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医療事務の免許を履歴書に書く方法|正式名称と資格欄のルール

医療事務の免許を履歴書に書く方法|正式名称と資格欄のルール

この記事では、医療事務の「免許」を履歴書に正しく書く方法を解説します。正式名称・主催団体の書き方・「合格」と「取得」の使い分けなど、採用担当者が書類選考で実際に確認するポイントと合わせて紹介します。

目次

医療事務に「免許」はない——まず知っておくべき前提

「医療事務の免許を取った」という言い方はよく耳にしますが、厳密には医療事務に「免許」は存在しません。免許証が発行される自動車免許や、国が認定する医師免許・看護師免許とは異なり、医療事務関連の資格はすべて民間団体が実施する民間資格です。

この区別を知らずに「取得」という言葉を使ったり、正式名称を省略したりすると、採用担当者から「基本的なマナーを把握していない」と受け取られるリスクがあります。まずこの前提を押さえてから、具体的な書き方に進みましょう。

医療事務の「免許」とは何を指すのか

医療事務に関連する資格は数十種類以上あり、すべて民間の検定試験・認定試験です。「免許」という言葉が使われがちなのは、履歴書の欄名が「免許・資格欄」となっているためで、この欄に医療事務の民間資格も記入します。

医師・看護師・薬剤師のような国家資格とは異なり、医療事務として働くために資格は必須ではありません。ただし、資格を持っていることは採用担当者への即戦力アピールになります。

採用担当者はここを見ている

  • 資格の正式名称から「どのレベルの資格か」を30秒で確認する
  • 「医療事務管理士」と「医療事務認定実務者」のように類似名称が多いため、主催団体名で区別する
  • 「取得」と「合格」の使い方から、応募者が基礎知識を持っているかを無意識に判断する

「免許・資格欄」には何を書くのか

履歴書の「免許・資格欄」には、大きく分けて2種類の内容を記入します。

種類具体例
免許(国家資格を含む)普通自動車第一種運転免許、医師免許、看護師免許 など
資格(民間資格を含む)メディカルクラーク、医療事務管理士、簿記検定 など

医療事務の民間資格は「資格」に分類されます。自動車免許など別の免許を持っている場合は、免許を先に、その後に医療事務資格を時系列で記入するのが基本です。

【正式名称一覧】主要5資格の正しい書き方

医療事務関連の資格は名称が似ているものが多く、正式名称を間違えると採用担当者が判断できなくなります。下の表で正式名称と主催団体を確認し、正確に記入してください。

通称正式名称主催団体動詞
メディカルクラーク医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)一般財団法人 日本医療教育財団合格
診療報酬請求事務能力認定試験診療報酬請求事務能力認定試験公益財団法人 日本医療保険事務協会合格
医療事務管理士医科医療事務管理士®技能認定試験技能認定振興協会(JSMA)合格
医療事務認定実務者医療事務認定実務者®試験全国医療福祉教育協会合格
医療事務検定試験医療事務検定試験一般社団法人 日本医療事務協会合格

どの資格も語尾は「合格」が正解です。また、医療事務の資格は名称だけでは判別しにくいため、主催団体名を括弧書きで添える書き方が採用担当者に最も伝わりやすいです。

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)

医療事務の資格の中で受験者数が最も多く、知名度も高い資格です。正式名称は「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)」であり、「メディカルクラーク」は商標登録されている通称です。

良い書き方

令和〇年〇月 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)

NG例

令和〇年〇月 メディカルクラーク取得

NGな理由:「取得」は免許・国家資格に使う言葉で、民間資格には「合格」が正しい。加えて正式名称・主催団体が省略されており、採用担当者が詳細を確認できない。

また「メディカルクラーク2級合格」のように「級」を記載するのも誤りです。メディカルクラークに「級」の区分はありません。

医療事務の主要資格の正式名称と書き方については、医療事務の資格を履歴書に書く方法でさらに詳しく解説しています。

診療報酬請求事務能力認定試験——採用担当者の評価が最も高い資格

主要5資格の中で最も難易度が高く、厚生労働省が唯一認定した医療事務試験です。合格率は30〜40%程度であり、保有しているだけで採用担当者への印象が大きく変わります。

良い書き方

令和〇年〇月 診療報酬請求事務能力認定試験 合格(主催:公益財団法人 日本医療保険事務協会)

採用担当者はここを見ている

  • 合格率30〜40%程度の難関試験であり、「診療報酬の実務知識が高いレベルで身についている」と判断される
  • 厚生労働省が認定した試験のため、他の医療事務資格より客観的な信頼度が高い
  • クリニック・病院の規模問わず評価される唯一の医療事務系資格と見なされることが多い

医療事務管理士・医療事務認定実務者・その他の資格

「医療事務管理士」と「医療事務認定実務者」は名称が似ていますが、主催団体も正式名称も異なります。特に医療事務管理士は正式名称に「医科」が入る点を忘れがちです。

医療事務管理士の書き方

令和〇年〇月 医科医療事務管理士®技能認定試験 合格(主催:技能認定振興協会)

医療事務認定実務者の書き方

令和〇年〇月 医療事務認定実務者® 合格(主催:全国医療福祉教育協会)

医療事務検定試験(主催:一般社団法人 日本医療事務協会)も同様に「合格」で統一します。どの資格も、略称だけでなく正式名称を記入することが基本です。

資格欄の記載ルール3つ——順番・動詞・書式の正解

資格の名前を正しく書くだけでは不十分です。記載する順番や語尾の選び方を間違えると、採用担当者に「基本的なマナーを知らない」という印象を与えることがあります。

順番は「免許→資格」の順で、取得日の古い順に記入する

免許・資格欄の記載順序は以下のルールに従います。

  1. 自動車免許などの「免許」を最初に記入する
  2. その後、資格を取得日が古い順(時系列)で記入する
  3. 医療事務に直接関係する資格を、他の資格より優先して上位に記入する
記入順記入内容の例
1番目令和〇年〇月 普通自動車第一種運転免許 取得
2番目令和〇年〇月 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格
3番目令和〇年〇月 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格
最後以上

最後は「以上」と記入して、記載漏れがないことを示します。

「合格」と「取得」の正しい使い分け

語尾の選び方には明確なルールがあります。

「取得」を使う場合

  • 自動車免許など「免許証」が発行されるもの
  • 国家資格(医師・看護師・薬剤師など)

「合格」を使う場合

  • 民間団体が実施する検定試験・認定試験
  • 医療事務関連資格はすべてこちらに該当する

医療事務の資格はすべて民間資格のため、語尾は必ず「合格」を使います。「メディカルクラーク取得」のように書いてしまうと、採用担当者に違和感を持たれることがあります。

主催団体名を書くべき理由

医療事務の資格は似た名称が複数あり、採用担当者が全種類を把握しているわけではありません。主催団体名を添えることで、どの団体が認定したどのレベルの資格かが明確に伝わります。

括弧書きで添える形が一般的で、行が長くなる場合は改行しても問題ありません。記載例:

主催団体名あり(推奨)

令和〇年〇月 診療報酬請求事務能力認定試験 合格(主催:公益財団法人 日本医療保険事務協会)

主催団体名なし(最低限)

令和〇年〇月 診療報酬請求事務能力認定試験 合格

正式名称が記載されていれば最低限は満たせますが、主催団体まで書く方が採用担当者への伝わり方が格段に上がります。

採用担当者が落とすNGパターンと通過するポイント

実際の書類選考では、正式名称のミスや語尾の間違いが積み重なると「細部に気を配れない人物」という評価につながることがあります。よくある失敗パターンと、その改善例を確認しておきましょう。

やりがちなNG3パターンと改善例

NG例①:略称+「取得」

NG:令和〇年〇月 メディカルクラーク取得

改善後:令和〇年〇月 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)合格(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)

「取得」→「合格」への変更と、正式名称・主催団体の追記が必要です。

NG例②:「医科」の抜け落ち

NG:令和〇年〇月 医療事務管理士 合格

改善後:令和〇年〇月 医科医療事務管理士®技能認定試験 合格(主催:技能認定振興協会)

「医科」が抜けると正式名称が不正確になります。資格証を手元に置いて確認するのが確実です。

NG例③:存在しない「級」の記載

NG:令和〇年〇月 メディカルクラーク2級 合格

メディカルクラーク(医療事務技能審査試験)に「級」の区分はありません。「2級」と記載すると採用担当者が「情報が正確ではない」と判断する可能性があります。

思わず通過させたくなる資格欄の条件

資格欄は数秒で読まれる箇所ですが、内容の正確さは採用担当者の印象に直結します。以下の3点がすべて揃った資格欄は、それだけで好印象を与えます。

採用担当者が「通過させたくなる」資格欄の条件

  • 正式名称・主催団体・語尾がすべて正確:「細かいことに気を配れる人物」という印象を与える
  • 診療報酬請求事務能力認定試験を保有:「難関試験を突破できる学習能力がある」と評価される
  • 複数資格を取得日の古い順に整理して記載:「基本的なマナーを把握している」という信頼感につながる

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資格なし・勉強中の場合の正しい対処法

医療事務への転職を目指しているが、まだ資格を取得していない——そのような状況でも、正しい書き方があります。

「特になし」と書くか、空欄にするか

医療事務の資格を持っていない場合でも、自動車免許など他の免許・資格があれば記入します。免許・資格を何も持っていない場合は「特になし」と記入するのがマナーです。

空欄のまま提出すると「記入を忘れた」と受け取られる可能性があります。持っている免許・資格がまったくない場合のみ「特になし」と書き、それ以外は記入してください。

医療機関に提出する書類のマナーについては、病院への封筒の書き方も合わせて確認しておきましょう。

取得見込み・勉強中の書き方と注意点

試験の受験予定がある場合や現在勉強中の場合は、向上心のアピールとして記載できます。ただし、曖昧な表現では逆効果になることもあります。

良い書き方(受験予定がある場合)

令和〇年〇月 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)受験予定(主催:一般財団法人 日本医療教育財団)

NG例(曖昧な書き方)

医療事務関係の資格を勉強中

NGな理由:どの資格か・いつ受験するかが不明。採用担当者が評価の判断ができない。

「勉強中」と書く場合は、必ず資格名と受験予定時期を明記します。「〇年〇月受験予定」まで書けると、入社後のタイムラインも伝わり、採用担当者に具体的な印象を与えられます。

医療機関への転職で書く履歴書全体の書き方は、医療法人の履歴書の書き方も参考にしてください。

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まとめ

  • 医療事務に「免許(国家資格)」は存在せず、関連資格はすべて民間資格
  • 資格欄は「免許→資格」の順で取得日が古い順に記入し、最後は「以上」で締める
  • 医療事務資格の語尾は「合格」が正しい(「取得」は免許・国家資格に使う言葉)
  • 正式名称と主催団体名を添えることで採用担当者に正確に伝わる
  • 診療報酬請求事務能力認定試験は厚生労働省が唯一認定した試験で、保有すると選考での評価が上がる

資格欄は短い欄ですが、正確に書かれた内容は採用担当者に「細部を丁寧に扱える人物」という印象を与えます。資格証を手元に確認しながら、正式名称・主催団体・語尾の3点を正確に記入してください。

医療事務の免許・資格に関するよくある質問

医療事務の資格は「合格」と「取得」どちらを書くのが正しいですか?

「合格」が正解です。医療事務に関連する資格はすべて民間団体が実施する検定試験・認定試験であるため、語尾は「合格」を使います。「取得」は免許証が発行される自動車免許や、国家資格に使う言葉です。「メディカルクラーク取得」のように書いてしまうと、採用担当者に違和感を与えることがあるため注意してください。

複数の医療事務資格を持っている場合、どの順番で書けばよいですか?

取得日が古い順(時系列順)で記入するのが基本です。同じ年月に複数取得した場合は、難易度や採用担当者への評価が高いものを先に書くと伝わりやすくなります。難易度の基準では、診療報酬請求事務能力認定試験が最も評価が高く、次いでメディカルクラーク(医療事務技能審査試験)が知名度の高い資格です。

医療事務の資格を持っていなくても医療事務として応募できますか?

応募できます。医療事務として働くために資格は法律上必須ではなく、無資格・未経験から採用されるケースは珍しくありません。ただし、資格を持った応募者と比較されたとき、「入社後に取得する意思がある」ことを志望動機欄や面接で伝えると評価につながります。受験予定がある場合は資格欄に「〇年〇月受験予定」と明記しておくのも有効です。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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