この記事では、職務経歴書のテンプレートをPDF形式でダウンロードできるリソースと、逆編年体・編年体・キャリア形式の選び方を解説します。採用担当者が30秒で書類を判断するポイントと、テンプレートを使いながら選考を通過するための記入のコツも紹介します。
テンプレートをダウンロードする前に確認すること
職務経歴書テンプレートの入手は難しくありません。ただ、PDFとWord・Excelどの形式を選ぶかによって、ダウンロード後の作業手順が変わります。また、採用担当者がテンプレートを使用した書類に何を期待しているかを知っておくと、記入の方向性が定まります。
PDFとWordどちらで提出するかで作業の順序が変わる
PDF・Word・Excelにはそれぞれ使い分けがあります。
| 形式 | 主な使用場面 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| メール添付・採用サイトへの直接アップロード | 文字崩れしない・印刷レイアウトが固定 | 記入後に修正しにくい | |
| Word | 転職エージェント提出・企業指定フォーム | 後から編集可能 | 環境によってレイアウトが崩れる場合がある |
| Excel | 表形式での経歴整理・キャリア形式 | 表の書式設定が楽 | PDF変換時にズレが生じやすい |
最初からPDF形式のテンプレートをダウンロードして記入すると、修正が発生したときに困ります。基本はWordまたはExcelで作成し、提出直前にPDF変換する流れが最も作業しやすいです。転職エージェントを利用している場合は、エージェントからWord形式を求められることがほとんどです。PDF形式が必要なのは、企業の採用ページに直接アップロードするケースや、求人票で明示指定されている場合です。
採用担当者がテンプレート使用の書類で最初に確認する3つのポイント
採用担当者はテンプレートを使っているかどうかよりも、中身を重視します。ただ、テンプレートを使った書類には「項目を埋めただけ」になりやすい弱点があります。
採用担当者はここを見ている
- 職務要約の冒頭3行で、経歴の概要と強みが伝わるか
- 実績に「売上●●円」「顧客獲得●件」など数字が入っているか
- 業務内容の羅列ではなく、自分の言葉で貢献内容が書かれているか
この3点を意識して記入することで、テンプレートを使いながらも他の応募者との差を出せます。
職務経歴書テンプレートPDF無料ダウンロード先と形式の選び方
職務経歴書のテンプレートは、主要な転職サービスが無料で提供しています。形式は逆編年体・編年体・キャリア形式の3種類が主流で、自分の経歴の見せ方に合った形式を選ぶかどうかが、書類の読みやすさに大きく影響します。
| サービス名 | 提供フォーマット | 対応ファイル形式 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| リクナビNEXT | 逆編年体・編年体・キャリア・スキルシート | Word / Excel / PDF | 110職種の記入例付き |
| マイナビ転職 | 逆編年体・編年体・キャリア | Word / Excel | 職種別フォーマットが97種類 |
| doda | 逆編年体・編年体・キャリア | Word / Excel | 職種別の記入見本付き |
| Adobe | 逆編年体・編年体・キャリア | Word / Excel / PDF | PDF変換ツールと連携 |
| JAC Recruitment | 業種・職種別 | Word / Excel / PDF | ハイクラス転職向けサンプル |
逆編年体形式(直近の経験を強調したい・転職回数が少ない人向け)
直近の職歴から順番に書いていく形式です。採用担当者が書類を見るとき、最初に視線が向かうのは「一番最近の勤務先」と「そこでの実績」です。転職回数が1〜3回程度で、現在または直近の職場での経験が今回の応募ポジションに直結する場合は、逆編年体形式が最も効果的です。
転職活動の多くの場面でスタンダードとして使われており、採用担当者も読み慣れています。どの形式を選ぶか迷った場合は、まず逆編年体形式を選ぶのが無難です。
編年体形式(経歴の一貫性・成長の流れを見せたい人向け)
過去の職歴から現在に向けて順番に書く形式です。「新卒からこのキャリアを一貫して歩んできた」という流れを示せるため、同じ職種で長年キャリアを積んできた人や、業界内での成長過程を伝えたい人に向いています。
ただし、最初に古い情報が来るため、採用担当者が「今の実力」を確認するまでに時間がかかります。編年体を選ぶ場合は、職務要約欄で現在のスキルレベルを冒頭に伝えることが欠かせません。
キャリア形式(専門スキルを前面に出したい・転職回数が多い人向け)
職歴の時系列ではなく、職種・プロジェクト・スキル別にまとめる形式です。転職回数が多い場合や、複数の職場で似た業務を経験してきた場合に向いています。時系列で書くとバラバラに見える経験が、スキル軸で整理することで一貫したキャリアとして見えます。
ITエンジニアやデザイナーなど、プロジェクト単位で仕事をする職種でも多く使われます。ただし、採用担当者が各職場の在籍期間を把握しにくいため、職歴一覧をシンプルな表で別に添付する形をとると読みやすくなります。
テンプレートを開いたら最初に書く「職務要約」が合否を分ける
職務経歴書テンプレートの最上部にある「職務要約(プロフィール要約)」欄は、採用担当者が最初に読む場所です。ここが薄いと、職務経歴欄を丁寧に書いていても読まれないまま終わることがあります。
採用担当者が最初の30秒で確認する場所
書類選考の初期段階では、1件の書類を見る時間は平均30秒〜1分程度です。複数の応募書類の中から「詳しく読みたい」と思われた書類だけが、次のステップへ進みます。
職務要約欄で採用担当者が判断しているのは次の3点です。
- 何の仕事を何年やってきたか(経歴の概要が30秒で伝わるか)
- その仕事で何を達成してきたか(実績の有無)
- この求人ポジションとの接点があるか(マッチング感)
職務要約は「テンプレートの最初の欄だから形式的に書く」ものではありません。応募ポジションに合った自分の強みを3〜5行で凝縮することが、書類通過の最大のポイントです。
通過する職務要約・落とされる職務要約の具体例
以下の例で違いを確認してください。
NG例(よくある失敗)
営業職として○○株式会社に5年間勤務しておりました。主に新規開拓営業と既存顧客のフォローを担当していました。チームと協力しながら、誠実に仕事に取り組んでまいりました。
なぜNGか:業務内容を書いているだけで、何を達成したかが見えません。「誠実に取り組んだ」は誰でも書ける表現で、採用担当者には「普通の応募者」としか映りません。
良い例(通過する職務要約)
BtoB営業職として5年間(○○株式会社)、中小企業向け新規開拓に従事。担当1年目から月次目標達成率120%を継続し、3年目には担当エリアの売上を前年比145%に拡大しました。チームの営業ノウハウを言語化した提案テンプレートを整備し、部門全体の成約率を8%改善。今回は培った新規開拓力を活かし、貴社の法人営業部門で成果を出したいと考えております。
「業務内容の説明」ではなく「実績+応募ポジションへの接続」という構造にすることで、採用担当者の興味を引けます。入力した経歴から職務要約の雛形を自動生成してくれる職務経歴書の自動作成ツールを活用するのも一つの方法です。

職務経歴の記入で差がつく書き方
テンプレートの職務経歴欄には、在籍企業・期間・担当業務・実績を記入します。ここで多くの応募者が「業務内容の羅列」になりがちです。採用担当者が知りたいのは「何をやっていたか」ではなく、「その経験で何を達成したか」です。
数字がない経歴は「なんとなく仕事した人」に見える
採用担当者が実績を評価する際、最も信頼性が高いのは数字で裏付けられた内容です。数字がない経歴は、どれほどの規模でどれほどの貢献をしてきたかが伝わりません。
NG例(数字なし)
・新規顧客の獲得に注力し、売上の向上に貢献しました。
・チームをまとめ、業務効率化に取り組みました。
良い例(数字あり)
・新規顧客獲得数:月平均12件(部門2位/20名中)、担当期間中の総売上貢献額:約2,400万円
・5名チームのリーダーとして業務フローを見直し、月次報告作成時間を20時間→8時間に短縮(60%削減)
数字が思い出せない場合は「大体何件だったか」「割合でどの程度か」「期間はどのくらいか」を振り返り、概算でも記載する方が有効です。「約」を付けて「月約10件」のように記載することで、誠実さを保ちながら実績を伝えられます。
テンプレートの各項目ごとの書き方ポイント
| 項目 | 書き方のポイント | よくあるNG |
|---|---|---|
| 会社概要 | 業種・従業員数・売上規模を1〜2行で記載。採用担当者が会社の規模感を把握できるようにする | 「一般的なメーカー」など曖昧な記述 |
| 担当業務 | 箇条書きで3〜5項目。「〜の企画・立案・実行」の形で端的に記述する | 文章形式で長々と書く・箇条書きが10項目以上になる |
| 実績・成果 | 数字を含めた具体的な成果を1〜3項目。比較対象(前年比・部門比)があると説得力が増す | 「売上向上に貢献」だけで終わる |
| 保有スキル・資格 | 応募ポジションに関連する順番に記載。取得年月も添える | 関係のない資格を大量に並べる |
職務経歴書の書き方に不安が残る場合は、転職エージェントや有料添削サービスで第三者の目でチェックしてもらう方法も有効です。書いた内容を自分で読み返すだけでは見えにくい「採用担当者目線での弱点」を指摘してもらえます。

PDFで提出する前に確認すること
職務経歴書の内容が完成したら、提出前にPDF変換と最終確認を行います。この段階での確認を怠ると、レイアウトが崩れたまま送付してしまったり、修正すべき箇所を見落としたりすることがあります。
WordからPDFへの変換手順(Windows・Mac)
WordファイルをPDFに変換する方法は、OSによって異なります。
| 環境 | 変換手順 |
|---|---|
| Windows(Word) | 「ファイル」→「名前を付けて保存」→保存形式を「PDF」に変更→「保存」 |
| Mac(Word) | 「ファイル」→「プリント」→左下「PDF」ボタン→「PDFとして保存」 |
| Google ドキュメント | 「ファイル」→「ダウンロード」→「PDF形式(.pdf)」 |
変換後は、PDF上でフォントや表のレイアウトが崩れていないかを必ず確認してください。WordとPDFでは、フォントの埋め込み状況によって表示が変わる場合があります。特にExcelからの変換は列幅がずれやすいため、印刷プレビューで全ページを確認してから保存するのが確実です。
提出前の5つのチェックポイント
- 職務要約に実績の数字が入っているか:「業務内容の羅列」になっていないか再確認する
- 在籍期間に空白や矛盾がないか:「2020年4月〜2023年3月」のように入社月・退社月を正確に記載しているか確認する
- ファイル名が適切か:「職務経歴書_氏名.pdf」の形式にする。「テンプレート.pdf」のままにしない
- 誤字・脱字がないか:企業名・サービス名の表記は公式サイトで確認する
- ページ数が適切か:基本はA4サイズ2枚以内。職歴が多い場合でも3枚を超えると読まれにくくなる
書き上げた直後は見落としが多いため、前日に作成し、当日の朝に読み直してから送付するのが最も見落としが少ない方法です。時間に余裕があれば、転職エージェントに代行・添削を依頼するのも選択肢のひとつです。

まとめ
- 職務経歴書テンプレートはリクナビNEXT・マイナビ転職・dodaなどから無料でダウンロードでき、Word・Excel・PDF形式に対応している
- 形式は「逆編年体(直近の経歴から)」「編年体(古い経歴から)」「キャリア(スキル・職種別)」の3種類から、自分の経歴の見せ方に合ったものを選ぶ
- テンプレートを使っても採用担当者に評価される書類にするには、職務要約に数字を含む実績を盛り込み、「業務内容の羅列」を避けることが必要
- PDFで提出する場合は、WordまたはExcelで作成後に変換するのが基本。ファイル名は「職務経歴書_氏名.pdf」に整える
職務経歴書の内容に不安が残る場合は、転職エージェントの無料サポートを活用する方法もあります。書類作成から面接対策まで、転職活動全体を通じてサポートを受けながら進めることができます。
職務経歴書テンプレートPDFに関するよくある質問
- 職務経歴書はPDFとWordどちらで送ればいいですか?
-
企業から指定がない場合、メール添付ではPDF形式が一般的です。PDFは受け取った側の環境に関わらずレイアウトが崩れないためです。転職エージェント経由で提出する場合はWord形式を求められることが多いため、作成はWordで行い、提出時にPDF変換する流れが最も柔軟に対応できます。
- 逆編年体形式と編年体形式はどちらを選ぶべきですか?
-
転職活動の多くの場面では、直近の経験を先に見せられる逆編年体形式がスタンダードです。採用担当者が最初に確認するのは「現在の実力と経験」であることが多いため、最新の職歴を上部に置く逆編年体が読みやすいです。新卒からの経歴の一貫性を見せたい場合や、古い職歴に特筆すべき実績がある場合は編年体形式も有効です。
- 職務経歴書の文字数・ページ数に決まりはありますか?
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決まりはありませんが、一般的にA4サイズ2枚以内が目安とされています。経歴が浅い場合は1枚でも問題ありません。職歴が多い場合でも3枚を超えると読まれにくくなるため、関連度の低い経歴は省略するか箇条書きで簡潔にまとめることが大切です。採用担当者が3分で全体を把握できる量が理想的です。
- テンプレートを使うと採用担当者にバレますか?
-
テンプレートを使っていること自体は採用担当者にわかりますが、それが評価を下げる要因にはなりません。問題になるのは「テンプレートを埋めただけ」の内容です。同じテンプレートを使っていても、実績の数字・自分の言葉による貢献内容・応募ポジションとの接点が明確に書かれていれば、しっかり評価されます。


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