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介護職の履歴書 職歴欄の書き方|採用担当者が落とす5つのNG

この記事では、介護職の履歴書に書く職歴欄の正しい書き方を採用担当者の視点で解説します。法人名の正式表記から「入職」の正しい使い方、パートタイム経験の記載方法、施設種別の書き分け、NGパターンまで例文つきで紹介します。

目次

採用担当者が介護職の職歴欄で実際に見ていること

「書き方の正解さえわかれば大丈夫」と思っている方は多いですが、採用担当者が職歴欄を見る目的はもう少し先にあります。ルールを守っているかどうかだけでなく、この人が介護の現場でどう動いてきたかを、短時間で読み解こうとしています。

特に介護職の採用では、以下の3点を職歴欄から確認する担当者が多いです。

採用担当者はここを見ている

  • どんな施設種別で働いてきたか:特養・老健・デイ・訪問介護など、求める人材像と合致するかを確認します
  • 在職期間と離職のパターン:短期間での転職が多い場合、定着性を懸念します
  • 資格取得のタイミングと職歴の一致:「初任者研修を取ってから入職した」のか「在職中に取得した」のかで、成長意欲の見え方が変わります

採用担当者は何十枚もの履歴書を一日で読みます。「この人の経験が瞬時に掴めない」と感じた書類は、内容が優れていても後回しになります。職歴欄の役割は、自分の経歴を最短で伝えることです。

介護職の職歴欄 書き方の基本5つのルール

介護職の職歴欄には、一般企業の転職では気にしなくてよい独自のルールがいくつかあります。最初にこの5点を押さえておくと、書き方で迷う場面が大幅に減ります。

① 法人名は必ず正式名称で書く

介護施設の多くは、株式会社・社会福祉法人・医療法人・NPO法人などが運営しています。職歴欄に書くのは施設名(例:〇〇特別養護老人ホーム)だけでなく、運営法人の正式名称を頭につけることが原則です。

運営形態職歴欄の書き方例
社会福祉法人社会福祉法人〇〇会 〇〇特別養護老人ホーム 入職
株式会社株式会社〇〇 〇〇デイサービスセンター 入社
医療法人医療法人〇〇 〇〇介護老人保健施設 入職
NPO法人特定非営利活動法人〇〇 〇〇訪問介護ステーション 入職

「(社福)」「(株)」のような略称は採用担当者にとって読みにくく、法人格を正確に記載する意識があるかどうかも無意識に評価されます。面倒でも略さず書くことが基本です。

② 「入社」ではなく「入職」が正しい表記

企業(株式会社・合同会社など)に就職する場合は「入社」、社会福祉法人や医療法人・NPO法人などの施設に就職する場合は「入職」を使います。この区別は書類マナーの基本として採用担当者も確認しています。

良い例文

社会福祉法人〇〇会 〇〇特別養護老人ホーム 入職
介護職員として従事(利用者50名・要介護3〜5を主担当)
一身上の都合により退職

NG例

〇〇特別養護老人ホーム 入社(社会福祉法人への就職に「入社」は不正確)
福祉施設 退職(施設名・法人名の省略はNG)

③ 担当業務と対象利用者を一行で添える

職歴欄は「入職した施設名と期間」だけでなく、そこで何をしていたかを伝える場所でもあります。採用担当者が特に気にするのは次の2点です。

  • どんな利用者層に対応してきたか(要介護度・認知症の有無・施設種別)
  • 具体的な業務内容(身体介護・生活援助・夜勤の有無・送迎など)

書きすぎる必要はなく、1〜2行で要点を絞ることがポイントです。職務経歴書で詳しく書く部分を、職歴欄では概要だけ示すイメージです。

業務内容の書き方例

  • 「介護職員として身体介護全般を担当(要介護3〜5・認知症ケア対応・夜勤あり)」
  • 「介護士として食事介助・入浴介助・送迎業務に従事(利用者定員30名)」
  • 「訪問介護員として家庭訪問による身体介護・生活援助に従事(1日平均8件担当)」

職務経歴書にも関連しますが、書き方の基本は履歴書の職歴欄と共通する部分が多いです。詳しく記載したい場合は職務経歴書の書き方もあわせて確認しておくと、書類全体の一貫性が保てます。

④ パートタイム・非常勤の経験も必ず記載する

一般的な転職では、アルバイトやパートタイムの職歴を省略するケースもあります。しかし介護職の場合は話が別です。介護関連のパートタイム・非常勤経験はすべて記載することが推奨されます

理由は2つあります。まず、介護の現場では「実際に利用者と関わった時間」そのものが即戦力の証明になります。次に、採用担当者は雇用保険の記録で経歴を確認できる場合があり、記載漏れは後からトラブルになりえます。パートタイムで入職した場合は、雇用形態を括弧内に明記しておくのが親切です。

良い例文(パートタイム)

社会福祉法人〇〇 〇〇デイサービスセンター 入職(パートタイム)
介護職員として身体介護・食事介助・送迎業務を担当(週4日勤務)
一身上の都合により退職

⑤ 職歴の末尾は必ず「以上」で締める

職歴欄の最後の行(在職中の場合は「現在に至る」の次の行)に、右寄せで「以上」と書くのがルールです。これは「職歴の記載はここまでです」という意思表示であり、記載漏れがないことの証明にもなります。この一言を省略する書類は、採用担当者に「完成させた意識のない人」という印象を与えることがあります。

採用担当者が即落とす5つのNGパターン

書き方のルールを知っていても、実際の書類で陥りやすい落とし穴があります。採用担当者が「この書類は通せない」と感じる代表的な5パターンを確認しておきましょう。

NG① 施設名だけで法人名を書かない

NG例

〇〇特別養護老人ホーム 入職
(法人名なし)

施設名だけでは、どんな法人が運営しているのかわかりません。採用担当者は「情報を省く癖がある人」と判断することがあります。また、同名の施設が存在する場合に特定できないというデメリットもあります。法人名は必ずフルネームで書くことが基本です。

NG② 担当業務を何も書かない

NG例

社会福祉法人〇〇 〇〇介護老人保健施設 入職
一身上の都合により退職
(業務内容の記載なし)

「入職」と「退職」しか書かれていない職歴欄は、経験の中身が何もわかりません。施設で何をしていたかを伝えないと、採用担当者は「この人が即戦力かどうか判断できない」と感じます。1行でよいので業務内容を必ず添えてください。

NG③ 介護関連のパート・アルバイト経歴を省略する

「パートタイムだから書かなくていい」という思い込みは、介護職では大きなミスになります。採用担当者の視点では、パートタイムでも現場経験は現場経験です。特に正社員転職でも、パート歴があると「実際に現場を知っている人」として評価されます。介護関連の職歴はすべて記載してください。

NG④ 「一身上の都合」以外の退職理由を書く

履歴書の職歴欄に書く退職理由は「一身上の都合により退職」が基本です。「職場の人間関係が原因で退職」「給与に不満があり退職」のような個人的な理由を詳細に書く必要はありません。面接で聞かれたときに正直に話せばよく、職歴欄では定型表現を使うのがマナーです。

例外として、会社都合(倒産・リストラ等)の場合は「会社都合により退職」と正確に記載します。自己都合と会社都合の区別は、後の条件交渉や雇用保険の手続きにも影響するため、事実通りに書くことが重要です。

NG⑤ 西暦と和暦を混在させる

職歴欄の年月表記は、西暦か和暦かどちらかに統一するのが基本です。「2020年4月 入職・令和3年3月 退職」のような混在は採用担当者に煩雑な印象を与えます。履歴書全体(学歴欄・職歴欄・資格欄)で表記を統一してください。特に平成から令和への切り替わり(2019年5月)周辺は誤記が起きやすいため、入職・退職年と元号の対応をあらかじめ確認してから書きましょう。

【状況別】介護職の職歴欄 書き方例文

ルールを理解したうえで、自分の状況に当てはめてみましょう。よくあるケースごとに職歴欄の例文を示します。

ケース①:介護施設での正社員経験がある場合

施設経験がある場合は、施設種別・業務内容・在職期間が伝わる構成にします。複数の施設を経験している場合は、それぞれ同じフォーマットで記載します。

良い例文(特養→老健への転職)

職歴
2019年4月 社会福祉法人〇〇福祉会 〇〇特別養護老人ホーム 入職
      介護職員として身体介護全般を担当(利用者60名・夜勤あり・要介護3〜5を主担当)
2023年3月 一身上の都合により退職
2023年5月 医療法人〇〇会 〇〇介護老人保健施設 入職
      介護士として入退所支援・リハビリ補助・身体介護に従事
現在に至る
                              以上

施設の種別(特養・老健)が異なると、採用担当者に経験の幅が伝わります。特に要介護度の高い利用者への対応経験は、多くの施設で高く評価されます。病院や医療系施設への転職を検討している場合は、履歴書 職歴 書き方 病院の記事も参考になります。

ケース②:パートタイム・非常勤の経験がある場合

雇用形態を明記したうえで、正社員と同様に業務内容を書きます。「パートだから省略する」「詳しく書かなくていい」は誤解です。

良い例文(パートタイムの介護経験)

職歴
2020年9月 株式会社〇〇 〇〇デイサービスセンター 入社(パートタイム)
      介護職員として食事介助・入浴介助・送迎業務を担当(週4日勤務)
2022年3月 一身上の都合により退職
                              以上

「週4日勤務」など勤務形態を添えると、採用担当者がどのくらいの頻度で現場に立っていたかをイメージしやすくなります。短時間勤務の場合も「1日5時間・週3日勤務」のように記載すると、経験量が具体的に伝わります。

ケース③:他業界から未経験で介護職へ転職する場合

前職が介護と無関係の場合、職歴欄には前職の情報を正確に記載し、志望動機欄で「なぜ介護職を選んだか」を補足する構成が基本です。職歴欄でキャリアチェンジの理由を無理に説明する必要はありません。

良い例文(他業界からの転職)

職歴
2018年4月 株式会社〇〇 営業部 入社
      法人向け営業担当・新規顧客開拓および既存顧客フォロー(担当件数50社)
      対人コミュニケーションおよびチームでの目標管理を主な業務とする
2024年1月 一身上の都合により退職
                              以上

前職で「人と関わる業務」や「チームで動く業務」を担当していた場合は、業務内容の一行にさりげなく添えると介護職との連続性を感じさせられます。接客・医療事務・保育補助などの経験があれば、より強みとして機能します。

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介護職特有の複雑な経歴 書き方のコツ

介護業界では、複数の施設をまたいだ経歴・短期での離職・派遣勤務など、一般的な職歴欄の書き方では迷う状況が起きやすいです。それぞれの対処法を確認しましょう。

短期離職(1年未満)がある場合

1年未満で退職した職歴は、書かずに隠したいと思う方もいます。しかし職歴は原則すべて記載する義務があります。雇用保険の加入記録などから後日発覚した場合、信頼を大きく損ないます。

採用担当者が短期離職で懸念するのは「またすぐに辞めるのでは」という点です。これを払拭するには、職歴欄ではなく志望動機欄で「前職を短期で退職した理由」と「今回は長期で働ける理由」を説明することが有効です。職歴欄は事実の記録に徹し、補足は別の欄で行います。

空白期間と短期離職の書き方については、履歴書の空白期間の書き方もあわせて確認しておくと対策がしやすくなります。

複数の施設を経験している場合

3〜4か所以上の施設経験がある方は、職歴欄が長くなりがちです。基本的にはすべて記載しますが、施設数が多い場合は職務経歴書(別紙)で詳しく補足し、履歴書の職歴欄はシンプルにまとめる構成が読みやすくなります。

複数施設の経験は、採用担当者から見ると「様々な施設種別を知っている」というプラス評価にもなります。ただし転職回数が多い場合(5回以上)は定着性を心配されることがあるため、志望動機で「今後は長く働ける環境を求めている」と補足することをおすすめします。

採用担当者はここを見ている(複数施設経験の場合)

  • 施設種別の幅(特養・老健・デイ・グループホームなど複数種別を経験しているか)
  • 在職期間のパターン(1年未満の離職が連続していないか)
  • 直近の在職期間(最後の職場で何年働いたか)

派遣・登録型スタッフとして働いた経験がある場合

介護派遣で複数の施設に勤務した経験がある場合、職歴欄の書き方は少し特殊です。派遣労働者の雇用主は「派遣会社」ですので、職歴欄には派遣会社名(派遣元)を書くのが原則です。

良い例文(派遣スタッフとして介護の現場で働いた場合)

2021年6月 株式会社〇〇(介護派遣会社)入社
      派遣介護スタッフとして複数施設に従事
      主な派遣先:〇〇特別養護老人ホーム、〇〇グループホームなど
      業務内容:身体介護・生活援助・認知症ケア対応
2023年8月 一身上の都合により退社

派遣先施設は「派遣先」として括弧内や補足として添えることで、採用担当者にどんな施設で経験を積んだかが伝わります。派遣会社への「入社」「退社」という表記が正しく、派遣先施設への「入職」という表記は使いません。

職歴欄と合わせて確認したい資格欄の書き方

介護職の履歴書では、職歴欄と資格欄はセットで読まれます。「資格取得時期と職歴の流れが一致しているか」を採用担当者はチェックします。以下の資格は特に正確な書き方が求められます。

介護福祉士の正式な書き方

介護福祉士は国家資格ですので、資格欄には「介護福祉士 取得」と書きます。「介護士」「ケアワーカー」などの表現は正式名称ではないため、資格欄には使いません。

資格名資格欄への正式な書き方
介護福祉士介護福祉士 取得
社会福祉士社会福祉士 取得
精神保健福祉士精神保健福祉士 取得
福祉用具専門相談員福祉用具専門相談員指定講習 修了

福祉用具専門相談員の資格欄の詳しい書き方については、福祉用具専門相談員の履歴書の書き方を参照してください。

介護職員初任者研修・実務者研修の書き方

「取得」と書きたくなりますが、初任者研修と実務者研修は研修課程の修了証であり、「修了」が正しい表現です。国家資格(介護福祉士)は「取得」、研修修了証は「修了」と使い分けることがポイントです。

研修名資格欄への正式な書き方
介護職員初任者研修介護職員初任者研修 修了
介護福祉士実務者研修介護福祉士実務者研修 修了
旧・ホームヘルパー2級訪問介護員養成研修2級課程 修了(現・初任者研修相当)

「ホームヘルパー2級」という資格名は旧制度の表現です。2013年以降は「介護職員初任者研修」へ移行しているため、履歴書に書く場合は「訪問介護員養成研修2級課程 修了(現在の介護職員初任者研修に相当)」と補足するのが丁寧です。

介護職の職業欄や資格欄の書き方について、さらに詳しい解説は介護職の履歴書「職業欄」の書き方もあわせて確認してください。

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まとめ

  • 介護職の職歴欄は「法人名の正式名称+施設名+入職/入社」の3点セットで書く
  • 社会福祉法人・医療法人への就職は「入職」、株式会社への就職は「入社」が正しい
  • 担当業務と対象利用者(要介護度・施設種別)を一行で添えると採用担当者に伝わりやすい
  • 介護関連のパートタイム・非常勤経験もすべて記載する
  • 資格欄では「取得」と「修了」を使い分ける(介護福祉士は「取得」、各研修は「修了」)
  • 短期離職・複数施設経歴の補足は職歴欄ではなく志望動機欄で行う

職歴欄は採用担当者があなたの経験を最初に読む場所です。丁寧に整理された職歴欄が書けると、その後の面接での印象も大きく変わります。

介護職の履歴書 職歴に関するよくある質問

介護のアルバイト経験は職歴欄に書くべきですか?

介護関連のアルバイト経験は書くことをすすめます。一般企業への転職ではアルバイト歴を省略するケースもありますが、介護職の採用では現場経験の量が重視されます。パートタイムや短期のアルバイトでも、利用者との接点があった経験は採用担当者にとって判断材料になります。雇用形態を括弧内に明記したうえで記載してください。

社会福祉法人への就職は「入社」「入職」どちらを書けばいいですか?

社会福祉法人・医療法人・特定非営利活動法人(NPO)などに就職する場合は「入職」を使います。「入社」は株式会社・合同会社など会社組織への就職に使う言葉です。介護施設の多くは社会福祉法人や医療法人が運営しているため、「入職」を使うケースが多くなります。迷ったときは施設の法人格を確認してください。

派遣社員として介護施設で働いていた場合、派遣元と派遣先どちらを書けばいいですか?

雇用契約を結んでいるのは派遣会社ですので、職歴欄には派遣会社名(派遣元)を書くのが原則です。派遣先施設名は「主な派遣先:〇〇特別養護老人ホーム」のように補足として記載する方法が一般的です。複数の施設に派遣されていた場合は、代表的な施設を2〜3か所記載すれば採用担当者に経験の幅が伝わります。

介護福祉士の資格は「取得」と「合格」どちらで書きますか?

介護福祉士は国家資格として「登録」することで初めて有効になるため、履歴書には「介護福祉士 取得」と書きます。「合格」は試験の結果を指す言葉で、登録前の状態を表します。試験合格後・登録申請中の場合は「介護福祉士 取得見込み」と書くとよいでしょう。初任者研修や実務者研修は試験ではなく研修の修了が条件ですので、「修了」が正確な表現です。

未経験で介護職を目指す場合、職歴欄には何を書けばいいですか?

介護未経験の場合、職歴欄には前職の経験を正直に記載します。職歴欄で「なぜ介護職を選んだか」を説明する必要はなく、その部分は志望動機欄で補足します。前職で「接客・対人コミュニケーションに従事」「チームで業務を遂行」など、介護職に活かせる経験があれば業務内容の一行に含めておくと印象が良くなります。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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