この記事では、管理栄養士免許を履歴書の資格欄に正しく書く方法を解説します。正式名称の確認から、試験合格後に免許証がまだ手元にない場合の「取得見込み」の表記、栄養士免許との記載順まで、採用担当者が書類選考で実際に確認するポイントをまとめました。
管理栄養士免許の正式名称と正しい書き方
管理栄養士免許を履歴書に記載する際、最初に確認すべきは正式名称を正確に書いているかどうかです。資格欄のミスは、採用担当者に「細かいことへの注意が足りない人」という印象を与えることがあります。特に病院・クリニックなど医療系の求人では、免許の有無が業務の可否を直接左右するため、資格欄の記載はひときわ厳密に確認されます。
「管理栄養士免許」が正解——略称を使うとNG扱いになる理由
履歴書の資格欄への正しい記載は、「管理栄養士免許 取得」です。管理栄養士は栄養士法に基づき厚生労働大臣が管理する名簿に登録され、免許証が交付される国家資格です。「資格」ではなく「免許」という法的位置づけがあるため、この区別が重要になります。
| 記載パターン | 採用担当者の評価 |
|---|---|
| 管理栄養士免許 取得 | 正しい記載 |
| 管理栄養士 取得 | NG:「免許」が抜けている |
| 管理栄養士資格 取得 | NG:「資格」は法的な正式表現ではない |
| 管理栄養士免許 合格 | NG:「合格」ではなく「取得」 |
「管理栄養士 取得」と略して書いた場合、採用担当者から見ると試験合格のみで免許登録が済んでいないケースと区別できないことがあります。免許証を手元で確認しながら、正式名称と取得年月を転記する習慣をつけてください。
採用担当者はここを見ている
- 医療・福祉施設では、管理栄養士が行える業務と栄養士が行える業務は明確に異なります。資格欄に「免許」の記載があるかどうかで、採用担当者はまず業務の可否を判断します
- 資格欄の誤記(略称・誤表現)は、入職後に免許・資格の管理が必要な業務での信頼性に疑問を持たれる要因になることがあります
- 免許証の正式名称をそのまま転記することで、確認の手間がなく採用担当者に好印象を与えられます
登録日の書き方(「取得」と書く日付は免許証の登録年月日)
資格欄に書く年月日は、免許証に記載されている「登録年月日」を使います。試験の合格発表日や、合格通知書を受け取った日ではありません。管理栄養士の場合、国家試験合格後に都道府県の窓口を通じて申請し、名簿への登録が完了した日付が「登録年月日」として免許証に記載されます。
正しい記載例
令和〇年〇月 管理栄養士免許 取得
※「〇年〇月」には、手元の免許証に記載されている「登録年月日」の年月を記入します。
免許証が手元にない場合(紛失・申請中など)は、日本栄養士会または都道府県の栄養士会に照会することで登録情報を確認できます。日付を「だいたいこのくらい」で記入することは避けてください。採用後に雇用契約や資格管理台帳と照合されるため、不正確な記載はトラブルのもとになります。
合格後〜免許証受領前の「取得見込み」の書き方
管理栄養士国家試験に合格してから、実際に免許証が手元に届くまでには一定の時間がかかります。就職活動のタイミングによっては、免許証が届く前に履歴書を提出しなければならないケースも多いです。
合格発表から免許証が届くまでにかかる時間
合格後に免許証を受け取るまでの流れは以下のとおりです。
- 国家試験の合格発表(第40回:2026年3月27日。厚生労働省ウェブサイトで発表、同日合格証書が郵送)
- 合格証書を受け取り次第、免許申請書類を準備(合格証書・戸籍謄本・栄養士免許証の原本・収入印紙15,000円分など)
- 住所地の都道府県窓口に申請を提出
- 名簿登録後、免許証の交付まで2〜3か月程度
合格発表から手元に免許証が届くまで、スムーズに進んでも最短2〜3か月かかります。3月に合格発表があった場合、免許証の到着は早くて5月〜6月ごろになるのが一般的です。春採用の就職活動では、免許証未着のまま入社時期を迎えるケースも珍しくありません。
「取得見込み」と「取得予定」の違い——採用担当者が感じること
合格後・免許証未着の段階で履歴書を提出する場合は、「取得見込み」という表現を使います。「取得予定」は一般的には使われず、不確かなニュアンスを与えてしまいます。
正しい記載例
令和8年〇月 管理栄養士免許 取得見込み
※「〇月」には、申請後に登録が完了する見込みの月を記入します。不明な場合は採用担当者に確認を求めても問題ありません。
NG例
令和8年〇月 管理栄養士免許 取得予定
令和8年〇月 管理栄養士免許 申請中
「取得予定」は履歴書では不適切な表現です。「見込み」は達成への確実性を示す表現であるのに対し、「予定」は計画を示すだけで、採用担当者には漠然とした印象を与えます。
栄養士免許も持っている場合の記載順と書き方
管理栄養士だけ書けばいい?両方書く場合のルール
管理栄養士免許は、栄養士免許を取得した上で取得できる資格です。採用担当者は「管理栄養士免許 取得」という記載を見た時点で、栄養士免許も保有していることを前提として理解します。そのため、基本的には管理栄養士免許のみの記載で問題ありません。
ただし、次のような場合は両方記載することで経験やキャリアの流れを伝える効果があります。
- 栄養士として数年間の職歴があり、その後管理栄養士免許を取得したキャリアを見せたい場合
- 栄養士のみで就業できる施設への応募で、過去の職歴との整合性を示したい場合
両方記載する場合は、取得年月の古い順に記載します。栄養士免許→管理栄養士免許の順です。
| 状況 | 記載例 |
|---|---|
| 管理栄養士のみ記載 | 令和〇年〇月 管理栄養士免許 取得 |
| 両方記載する場合(古い順) | 平成〇年〇月 栄養士免許 取得 令和〇年〇月 管理栄養士免許 取得 |
NST・糖尿病療養指導士など関連資格の書き方と順序
管理栄養士として転職・就職活動をする際、専門資格を持っている場合は必ず記載してください。これらの資格は採用担当者から見て、即戦力としての評価に直接つながります。
- NSTコーディネーター(NST専門療法士):病院・クリニックの栄養サポートチームへの応募で大きなアピールになる
- 糖尿病療養指導士(CDEJ):生活習慣病管理に関わる施設への応募で有効
- 健康運動指導士:企業の健康保険組合や保健センターへの応募で活かせる
- 食育インストラクター:学校給食や地域の食育活動に関わる職場への応募に有効
- 普通自動車第一種運転免許:訪問栄養指導や企業の保健指導で移動が必要な業務に応募する場合は特に記載が重要
記載順は取得年月の古い順が基本ですが、応募先の業務内容と関連性の高い資格は目立つ位置に書くことで訴求力が上がります。
食育に関わる資格の記載方法については、食育インストラクターの履歴書の書き方も参考にしてください。

管理栄養士の志望動機の書き方と例文
管理栄養士の志望動機は、「栄養管理がしたい」という漠然とした理由では書類選考を通過しません。採用担当者が見ているのは、なぜこの施設・企業でなければならないのかという必然性です。応募先の特徴や業務内容と自分の経験・意欲を具体的につなげることが、差がつく志望動機の条件です。
医療法人への志望動機については医療法人の志望動機の書き方も参考になります。

病院・クリニック向けの志望動機例文
良い例文(病院・クリニック向け)
大学在学中に急性期病院での実習を経験し、栄養管理の介入が患者の回復速度に直結することを実感しました。貴院ではNSTチームが医師・看護師・薬剤師と連携した栄養管理を積極的に行っていると知り、管理栄養士として患者一人ひとりの状態に合わせた栄養サポートに取り組みたいと考え、応募いたしました。
NG例(なぜ落とされるか)
管理栄養士として患者さんの栄養管理に貢献したいと考え、応募いたしました。
なぜ他の病院ではなくこの病院なのかが伝わりません。どの病院にも送れる志望動機は、採用担当者から見て「応募先を絞り込んでいない」という印象を与えます。
採用担当者はここを見ている
- 「NSTへの参加意欲」「疾患別栄養管理の経験・関心」など、病院固有の業務への具体的な言及があるか
- 実習や前職での経験と、この病院でやりたいことが自然につながっているか
- 「患者のため」という言葉だけでなく、どの患者層・どんな疾患に携わりたいかが伝わるか
福祉施設向けの志望動機例文
良い例文(老人ホーム・介護施設向け)
大学の実習で特別養護老人ホームを訪問し、嚥下機能に合わせた食事形態の調整が入居者の食への意欲に大きく影響することを学びました。貴施設では食事の楽しさを維持した栄養管理を方針として掲げており、管理栄養士として食事形態の工夫と個別の栄養サポートの両面から貢献できると考え、応募いたしました。
食品企業・給食委託会社向けの志望動機例文
良い例文(食品企業・給食委託会社向け)
栄養教育の実習を通じて、一般家庭の食事バランスを改善するには個人指導だけでなく食品開発や栄養情報の発信が有効だと感じました。貴社の機能性食品開発部門では、管理栄養士の専門知識を科学的根拠のある商品設計に直接活かせると考え、応募いたしました。大学の卒業研究では食品成分と生活習慣病リスクの関係を研究しており、その知識を実務に応用したいと考えています。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →管理栄養士の自己PRの書き方と例文
管理栄養士を募集している求人には、同じ資格を持つ応募者が集まります。「管理栄養士の資格があります」だけの自己PRでは、採用担当者の目に止まりません。
資格があるだけでは差がつかない——採用担当者が本当に見るポイント
採用担当者はここを見ている
- 資格をどう使って何を成し遂げたか(経験者の場合)、またはどんな業務に活かしたいか(新卒の場合)
- 数字・具体例・患者数・担当件数など定量的な情報があるか
- 応募先の業務内容と自己PRの内容がずれていないか
医療法人の履歴書・職務経歴書の書き方については医療法人の履歴書の書き方もあわせて確認してください。

経験者向け自己PR例文
良い例文(経験者向け)
前職の老人ホームでは約80名の入居者の栄養管理を担当し、食事形態の段階的な移行と個別の栄養補助食品の選定を通じて、低栄養リスク者の割合を半年間で15%改善しました。介護職員との毎朝の情報共有を習慣化し、食事量の変化を早期に把握する体制をつくったことが成果につながったと感じています。
NG例(なぜ落とされるか)
管理栄養士として患者への栄養指導や食事管理を担当してきました。貴施設でも同様の経験を活かして貢献できると考えています。
「同様の経験を活かす」だけでは何も伝わりません。何件を担当し、どんな工夫をし、どんな成果があったかを具体的に書くことで、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる自己PRになります。
新卒・第二新卒向け自己PR例文
良い例文(新卒・第二新卒向け)
大学4年間を通じて臨床栄養学・疾患別栄養管理・食品学を学び、卒業論文では高齢者の低栄養と食事環境の関係をテーマに調査研究を行いました。研究を通じて、食事摂取量の変化を数値で追いながら栄養介入の効果を検証することの重要性を実感しています。実習では病棟での患者さんへの栄養指導にも携わり、個別対応の難しさと手ごたえを感じました。入職後は現場で経験を積みながら、根拠のある栄養管理ができる管理栄養士を目指します。
採用担当者が確認する落とし穴5選
管理栄養士の履歴書で採用担当者が実際に確認しているミスを5つ整理します。書類提出前に必ずチェックしてください。
- 正式名称に「免許」が抜けている
「管理栄養士 取得」はNG。「管理栄養士免許 取得」が正しい記載です。免許証を手元に置いて、記載内容を一字一句照合してください。 - 日付が試験の合格発表日になっている
資格欄に書く年月は、免許証に記載された「登録年月日」です。試験合格日や合格証書を受け取った日ではありません。 - 「取得予定」と書いている
合格後・免許証未着の場合は「取得見込み」を使います。「取得予定」は履歴書では不適切な表現で、採用担当者に確実性のなさを印象づけることがあります。 - 栄養士免許と管理栄養士免許の記載順が逆
両方記載する場合は、古い順(栄養士免許→管理栄養士免許)に書きます。新しい資格を先に書くと、経歴の整合性に疑問を持たれる場合があります。 - 専門資格を書き忘れている
NSTコーディネーター、糖尿病療養指導士、健康運動指導士などは、同じ管理栄養士どうしでの差別化に直結する資格です。転職活動中に取得した資格も漏れなく記載してください。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 管理栄養士免許の正式な記載は「管理栄養士免許 取得」。「管理栄養士」だけ・「資格」という表現はNG
- 資格欄に書く日付は、免許証に記載されている「登録年月日」の年月を使う
- 合格後・免許証未着の場合は「取得見込み」と記載。「取得予定」は不適切
- 栄養士免許と管理栄養士免許を両方書く場合は取得が古い順(栄養士→管理栄養士)
- NST・糖尿病療養指導士などの専門資格は差別化ポイントになる。必ず記載する
- 志望動機・自己PRは「なぜこの施設・企業か」を具体的に書くことで採用担当者の目に止まる
資格欄の正確な記載は、採用担当者への第一印象を決める基本です。免許証を手元に置いて確認しながら、一つひとつ丁寧に記入してください。
管理栄養士の免許・履歴書に関するよくある質問
- 管理栄養士の国家試験に合格したばかりで、まだ免許証が手元にありません。履歴書にはどう書けばいいですか?
-
「令和〇年〇月 管理栄養士免許 取得見込み」と記載します。合格証書を受け取った後、都道府県の窓口に申請してから名簿登録が完了するまで2〜3か月かかります。採用担当者も申請に時間がかかることは理解しているため、「取得見込み」の記載で問題ありません。入社後に免許証のコピーを提出するよう求められることが多いので、取得後は速やかに提出できるよう準備してください。
- 栄養士免許と管理栄養士免許は両方書いた方がいいですか?
-
管理栄養士免許のみの記載で問題ありません。採用担当者は「管理栄養士免許 取得」とあれば、栄養士免許も保有しているものと理解します。ただし、栄養士として数年間の職歴があり、その後管理栄養士免許を取得したキャリアの流れを伝えたい場合は、両方記載することでアピールになります。両方書く場合は古い順(栄養士免許→管理栄養士免許)に記載してください。
- 資格欄に記載する順番はどうすればいいですか?
-
取得年月の古い順に記載するのが基本です。栄養士免許→管理栄養士免許の順に書き、その後NSTコーディネーターや糖尿病療養指導士などの専門資格、普通自動車運転免許の順に記載します。応募先の業務との関連性が高い資格は、採用担当者の目に止まるよう意識して並べると効果的です。
- 「管理栄養士試験合格」と書いてもいいですか?
-
資格欄には書きません。「管理栄養士試験合格」は免許の取得を意味せず、資格欄には不適切な表現です。合格後・免許未取得の状態であれば「管理栄養士免許 取得見込み」と記載します。試験合格の事実を別途伝えたい場合は、面接での会話や職務経歴書の特記事項欄に記載する方が適切です。
- 手書きとPC作成、どちらで履歴書を書くべきですか?
-
どちらでも問題ありません。ただし、医療・福祉系の一部施設では手書きを指定している場合があるため、募集要項を確認してください。PC作成の場合はフォントの統一・誤字の確認を徹底し、印刷は白色無地の紙に黒インクで印刷します。手書きの場合は黒のボールペンまたは万年筆を使用し、修正液は使用しないでください。適切な履歴書テンプレートの選び方については履歴書テンプレート無料おすすめを参考にしてください。


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