人希望欄は「貴施設の規定に従います」が基本ですが、介護職特有の情報(夜勤の可否・取得予定の資格)を明記しておくと、採用担当者がシフト調整を検討する際に親切な情報となります。

良い例文:本人希望欄

「勤務時間・勤務日数は貴施設の規定に従います。夜勤勤務可能です。介護福祉士国家試験を次回受験予定のため、試験前後のシフト調整についてご相談させていただけますと幸いです。」

NG例:制限の列挙

「土日・祝日休み希望。残業なし。夜勤不可。」
→ 介護施設は365日24時間稼働が前提。制限を列挙するだけでは「現場の実態を理解していない」と受け取られるリスクがあります。記載する場合は理由(育児・療養など)も一言添えてください。

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まとめ

  • 採用担当者が最初にチェックするのは「証明写真・資格欄・志望動機」の3点
  • 資格欄は正式名称で「修了」か「取得」を正確に使い分ける(「ヘルパー2級」「合格」はNG)
  • 志望動機は「なぜ介護職か」「なぜこの施設か」「何を活かせるか」の3要素を盛り込む
  • ブランク期間は職歴欄への記載不要。志望動機や本人希望欄で補足する
  • 自己PRは「具体的なエピソード+介護との接点」の構成で作成する

介護職の履歴書で差がつくのは、「採用担当者が知りたいことを、相手が読みやすい形で書けているか」です。上記のポイントを押さえた上で、応募する施設の特色や理念を履歴書に反映させてください。

介護職の履歴書に関するよくある質問

介護職員初任者研修は「合格」と書いてもいいですか?

「合格」は誤りです。介護職員初任者研修は試験に「合格」するのではなく「修了」する制度です。正しい記載は「介護職員初任者研修 修了」です。「取得」も不適切な表現のため注意してください。

介護未経験でも書類選考を通過できますか?

通過できます。未経験の場合は「なぜ介護職を選んだのか」の動機を具体的に書き、前職でのコミュニケーション経験・接客経験・体力に関するアピールを添えることが重要です。介護職員初任者研修を修了していれば、採用担当者への印象がさらに高まります。

複数の介護施設を転職している場合、職歴欄はどう書けばいいですか?

転職回数が多くても、職歴欄に正確に記載することが基本です。各施設の運営主体(社会福祉法人・医療法人など)・施設形態・在籍期間・業務内容を明記してください。職歴欄が長くなる場合は業務内容を簡潔にまとめ、詳細は職務経歴書に記載する方法も有効です。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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