この記事では、視能訓練士が履歴書を作成する際に押さえるべき全項目の書き方と、採用担当者に響く志望動機・自己PRの例文を解説します。採用担当者がどの点を重視しているかを把握したうえで書き方を選べば、書類選考の通過率は大きく変わります。新卒・転職者それぞれの記入例つきで解説します。
視能訓練士の履歴書で採用担当者が見ているポイント
履歴書は書き方のルールを守れば通過できる——そう思っている人が多いですが、同じルールを守っていても採用担当者の印象が大きく分かれることがあります。採用担当者は「ビジネスマナーが身についているか」と「この施設で働きたい明確な理由があるか」の2点を、書類のあらゆる項目から読み取ろうとしています。
採用担当者が第一印象で判断する3つのポイント
採用担当者はここを見ている
- 文字の丁寧さ・修正の有無:手書き履歴書の場合、文字の乱れや修正液の使用は「業務中も雑な対応をする人かもしれない」という印象に直結します
- 資格欄の正式名称:「視能訓練士」ではなく「視能訓練士免許 取得」と正確に記載できているか、細部への注意力を確認しています
- 志望動機の具体性:「御院に興味があります」では選考を進めません。担当してきた検査・専門領域と施設の特色が結びついているかを見ています
新卒と転職者では評価の重点が違う
新卒の場合、採用担当者は「素直さ」「学ぶ姿勢」「長く働ける人かどうか」を重視します。職歴がない分、学校での実習内容や取り組み姿勢、志望動機の熱量で評価します。
転職者の場合は、経験した検査の種類・担当患者層・扱った機器などの即戦力性が評価の中心です。「前の職場では○○を年間△△件担当しました」という具体的な数値が、書類選考を通過する力になります。
| 評価ポイント | 新卒 | 転職者 |
|---|---|---|
| 志望動機 | 学んだこと・将来の方向性 | 経験と施設の専門性のマッチング |
| 自己PR | 実習での経験・人柄 | 担当検査・数値での実績アピール |
| 資格欄 | 免許+取得予定の資格 | 免許+認定視能訓練士など関連資格 |
履歴書の基本マナーと書き方の準備
手書きとPC作成、どちらを選ぶか
現在、視能訓練士の求人では手書き・PC作成のどちらも受け付けているケースがほとんどです。指定がなければ、PC作成のほうが誤字・修正のリスクが低く、読みやすい仕上がりになります。手書きを指定されている場合は0.5〜0.7mmの黒ボールペンを使用し、書き間違えたら修正液は使わず最初から書き直します。
記入前に確認すべき基本ルール
- 年号の統一:西暦・和暦どちらでもよいが、履歴書全体で表記を揃える
- 日付は提出日:「年月日」欄には記入日ではなく提出日(郵送なら投函日)を記載する
- 全項目を埋める:記入不要な欄以外は空欄にしない。趣味・特技も「特になし」より具体的な記述を心がける
- 捺印欄がある場合は必ず押印:認印でよいが、シャチハタは避ける
学歴・職歴欄の正確な書き方
学歴の書き方(学部・学科の正式名称)
学歴は中学卒業から書き始めるのが一般的です。視能訓練士の場合、専門学校または大学の「視能訓練学科」「視覚科学科」などを卒業しているケースが多いです。学校名・学科名は略さず正式名称で記載してください。「○○大学 卒業」とだけ書くと、採用担当者は「どんな教育を受けたか」が確認できません。
良い例(学歴欄)
2019年3月 〇〇大学 保健医療学部 視覚科学科 卒業
NG例
2019年3月 〇〇大学 卒業
→ 学部・学科が省略されている。採用担当者は学科名から「どんな専門教育を受けてきたか」を確認します。
職歴の書き方(転職者向け)
職歴は「入職・退職・現在に至る」の3点セットで記載します。在籍中の場合は最後に「現在に至る」と書きます。退職理由は「一身上の都合により退職」で統一します。施設の閉院や雇用期間満了など自己都合でない場合は、その理由を明記しても問題ありません。
職歴欄の記入例
2021年4月 〇〇眼科クリニック 入職
2024年3月 一身上の都合により退職
2024年5月 〇〇総合病院 眼科 入職
現在に至る
免許・資格欄の書き方【視能訓練士免許の正式名称】
「視能訓練士免許」の正式な書き方
視能訓練士の国家資格を履歴書に記載する際、多くの人が「視能訓練士 取得」と書いてしまいます。しかし正式名称は「視能訓練士免許 取得」です。「免許」という言葉が抜けると不正確な記載になります。資格証に記載されている正式名称をそのまま転記するのが基本ルールです。
資格欄の正しい記入例
2021年3月 普通自動車第一種運転免許 取得
2021年3月 視能訓練士免許 取得
2023年9月 認定視能訓練士(眼科コース) 取得(※取得している場合)
他の資格を持っている場合の優先順位
資格は取得日が早い順に記載するのが基本ルールです。認定視能訓練士資格や両眼視機能検査・弱視訓練に関連する専門技術を証明する資格は、業務直結性が高いため積極的に記載してください。取得予定の資格がある場合は「○○ 取得見込み(20XX年X月予定)」と記載できます。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →採用担当者に響く志望動機の書き方【例文付き】
志望動機は、履歴書の中で最も差がつく項目です。採用担当者が読んで「この人はうちで働きたい理由が明確だな」と感じられる内容かどうか——この一点で通過・不通過が決まるケースも少なくありません。
採用担当者が志望動機で確認している3つのこと
採用担当者はここを見ている
- 施設への理解度:「幅広い経験を積みたい」では通りません。「貴院が小児眼科に注力していること」「最新の網膜診断機器を導入していること」など、その施設ならではの特徴を把握したうえで書いているかを確認しています
- 自分のキャリアとの一致:応募者がこれまで積んだ経験が施設のニーズと合っているかを見ています。「なぜ他ではなくここか」を説明できる内容が不可欠です
- 長く働けそうかどうか:眼科施設は採用コストが大きいため、すぐ離職しそうかどうかも採用担当者の頭にあります。キャリアビジョンを含めた記述が有効です
新卒向け志望動機の例文
良い例文(新卒・小児眼科専門クリニックへの応募)
在学中の実習では弱視訓練の担当ケースに多く携わり、訓練を通じて視力が改善していく過程に強いやりがいを感じました。貴院は小児眼科に特化したチーム体制を持ち、専門的な訓練スキルを早期から身につける環境が整っていると伺いました。入職後は視能訓練士としての専門性を着実に高めながら、患者さまの視機能改善に貢献したいと考えております。
転職者向け志望動機の例文(専門分野マッチング)
良い例文(転職・網膜疾患専門施設への応募)
前職では総合病院の眼科で視野検査・光干渉断層計検査を中心に年間約2,000件の検査を担当してきました。糖尿病網膜症や加齢黄斑変性の早期発見に携わる中で網膜疾患への関心が高まり、より専門的な技術を磨きたいと考えるようになりました。貴院が網膜疾患の診療に強みを持ち最新機器を積極的に導入していることを知り、これまでの経験を活かしながらスキルアップできる環境として志望いたしました。
書類選考で落とされる志望動機のNG例
NG例
「家から近く勤務時間が合っているため志望いたしました。また御院の雰囲気が良さそうで、長く働きたいと思っております。」
→ 条件面のみで施設への理解が一切なし。どの求人にも使い回せる文章は、採用担当者に「うちでなくてもいい人」と判断されます。
差がつく自己PRの書き方【例文付き】
自己PRで最もよくある失敗は、「真面目です」「コミュニケーションが得意です」といった抽象的な表現で終わることです。採用担当者はこれを読んでも、あなたの仕事ぶりをまったくイメージできません。
「真面目です」では落とされる——採用担当者が求める自己PR
採用担当者が自己PRから知りたいのは、「どんな業務をどれくらいの規模でこなしてきたか」と「その経験がうちの施設でどう活かせるか」の2点です。以下の3つを意識して書いてください。
- 数値化:「多くの患者さんを担当」ではなく「月間200〜250件の視野検査を担当」と具体的に書く
- 専門性の言語化:「幅広い検査」ではなく「OCT・視野検査・眼底カメラの3種を中心に担当」と書く
- 改善・工夫のエピソード:「患者さまの待ち時間短縮のために検査フローを改善し、1日の処理件数を向上させた」など行動と結果を盛り込む
経験年数別・自己PR例文
新卒・実習経験ベースの自己PR例文
在学中の実習では、視野検査・眼底写真撮影・角膜形状解析を担当し、患者さまへの説明と検査補助を経験しました。緊張している患者さまへの声かけを工夫することで検査をスムーズに進める意識を身につけました。入職後も現場で学び続け、早期に戦力として貢献できる視能訓練士を目指しています。
転職者(3〜5年経験)の自己PR例文
眼科クリニックで3年間、視野検査・OCT検査・斜視検査を中心に月平均250件の検査を担当してきました。検査精度の向上と患者さまの負担軽減を両立させることを常に意識し、患者さまの状態に応じた声かけと検査順序の工夫を実践してきました。今後は小児眼科・弱視訓練の専門性をさらに高め、貴院の診療体制に貢献したいと考えています。
趣味・特技・本人希望欄の書き方
趣味・特技で人柄を伝える書き方
趣味・特技欄は採用担当者が「どんな人か」をイメージするための補助情報です。「読書」「映画鑑賞」とだけ書いても何も伝わりません。具体的な内容や継続している理由をカッコ書きで補足することで、面接での会話のきっかけにもなります。
良い例
趣味:ランニング(週3回・10kmマラソンに3回完走。継続する習慣が仕事にも活きています)
特技:速読(月に8〜10冊の医療・眼科関連書籍を読んでいます)
本人希望欄は条件を書くリスクがある
本人希望欄に「残業なし希望」「土日休み希望」と書くことは、採用担当者に「融通が利かない」という印象を与えるリスクがあります。よほど外せない事情がない限り、「貴院の規定に従います」または「特になし」と書くほうが無難です。やむを得ない事情がある場合は「〇〇のため△△曜日のみ勤務が難しい状況です。ご配慮いただけますと幸いです」のように丁寧に記載してください。
履歴書の提出方法・封筒・添え状
封筒の書き方と折り方のマナー
郵送する場合は白い角形2号封筒(A4が折らずに入るサイズ)を使用します。封筒の表面には「応募書類在中」と赤字で明記し、宛先は略さず正式名称で記載します。
- 履歴書はA4を折らずに角形2号封筒へ入れる(三つ折りが必要な場合は四つ折りを避け三つ折りにする)
- 封をする前に漏れている書類がないか必ず確認する
- 「〆」の封かん印を封筒の封口に書くのがマナー
添え状(送付状)の基本構成
添え状は書類一式の一番上に入れます。A4用紙1枚に収め、以下の要素を記載します。
- 日付・宛先(施設名・部署名・担当者名または「採用ご担当者様」)
- 自分の名前・連絡先
- 件名(「視能訓練士 応募書類送付のご連絡」)
- 応募の旨と同封書類一覧
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 資格欄は「視能訓練士免許 取得」と正式名称で記載する
- 志望動機は「条件面」ではなく、施設の特色と自分の経験を結びつけた内容にする
- 自己PRは「真面目です」ではなく、担当検査の種類・件数など数値を使って具体的に書く
- 新卒は実習経験と学ぶ姿勢、転職者は即戦力性と専門性のマッチングを重点的にアピールする
- 手書きの場合は修正液を使わず、誤字は最初から書き直す
採用担当者は数十枚の書類を短時間で確認します。「この施設で働きたい理由」が具体的に書かれた履歴書は、それだけで選考通過の可能性が大きく上がります。
視能訓練士の履歴書に関するよくある質問
- 視能訓練士免許の資格欄の正式な書き方は?
-
「視能訓練士免許 取得」と記載してください。「視能訓練士 取得」のように「免許」を省くと正式名称として不正確になります。取得年月も忘れずに記入してください。
- 履歴書の志望動機はどのくらいの文字数で書けばよいですか?
-
履歴書の志望動機欄のサイズにもよりますが、目安は150〜200文字です。施設の特色・自分の経験・入職後にやりたいことの3点を盛り込むと採用担当者に伝わりやすい内容になります。
- 転職回数が多い場合、職歴はどう書けばよいですか?
-
すべての職歴を正直に記載するのが基本です。短期間での退職が続く場合は「施設閉院のため退職」など退職理由をシンプルに記載し、面接でポジティブな補足説明ができるよう準備しておくことをおすすめします。
- PC作成の履歴書にも写真は必要ですか?
-
必要です。PC作成の場合も写真欄には証明写真を貼付してください。縦4cm×横3cmが標準サイズです。最近3ヶ月以内に撮影したスーツ着用の証明写真を使用することをおすすめします。


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