この記事では、大学生が履歴書に書く扶養家族数の意味と正しい記入方法を解説します。結論として、大学生の扶養家族数はほとんどの場合「0人」です。配偶者欄や扶養義務欄の書き方、間違えやすいケースの対処法まで記入例つきでまとめました。
扶養家族数とは?30秒でわかる意味
扶養家族=「自分が養っている家族」のこと
扶養家族数とは、履歴書の記入者本人が経済的に養っている家族の人数を指します。ここでいう「養っている」とは、自分の収入で生活費を負担し、健康保険の被扶養者にしている状態です。
履歴書に「扶養家族数(配偶者を除く)」と記載されている場合は、配偶者以外で自分が養っている家族だけを数えます。配偶者は隣の「配偶者」欄で別途回答する仕組みです。
扶養家族に該当する条件(社会保険上)
- 自分と生計を同一にしている
- 年収130万円未満(60歳以上は180万円未満)
- 自分の年収の2分の1未満
- 他の健康保険に加入していない
大学生は「養われている側」なので0人が基本
大学生の多くは、親や保護者の扶養に入っている立場です。つまり「養ってもらっている側」であり、自分が誰かを養っているわけではないため、扶養家族数は「0人」になります。
アルバイトで月に数万円の収入があっても、その収入で家族を養っていなければ0人のままです。自分の生活費を一部賄っていることと、家族を扶養していることはまったく別の話です。
大学生が間違えやすい3パターンと正しい書き方
「0人で本当に合っているのか」と不安になる大学生は多いです。実際に間違えやすいケースを3つ取り上げ、それぞれの正しい記入方法を示します。
パターン1:親と同居している場合
実家で親と暮らしている大学生の場合、親の収入で生活している状態が一般的です。この場合、親が自分を扶養しているのであって、自分が親を扶養しているわけではありません。
良い例文
扶養家族数(配偶者を除く):0人
配偶者:無
配偶者の扶養義務:無
NG例
扶養家族数(配偶者を除く):2人(親2人を含めてしまう)
親と同居していても、自分が養っていなければカウントしません。
パターン2:一人暮らしの場合
一人暮らしをしていても、仕送りを受けて生活している大学生は親の扶養に入っている状態です。自分で家賃を払い、光熱費を負担していたとしても、それは「自活」であり「誰かを扶養している」こととは違います。
一人暮らしの大学生の扶養家族数も0人です。
パターン3:結婚している大学生の場合
学生結婚をしている場合は、配偶者の収入状況によって記入内容が変わります。
| 配偶者の状況 | 扶養家族数 | 配偶者欄 | 扶養義務欄 |
|---|---|---|---|
| 配偶者が年収130万円以上で働いている | 0人 | 有 | 無 |
| 配偶者が無収入または年収130万円未満 | 0人 | 有 | 有 |
| 配偶者+子どもがいる(配偶者が無収入) | 1人(子ども) | 有 | 有 |
配偶者自身は「扶養家族数」には含めません。配偶者を扶養しているかどうかは「配偶者の扶養義務」欄で回答する仕組みです。子どもがいて自分の収入で養っている場合のみ、扶養家族数に子どもの人数を記入します。
配偶者欄・配偶者の扶養義務欄の書き方
扶養家族数の隣にある「配偶者」と「配偶者の扶養義務」の欄も、大学生が迷いやすいポイントです。
未婚の大学生(大多数)の書き方
結婚していない大学生は、次のように記入するだけで完了です。
- 扶養家族数(配偶者を除く):0人
- 配偶者:無
- 配偶者の扶養義務:無
3つの欄すべてに記入すれば問題ありません。配偶者がいない場合、扶養義務は自動的に「無」になります。
既婚の大学生の書き方
学生結婚で配偶者がいる場合は「配偶者:有」とします。「配偶者の扶養義務」は、自分の収入で配偶者を養っている場合のみ「有」にします。
配偶者がフルタイムで働いていて健康保険に自ら加入している場合は「扶養義務:無」です。判断に迷う場合は、配偶者が自分の健康保険証の被扶養者になっているかどうかで判断できます。
採用担当者は扶養家族数のどこを見ているのか
選考への影響はゼロ|厚労省ガイドラインの背景
厚生労働省は、公正な採用選考の観点から扶養家族数を選考基準にしないようガイドラインで求めています。実際に2021年には、厚労省推奨の履歴書様式から扶養家族欄自体が削除されました。
つまり、扶養家族数の数字が「0人」でも「2人」でも、それだけで採用・不採用が決まることはありません。
採用担当者はここを見ている
- 空欄にしていないか:未記入は「確認不足」「意欲が低い」と判断されやすい
- 数字に矛盾がないか:配偶者「無」なのに扶養義務「有」は明らかな記入ミス
- 丁寧に書いているか:正式な書類として過不足なく記入する姿勢を見ている
空欄と0人の違い|空欄はNGな理由
扶養家族がいない場合でも、必ず「0人」と記入してください。空欄のままだと「書き忘れたのか」「書き方がわからなかったのか」と判断され、書類作成能力に疑問を持たれる原因になります。
履歴書はビジネス文書です。「特になし」や「なし」ではなく、数字の「0」を記入するのが正しいマナーです。
バイト履歴書の他の欄の書き方で迷っている方は、バイト履歴書の特記事項の書き方もあわせて確認すると安心です。

扶養家族数の「よくある疑問」を解消
自分自身は扶養家族数に含める?
含めません。扶養家族数は「自分以外で、自分が養っている家族」の人数です。自分を数に入れるのはよくある間違いですが、記入者本人は常にカウント対象外です。
103万・130万を超えたら扶養から外れる?
これは「自分が親の扶養から外れるかどうか」の話であり、履歴書の扶養家族数の記入には直接関係しません。整理すると次のとおりです。
| 年収の壁 | 影響する内容 | 履歴書の扶養家族数への影響 |
|---|---|---|
| 103万円(税法上) | 親が受ける扶養控除がなくなる | 影響なし(自分の欄は0人のまま) |
| 130万円(社会保険上) | 親の健康保険の被扶養者から外れる | 影響なし(自分の欄は0人のまま) |
年収の壁を超えて親の扶養から外れた場合でも、自分が誰かを養っていなければ扶養家族数は0人です。自分が扶養「されなくなった」ことと、自分が誰かを扶養「している」ことは別の問題です。
JIS規格の新様式には扶養家族欄がない?
2021年に厚生労働省が推奨する履歴書様式が改定され、扶養家族欄・通勤時間欄・性別欄の記載義務がなくなりました。コンビニやネットで購入できる履歴書には、旧様式(扶養家族欄あり)と新様式(欄なし)の両方が出回っています。
扶養家族欄がない履歴書を使っている場合は、そもそも記入の必要がありません。欄がある履歴書を使っている場合のみ、この記事の内容に従って記入してください。
バイトの志望動機で悩んでいる方は、バイト履歴書の志望動機の例文も参考にしてみてください。

まとめ
- 大学生の扶養家族数は、ほとんどの場合「0人」が正解
- 扶養家族数=自分が養っている家族の人数(自分自身は含めない)
- 親と同居・一人暮らし問わず、自分が誰かを養っていなければ0人
- 空欄はNG、必ず「0」と記入する
- 採用担当者は数字の内容ではなく「正確に記入できているか」を見ている
扶養家族数は深く悩む必要のない欄です。「0人」と正確に記入し、志望動機や自己PRの作成に時間を使いましょう。
扶養家族数に関するよくある質問
- 大学生で一人暮らしの場合、扶養家族数は何人と書けばいいですか?
-
0人と記入してください。一人暮らしであっても、自分が誰かの生活費を負担して養っていなければ扶養家族数は0人です。親からの仕送りの有無は関係ありません。
- 扶養家族数を間違えて提出した場合、不採用になりますか?
-
扶養家族数の数字だけで不採用になることは通常ありません。ただし、記入ミスが多い履歴書は「書類作成の丁寧さに欠ける」と判断される可能性があります。提出前に全体を見直す習慣をつけましょう。
- アルバイトで年収103万円を超えそうですが、履歴書の扶養家族数は変わりますか?
-
変わりません。103万円や130万円の壁は「自分が親の扶養から外れるかどうか」の基準です。自分が誰かを養っていない限り、いくら稼いでも履歴書に書く扶養家族数は0人のままです。
- 履歴書に扶養家族欄がないのですが、記入しなくて大丈夫ですか?
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欄がない場合は記入不要です。2021年に厚生労働省が推奨する履歴書様式から扶養家族欄が削除されたため、新様式の履歴書には欄自体がありません。欄がある旧様式を使っている場合のみ記入してください。

