この記事では、自動車免許(普通・大型・AT限定など全15種類)を履歴書に書く際の正式名称と記入例を種類別に解説します。採用担当者が免許欄で実際に確認しているポイントと、2017年3月以前に取得した人が知らないと損する準中型問題の対処法も紹介します。
履歴書に自動車免許を書く前に|取得年月日と種類の確認方法
履歴書の資格・免許欄に自動車免許を記載するには、2つの情報が必要です。「取得年月」と「免許の正式名称」です。どちらも手元の運転免許証から確認できます。
| 確認すべき情報 | 運転免許証の確認箇所 |
|---|---|
| 取得年月日 | 表面「取得年月日」欄 |
| 免許の種類 | 裏面「種類」欄のチェック印(●印) |
| AT限定かどうか | 表面「条件等」欄(「AT車に限る」と印字) |
免許の種類は裏面の「種類」欄で確認します。チェックが入っている区分が、そのまま履歴書に書く免許の名称の根拠です。複数の免許を取得している場合は、チェックの入っている区分をすべて書き出してから記載順を決めます。
和暦・西暦は履歴書全体で統一する
取得年月を書く際、和暦(令和・平成)でも西暦(2024年)でも構いません。ただし履歴書内で統一するのが原則です。学歴欄・職歴欄で西暦を使っているなら、資格・免許欄も西暦で統一します。
- 学歴・職歴欄と年号形式(和暦か西暦か)を揃える
- 「年・月」まで記載し「日」は不要(例:2019年6月)
- 取得年月が不明な場合は免許証の「取得年月日」欄で確認する
自動車免許の正式名称一覧と記入例
運転免許には第一種(10種類)と第二種(5種類)があり、合計15種類です。履歴書には通称ではなく正式名称を書くのがルールです。「普通免許」「大型免許」のような略称での記載は、採用担当者から「書類作成が雑」と受け取られる可能性があります。
第一種運転免許(一般ドライバー向け・10種類)
第一種運転免許は、一般的な目的で自動車や二輪車を運転するための免許です。多くの人が持つ「普通免許」はこちらに分類されます。
| 通称・略称 | 履歴書に書く正式名称 |
|---|---|
| 普通免許(MT) | 普通自動車第一種運転免許 |
| 普通免許(AT限定) | 普通自動車第一種運転免許(AT車限定) |
| 準中型免許 | 準中型自動車第一種運転免許 |
| 中型免許 | 中型自動車第一種運転免許 |
| 大型免許 | 大型自動車第一種運転免許 |
| 大型特殊免許 | 大型特殊自動車第一種運転免許 |
| 大型二輪免許 | 大型自動二輪車免許 |
| 普通二輪免許 | 普通自動二輪車免許 |
| 小型二輪免許(125cc以下) | 普通自動二輪車免許(小型限定) |
| 原付免許 | 原動機付自転車免許 |
第二種運転免許(営業目的の旅客輸送向け・5種類)
第二種運転免許は、バスやタクシーなど旅客を運送する営業目的で必要な免許です。物流・タクシー・バス会社への転職では、第二種免許の有無が選考に直結します。
| 通称・略称 | 履歴書に書く正式名称 |
|---|---|
| 普通二種免許 | 普通自動車第二種運転免許 |
| 中型二種免許 | 中型自動車第二種運転免許 |
| 大型二種免許 | 大型自動車第二種運転免許 |
| 大型特殊二種免許 | 大型特殊自動車第二種運転免許 |
| けん引二種免許 | けん引第二種免許 |
普通自動車免許の書き方についてさらに詳しく知りたい場合は、正式名称・AT限定・準中型の区分を細かく解説した下記の記事も参照してください。

良い例文
2019年6月 普通自動車第一種運転免許 取得
NG例
2019年6月 普通免許 取得→「普通免許」は通称。正式名称でないため採用担当者に書類作成が雑な印象を与える可能性があります。
AT限定の書き方と採用担当者の本音
AT限定(オートマ限定)の免許を持つ人が「書かなくてもいいのでは」と考えがちです。しかしAT限定である事実を記載せずに応募した場合、入社後にMT操作が必要な業務が発生したとき問題になります。正直に記載した上で、業務への適性を面接で確認する方が双方にとって安全です。
AT限定の正式名称と記入例
AT限定免許の場合は、正式名称の後ろに「(AT車限定)」を付けて記載します。免許証の表面「条件等」欄に「AT車に限る」と印字されていることで確認できます。
AT限定の記入例
2022年4月 普通自動車第一種運転免許(AT車限定) 取得
採用担当者がAT限定を理由に判断するケース
採用担当者はここを見ている
- 問題にならないケース:事務・オフィスワーク・社有車がATの営業職など、MT操作が業務に不要な場合
- 確認が必要なケース:運送・物流・建設現場・農業など、古いトラックや特殊車両の運転が業務に含まれる可能性がある場合
- 採用条件として明記されるケース:「普通自動車免許必須(AT不可)」と求人票に記載されている場合
AT限定であることで書類選考が通らないケースは、MT操作が実際に業務上必要な職種に限られます。事務・IT・製造ライン(工場内で車両を使わない)・サービス業など、MT運転が不要な職種では実質的に影響しません。隠すよりも正確に記載して面接で業務への適性を確認する方が、入社後のトラブルを防げます。
2017年3月以前に取得した免許の「準中型問題」を知らないと損する
自動車免許は道路交通法の改正によって区分が変わっています。旧制度の普通免許を持っている人の場合、現在の免許証には取得当時とは異なる名称が付与されているため、「普通自動車第一種運転免許」とそのまま書くと不正確になるケースがあります。
取得時期別の正式名称の変化
2007年6月と2017年3月の2回の道交法改正で、旧普通免許の区分が自動的に変更されました。現在の正式名称は取得時期によって以下のように異なります。
| 普通免許の取得時期 | 現在の正式区分(履歴書に書く名称) |
|---|---|
| 2007年6月1日以前 | 中型自動車第一種運転免許(8トン限定) |
| 2007年6月2日〜2017年3月11日 | 準中型自動車第一種運転免許(5トン限定) |
| 2017年3月12日以降 | 普通自動車第一種運転免許 |
改正のたびに既存の普通免許保有者には上位区分が自動的に付与されました。免許証の裏面「種類」欄のチェック印を見ると、現在どの区分が適用されているかを正確に確認できます。
旧免許保有者の正しい書き方
良い例文(2007年6月2日〜2017年3月11日に取得した場合)
2012年8月 準中型自動車第一種運転免許(5トン限定) 取得
NG例
2012年8月 普通自動車第一種運転免許 取得→ 現在の正式区分は「準中型(5トン限定)」のため、記載内容と実際の免許区分が一致しない。採用担当者が免許証を確認した際に不整合が発覚します。
こんな場合はどう書く?シーン別の記入例
複数の免許を持っている場合
複数の免許を保有している場合は、以下の順序で資格・免許欄に記載します。
- 自動車免許は資格より先に記載する(欄の上部に配置)
- 取得年月の古い順から記載する(例:普通自動車 → 大型二輪の順)
- 同一年月に複数取得した場合は、車両総重量が大きい上位区分から記載する
複数免許の記入例
2018年3月 普通自動車第一種運転免許 取得
2020年9月 大型自動二輪車免許 取得
2023年4月 中型自動車第一種運転免許 取得
ペーパードライバーでも書いていいか
ペーパードライバーであっても、取得した免許は資格・免許欄に記載します。採用担当者が確認しているのは「免許を保有しているかどうか」であり、実際の運転頻度は問いません。ただし、業務で運転が必要な職種に応募する場合は、面接で「普段は運転しておらず、慣れるまで時間が必要かもしれない」と正直に伝える方が入社後のトラブルを防げます。
取得予定・取得見込みの場合
免許取得前でも、応募条件に「要普通自動車免許」と明記されている求人では「取得予定」として記載できます。ただし、自動車学校に通学中など取得見込みが具体的にある場合に限ります。
取得予定の記入例
2026年9月 普通自動車第一種運転免許 取得予定
合否が確定していない段階での記載は、採用担当者の期待と実態がずれるリスクがあります。免許が実際に取得できなかった場合に連絡が必要になるため、合格・交付後に追記できる場合はそちらを選ぶ方が安全です。
履歴書のフォーマット選びに迷っている場合は、用途別の無料テンプレートを参考にすると書類作成がスムーズになります。

まとめ
- 自動車免許を履歴書に書く際は、必ず正式名称で記載する(「普通免許」などの通称は不可)
- AT限定の場合は「(AT車限定)」を正式名称の後に付けて記載する(省略は原則NG)
- 2017年3月11日以前取得の旧普通免許保有者は、免許証の裏面で現在の正式区分(準中型5t限定・中型8t限定)を確認してから記載する
- 複数の免許は取得年月の古い順に記載し、自動車免許は他の資格より先に書く
- 取得年月は学歴・職歴欄と同じ年号(和暦か西暦)で統一する
免許欄の書き方は、採用担当者が書類の正確性を確認する箇所でもあります。正式名称・AT限定の記載・取得時期による区分の違いを正確に反映した記載が、書類選考の第一印象を左右します。
自動車免許の履歴書に関するよくある質問
- 自動車免許は必ず履歴書に書く必要がありますか?
-
業務で運転が必要な職種はもちろん、直接関係ない職種でも取得している免許は記載するのが一般的です。原付のみ・小型特殊のみの場合は省略する判断もありますが、普通自動車免許以上の区分は記載するのが標準的なマナーです。書かないことで後から確認が発生するよりも、正確に開示しておく方が採用プロセスがスムーズです。
- 免許証を紛失して取得日が確認できない場合はどうすれば?
-
運転免許証の再発行を申請するか、都道府県の運転免許センター(公安委員会)に問い合わせることで取得記録を確認できます。正確な日付が確認できない状態で記載するよりも、「詳細は後日確認の上ご連絡します」と面接担当者に伝える方が誠実な対応です。
- 小型二輪(原付二種)を履歴書に書くときの正式名称は?
-
90cc超〜125cc以下の原付二種に相当する免許の正式名称は「普通自動二輪車免許(小型限定)」です。125ccを超える普通二輪(400cc以下)は「普通自動二輪車免許」、400ccを超える大型二輪は「大型自動二輪車免許」と記載します。免許証の裏面「種類」欄で対応する区分を確認してから記載してください。
- けん引免許は履歴書にどう書きますか?
-
けん引免許の正式名称は「けん引免許」(第一種)です。旅客輸送目的のけん引二種の場合は「けん引第二種免許」となります。正式には平仮名(けん引)で記載するのが原則です。物流・運送業界への転職では、大型免許と合わせて記載することで即戦力として評価される可能性が高まります。


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