アルバイトを辞めた経歴を履歴書の職歴欄に書くとき、「退職と退社のどちらか」「短期バイトは書くのか」で迷う場面は多いものです。この記事では、アルバイト退職の職歴欄の書き方を、採用担当者が実際に見ているポイントから整理します。用語の使い分けと、短期・掛け持ち・在職中のケース別記入例まで具体的に紹介します。
アルバイトを辞めた履歴書は「退職」と書くのが正解
アルバイトを辞めた事実は、履歴書の職歴欄では「退職」と書きます。正社員かアルバイトかは関係ありません。「退職」は雇用契約が終わって職を退くことを指す言葉で、雇用形態を問わず使える正式な表現だからです。
迷いやすいのが「退社」との違いです。退社には「会社を辞める」意味のほかに「その日の勤務を終えて帰る(退勤)」という意味もあります。職歴欄で「退社」と書くと、読み手によっては意味が一瞬ぶれます。誤解の余地を残さないためにも、辞めたことを表すなら「退職」で統一するのが安全です。
| 用語 | 意味 | 職歴欄での使用 |
|---|---|---|
| 退職 | 雇用契約が終了し職を退くこと | 推奨(アルバイトでも使える) |
| 退社 | 会社を辞める/その日の勤務を終える | 避けたい(意味が二通りある) |
「アルバイトなのに退職と書くのは大げさでは」と感じる方もいますが、逆です。雇用形態にかかわらず正しい用語を選べていること自体が、書類上のビジネスマナーとして評価されます。
採用担当者はここを見ている
- 用語が「退職」で統一され、退社と混ざっていないか
- 雇用形態がアルバイトだと分かるように書けているか
- 入社・退職の年月が学歴や他の職歴と矛盾していないか
アルバイト退職の基本フォーマットと職歴欄の記入例
アルバイトの職歴も、基本の書き方は正社員と同じです。1行目に入社、次の行に退職を書きます。ポイントは3つあります。
- 古い順に書く:一番過去のアルバイトを上に、最近の経歴を下に並べます
- 雇用形態を明記する:会社名・店名の後に「(アルバイト)」と添えます
- 正式名称で書く:「株式会社」を「(株)」と略さず、店舗名まで書きます
実際の記入例は次のとおりです。会社名の行に雇用形態を入れ、退職の行は理由を簡潔に書きます。
| 年 | 月 | 職歴 |
|---|---|---|
| 2022 | 4 | 株式会社〇〇 △△店 アルバイト入社 |
| 2024 | 3 | 一身上の都合により退職 |
| 以上 |
職歴を書き終えたら、最後の行の右端に「以上」を書きます。これは「職歴の記載はここで終わり」という合図で、書き忘れると「書きかけ」の印象になります。
良い例文
2021年5月 カフェ〇〇 □□店 アルバイト入社
2023年8月 一身上の都合により退職
NG例
2021年5月 カフェ〇〇入社
2023年8月 退社
雇用形態が抜け、「退社」で意味がぶれています。店舗名も省略され、どこで何をしていたか伝わりません。
コンビニやチェーン店の場合は、店舗名だけでなく運営会社の正式な法人名まで書けると丁寧です。具体的な書き方は履歴書のコンビニ職歴の書き方で法人名一覧とあわせて確認できます。

退職理由は「一身上の都合により退職」でよい
アルバイトの退職理由を、履歴書に細かく書く必要はありません。自分の都合で辞めた場合は、退職の行に「一身上の都合により退職」とまとめれば十分です。転職・引っ越し・学業専念など、理由の中身を職歴欄で説明する必要はありません。
一方、契約期間の満了やお店の閉店など、自分の意思ではない事情で辞めた場合は書き方が変わります。ケース別に整理します。
| 辞めた事情 | 職歴欄の書き方 |
|---|---|
| 自分の都合(転職・進学など) | 一身上の都合により退職 |
| 契約期間が終わった | 契約期間満了につき退職 |
| 閉店・人員削減など会社側の事情 | 会社都合により退職 |
会社都合や契約満了は、事実をそのまま書けば早期離職の説明になり、むしろ印象を下げません。自分の都合ではないのに「一身上の都合」とだけ書くと、続かなかった人に見えてしまうことがあるため、事情に合った表現を選びます。
ケース別|短期・掛け持ち・在職中のアルバイト退職の書き方
アルバイト経験は人によって形が違います。短期で辞めた、複数を掛け持ちした、今も働いている——よくある3つのケースの書き方を分けて解説します。
短期間で辞めたアルバイトの書き方
数日〜数週間で辞めた超短期のアルバイトは、必ずしもすべて書く必要はありません。目安として3か月未満の単発・短期は省略できると考えて問題ありません。ただし、応募先が加入する社会保険の履歴などから在籍が分かるケースもあるため、迷ったら書いておくと安全です。
短期バイトが複数あって職歴欄が埋まりすぎる場合は、応募職種に関係するものを残し、無関係な単発はまとめる判断もできます。書く・省くの線引きは履歴書の短期バイトの書き方で詳しくまとめています。

1か月ほどで辞めた職歴を書くべきか、退職理由をどう添えるか迷う場合は、1ヶ月で退職した履歴書の書き方が参考になります。
掛け持ちアルバイトの書き方
同じ時期に複数のアルバイトを掛け持ちしていた場合も、基本は時系列(入社した順)で並べます。並行して働いていた期間は、それぞれの入社・退職をそのまま記載すれば問題ありません。
| 年 | 月 | 職歴 |
|---|---|---|
| 2022 | 4 | 居酒屋〇〇 アルバイト入社 |
| 2022 | 9 | コンビニ□□ アルバイト入社(△△と並行) |
| 2023 | 3 | 居酒屋〇〇 一身上の都合により退職 |
職歴欄に書ききれないほど掛け持ちが多いときは、職務経歴書に整理してまとめる方法があります。整理の型は職務経歴書でアルバイトが複数ある場合の書き方で確認できます。

在職中・退職予定日が決まっている場合の書き方
今もアルバイトを続けながら応募する場合は、最後の行に「現在に至る」または「在職中」と書きます。退職日がすでに決まっているなら、「〇〇年〇月退職予定」と添えると、いつから働けるかが伝わります。
- 働き続けている:〇〇 アルバイト入社/現在に至る
- 退職日が決定済み:現在に至る(2026年8月退職予定)
採用担当者に「続かない人」と思わせない職歴の見せ方
ここまでは書式のルールでしたが、採用担当者が職歴欄で本当に見ているのは「この人はうちで続くか」「応募職種にどう活きるか」です。同じ経歴でも、並べ方と一言で印象は変わります。
短いバイトをそのまま羅列すると、意図せず「長続きしない人」に見えることがあります。避けたいのは、応募職種と無関係な単発を数だけ並べることです。逆に、長く続けたアルバイトや、応募先の仕事に近い経験は、雇用形態の後に業務を一言添えると具体性が出ます。
印象を上げる3つの工夫
- 長く続けた経験を軸にする:1年以上続けたバイトは在籍期間が誠実さの証明になります
- 応募職種に関連づける:接客職に応募するなら接客バイトの経験を残します
- 数より一貫性:無関係な単発を減らし、流れが読み取れる構成にします
アルバイト中心の経歴から正社員を目指す場合は、職歴欄の見せ方に加えて自己PRとの連動も効いてきます。アルバイトから正社員を目指す履歴書の書き方で、職歴欄と志望動機のつなげ方を紹介しています。

フリーター期間が長く、空白の説明に不安がある方は、フリーターの履歴書の書き方もあわせて読むと、職歴・空白期間の見せ方まで整理できます。
アルバイト退職を書くときのよくあるNG
最後に、書類選考で印象を下げやすいNGを整理します。どれも知っていれば防げるものばかりです。
- 「退社」と「退職」が混ざる:職歴欄では「退職」で統一します
- 雇用形態を書かない:正社員経験と混同されるため「(アルバイト)」を明記します
- 会社名・店舗名を略す:「(株)」や店舗名の省略は避け、正式名称で書きます
- 都合よく職歴を隠す:在籍が確認できる職歴を意図的に消すと不信につながります
- 消えるペン・修正テープを使う:改ざんを疑われるため、黒のボールペンで書きます
まとめ
- アルバイトを辞めた事実は「退社」ではなく「退職」で統一する
- 会社名の後に「(アルバイト)」を添え、古い順に書き、末尾は「以上」
- 自己都合は「一身上の都合により退職」、契約満了・会社都合は事実を書く
- 短期・掛け持ち・在職中はケースに合わせ、応募職種との関連を意識する
用語と書式を押さえれば、アルバイト中心の経歴でも職歴欄で不利になることはありません。手が止まっていたなら、まず一番古いアルバイトの入社年月から書き始めてみてください。
履歴書のアルバイト退職の書き方に関するよくある質問
- アルバイトの退職は「退職」と「退社」どちらを書きますか?
-
「退職」を書きます。退社は「その日の勤務を終えて帰る」という意味も持つため、辞めたことを表す職歴欄では意味がぶれます。アルバイトでも雇用形態を問わず「退職」で統一するのが正式です。
- 短期間で辞めたアルバイトは職歴に書かなくてよいですか?
-
数日〜数週間の単発など、3か月未満の短期は省略しても問題ありません。ただし社会保険の履歴などから在籍が分かる場合もあるため、迷うときは書いておくほうが安全です。
- アルバイトの退職理由は詳しく書く必要がありますか?
-
自分の都合で辞めた場合は「一身上の都合により退職」だけで十分です。理由の中身を職歴欄に書く必要はありません。契約満了や会社都合のときは、その事実をそのまま書くと早期離職の説明になります。
- 在職中のアルバイト先は職歴欄にどう書きますか?
-
入社の行を書いた次の行に「現在に至る」または「在職中」と記載します。退職日が決まっている場合は「現在に至る(〇〇年〇月退職予定)」とすると、働き始められる時期が伝わります。


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