この記事では、パソコンで履歴書を作る手順を、写真の貼り方・フォント・印刷方法まで一通り解説します。採用担当者が実際に見て気になる”NGポイント”と、書類選考を通過するための具体的なコツも紹介します。
パソコンで作った履歴書は採用担当者にどう見られるか
マイナビ転職が実施した採用担当者352人への調査では、「パソコン(スマートフォン)で作成した方が良い」と答えた割合は46.9%に達しています。「どちらでも構わない」の41.6%と合わせると、9割近くの採用担当者がPC作成を否定していないという結果です。
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| パソコン(スマートフォン)作成の方が良い | 46.9% |
| どちらでも構わない | 41.6% |
| 手書きの方が良い | 15.8% |
出典:マイナビ転職 採用担当者352名対象調査
採用担当者がPC作成を支持する3つの理由
採用担当者はここを見ている
- 文字が読みやすく、書類の管理・比較がしやすい
- PDFで保存・共有でき、書類の紛失リスクが下がる
- パソコンの基本操作スキルをある程度把握できる
採用業務では1日に数十件以上の書類を確認するケースも珍しくありません。小さな字や誤字脱字で汚れた手書き書類は、内容を読む前に評価が下がります。「文字が読みやすい」「管理がラク」という実務上の理由が、PC作成を好む採用担当者が増えている主な背景です。
手書きが有利になるケースとは
指定がない限りPC作成でまったく問題ありませんが、以下の状況では手書き作成を選ぶ方が無難です。
- 求人票や応募要項に「手書きで提出」と明記されている
- 書道・伝統工芸・介護・保育など、字や手作業の丁寧さが評価対象になる職種
- 創業年数が長く、伝統を重視する文化の老舗企業
ただし逆に、PC作成はフォーマットの完成度がそのまま採用担当者に伝わるという特性があります。手を抜いた部分も丁寧に作り込んだ部分も、手書きより明確に見えます。次のセクションで具体的な作り方と注意点を解説します。
パソコン履歴書の作り方【4ステップ】
ステップ1:テンプレートを用意する
まず土台となるテンプレートを選ぶところから始めます。主な入手方法は3つです。
| 方法 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| WordやExcelをダウンロード | 自由にカスタマイズしたい人 | フォント・レイアウト崩れに注意 |
| 無料の履歴書作成ツール(Web) | 手軽に完成させたい人 | 会員登録が必要な場合あり |
| 厚生労働省推奨様式 | どこに出しても通用する書式を使いたい人 | シンプルなデザインのみ |
迷った場合は、厚生労働省推奨様式か無料の履歴書作成ツールを選ぶのが最も無難です。テンプレートの選び方と採用担当者が評価するポイントは履歴書テンプレートおすすめの選び方で詳しく解説しています。

ステップ2:各項目を正しく入力する
テンプレートを開いたら、各項目を順番に入力します。PC作成特有の確認ポイントを押さえておくことが重要です。
採用担当者がPC作成の書類でまず確認する3項目
- 日付:提出日(郵送なら投函日、持参なら面接当日)の日付になっているか
- 住所の数字:全角か半角かが統一されているか(基本は全角)
- 志望動機・自己PR:テンプレートのサンプル文や空欄がそのまま残っていないか
入力後は必ず印刷プレビューで全体を確認してください。PC画面では問題なく見えていても、印刷時に文字がはみ出したり右端が切れたりするケースが頻繁に発生します。
ステップ3:写真を正しく貼り付ける
パソコンで作る履歴書で最も手間がかかるのが写真の貼り付けです。手書き用の用紙に物理的に写真を貼る作業と異なり、画像データとして挿入する形になります。
良い写真の貼り付け
- サイズ:縦4cm×横3cmが標準(フォームに指定があればそれに従う)
- 背景:白または淡いブルー・グレー
- 撮影から3ヶ月以内の証明写真を使用する
- 高解像度の画像ファイルを使用し、印刷時に粗くならないか確認する
NG例
- スマホの自撮り写真をそのまま使用している
- 写真が枠の中に正しく収まっていない(大きすぎ・小さすぎ)
- 加工アプリで顔の輪郭や肌の色を大きく変えている
証明写真専用のスマホアプリを使うと、撮影からサイズ調整・コンビニ印刷まで一括で対応できます。採用担当者が実際に気にするNGポイントと写真アプリの選び方は履歴書写真アプリのおすすめ7選で詳しく解説しています。

ステップ4:印刷・PDF化して提出する
完成した履歴書は、提出方法に応じて形式を選びます。
| 提出方法 | 推奨フォーマット | 注意点 |
|---|---|---|
| 直接持参・郵送 | A4サイズで印刷 | コピー用紙(80〜90g)または履歴書専用紙 |
| メール添付 | PDF形式 | ファイル名は「履歴書_氏名.pdf」 |
| Web応募フォーム | PDF形式 | 容量制限に注意(多くは5MB以下) |
印刷時は「フィット」「縮小」などの自動設定をオフにし、A4サイズ1枚に収まるように設定してください。プリンターの余白設定によっては端が切れることがあるため、印刷後は必ず全体を目視で確認することを省略しないようにしてください。
採用担当者が思わず落としたくなるPC履歴書のNG例
PC作成ならではの落とし穴があります。手書きでは起こらない種類のミスで、採用担当者が書類選考で実際に気になるポイントです。代表的な4つのNGパターンを紹介します。
NG例①:フォントが統一されていない
見出し項目だけ太字ゴシック体、本文は明朝体、数字だけ欧文フォント…という混在状態は、「どこかから使い回した書類」という印象を与えます。全体で1種類のフォントに統一するのが基本です。
NG例②:志望動機が1〜2行しか埋まっていない
テンプレートの志望動機欄は通常5〜8行確保されています。それを1〜2行しか埋めないと、採用担当者には「企業への関心が薄い」と受け取られます。PC作成では行数の感覚が掴みにくいため、印刷プレビューで必ず確認してください。
NG例③:文字サイズが9pt以下または12pt以上
「なるべく多く書こう」と文字サイズを9pt以下にしたり、「余白が多い」と12pt以上にしたりするケースがあります。基本は10.5〜11ptが読みやすい標準サイズです。
NG例④:印刷すると右端・下端が切れていた
プリンター設定の問題で印刷範囲が用紙に収まっていないケースです。採用担当者のもとに欄が欠けた書類が届くと、確認の連絡をすること自体が手間になり、書類選考の印象を大きく下げます。提出前に必ず実際に印刷して目視確認することを怠らないようにしてください。
フォント・文字サイズ・余白の正解
採用担当者が書類を見たときの「読みやすさ」は、フォント・文字サイズ・余白の3要素で決まります。正解の組み合わせを押さえておくと、レイアウトで迷う時間がなくなります。
| 項目 | 推奨 | NG |
|---|---|---|
| フォント種類 | 游明朝・ヒラギノ明朝(明朝体) | 手書き風フォント・飾り文字 |
| 文字サイズ | 10.5〜11pt | 9pt以下・12pt以上 |
| 統一ルール | 全項目で1種類のフォントに統一 | 見出しと本文でフォントが異なる |
明朝体とゴシック体、どちらが正解か
履歴書には明朝体が基本とされています。ゴシック体はWebやポスターなど視認性重視のシーンで使われる書体で、書類・公文書には明朝体が適しているという認識が採用担当者の間では根強く残っています。
ただし、IT系・クリエイティブ系・スタートアップを受ける場合は「整っていて読みやすければゴシック体でも気にしない」という採用担当者も増えています。迷う場合は游明朝またはヒラギノ明朝を選んでおくのが無難です。フォントの詳しい選び方は履歴書フォントの選び方と採用担当者のチェックポイントで解説しています。

余白と行間の調整ポイント
- 余白:上下左右それぞれ15〜20mmが標準(A4用紙の場合)
- 行間:1.1〜1.3倍が読みやすい設定
- 入力項目が少ない場合は行間を広げてバランスを取る(文字を無理に詰め込まない)
「情報が多い=アピール力が高い」という考えは逆効果になることがあります。採用担当者が書類を確認する時間は平均30秒前後とも言われており、窮屈な印象の書類は内容を読む前に評価が下がります。余白は削るべきものではなく、読みやすさのための設計です。
状況別|手書きとパソコン、どちらで作るべきか
「手書きとPC、結局どちらが正解なのか」という疑問に対して、状況別の判断基準を整理します。
| 状況 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| 転職・正社員応募 | パソコン | 複数社への応募で修正・使い回しが必要なため |
| アルバイト・パート応募 | どちらでも可 | PC作成で落ちることはほぼない |
| 新卒就活 | パソコン(Webフォームが主流) | 多くの企業がデータ提出・Web応募フォームを使用 |
| 公務員試験・学校指定用紙 | 指定に従う | 手書き指定のケースが多い |
アルバイト応募でよく見られる「PCで作ったら落ちるのでは?」という不安は、実態としては根拠が薄いです。採用担当者が最終的に判断するのは、作成方法ではなく内容の具体性と丁寧さです。
PCで作成する場合でも「署名欄だけは手書きにした方がいい」という意見もありますが、義務ではありません。「直筆署名を求める」と明示している企業でなければ、PC入力で問題ありません。
パソコンがない場合でも、スマホだけで履歴書の作成からPDF出力・コンビニ印刷まで完結できるサービスがあります。詳しくはスマホで作れる履歴書作成サービスのおすすめを参照してください。

まとめ
- 採用担当者の約47%がPC作成を支持しており、PC作成で書類選考が不利になることはほぼない
- テンプレートはWordや無料Webツール、厚生労働省推奨様式から選ぶ
- フォントは明朝体(游明朝・ヒラギノ明朝)、文字サイズは10.5〜11ptが基本
- 写真は縦4cm×横3cmの証明写真を正しく挿入し、印刷前にプレビューで確認する
- フォントの混在・志望動機が薄い・文字サイズ不適切・印刷時の欠けがNG例の代表
PC作成の履歴書は仕上がりの完成度がそのまま採用担当者に伝わります。提出前に必ず印刷して目視確認し、フォント・文字サイズ・写真のサイズが正しいかを確かめる手間を省かないことが、通過率を上げる最後の関門です。
パソコン履歴書に関するよくある質問
- パソコンで作った履歴書に捺印は必要ですか?
-
必須ではありませんが、テンプレートに「署名・捺印」欄がある場合は欄の指示に従ってください。捺印欄がある場合は、印刷後に手書きで署名し認印または実印を押すのが一般的です。欄がない場合はPC入力のみで問題ありません。
- コピー用紙への印刷でも選考に不利になりますか?
-
採用担当者の多くは紙質よりも内容を重視します。通常のコピー用紙(A4、80g程度)で問題ありません。ただし薄すぎる用紙は裏面が透けて見えることがあるため、少し厚め(90g以上)を選ぶと安心です。
- バイト応募でパソコン作成の履歴書を使うと落とされますか?
-
PC作成だけが原因で落ちることはほぼありません。採用担当者が見るのは作成方法よりも志望動機・経験・対応可能な勤務条件の内容です。ただし企業から指定がある場合はその指示に従ってください。
- パソコンがない場合はどうすればいいですか?
-
スマホだけで履歴書の作成からPDF出力・コンビニ印刷まで完結できる無料サービスが複数あります。パソコンがなくても、スマホアプリや無料のWebサービスを活用すれば十分対応できます。


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