この記事では、履歴書の印刷に使う紙質の選び方を解説します。どの紙を使うべきか、コンビニの用紙で問題ないか、光沢紙がNGな理由と採用担当者が実際に気にするポイントまで、具体的な仕様とともにまとめます。
履歴書の印刷に使う紙質、何が正解か
履歴書を自分で印刷する場合、手元にある普通のコピー用紙をそのまま使ってよいのか悩む方は少なくありません。「紙の種類くらいで採用には影響しないだろう」と思いがちですが、採用担当者の視点で見ると、紙質は書類の第一印象を左右する要素のひとつです。
採用担当者は紙質で印象を変えるのか
採用担当者が書類を受け取ったとき、真っ先に行う動作は「封筒を開ける」「書類を手に取る」です。このとき、紙の薄さや質感は意識せずとも手から伝わります。
採用担当者はここを見ている
- 紙の薄さ:チラシのような薄さの用紙は、書類全体が安っぽく見える
- 裏面への透け:薄すぎる用紙は裏面の文字が透けて読みにくくなることがある
- 表面の光沢:テカりのある光沢紙は、書類として非常識な選択と受け取られる場合がある
採用担当者が紙質のみを理由に選考を落とすことは基本的にありません。ただし、「明らかに非常識な紙質」は書類全体の丁寧さに対する評価に影響するという本音があるのは事実です。書類の内容が良くても、紙の選択で余計なマイナス印象を与えるのは避けたいところです。
推奨される「上質紙」の基準とは
履歴書の印刷に使う紙として、採用担当者や転職支援のプロが推奨するのが「上質紙」です。上質紙とは、表面にコーティングを施していない、マットな質感の白い用紙を指します。
| 項目 | 推奨される基準 |
|---|---|
| 紙の厚さ(坪量) | 90g/m²以上(厚さ0.1mm以上が目安) |
| 表面の質感 | マット(つや消し)。光沢のないもの |
| 色 | 白または薄いクリーム色 |
| サイズ | A4またはB5(履歴書のフォーマットに合わせる) |
市販の「コピー用紙」の多くは坪量64〜80g/m²程度で、やや薄手です。対して上質紙は坪量90g/m²以上のものが多く、手に取ったときのしっかりした重みと安定感が、書類全体に誠実な印象を与えます。
絶対に避けたい紙質・NG用紙の種類
用紙選びで押さえておきたいのは「何を選べばよいか」以上に、「何を使ってはいけないか」です。以下の紙質は採用担当者から「書類の常識を知らない」と判断されかねないため、必ず避けてください。
光沢紙(写真用紙)はなぜ使えないのか
インクジェットプリンタを使っている場合、手元に「写真印刷用の光沢紙」がある方もいるかもしれません。しかし、光沢紙を履歴書の印刷に使うのは絶対NGです。理由は主に3つあります。
- 採用担当者が書き込めない:面接準備でメモを書き込む際、光沢紙はペンが滑ってインクが乗りにくい
- 蛍光灯の下で読みにくい:表面の強い反射で文字が見えにくくなる場面がある
- 非常識な印象が残る:「なぜ光沢紙?」という違和感が採用担当者の頭に引っかかる
NG例
プリンタに入っていた写真用の光沢紙(表面がピカピカした紙)に履歴書を印刷して提出してしまった。採用担当者がメモを書こうとしたときに気づき、準備不足という印象が残った。
薄すぎるコピー用紙に注意すべき理由
坪量60g/m²以下の薄手用紙も避けるのが賢明です。手に取ったときにへたりやすく、裏面の文字が透けて見えることがあります。チラシのような質感が、書類全体の印象を下げる要因になります。
その他、以下の紙も履歴書の印刷には不向きです。
- カラー用紙(黄・青・ピンクなど):書類として不適切であり、採用担当者に強い違和感を与える
- 黄ばみが目立つ再生紙:清潔感のある白さが失われ、全体的に古い印象になる
- 厚すぎる紙・賞状用紙:折りたたみにくく、封筒に収まらないことがある
コピー用紙は履歴書に使えるのか
「コピー用紙でもいいですか?」は、履歴書を自分で印刷する人が最も多く抱える疑問のひとつです。普通のコピー用紙でも絶対NGではありませんが、推奨はされません。状況と条件を正しく理解したうえで判断してください。
コピー用紙が「だめ」と言われる本当の理由
市販のコピー用紙の多くは坪量64〜70g/m²程度。書類として使うには少し薄く、手に取ったときの安定感が上質紙より劣ります。複数枚を重ねて持ったときにくたっとしやすいのも特徴です。
採用担当者の目線では「コピー用紙だから即落とす」ということはほぼありませんが、書類の丁寧さ・準備への姿勢を伝えるという観点では、上質紙を使った場合に比べてプラス評価はしにくいのが本音です。
採用担当者はここを見ている
- コピー用紙+中身がしっかりしていれば、紙質は問題になりにくい
- コピー用紙+内容が雑だと「全体的に準備が甘い人」という印象になりやすい
- 上質紙を選ぶこと自体は「用意周到な人」という小さなプラス印象につながる
コピー用紙の使い方について詳しくは、採用担当者が教えるコピー用紙の紙選びの正解も参考にしてください。

コピー用紙が許容されるケースと条件
以下のような状況であれば、コピー用紙での印刷も現実的な選択肢になります。
- 応募先が「印刷形式は問わない」と明示している場合
- メールまたはWebで添付送信する場合(PDFで送るなら紙質は無関係)
- 緊急で印刷が必要で、上質紙を入手できない状況
逆に、郵送や手渡しで直接提出する場合は、上質紙を選ぶひと手間が書類全体の印象を引き上げます。「上質紙を選んで損することはない」という点は、覚えておく価値があります。
用紙の購入先と選び方
上質紙を選ぶことが決まったら、次は「どこで手に入れるか」です。購入先によって価格・品質・入手しやすさが異なります。
コンビニの印刷用紙は品質的に問題ないか
セブン・ローソン・ファミマのコピー機で使われている用紙は、各社が複合機向けに管理しているもので、概ね坪量64〜70g/m²前後のものが多いとされています。品質は市販のコピー用紙と同等レベルです。
コンビニ印刷の用紙品質について採用担当者から具体的な指摘が出ることはほとんどありません。「コンビニ印刷でも問題ない品質」と「ベストな品質」は別の話ですが、手軽さという点では最良の選択肢のひとつです。書類の印象を最高にしたいなら、別途上質紙を購入して家庭用プリンタで印刷する方法が確実です。
ローソンでの具体的な印刷手順は、ローソンで履歴書を印刷する方法にまとめています。

家電量販店・通販で選ぶ際のポイント
品質にこだわる場合は、家電量販店や文具店、通販で「厚口コピー用紙」「上質紙」などの表記がある用紙を選ぶのが確実です。選ぶ際の3つのポイントを確認してください。
- 坪量90g/m²以上を選ぶ:パッケージに「90g」「厚口」と記載されているものが目安
- マット(つや消し)であることを確認:「高光沢」「フォト光沢」の記載があるものは避ける
- プリンタとの互換性を確認:インクジェット用・レーザー用・共用など、自宅のプリンタに合ったものを選ぶ
100均(ダイソー・セリアなど)でも用紙は購入できますが、薄手のものが多い印象です。坪量の表記を店頭で確認してから購入することをおすすめします。
履歴書のサイズと印刷方法の正解
紙質と合わせて、サイズと印刷方法の基本も押さえておきましょう。ここを間違えると、用紙にこだわっても書類全体のクオリティが下がります。
A4×2枚とA3二つ折り、どちらが正しいか
市販の履歴書(JIS規格)はB5サイズを見開き(B4)で使うのが基本ですが、パソコンで作成する場合はA4サイズが主流です。印刷方法には2通りあります。
| 印刷方法 | メリット | 向いているケース |
|---|---|---|
| A4用紙×2枚(片面印刷) | 家庭用プリンタで対応しやすい | 家庭用プリンタ・コンビニ印刷 |
| A3用紙1枚(二つ折り) | 見開きで一体感があり好印象 | コンビニのA3対応コピー機 |
A4×2枚での提出は一般的に問題ありません。ただし、複数枚になる場合はクリップで留め、ページ番号を記載するのが基本マナーです。ホチキス留めは採用担当者が書類を確認しにくくなるため避けましょう。
両面印刷については採用担当者からのNG意見が多く、片面印刷が原則です。詳しくは履歴書の両面印刷がNG理由も確認しておいてください。

家庭用プリンタでの印刷設定と注意点
家庭用プリンタを使う場合、以下の設定を必ず確認してから印刷してください。
- 用紙サイズを正しく設定する:A4の用紙にA4の書類を印刷するなら「A4」のまま縮小しない
- 「ページに合わせる」設定はオフにする:自動縮小がかかると書類のサイズが意図せず変わってしまう
- 両面印刷をオフにする:誤って両面印刷になっていないか確認する
- インクの残量を確認する:かすれた印刷では書類の品質が著しく下がる
コンビニ印刷で失敗しないコツ
コンビニのコピー機を使う場合は、ネットプリント(セブン・ローソン・ファミマ各社の専用サービス)またはUSBメモリからのPDF直接印刷が一般的です。
コンビニ印刷で最も多い失敗は「サイズの設定ミス」です。A4のPDFをA3に出力したり、自動縮小されたりするケースが見られます。印刷前に「用紙サイズ:A4」「倍率:100%(縮小なし)」を必ず確認してから印刷してください。
スマホから送付状も一緒にコンビニで印刷したい場合は、履歴書の送付状をスマホで作ってコンビニ印刷する手順も参照してください。

印刷後に必ず確認する5つのポイント
良い紙質を選んで印刷しても、仕上がりを確認しないと意味がありません。採用担当者に渡す前に以下の5点を必ずチェックしてください。
- ①インクのにじみ・かすれがないか:特に細い文字や罫線が読みにくくなっていないか確認する
- ②裏面への透けがないか:蛍光灯にかざして確認する。透ける場合は用紙を厚いものに変える
- ③汚れや折れ目がないか:プリンタから取り出す際に指紋や折れが入ることがある
- ④証明写真が実物で貼られているか:印刷した証明写真は採用担当者への印象が大きく落ちる。写真館・スピード写真・スマホアプリで撮影した実物を貼ること
- ⑤封筒への入れ方・折り方が正しいか:三つ折りが基本。折り目が曲がると書類の印象を損なう
証明写真の扱いや封筒への入れ方については、履歴書の封筒と印刷の手順も合わせて確認しておくことをおすすめします。

まとめ
- 履歴書の印刷には坪量90g/m²以上のマット(つや消し)白色上質紙が推奨される
- 光沢紙・カラー用紙・薄すぎる紙は採用担当者に非常識な印象を与えるため絶対に避ける
- コピー用紙は「絶対NG」ではないが、郵送・手渡しでの提出なら上質紙を選ぶほうが印象がよい
- コンビニ印刷の用紙品質は採用担当者からの指摘がほぼなく、手軽さと品質のバランスが取れた選択肢として有効
- 印刷後はにじみ・透け・汚れ・証明写真の貼付・折り方を必ず確認する
用紙選びは書類全体の質の一部にすぎませんが、採用担当者に「準備を丁寧にしてきた人」という印象を与える積み重ねが、書類選考の通過率に影響します。
- 履歴書の印刷にコンビニのコピー機を使っても大丈夫ですか?
-
問題ありません。セブン・ローソン・ファミマのコピー機は採用担当者からも「問題なし」と判断されています。ただし、コンビニ備え付けの用紙は坪量64〜70g/m²程度のため、書類の品質にこだわるなら家電量販店で坪量90g/m²以上の上質紙を購入して使う方法もあります。
- 光沢紙で印刷しても問題ないという意見を見ましたが、本当ですか?
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光沢紙の使用はNGです。採用担当者がメモを書き込めない・蛍光灯の下で反射して読みにくいなど、実務上の不便が生じます。転職支援のプロの間では光沢紙は非推奨で一致しており、使用を避けてください。
- 証明写真もプリンタで印刷してよいですか?
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履歴書の証明写真は印刷したものではなく、写真館・スピード写真・スマホアプリで撮影した「実物の写真」を貼るのが原則です。プリントした証明写真は採用担当者への印象が大きく落ちるため、必ず実物を用意してください。
- 坪量90g/m²の上質紙はどこで買えますか?
-
家電量販店(ヨドバシカメラ・ビックカメラなど)や大型文具店(東急ハンズ・ロフトなど)、Amazon・楽天などの通販で入手できます。「厚口コピー用紙」「上質紙 90g」などのキーワードで検索すると見つかります。急ぎの場合はコンビニやドラッグストアにも厚手の用紙が置いてあることがあります。


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