この記事では、職務経歴書のExcelテンプレートを無料ダウンロードできるサイトの比較と、フォーマット4種の選び方を解説します。採用担当者がExcelで作成された書類を見るときに確認するポイントと、テンプレートに何をどう書けば書類選考を通過しやすくなるかもあわせて紹介します。
職務経歴書のExcelテンプレートを無料でダウンロードできる主なサービス
Excelで職務経歴書を作成する場合、自分でゼロから作る必要はありません。転職支援サービスが提供している無料テンプレートをダウンロードして使うのが最も効率的です。会員登録のみで利用でき、職種に合ったフォーマットを選べます。
| サービス名 | フォーマット種類 | Excel対応 | 職種別見本 |
|---|---|---|---|
| doda | 3種(編年体・逆編年体・キャリア式) | ○ | ○(97職種) |
| リクナビNEXT | 4種(上記+スキルシート式) | ○ | ○(110職種) |
| マイナビ転職 | 3種(編年体・逆編年体・キャリア式) | ○ | ○ |
| テンプレートBANK | 複数 | ○ | △ |
転職エージェント運営のサービスは、採用市場の変化に合わせてテンプレートが随時更新されているため、個人作成のフォーマットよりも信頼性が高い傾向にあります。「とりあえずダウンロードして始める」場合はdodaかリクナビNEXTを選ぶのが最短です。
採用担当者はここを見ている
- テンプレートの「見た目」より「中に書かれた内容」を重視する
- どのサービスのテンプレートかで選考が有利・不利になることはない
- 転職エージェントのテンプレートは「採用担当者が読みやすいと感じる」レイアウトになっているため、形式選びに迷うより中身の充実に時間を使う方が合理的
4種のフォーマットから自分に合ったものを選ぶ
職務経歴書のフォーマットは大きく4種類に分かれます。どれを選ぶかは「自分の経歴をどう見せたいか」によって決まります。間違ったフォーマットを選んでも書類選考で即落とされるわけではありませんが、経歴の見せ方が変わることで採用担当者の第一印象が変わります。
逆編年体式:転職活動中の大多数が選ぶ標準形式
最も新しい職歴から時系列を遡って記載するフォーマットです。「今現在の自分のスキルと実績」を採用担当者に最初に見てもらえるため、直近の経験が応募職種と一致しているケースで最も効果的です。
以下の状況に当てはまる人に向いています。
- 実務経験が3年以上ある
- 直近の職歴が応募ポジションと関連している
- 転職回数が少なく(1〜3回程度)、キャリアに一貫性がある
編年体式:経歴の積み上げを見せたい人向け
学校卒業後から現在まで、時系列通りに職歴を記載するフォーマットです。キャリアの連続性・成長過程を見せるのに適しており、特に経験年数が短い場合にシンプルにまとめやすい形式です。
- 新卒・第二新卒・経験年数が3年未満
- 1〜2社程度の職歴をシンプルに整理したい
- キャリアチェンジ(異業種転職)で経歴の流れを伝えたい
キャリア式:転職回数が多い人に有効な形式
職歴を時系列ではなく、業務内容・職種・スキル別にまとめるフォーマットです。「この人は何ができるか」を直接伝えられるため、転職回数が多い場合でも経験を整理しやすくなります。
- 転職回数が4回以上
- 複数社で同じスキル・業務を担当してきた
- 在籍期間が短い会社が複数ある
スキルシート式:IT・エンジニア・専門職向け
プロジェクト単位で関与した業務・役割・使用技術・実績を記載するフォーマットです。プロジェクト単位でキャリアが積み上がる職種に最も向いている形式で、ITエンジニア・コンサルタント・研究職などが主な使用対象です。
| フォーマット | こんな人に向いている |
|---|---|
| 逆編年体式 | 転職経験1〜3回・直近の経験が応募先に活かせる |
| 編年体式 | 新卒・第二新卒・職歴が1〜2社 |
| キャリア式 | 転職4回以上・短期在籍が複数ある |
| スキルシート式 | ITエンジニア・専門職・コンサルタント |
採用担当者がExcel職務経歴書を見るときに確認する3つのポイント
「ExcelかWordか」という形式の違いは採用担当者の評価に大きく影響しません。問題になるのは形式ではなく、「受け取ったときに読みやすいか」という1点です。Excelで作成した場合に特有の落とし穴が3つあります。
採用担当者はここを見ている
- 印刷したときにA4に収まっているか:多くの担当者は書類を印刷してチェックする。画面では問題なくても印刷すると列が切れているケースが頻繁にある
- フォントと文字サイズが統一されているか:フォントが混在していると「雑な書類を出してくる人」という印象につながる
- セルの結合が最小限か:過度な結合は書類管理システムへの取り込み時にエラーが発生することがある
NG:Excelテンプレートでよくある3つの失敗
NG例①:印刷するとA4に収まらない
Excelの「ページレイアウト」から印刷プレビューを確認しないまま提出するケースです。採用担当者が印刷した際に右端が切れていると、その書類は「確認できない」として評価対象から外れることがあります。提出前に必ず印刷プレビューでA4に収まっているかを確認することが必須です。
NG例②:フォントがバラバラになっている
テンプレートをコピーして内容を入力していくうちに、フォントが部分的に変わるケースがあります。採用担当者が確認するのは内容の前に「見やすさ」です。フォントはMS明朝かMSゴシックに統一し、文字サイズは10.5〜11ptを基準にしてください。
NG例③:Excelファイルをそのまま添付している
メールでExcelファイル(.xlsx)をそのまま送ると、受け取った環境によってレイアウトが崩れます。メール送付時は必ずPDFに変換してから添付することが基本です。変換は「名前を付けて保存」→「ファイルの種類:PDF」を選択するだけで完了します。
Excelテンプレートに何をどう書くか:各項目の書き方
テンプレートを入手した後、「何を書けばいいかわからない」という状態になりやすいのが職務経歴書の難しさです。各項目のポイントをあらかじめ把握しておくことで、ダウンロードしたその日から書き始めることができます。
職務要約:冒頭200字が採用担当者の判断を左右する
職務要約は職務経歴書の冒頭に書く200字程度の自己紹介欄です。採用担当者は短時間で多くの書類を確認するため、この欄を読んだだけで「続きを読む価値があるかどうか」を判断します。
「誰が・何年・何の仕事を・どんな実績で」の4点を200字以内にまとめることが基本です。
良い例文
食品メーカーにて5年間、法人営業を担当。担当顧客数は最大30社で、年間売上目標を3年連続で達成しています。直近2年はチームリーダーとして4名をマネジメントし、チーム全体の目標達成率を前年比115%に引き上げました。提案型の営業スタイルを強みとしており、新規開拓と既存顧客の深耕の両立が得意です。
NG例
これまで5年間、営業として仕事をしてきました。チームワークを大切にして、先輩からも信頼されています。数値も固有名詞もなく「誰にでも書ける文章」になっており、採用担当者の記憶に残らない典型例。
職務経歴欄:数値・固有名詞・実績の3セットで記述する
職務経歴欄は「〇〇を担当しました」という業務の羅列になりがちです。採用担当者が書類で確認したいのは「その業務を通じて、どんな成果を出せた人か」という点です。
採用担当者はここを見ている
- 「〇〇担当」だけで実績が記載されていない書類は選考で後回しになりやすい
- 数字(件数・金額・規模・比率)がひとつでも入っている書類は印象が大きく変わる
- 担当業務と「そこで達成したこと」を必ずセットで記載してほしい
| 書き方 | 例 |
|---|---|
| NG(業務のみ) | 「ECサイトの運営・管理を担当」 |
| OK(業務+実績) | 「ECサイトの運営・管理を担当。商品ページの改修と広告最適化により、月間売上を6か月で1.8倍(約300万円→540万円)に増加させた」 |
数値が出せない業務(社内対応・管理業務など)の場合は、担当件数・対応人数・改善前後の比較など、何かしらの「量」か「変化」を伝える表現に置き換えることで実績として書けます。
入力の手間を減らしたい場合は、職務経歴書の自動作成ツールを使うことで効率化できます。

自己PR欄:経験を「採用側への価値」に変換する
自己PR欄は採用担当者が「この人をうちで使えるか」を判断するための欄です。「〇〇が得意です」という自己申告だけでは不十分で、経験の事実→実績の数値→応募先での再現可能性という流れで書くことが評価につながります。
| 要素 | 内容のポイント |
|---|---|
| 経験の事実 | 何年間・どんな業種・どんな職種で働いてきたか |
| 実績の数値 | 何を達成したか(売上・件数・コスト削減・チームサイズなど) |
| 応募先への展開 | その経験・実績が応募先企業でどう活かせるか |
パート・短時間勤務の職務経歴書にExcelテンプレートは使えるか
パートタイムや派遣・短時間勤務の職歴も正社員と同じExcelテンプレートで作成できます。フォーマット自体は雇用形態によって変える必要はありません。ただし、パートの職務経歴書で頻繁に見られる失敗があります。
典型的なNG例は「〇〇店にてレジ担当(20XX年〜20XX年)」だけで終わっている書類です。採用担当者が見たいのは「何ができる人か」という情報であり、雇用形態の種類ではありません。1日の接客件数・担当業務の範囲・シフト管理の有無など、業務の具体的な内容と規模を書くことで印象が変わります。
パートの職務経歴書:フォーマット選びのポイント
- 職歴が複数社・複数職種にまたがる → キャリア式(スキルを前面に出す)
- 1〜2社で長く継続勤務している → 編年体式または逆編年体式
- 直近のパート職歴が応募先と関連している → 逆編年体式
良い例文(パートの職務経歴記載例)
【〇〇スーパー ××店(パートタイム)】
期間:20XX年4月〜現在(3年2か月)
担当業務:レジ対応・商品陳列・在庫確認
業務詳細:1日平均100名以上の接客対応。セルフレジ導入時に操作説明スタッフとして50名以上の顧客サポートを担当。繁忙期(年末・お盆)はシフトリーダーとして5名の作業割り振りを実施。
勤務期間・担当業務・業務の規模・具体的な役割をセットで記載することで、パートタイムでも採用担当者に「仕事への姿勢がわかる人」として伝わります。
書類の作成が難しい場合は、職務経歴書の代行サービスを利用する方法があります。転職エージェントを活用すれば、書類作成のサポートを無料で受けることができます。

まとめ
- 職務経歴書のExcelテンプレートはdoda・リクナビNEXT・マイナビ転職などから無料でダウンロードできる
- フォーマットは「逆編年体式・編年体式・キャリア式・スキルシート式」の4種から、転職状況に合ったものを選ぶ
- Excelで作成する際はフォント統一・A4印刷確認・PDF変換の3点が必須の確認事項
- 採用担当者は形式よりも「中に書かれた実績・数値」を重視する
- パートタイムの職歴も同じテンプレートで作成可能。業務内容の規模・数値・役割をセットで書くことが重要
転職エージェントに相談すると、職務経歴書の書き方アドバイスや添削を無料で受けられます。書類の書き方に迷う場合は、職務経歴書の添削サービス比較も参考にしてください。

職務経歴書のExcelテンプレートに関するよくある質問
- ExcelとWordどちらで職務経歴書を作るべきですか?
-
採用担当者の印象に形式の差はほぼありません。WordでもExcelでも、メールで送る際は必ずPDFに変換してから添付することが基本マナーです。どちらで作成しても最終的にPDF形式で提出することが多いため、操作しやすい方を選んでください。
- Excelテンプレートは提出時にそのまま送ってもいいですか?
-
原則としてPDFに変換してから送ることをお勧めします。ExcelファイルをそのままメールするのはNG。受け取る側の環境(Officeのバージョン・フォントの有無)によってレイアウトが崩れることがあります。変換方法は「名前を付けて保存」→「ファイルの種類:PDF」を選択するだけで完了します。
- 職務経歴書はA4何枚までが適切ですか?
-
基本は2枚以内が標準です。職歴が多い場合でも3枚以内にまとめることが推奨されます。採用担当者は短時間で多数の書類を確認するため、簡潔にまとまった方が読まれやすくなります。Excelテンプレートで作成する場合は、印刷プレビューでページ数を確認しながら調整してください。
- パートタイムの職歴は職務経歴書に書くべきですか?
-
書いた方がいいケースがほとんどです。特に応募先の業務と関連がある場合や、1年以上継続して勤務していた場合は積極的に記載します。担当業務・規模・期間をセットで記載することで、「継続して働ける人」「業務に真剣に取り組んできた人」という印象を伝えられます。


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