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経理の職務経歴書の書き方|採用担当者が通す例文と3つのNG

経理の職務経歴書の書き方|採用担当者が通す例文と3つのNG

この記事では、経理の職務経歴書で採用担当者が最初に確認する3つのポイントと、経験別の例文・NGパターンを解説します。月次決算担当者から、経理経験が浅い方・中小企業で幅広い業務を担った方まで、書類選考を通過するための具体的な書き方をまとめました。

目次

経理の職務経歴書で採用担当者が最初に見る3つのポイント

採用担当者が経理の職務経歴書を読む時間は、平均して30秒前後といわれます。その短い時間のなかで、採用基準を満たしているかどうかを3つの軸で判断しています。書類作成の前に、この判断基準を把握しておくことが通過率を上げる最短経路です。

① 業務の深さ(月次・年次・連結)が即戦力を判定する

経理職の採用担当者がまず確認するのは、「どのレベルの決算業務を担えるか」という点です。経理業務は担当範囲によってスキルに大きな差があり、同じ「経理経験5年」でも評価は変わります。

採用担当者はここを見ている

  • 伝票入力・日次業務のみ:補助・アシスタントとして評価。即戦力としてはやや厳しい
  • 月次決算まで担当:一定の実務力として評価される基本ライン
  • 年次決算・税務申告補助まで担当:即戦力として高く評価されるレベル
  • 連結決算・開示資料作成まで担当:大手・上場企業でも通用するスキルとして評価

職務経歴書には「月次決算を担当」と書くだけでなく、「月次試算表の作成から損益計算書・貸借対照表の作成まで一貫して担当」のように、業務の始点と終点を明記することが重要です。

② 会計システム・ツール名の具体的な記載が必須

経理職の採用においては、入社後すぐに使えるシステムスキルが重視されます。「会計ソフトを使用」という記述では、採用担当者は何もわかりません。製品名・使用歴・活用範囲の3点をセットで書くことが基本です。

記載内容NG例OK例
会計ソフト会計ソフトを使用弥生会計 23(2020年〜現在)
ERP基幹システムを操作SAP FI/CO(3年使用・仕訳〜月次レポート出力まで)
表計算Excelが使えるExcel(VLOOKUP・ピボットテーブル・マクロ作成)

よく使われる会計システムには、弥生会計・freee・マネーフォワードクラウド・勘定奉行・PCA会計・Oracle・SAPなどがあります。複数使用した経験があれば、すべて記載してください。

③ 規模感(会社規模・管理金額)が数字で伝わるか

採用担当者は、「この人は自社と同規模の環境で働いたことがあるか」を職務経歴書から読み取ります。在籍企業の規模感が伝わらないと、即戦力として判断できません。職務経歴の冒頭に会社情報を記載する際、以下の要素を含めてください。

  • 業種(製造業・小売業・IT・不動産など)
  • 売上高の規模(〇億円、〇百億円)
  • 従業員数(〇名)
  • 経理部門の人数(〇名体制)
  • 月次処理件数や管理している勘定科目数(あれば加点要素)

経理の職務経歴書 基本の書き方と構成

経理の職務経歴書は、「職務要約 → 職務経歴 → 活かせるスキル・資格 → 自己PR」の順で構成するのが一般的です。各セクションで採用担当者が何を確認しているかを理解してから、内容を組み立てていきましょう。

職務要約:3〜5行でキャリアの全体像を伝える

職務要約は職務経歴書の冒頭に置く「自己紹介文」です。採用担当者がここを30秒で読んで「続きを読む価値があるか」を判断します。業種・経験年数・経験した業務の深さ・保有資格の4点を盛り込み、採用担当者がまず知りたい情報をすべてここに詰めるのが基本です。

NG例

経理部門に5年間勤務しました。日々の業務を真面目にこなしてきました。さらなるスキルアップのために転職を希望しています。

このNG例では、何の業種で、どのレベルまでの経理業務を担当したのか、資格はあるのか、何も伝わりません。採用担当者は「もっと詳しく読む必要があるか」と判断できず、後回しにされます。

良い例文

製造業(売上50億円規模)の経理部にて5年間、月次・年次決算から税務申告補助まで一貫して担当してまいりました。弥生会計を用いた財務諸表の作成・管理を主業務とし、3名スタッフのマネジメント経験もございます。日商簿記2級取得(2020年)。決算業務のフルサポートができる即戦力として活躍できます。

「製造業・売上50億円」で規模感、「5年間」で経験年数、「月次・年次決算から税務申告補助」で業務の深さ、「弥生会計」でシステム名、「簿記2級」で資格が伝わります。採用担当者が知りたい情報が冒頭の3行に凝縮されています。

職務経歴:業務内容は「何を・どこまで・どれくらい」で書く

職務経歴の本体は、在籍企業ごとに「会社概要 → 担当業務 → 実績」の順で記載します。担当業務は箇条書きで書くと読みやすく、採用担当者が業務範囲を素早く把握できます。

職務経歴の記載テンプレート

【会社概要】
会社名:○○株式会社
業種:製造業(自動車部品)
売上高:約50億円/従業員数:200名
在籍期間:2019年4月〜現在(5年)
所属:経理部(3名体制・うち自分が主担当)

【担当業務】

  • 日次:仕訳入力、売掛金・買掛金管理、出納管理
  • 月次:月次試算表作成、損益計算書・貸借対照表の作成・報告
  • 年次:年次決算業務(決算書類の作成・監査法人対応補助)、法人税申告補助
  • その他:給与計算(従業員200名分)、社会保険手続き、経費精算管理

【使用システム】弥生会計23、Excel(VLOOKUP・ピボットテーブル・マクロ)

スキル・資格欄:簿記と会計ソフトの正しい書き方

経理職の資格欄は、採用担当者が基準ラインを確認する箇所です。簿記2級以上は多くの企業で「応募要件」として記載されているため、保有している場合は目立つ位置に書きます。

資格・スキル正しい書き方
簿記2級日本商工会議所主催 簿記検定2級 合格(2020年6月)
簿記3級日本商工会議所主催 簿記検定3級 合格(2019年6月)
弥生会計弥生会計 23 操作(仕訳入力〜月次決算・税務申告補助まで、5年)
freeefreee会計 操作(経費精算・請求書管理・月次確認、2年)
ExcelExcel(VLOOKUP・INDEX/MATCH・ピボットテーブル・マクロ)

簿記3級の場合、単体で記載すると「経理補助レベル」として評価されることがあります。そのため、3級しか持っていない場合は、担当してきた業務レベル(月次決算まで担当可能など)を職務経歴で補完する意識が大切です。なお、簿記3級を履歴書に書く際の正式名称と注意点は別の記事で詳しく解説しています。

【経験別】経理の職務経歴書 例文

経理職は経験年数や担当業務の深さによって書き方が大きく変わります。3つのパターン別に、職務要約の例文を紹介します。

決算経験ありの経理経験者(転職)の例文

年次決算まで担当した経験がある場合は、その点を職務要約の最初に打ち出します。採用担当者は「年次決算を担当できる人材」を即戦力として評価するため、業務の深さを冒頭で明言することが通過率に直結します。

職務要約 例文(決算経験者)

IT企業(売上80億円)の経理部にて7年間、月次・年次決算業務を一貫して担当してまいりました。弥生会計・freeeを活用した財務諸表の作成から監査法人対応補助、法人税申告補助まで対応可能です。また直近3年間は後輩2名の育成も担い、業務マニュアルの整備・教育を主導しました。日商簿記2級保有(2017年取得)。決算業務全般を即戦力としてサポートできます。

経理経験が浅い場合(1〜3年)の例文

経理経験が1〜3年と浅い場合、「担当できる業務が限られている」と思い込んで内容を絞る方が多いです。しかし、日々の業務の正確さや処理件数、資格取得の姿勢は十分なアピール材料になります。

職務要約 例文(経験が浅い場合)

小売業(従業員150名)の経理部にて2年間、日次仕訳・売掛金・買掛金管理・月次試算表の作成補助を担当してまいりました。月平均300件以上の伝票処理を担当しており、正確性・処理スピードには自信があります。弥生会計の操作には習熟しており、入社初年度から単独で月次の帳票出力まで担当しています。日商簿記2級を取得(2024年6月)しており、年次決算業務への対応範囲を広げていくことを目指しています。

「月平均300件以上の伝票処理」という数字と、「入社初年度から単独で担当」という主体性が採用担当者の目を引きます。経験の浅さを「やる気」で補うのではなく、具体的な数字と行動実績で補完するのが正しいアプローチです。

中小企業で幅広い業務を担当した場合の例文

中小企業の経理は、一人や少人数で経理・総務・労務まで兼務するケースが珍しくありません。幅広い業務をこなしてきた経験は、「対応力の広さ」として大きなアピールになりますが、書き方次第では「専門性が低い」と誤解されることもあります。

職務要約 例文(中小企業・幅広い業務担当)

建設会社(売上20億円・従業員50名)にて6年間、経理・総務・労務を1名で一手に担当してまいりました。月次・年次決算書類の作成、給与計算(50名分)、社会保険手続き、資金繰り管理まで幅広く対応しています。勘定奉行・PCA給与を使用しており、会社規模を問わず経理周りの業務を単独で完結できる対応力があります。日商簿記2級保有(2019年取得)。

重要なのは「何でもやっていた」ではなく、「何を、どの規模で、どれだけ独立して完結できたか」を伝える点です。職務経歴書の自動作成ツールを活用しながら下書きを作り、この視点で加筆・修正していく方法も効率的です。

採用担当者が落とす経理の職務経歴書 3つのNGパターン

経理の職務経歴書には、採用担当者が「書類を読む気をなくす」典型的なNGパターンがあります。自分の職務経歴書がこれに当てはまっていないか、確認しながら読んでください。

NG①「月次決算を担当」だけでは伝わらない

「月次決算を担当していました」という記述は、一見正確ですが、採用担当者には何も伝わりません。月次決算のどの部分を、どこまでの範囲で、どのくらいの規模の企業で担当したのかがわからないためです。

NG例

月次決算を担当していました。

良い例文

製造業(売上30億円)の経理部にて月次決算を主担当。試算表作成から損益計算書・貸借対照表の作成・社長報告資料の作成まで一貫して対応。月次締め後3営業日以内に報告資料を提出する体制を確立しました。

NG②「会計ソフトを使用」という曖昧な記述

「会計ソフトを使用できます」「PCスキルがあります」という表現は、経理職の職務経歴書で最も多いNGのひとつです。採用担当者は具体的なシステム名を確認しないと、入社後に使えるかどうか判断できません。

NG例

会計ソフトを使用した経理業務の経験があります。Excelも使えます。

良い例文

使用システム:弥生会計 23(仕訳入力〜月次決算・試算表出力まで、5年)、freee会計(経費精算・請求書管理、2年)
Excel:VLOOKUP・INDEX/MATCH・ピボットテーブル・VBAマクロ(集計表・帳票自動化)

NG③ 自己PRが「正確に業務を遂行します」で終わっている

「正確かつ丁寧に業務を遂行します」「コツコツ取り組む姿勢があります」という自己PRは、経理職の応募者の大半が書く内容です。正確性は経理の最低条件であって、差別化ポイントにはなりません。

NG例

私は正確さとコツコツ積み上げることを大切にしており、ミスなく丁寧に業務を遂行する自信があります。経理の仕事はミスが許されないと思っているので、慎重に取り組んでいます。

「正確に業務をこなす」は経理職なら当然の前提です。採用担当者が読みたいのは、どんな課題にどう対処したか、何を改善したか、チームにどう貢献したかという具体的な行動と結果です。

経理の職務経歴書 自己PRの書き方と例文

採用担当者が自己PRで確認していること

経理職の自己PRで採用担当者が確認しているのは、正確性の有無ではありません。「この人は入社後に他部門と協力しながら課題を解決できるか」「スキルアップへの意欲はあるか」「マネジメントまで任せられるか」という3点です。

採用担当者はここを見ている

  • 他部門との連携・コミュニケーション力:経理は管理部門として各部署と調整する場面が多い
  • 業務改善・効率化への取り組み:ただこなすだけでなく、課題を発見して改善できる人材か
  • マネジメント経験・後輩育成:30代以上の採用では特に重視される加点要素
  • 継続的なスキルアップ姿勢:資格取得・勉強会参加など自己啓発への取り組み

自己PR 例文(経験者・経験浅め・マネジメント経験あり)

自分の状況に近いパターンの例文を参考に、具体的な数字・エピソードに置き換えて作成してください。

自己PR例文①(経験者・決算業務あり)

前職では月次・年次決算業務を主担当として7年間担当してきました。決算期には社長・CFOへの報告資料を単独で作成・プレゼンする体制を構築し、「数字の見える化」に貢献してきたと自負しています。また営業部門と月次で数字の確認ミーティングを設けることを提案し、部門間の情報共有スピードを向上させました。正確な数字を扱いながら、それを経営判断に活かす橋渡し役を担うことに強みがあります。

自己PR例文②(経験浅め・資格取得で意欲を示す)

経理業務に従事して2年が経ち、日次・月次業務の基本的な流れは単独で対応できるようになりました。課題として感じているのは年次決算の経験が薄い点で、この弱点を補うために昨年日商簿記2級を取得(2024年6月)しました。また業務外の時間を活用して、弥生会計の認定試験にも合格しています。年次決算業務に深く携われる環境で、即戦力として成長しながら貢献したいと考えています。

自己PR例文③(マネジメント経験あり)

直近4年間は経理リーダーとして、3名のスタッフ育成と業務管理を担当しました。入社時に属人化していた決算フローを業務マニュアル化し、チーム全体の繁忙期残業を月平均20時間から8時間に削減しました。数字を正確に処理するだけでなく、業務の仕組みを整えてチームのパフォーマンスを高めることを得意としています。次のキャリアでも、プレイングマネージャーとして組織に貢献したいと考えています。

書き終わった後は第三者の目でチェックすることが効果的です。転職エージェントへの添削依頼や、専門サービスを活用する方法もあります。

まとめ

  • 採用担当者は経理の職務経歴書で「業務の深さ・システム名・規模感」の3点を最初に確認する
  • 職務要約は業種・経験年数・業務レベル・資格を3〜5行に凝縮して記載する
  • 担当業務は「月次決算を担当」ではなく「何を・どこまで・どれくらいの規模で」という形で書く
  • 会計ソフトは製品名・使用歴・活用範囲をセットで具体的に記載する
  • 自己PRは「正確に業務をこなします」ではなく、改善実績・マネジメント・連携力など具体的なエピソードで差別化する

経理の職務経歴書は、担当業務の深さと規模感を正確に伝えることが通過の前提条件です。書き上げたら必ず第三者の視点でチェックし、「採用担当者が読んで判断できるか」を確認してから提出してください。

経理の職務経歴書に関するよくある質問

経理の職務経歴書に書くべき業務範囲はどこまでですか?

担当したすべての経理業務を記載してください。日次(仕訳入力・出納管理)、月次(試算表・月次決算)、年次(年次決算・税務申告補助)、その他(給与計算・社会保険手続きなど)に分けて書くと採用担当者が読みやすくなります。特に月次・年次決算の経験は必ず明記し、どこまで担当できるかを明確にしましょう。

経理経験が1〜2年と浅い場合、職務経歴書はどう書けばいいですか?

経験年数が短くても、処理件数・担当業務の具体的な内容・保有資格・使用システムで補完できます。「月平均○件の伝票処理を担当」「入社6ヶ月で単独月次処理を担当」など、主体性と数字を組み合わせることが重要です。また簿記2級や使用ソフトのスキルを資格欄でしっかりアピールし、年次決算への対応意欲を自己PRで示すことで採用担当者の関心を引けます。

中小企業で経理と総務を兼務していた場合、どう書けばいいですか?

経理業務と総務業務を分けて記載することを推奨します。「経理担当業務:月次決算・資金繰り管理・給与計算」「総務担当業務:社会保険手続き・契約書管理」のように、それぞれの業務を明確に記載してください。中小企業での幅広い対応経験は「少人数でも業務全体を把握できる対応力」としてアピールできます。応募先に合わせて、どの業務を前面に出すかを調整するとより効果的です。

経理の職務経歴書で使用する会計ソフトをどう記載するのが正解ですか?

製品名・使用期間・活用範囲の3点をセットで記載するのが正解です。例:「弥生会計23(2020年〜現在、仕訳入力〜月次決算・試算表出力まで)」のように書くと採用担当者が即座に判断できます。複数のシステムを経験している場合はすべて記載してください。「会計ソフトを使用」という曖昧な表現は採用担当者が判断できないため避けましょう。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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