この記事では、高校生がバイトの履歴書に書く「扶養家族数」の意味と正しい記入方法を解説します。結論から言えば、高校生の扶養家族数は「0人」と書くのが正解です。配偶者欄・配偶者の扶養義務欄の書き方、間違えやすい落とし穴まで記入例つきで紹介します。
扶養家族数とは?高校生が知っておくべき意味
扶養家族数=「自分が養っている家族の人数」
扶養家族数とは、あなた自身が経済的に面倒をみている家族が何人いるかを記入する欄です。「扶養」とは生活費や学費を負担して養うことを指します。
つまり、自分の収入で生活を支えている人がいれば、その人数を書きます。自分自身は含みません。親や兄弟など「自分が養われている側の家族」も含めません。
扶養家族に含まれる人・含まれない人
| 含まれる人 | 含まれない人 |
|---|---|
| 自分が養っている配偶者以外の親族(年収130万円未満) | 自分自身 |
| 自分が養っている子ども | 自分を養っている親・兄弟 |
| 同一生計で年収基準を満たす祖父母など | 配偶者(別の欄で記入するため) |
高校生の扶養家族数が0人になる理由
高校生は親に養ってもらっている立場です。自分の収入(バイト代)で誰かの生活費を負担しているケースはほぼありません。
そのため、高校生が履歴書に書く扶養家族数は「0人」が正解になります。「うちは4人家族だから4人?」「自分を入れて1人?」と迷う方が多いですが、どちらも間違いです。
採用担当者はここを見ている
- 扶養家族数の正誤そのものより、空欄にせず丁寧に記入しているかを見ている
- 0人であっても「0」と書いてある=最低限のルールを守れる人という印象になる
- 空欄で出すと「面倒くさがり」「質問を読んでいない」と判断されることがある
「配偶者」「配偶者の扶養義務」欄の意味
履歴書には扶養家族数のほかに「配偶者の有無」と「配偶者の扶養義務」という欄があります。それぞれの意味は以下の通りです。
- 配偶者の有無:結婚相手がいるかどうか。未婚の高校生は「無」で確定(2022年以降、婚姻可能年齢は男女とも18歳)
- 配偶者の扶養義務:配偶者を経済的に養う義務があるかどうか。配偶者がいなければ「無」で確定
高校生の場合、どちらも迷わず「無」に丸をつければ問題ありません。
高校生バイトの履歴書|扶養家族欄の正しい書き方【記入例】
記入例:親と同居している高校生(最も多いパターン)
高校生の大半がこのパターンです。親と同居し、親の扶養に入っている状態での記入例を確認しましょう。
良い例文
| 項目 | 記入内容 |
|---|---|
| 扶養家族数(配偶者を除く) | 0人 |
| 配偶者の有無 | 無 |
| 配偶者の扶養義務 | 無 |
これだけです。自分が誰かを養っているわけではないため、扶養家族数は「0人」。配偶者はいないため「無」。シンプルに3箇所を埋めれば完了します。
なお、祖父母と同居しているケースや、兄弟が多いケースでも、家族構成欄の書き方は別の話です。扶養家族数の欄には「自分が養っている人数」だけを書きましょう。

空欄や未記入にしてはいけない理由
扶養家族数の欄を空欄で出す高校生は少なくありません。しかし、空欄にすると以下のデメリットがあります。
- 「記入漏れ」と判断され、書類不備で受け付けてもらえない可能性がある
- 採用担当者に「書類を最後まで確認しない人」という印象を与える
- 入社後の社会保険・税金手続きで再度確認が必要になり、手間が増える
該当者がいなくても「0人」「無」と書くことで、意図的に回答していることが伝わります。
高校生が扶養家族欄で間違えやすいポイント3つ
「自分を入れて1人」にしてしまう
最も多い間違いがこれです。「扶養家族って自分のこと?」と勘違いして「1人」と書いてしまうケースがあります。
NG例
扶養家族数(配偶者を除く):1人 ←自分自身を数えてしまっている。正しくは0人
扶養家族数はあくまで「自分が養っている人の数」です。自分自身は含めません。親に養われている高校生なら0人が正解です。
「家族全員の人数」を書いてしまう
「4人家族だから3人(自分を除いて)」と書いてしまう間違いもあります。扶養家族数は家族の人数ではなく、自分が経済的に養っている家族の数です。
NG例
扶養家族数(配偶者を除く):3人 ←家族の人数を書いてしまっている。養っていないなら0人
親・兄弟を養っているのは親(世帯主)であって、高校生のあなたではありません。
配偶者欄で「有」に丸をしてしまう
「配偶者」という言葉の意味がわからず、なんとなく「有」に丸をつけてしまう高校生もいます。配偶者とは法律上の結婚相手のことです。
2022年4月から成人年齢は18歳に引き下げられましたが、高校生で結婚しているケースは極めてまれです。未婚であれば「無」に丸をつけてください。
配偶者や扶養義務の概念は、配偶者とは?学生の履歴書での書き方の記事でも詳しく解説しています。

厚労省の新様式には扶養家族欄がない|書く必要がないケース
2021年に厚生労働省が公表した履歴書の新様式では、扶養家族数・配偶者・配偶者の扶養義務の欄が削除されています。公正な採用選考を確保する目的で見直しが行われました。
新様式と旧様式の見分け方
| 項目 | 新様式(厚労省様式例) | 旧様式(JIS規格準拠など) |
|---|---|---|
| 扶養家族数欄 | なし | あり |
| 配偶者の有無欄 | なし | あり |
| 通勤時間欄 | なし | あり |
| 性別欄 | 任意記載 | 男・女の選択式 |
コンビニや100円ショップで売っている履歴書用紙には、まだ旧様式のものが残っています。バイト先から指定がなければどちらを使っても問題ありませんが、欄があるなら必ず記入しましょう。
欄がなければ記入不要
新様式や、バイト先から配布されたオリジナルの応募用紙に扶養家族の欄がない場合は、わざわざ書き足す必要はありません。欄が設けられている場合だけ記入すれば大丈夫です。
大学生のケースでの扶養家族数の考え方は、扶養家族数とは?大学生バイトの場合の記事で詳しく解説しています。

まとめ
- 扶養家族数とは「自分が養っている家族の人数」であり、高校生は0人が正解
- 配偶者の有無・配偶者の扶養義務はどちらも「無」で確定
- 空欄にせず「0人」「無」と記入することで丁寧な印象を与えられる
- 厚労省の新様式には欄がないため、欄がなければ記入不要
履歴書は初めてのバイトで最初に見られる書類です。扶養家族欄は30秒で書き終わる項目なので、正しく埋めて提出しましょう。
扶養家族数に関するよくある質問
- 高校生で一人暮らしの場合、扶養家族数は変わりますか?
-
変わりません。一人暮らしでも、自分が経済的に養っている家族がいなければ扶養家族数は0人です。一人暮らしかどうかは関係なく、「自分の収入で誰かの生活を支えているか」が判断基準になります。
- 扶養家族数を間違えて提出してしまったらどうなりますか?
-
高校生のバイトであれば、社会保険加入対象にならないケースがほとんどのため、採用判定に直接影響することはまれです。ただし気づいた時点で担当者に「記入を間違えました。正しくは0人です」と伝えれば問題ありません。
- 18歳で結婚している場合はどう書きますか?
-
2022年4月から18歳で婚姻が可能になりました。結婚していて配偶者の年収が130万円未満であれば、配偶者の有無は「有」、配偶者の扶養義務は「有」と書きます。子どもがいればその人数を扶養家族数に含めます。
- 親が離婚して母子家庭の場合、扶養家族数は変わりますか?
-
変わりません。母子家庭であっても、あなた自身が弟や妹を経済的に養っているわけではないため0人のままです。世帯主であるお母さんが扶養している側であり、高校生であるあなたは養われている側だからです。

