この記事では、バイト用履歴書の書き方を項目ごとに解説します。証明写真・学歴・職歴(職歴なし含む)・志望動機の記入ルールと例文、採用担当者が落とす原因になるNGパターンも確認できます。初めてのバイト応募前に通して読めば、余計な書き直しを防げます。
バイト用履歴書で採用担当者が最初に確認すること
採用担当者が書類を手に取ってから面接に呼ぶかどうかを判断するまでの時間は、短いと1〜2分です。その時間で何を見ているかを知っておくと、書き方の優先順位が明確になります。
見た目の「丁寧さ」が第一関門
採用担当者が履歴書を手に取ったとき、最初に視界に入るのは「修正の跡がないか」「全項目に記入があるか」「文字が判読できるか」という外観です。内容を読む前に、書類の丁寧さでその人の仕事ぶりを推測している採用担当者は少なくありません。
採用担当者はここを見ている
- 修正の跡がないか:修正液・修正テープが使われていると「書き直しが面倒だった人」という印象になる
- 全欄に記入があるか:空欄は「指示が読めない」「適当に済ませた」と受け取られる
- 写真が貼られているか:貼り忘れは問答無用でマイナス。面接前からすでに減点になる
- 文字が整っているか:雑な字は読む気を失わせる。丁寧な字は内容を読んでもらうための前提を作る
空欄があると即マイナス評価になる理由
「特に書くことがない」「当てはまらない」という欄は、空白のままにするのではなく「なし」や「特になし」と記入するのが鉄則です。採用担当者から見ると、空欄は「記入を忘れた」か「指示通りに動けない人」のどちらかにしか映りません。
履歴書はすべての欄が「何かしら書いてある状態」にして提出してください。書くことが思いつかない欄でも、一言で構いません。
バイト用履歴書の基本ルール4つ
バイト用だからといって正社員用と別のルールがあるわけではありません。ただ、初めて書く場合に見落としやすい基本ルールが4つあります。
黒ボールペンで書く(消えるタイプは厳禁)
使用するのは黒の油性またはゲルインクボールペンです。摩擦熱で消えるタイプのボールペン(「フリクション」等)は、夏の車内や乾燥機の熱で文字が消える可能性があるため厳禁です。採用担当者が履歴書を保管している間に内容が消えてしまうトラブルは実際に起きています。
NG例
消えるタイプのボールペン(フリクション等)で全文を書いて提出
高温環境で文字が消え、採用担当者が確認できなくなるリスクがある。発覚しなくても、書類として信頼性がない状態での提出になります。
修正液・修正テープは使わない
書き間違えた場合は、修正液や修正テープで訂正するのではなく新しい用紙に書き直すのが原則です。修正の跡が残った履歴書は、たとえ内容が正確でも「雑な仕事をする人」という印象を与えます。
書き直しが手間に感じるなら、最初から鉛筆で下書きをして、確認してからボールペンでなぞる方法がおすすめです。提出前に消しゴムで下書きを消せば、仕上がりがきれいになります。
手書きとパソコン、どちらを選ぶか
応募先から「手書きで」の指定がある場合を除き、どちらで作成しても問題ありません。ただし、職種によって向き・不向きがあります。
| 手書きが向いている場合 | パソコンが向いている場合 |
|---|---|
| 飲食・販売・接客など、個人経営の店舗 | IT系・事務・大手チェーン店 |
| 「手書き」の指定がある場合 | 複数社に応募する場合(修正が容易) |
| 字の丁寧さで誠実さをアピールしたい場合 | 読みやすさを優先したい場合 |
コピーした履歴書の使い回しはNG
以前に書いた履歴書をコピーして別の会社に使い回すことは避けてください。コピー特有のグレーがかった質感が残るうえ、「この会社のために書いた書類ではない」という姿勢が採用担当者に伝わります。パソコン作成の場合でも、提出先ごとに志望動機や本人希望欄の内容を調整し、印刷したばかりのものを使うことが基本です。
証明写真の貼り方とルール
サイズと撮影の基本ルール
履歴書用の証明写真のサイズは縦4cm×横3cmが標準です。撮影から3ヶ月以内のものを使うのが一般的なルールで、現在の外見と大きくかけ離れた写真は避けてください。
- サイズ:縦4cm×横3cm(履歴書の枠に合わせる)
- 撮影時期:3ヶ月以内が目安
- 構図:胸から上、正面向き、無背景(白・グレー・水色)
- 裏面:名前を記入(剥がれたときの対策として)
服装・表情・背景の選び方
服装は高校生であれば制服でも問題ありません。大学生・社会人の場合はスーツか清潔感のある私服を選んでください。スウェット・ヨレたTシャツ・派手な柄物は避けます。表情は口元を閉じた自然な表情が基本ですが、明るい印象を出したい接客業の場合は軽く口角を上げると好印象です。
採用担当者はここを見ている
- 清潔感:髪が顔にかかっていない、寝癖がない、襟元が整っている
- 表情の安定感:暗すぎる・緊張しすぎる表情は「コミュニケーションが難しそう」と映る場合がある
- 背景への余分な情報:自室・カーテン・棚などが写り込んでいると、雑な印象になる
学歴欄の書き方|高校生・大学生・在校生別
学歴欄は「どこまで遡って書けばいいか」「在学中はどう表記するか」で迷いやすい箇所です。
中学卒業から書き始めるのが基本
高校生・大学生がバイトに応募する場合、学歴欄は中学校の卒業から記入するのが基本です。社会人の場合は高校卒業から書き始めるのが一般的とされています。小学校・中学校の入学は省略してもかまいません。
良い書き方(高校生の例)
令和〇年 3月 〇〇市立△△中学校 卒業
令和〇年 4月 〇〇高等学校 普通科 入学
令和〇年 現在 在学中
「高等学校」が正式名称、「高校」と書くのはNG
会話では「高校」と呼ぶのが普通ですが、履歴書では「高等学校」と正式名称で書くのが絶対ルールです。同様に、大学の学部・学科名も正式名称を省略せずに書いてください。
NG例
令和〇年 4月 〇〇高校 入学
「高校」は略称です。「高等学校」と書く必要があります。大学の学部名も「国文科」などと略すのはNG。卒業証書の表記をそのまま使ってください。
在校中の書き方(「在学中」の正しい使い方)
現在在学中の場合は、入学の行の次に「在学中」または「現在に至る」と書きます。どちらでも問題ありませんが、学歴・職歴欄を通じて表記を統一するのが丁寧です。
良い書き方(大学生・在学中の例)
令和〇年 3月 〇〇高等学校 普通科 卒業
令和〇年 4月 〇〇大学 〇〇学部〇〇学科 入学
令和〇年 現在 在学中
職歴欄の書き方|初めてのバイトで職歴なしの場合
「アルバイト経験がないと空欄にしていいのか」「以前のバイトはどこまで書くのか」という疑問が多い箇所です。
職歴なしは「なし」と書いてOK、空欄はNG
初めてのバイトで職歴が一切ない場合は、職歴欄に「なし」と書いて問題ありません。「なし」と書いた後、その行の右端に「以上」と記入して締めます。空欄のまま提出すると「記入漏れ」と判断されるため絶対に避けてください。
良い書き方(職歴なしの場合)
職歴
なし
※ 「なし」の行の右端に「以上」と書いて締める
アルバイト経験がある場合の書き方
過去にアルバイトを経験している場合は、正式な店舗名・会社名の右側に「(アルバイト)」と括弧書きで添えて記入します。入店・退店の両方を別行で記載し、最終行に「以上」を付けて締めます。
良い書き方(バイト経験ありの場合)
令和〇年 4月 〇〇株式会社 △△店(アルバイト) 入社
令和〇年 3月 同社 退社
※ 最後の行の右端に「以上」と書いて締める
辞めたバイトと掛け持ちの書き方
複数のアルバイトを経験している場合は、すべて時系列順に記載するのが基本です。ただし、1〜2週間で辞めた極端に短期間のものや、応募先と無関係の短期バイトは、記載するかどうかを慎重に判断してください。
現在も掛け持ちでバイトをしている場合は、現在進行中のバイトに「現在に至る」と書いた上で、本人希望欄または口頭で掛け持ち可であることを伝えます。
志望動機の書き方|採用担当者が「呼ばない」NGパターンと通過例文
志望動機は採用担当者が最も時間をかけて読む欄です。200〜300文字を目安に、「なぜこの店(会社)で働きたいのか」が伝わるように書きます。
バイト応募でよくあるNG志望動機3パターン
採用担当者が読んで面接に呼ぶ気が失せる志望動機には、共通したパターンがあります。
NG例①:理由が「自分都合」のみ
「家から近いから」「時給が高いから」「友人が働いているから」
採用担当者が知りたいのは「なぜここで働きたいのか」であって「あなたにとって便利だから」ではありません。自分都合の理由を書く場合は、必ずプラスアルファの動機を添えること。
NG例②:どこにでも使い回せる文面
「接客業に興味があり、コミュニケーション能力を磨きたいと思いました。御社で学ばせていただきたいです」
どの店にでも当てはまる内容は「調べていない」と受け取られます。応募先の特徴(業態・規模・メニュー・理念)に触れた一文を必ず入れること。
NG例③:短すぎる・空白が目立つ
「近くて通いやすいため。」の一行のみ
欄の半分以上が空白のままでは、書く気のない人に見えます。最低でも3〜4行は埋めることを意識してください。
採用担当者が面接に呼びたくなる志望動機の条件
採用担当者が「この人に会いたい」と思う志望動機には、共通した3つの要素が含まれています。
- 応募先への具体的な関心:「お客さんとして来店した際に〜」「御社のSNSを見て〜」など、その店を選んだ理由
- 自分が貢献できることの一言:「接客経験はないが、以前から飲食に関心が強く〜」など、ポテンシャルのアピール
- 継続して働ける意思:「〇年間働き続けたい」「平日の〇日は安定して入れる」など、採用後のイメージが湧く情報
業種別 志望動機の例文3選
以下はあくまで参考例です。そのまま使い回さず、自分の状況に合わせて書き直してください。
飲食店(カフェ)の志望動機例
以前からコーヒーに関心があり、自宅でも豆から挽いて飲んでいます。御社のカフェは近所にあり、実際に何度か利用する中でスタッフの方々の対応の丁寧さに惹かれ、自分もこの環境で働きたいと考えました。接客経験はありませんが、飲食への関心が強く、早期に戦力になれるよう積極的に学ぶ姿勢があります。週3〜4日の勤務を希望しており、長期的に貢献できると考えています。
コンビニエンスストアの志望動機例
自宅の近くに位置しており、毎日利用していることから御社に応募しました。レジ対応・商品陳列・清掃など業務の幅広さに関心があり、接客の基礎を学ぶ上で最適な環境と考えています。丁寧で正確な仕事を心がけていきたいと思っています。学業の都合上、平日の夕方以降と休日を中心に継続して勤務できます。
塾(講師)の志望動機例
数学と英語を得意とし、学生時代から人に教えることへの関心が高く、友人の勉強をサポートした経験があります。御社の少人数指導という方針に共感し、生徒一人ひとりのペースに合わせた指導がしたいと考え応募しました。教育に関連する職種を将来の志望としており、実践的な経験を積む場として長期的に貢献したいと思っています。
免許・資格欄と本人希望欄の書き方
資格・免許がない場合の書き方
資格や免許が何もない場合は「特になし」と記入します。空欄厳禁のルールはこの欄にも適用されます。記入する場合は正式名称で書くことが必須です。
| 通称(NG) | 正式名称(OK) |
|---|---|
| 普通免許 | 普通自動車第一種運転免許 |
| 英検2級 | 実用英語技能検定2級 |
| TOEICスコア | TOEIC L&R 〇〇点 |
| マイクロソフトオフィス | Microsoft Office Specialist(MOS)〇〇 |
本人希望欄の正しい使い方(「特になし」はNG?)
本人希望欄には「勤務希望日時」「勤務可能な曜日・時間帯」「掛け持ちの有無」など、採用担当者がシフトを組む上で必要な情報を記入します。
「特になし」だけを書くのは厳密にはNGではありませんが、せっかくのアピール欄を活かしていない状態です。希望がある場合は具体的に、希望がない場合は「貴社の規定に従います」などの一言を添えると好印象です。
良い書き方(本人希望欄)
週3〜4日(火・木・土・日)勤務を希望します。〇〇大学の定期試験期間(1月・7月)はご相談させていただければ幸いです。その他の条件については貴社の規定に従います。
封筒と提出時のマナー
封筒の書き方(表書き・裏書き)
郵送する場合は白い封筒(角形A4サイズ)を使い、履歴書を折らずに入れるのが基本です。
- 表面:宛先の住所・会社名・「採用ご担当者様」または「人事部御中」、右下に赤字で「応募書類在中」と書いて四角で囲む
- 裏面:左下に自分の郵便番号・住所・氏名
- 書類の入れ方:履歴書は二つ折りにせず、クリアファイルに入れてから封筒へ。職務経歴書がある場合は履歴書の上に重ねる
手渡しのときの渡し方と一言
面接時に直接手渡しする場合も、履歴書はクリアファイルに入れた状態で持参します。採用担当者に渡すときは封筒またはクリアファイルから取り出し、両手で、文字が読める向きに向けて差し出します。
その際に「よろしくお願いいたします」の一言を添えることで、礼儀正しい印象になります。履歴書を折り畳んでポケットから出す、バッグの底から取り出すといった行為は第一印象を大きく下げます。当日は書類をクリアファイルにまとめてバッグの取り出しやすい位置に入れておくことをおすすめします。
まとめ
- 基本ルール:黒ボールペン・修正液NG・空欄ゼロ・コピー使い回しNG
- 証明写真:縦4cm×横3cm・3ヶ月以内・高校生は制服OK
- 学歴欄:「高等学校」と正式名称で・中学卒業から記入・在校中は「在学中」
- 職歴欄:初バイトで職歴なしは「なし」と記入・経験ありなら「(アルバイト)」と括弧書き
- 志望動機:200〜300文字・応募先固有の理由を入れる・NG3パターンを回避する
- 本人希望欄:勤務可能日時を具体的に・希望なしなら「規定に従います」の一言
- 封筒・提出:クリアファイルに入れて・両手で・文字が読める向きに渡す
バイト用の履歴書も、採用担当者の目線で「一緒に働きたい人かどうか」を判断する書類です。基本ルールを守り、志望動機に自分の言葉を入れることが通過への近道です。
バイト用履歴書の書き方に関するよくある質問
- バイト用の履歴書は手書きとパソコン、どちらがいいですか?
-
応募先から指定がない限り、どちらでも問題ありません。ただし、古くからある個人経営の店や接客・飲食系では手書きが好まれる場合があります。複数の応募先に出す場合や修正のしやすさを重視するならパソコン作成が効率的です。
- 初めてのバイトで職歴欄はどう書けばいいですか?
-
職歴欄に「なし」と記入し、その行の右端に「以上」と書いて締めてください。空欄のまま提出すると記入漏れと判断されます。「なし」と正直に書くことはマイナス評価にはなりませんので、空欄は絶対に避けてください。
- 履歴書を書き間違えたらどうすればいいですか?
-
手書きの場合は修正液・修正テープを使わず、新しい用紙に書き直してください。修正の跡が残った履歴書は丁寧さの欠如と受け取られます。下書きを鉛筆でしておき、確認後にボールペンでなぞる方法が書き直しを防ぐのに効果的です。
- 志望動機は何文字くらい書けばいいですか?
-
200〜300文字を目安にしてください。欄の7〜8割程度を埋めることを意識すると、採用担当者に「きちんと考えて書いた」という印象を与えられます。短すぎる志望動機(一行のみなど)は意欲の低さと受け取られる場合があります。
- 証明写真はコンビニのスピード写真でもいいですか?
-
問題ありません。コンビニのスピード写真機は画質・サイズともにバイト応募に十分対応しています。撮影の際は清潔感のある服装・整った髪型で臨み、無背景の明るい場所を選んでください。スマートフォンのアプリで撮影してコンビニ印刷する方法も手軽で広く使われています。


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