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履歴書の志望動機|介護職未経験でも採用担当者に響く書き方と例文

この記事では、介護職未経験の方が履歴書の志望動機に何を書けばいいかを、採用担当者の視点から解説します。書類選考で落とされやすいNG例、状況別の通過する例文、施設の種類による書き分けのポイントをあわせて紹介します。

目次

未経験者の志望動機を採用担当者はここで判断している

介護業界は慢性的な人手不足の状態が続いており、他業種と比較して有効求人倍率が高い傾向にあります。採用担当者の最大の悩みは「採用してもすぐ辞めてしまうこと」であり、厚生労働省のデータによると介護職の1年以内の離職率は15〜16%前後に上ります。

こうした背景から、未経験者の書類選考で採用担当者が最初に確認するのは「介護ができるか」ではなく、「長く働いてくれそうか」という定着意欲です。スキルや体力は入職後に育てられますが、働き続ける意志は書類の時点ですでに見えています。

採用担当者が30秒で確認する2つのポイント

採用担当者が書類を読む時間は30秒前後とされています。この限られた時間で確認しているのは、主に次の2点です。

  • 「なぜ介護なのか」が具体的に書かれているか(「人の役に立ちたい」のような抽象的な理由だけでは判断できない)
  • 長く働く意思が読み取れるか(資格取得への意欲・施設の特色への言及など)

採用担当者はここを見ている

  • 「なぜ他の仕事ではなく介護なのか」が書かれていない書類は、読み進める前に候補外になることがある
  • 「祖母の介護がきっかけ」はきっかけとしては理解できるが、「だからどうしたいか」まで書かれていないと評価できない
  • 資格取得への意欲や施設の理念への言及があると、定着意欲の高い候補者と判断する材料になる

未経験者に期待していることと不安に感じていること

採用担当者は未経験者に対して、現場のやり方を素直に習得してくれるという期待を持ちながら、「体力的についていけるか」「介護の現実を知らずに来ていないか」という不安も抱えています。

採用担当者の期待採用担当者の不安
現場のやり方を素直に吸収してくれる身体的な負荷についていけずにすぐ辞める
固定観念がなく新しい介護手法に対応しやすい夜勤・身体介助などの現実を把握せずに入職する
長期的なキャリアとして介護を選んでくれる可能性がある「他に仕事がなかったから」という消極的な動機の人

志望動機の役割は、この「不安」を解消することです。「なぜ介護か」「なぜこの施設か」「入職後はどうしたいか」の3点を具体的に書くと、採用担当者の懸念が薄れます。

採用担当者が一読でNGと判断する志望動機のパターン

書類選考で落とされやすい志望動機には、共通のパターンがあります。以下の3つに該当していないかを確認してください。

①「人の役に立ちたい」だけで終わるパターン

NG例

人の役に立ちたいという思いから、介護職への転職を希望しました。未経験ではありますが、一生懸命頑張ります。「なぜ介護でなければならないか」という理由が不在な点がNG

「人の役に立ちたい」という気持ちは、看護師でも保育士でもボランティアでも言える内容です。採用担当者はこの志望動機から「なぜ介護という仕事でなければならないのか」が読み取れず、本気度を判断できません。介護を選んだ直接の理由を1〜2文で添える必要があります。

②「家族の介護がきっかけ」で止まるパターン

NG例

祖母の在宅介護をした経験から介護職に興味を持ちました。その経験を活かして働きたいと思います。経験の事実だけで終わっており、「何をしたいか」が結びついていない点がNG

家族の介護経験は「なぜ介護か」を説明できる有力な根拠です。ただし、経験の事実だけで終わると、採用担当者には「それで職業としてどう活かしたいのか」という疑問が残ります。経験に続けて「そこで感じたこと」「仕事として実現したいこと」を記述してください。

③待遇・条件が透けて見えるパターン

NG例

自分のライフスタイルに合った働き方ができると思い、応募しました。未経験ですが覚える意欲はあります。「自分の都合」が主軸であり、施設や利用者への関心が見えない点がNG

シフトの柔軟さや勤務地の近さが応募の一因であることは自然です。ただ、それを志望動機の中心に据えると、「条件の合う職場があればすぐに移る人」と判断されやすくなります。待遇への言及は避け、「介護という仕事に就きたい理由」を軸にしてください。

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採用担当者が通したくなる志望動機の3要素

書類選考を通過する志望動機には、共通して3つの要素が含まれています。この3点を意識して書くと、採用担当者が「この人に会ってみたい」と感じる志望動機に近づきます。

①具体的な動機(なぜ介護なのか)

介護職を目指した理由を、体験・エピソードをもとに1〜2文で書きます。読み手が場面を想像できる書き方が効果的です。

  • 家族や身近な人の介護経験とそこで感じたこと
  • 介護施設でのボランティア・見学で気づいたこと
  • 前職・アルバイトで高齢者と接した経験
  • 介護に関する研修・書籍を通じて関心を持ったこと

②この施設を選んだ理由(なぜここなのか)

施設の公式サイトや求人票に記載されている理念・特色との接点を1文入れることで、採用担当者に「この施設を調べて応募してくれた」という印象を与えられます。「どの施設にも使えるような内容」は、実際には「どの施設にも刺さらない」内容になります。

  • 「貴施設の〇〇という方針に共感し」
  • 「〇〇ケアに力を入れていることを知り、ここで学びたいと思いました」
  • 「未経験者への研修体制が整っていることを拝見し、ここで基礎から身につけたいと考えました」

なお、介護施設や医療機関への履歴書では「貴社」ではなく「貴施設」「貴院」と書く必要があります。呼び方の使い分けは履歴書における「貴社」「御社」の正しい使い分けをあわせて確認してください。

③入職後の姿勢・資格取得の意欲

採用担当者が「この人は長く続けてくれそう」と感じる最も効果的な要素が、資格取得への言及です。介護職員初任者研修や介護福祉士の取得意欲を書くと、定着意欲の高さが伝わります。

  • 「介護職員初任者研修を現在受講中で、〇月修了予定です」
  • 「入職後は介護職員初任者研修の取得を最初の目標にします」
  • 「将来的には介護福祉士の取得を目指し、長期的なキャリアとして携わりたいと考えています」

【状況別】未経験から介護職に応募する志望動機の例文

以下の例文は状況ごとに整理したものです。丸写しはせず、エピソードや施設への言及を自分の言葉に置き換えて活用してください。

例文①:異業種(接客業・製造業など)からの転職

採用担当者に通る例文

飲食業で10年間、接客と後輩指導を担当してきました。40代を前に仕事の方向性を見直すなかで、地域の介護施設でのボランティアに参加したことが転機になりました。高齢者の方と話す時間が増えるにつれ、生活を支える仕事に強いやりがいを感じ、介護職への転職を決意しました。貴施設の「その人らしい生活を支える」という理念に共感しています。入職後は介護職員初任者研修の取得を最優先とし、早期に現場に貢献できるよう努めます。

前職の経験→ボランティアというきっかけ→気づき→施設の理念との接点→資格取得意欲の順で展開しており、採用担当者が読みたい情報がすべて含まれています。接客業で培ったコミュニケーション力は介護現場でも評価されるスキルです。

例文②:家族の介護経験がきっかけ

採用担当者に通る例文

3年前に母が要介護認定を受けたことをきっかけに、在宅での介護を担ってきました。その経験のなかで、プロの介護士の方々が母の尊厳を守りながら接してくださる姿に強く感銘を受け、自分も同じように人の生活を支える仕事をしたいと考えるようになりました。貴施設が認知症ケアの質向上に力を入れていることを拝見し、ここで専門的なスキルを身につけたいと思い応募しました。介護職員初任者研修は現在受講中で、入職までに修了する予定です。

家族介護の経験を「プロの仕事に感銘を受けた」という視点に昇華しているのがポイントです。単に「経験がある」だけでなく、「その経験を通じてプロとして何を実現したいか」という流れにすることで、職業的な動機として説得力が増します。

介護職と近接した福祉職種への応募についても、志望動機の書き方に共通するポイントがあります。福祉用具専門相談員の志望動機の書き方もあわせて確認すると参考になります。

例文③:子育て一段落後のパート・アルバイト応募

採用担当者に通る例文

子育てがひと段落し、地域に貢献できる仕事を探すなかで、近隣の介護施設を見学する機会がありました。スタッフの方が利用者一人ひとりと丁寧に向き合っている姿を見て、自分もこうした仕事に携わりたいと感じました。長く続けることを前提に探していたため、パートから始めて介護の仕事に慣れながら、将来的には介護職員初任者研修の取得も視野に入れています。家庭と両立しながら着実に力をつけていきます。

「長く続けることを前提に」「将来的には資格取得も視野に」という表現が、定着意欲を自然に伝えています。パート・アルバイトの場合でも資格取得への言及があると、採用担当者の評価は大きく変わります。

50代以降のパート応募では、志望動機の書き方がさらに重要になります。50代パートの志望動機例文と書き方のポイントも参考にしてください。

例文④:介護資格の取得を目指している場合

採用担当者に通る例文

介護福祉士の取得を目標に、高齢者の生活を専門的に支える仕事に就くことを決意しました。現在、介護職員初任者研修を受講中(〇月修了予定)です。志望のきっかけは、叔父が介護施設に入所した際に感じた「専門的なケアの大切さ」です。貴施設の未経験者向け育成体制と、資格取得をサポートしてくださる環境を拝見し、ここで基礎から学びながら着実にキャリアを積みたいと考え応募しました。

資格取得という明確な目標と、施設の育成体制への言及を組み合わせることで、「長く勤める前提で来てくれる」という印象を与えられます。修了予定月を具体的に書くと、受講中であっても本気度が伝わります。

施設の種類によって変えるべき志望動機のポイント

同じ「介護職未経験」でも、応募先の施設の種類によって採用担当者が重視するポイントは異なります。志望動機の最後の1文を施設ごとに変えるだけで、書類選考の通過率に差が出ます。

施設の種類採用担当者が重視するポイント志望動機に入れる一文の例
特別養護老人ホーム(特養)身体介護への覚悟・看取りへの理解「最期まで寄り添うケアに携わりたい」
デイサービス(通所介護)コミュニケーション力・活気への関心「利用者の方が楽しみに来られる環境を支えたい」
有料老人ホームサービス意識・生活の質への意識「豊かな環境のなかで質の高いケアを提供したい」
グループホーム認知症ケアへの理解・家庭的な雰囲気「家庭的な環境での認知症ケアに強く関心がある」
訪問介護自律した行動力・生活環境への配慮「利用者の生活空間を尊重しながらサポートしたい」

施設の理念・特色は公式サイトや求人票に記載されています。応募前に必ず確認し、「この施設ならでは」の内容を1文入れることが、書類選考突破の最も確実な方法です。

医療法人が運営する介護施設に応募する場合は、法人全体の理念と施設固有のケア方針をわけて理解することが重要です。医療法人への志望動機の書き方と例文もあわせて参考にしてください。

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まとめ

  • 採用担当者が未経験者の志望動機で最も重視するのは「定着してくれるか」という定着意欲
  • 「人の役に立ちたい」「祖母の介護がきっかけ」だけで終わる志望動機は書類選考を通過しにくい
  • 採用担当者が通したくなる3要素は「①なぜ介護か(具体的なきっかけ)②なぜここか(施設の特色との接点)③入職後の姿勢・資格取得意欲」
  • 施設の種類(特養・デイ・有料老人ホームなど)によって、志望動機の最後の1文を変える

志望動機は200〜300文字程度が目安です。書いた後は「この施設でなくても通じる内容になっていないか」を必ず確認してください。

介護職の履歴書志望動機に関するよくある質問

志望動機は何文字くらい書けばいいですか?

履歴書の志望動機欄の目安は200〜300文字です。枠の9割程度を埋めるのが一般的なマナーです。短すぎると本気度が伝わらず、長すぎると読みにくくなります。3〜5文でまとまる量を意識してください。

介護職員初任者研修を持っていない場合はどう書けばいいですか?

「取得に向けて準備中」「入職後に取得を目指す」と書いても問題ありません。資格の有無よりも取得しようとする意欲が重要です。現在受講中の場合は「〇月修了予定」と書くと、本気度がより伝わります。

家族の介護経験を志望動機に書いていいですか?

問題ありません。ただし「経験がある」という事実だけで終わらず、「その経験を通じて何を感じたか」「職業としてどんなことを実現したいか」まで書くことが必要です。「祖母の介護をしたことがある」のみで止まる志望動機は採用担当者に「それで?」という印象を与えます。経験に続けて「プロの介護士の仕事に感銘を受けた」「利用者の尊厳を守るケアをしたい」といった展開を加えてください。

給与や待遇への関心は志望動機に書いてはいけませんか?

直接的に「給与が良いから」と書くのは避けてください。採用担当者は「より良い条件の職場が見つかればすぐ辞める人」という印象を持ちます。給与への関心は自然なことですが、志望動機の軸は「介護という仕事に就きたい理由」に置き、待遇への言及は入れないのが基本です。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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