この記事では、介護職のパート応募で使う履歴書の書き方を解説します。採用担当者が重視する志望動機と本人希望欄の正しい書き方、未経験・資格なし・ブランクありの状況別例文、落とされやすいNG例まで紹介します。
介護職パートの履歴書:基本ルールと採用担当者の確認ポイント
介護職のパートに応募する際の履歴書は、フルタイムの転職で使う履歴書と基本的に同じ書式・書き方でかまいません。ただし、パートならではの書き方が求められる項目があるため、書き始める前に基本ルールを確認しておきましょう。
手書きとPC作成、どちらを選ぶべきか
採用担当者から「手書きにしてください」と指定がない限り、どちらでも問題ありません。手書きとPCにはそれぞれ特徴があるため、自分の状況に合わせて選びましょう。
| 手書き | PC作成 | |
|---|---|---|
| 印象 | 誠実・丁寧な印象を与えやすい | 見やすく整理されたプロフェッショナルな印象 |
| 修正 | 書き間違えたら最初から書き直し(修正液は使用不可) | 修正が簡単で複数施設へ応募する際も使い回しやすい |
| 向いている人 | 1〜2施設への集中応募で丁寧さを伝えたい人 | 複数施設に同時応募する人・PC操作をアピールしたい人 |
どちらを選んでも採用の有利・不利に直接影響しません。ただし、手書きの場合は黒のボールペンを使用し、修正液・修正テープは厳禁です。書き間違えた場合は新しい用紙に最初から書き直してください。
採用担当者が履歴書を開いて最初に確認する3つのポイント
介護施設の採用担当者が履歴書を受け取ったとき、最初の30秒で確認しているのは次の3点です。
採用担当者はここを見ている
- 空白・記入漏れがないか:どの欄も空欄のままにしない。特に本人希望欄の未記入は「条件のすり合わせができない」と判断される
- 字が丁寧か・レイアウトが乱れていないか:介護の現場は利用者への丁寧な対応が基本。履歴書の丁寧さはケアの姿勢と重ねて見られる
- 定着して長く働けそうかどうか:介護業界は離職率が高く、採用担当者は「この人は続けられるか」を志望動機や本人希望欄から読み取ろうとしている
特に3点目の「定着性」は、介護パートの採用においてフルタイム以上に重視されます。シフトに入れる曜日・時間が安定していて、施設が継続的に頼れる人材かどうかを見極めようとしているからです。
【項目別】介護職パートの履歴書の書き方
職歴欄:介護パート歴・ブランクの正しい書き方
職歴欄は、正社員・契約社員・パート・アルバイト問わず、働いた実績はすべて記入するのが基本です。介護関係の仕事であれば、期間が短くてもアピール材料になるため省略しないでください。
施設名を書く際は、株式会社や社会福祉法人の正式名称を略さずに記入します。「(株)」「(社福)」などの略称は使用禁止です。施設の種別(特別養護老人ホーム・デイサービスなど)も記入するとより丁寧です。
良い例文(職歴欄の書き方)
2022年4月 社会福祉法人〇〇会 特別養護老人ホーム△△ パートタイム勤務
2024年3月 一身上の都合により退職
NG例
(株)〇〇会 介護施設 勤務
2024年 退職
施設名を略称で書いている・退職理由が不明瞭な点がNG。採用担当者が詳細を確認できず、マイナス印象を与えやすい
ブランクがある場合:育児・親の介護・療養などの理由があれば、本人希望欄や職歴欄の余白に「〇〇のため休職」と一言添えてかまいません。ブランクを隠そうとする必要はありません。採用担当者は書類でブランクに気づくため、むしろ正直に理由を示した方が印象は良くなります。
免許・資格欄:介護資格の正式名称一覧
介護関連の資格は通称と正式名称が異なるため、必ず正式名称で記入してください。通称で記入すると採用担当者に「資格の知識が浅い」という印象を与えてしまうことがあります。
| 通称(NG) | 正式名称(OK) | 記載例 |
|---|---|---|
| 初任者研修 | 介護職員初任者研修 | 〇〇年〇月 介護職員初任者研修 修了 |
| 実務者研修 | 介護職員実務者研修 | 〇〇年〇月 介護職員実務者研修 修了 |
| ヘルパー2級 | 訪問介護員2級養成研修課程 | 〇〇年〇月 訪問介護員2級養成研修課程 修了 |
| 介護福祉士 | 介護福祉士 | 〇〇年〇月 介護福祉士 取得(登録番号:〇〇〇〇) |
| ケアマネ | 介護支援専門員 | 〇〇年〇月 介護支援専門員資格 取得 |
資格取得中の場合は「〇〇年〇月取得見込み」と記入できます。現在研修を受講中なら「介護職員初任者研修 受講中(〇〇年〇月修了予定)」と書くことで、学ぶ意欲をアピールできます。
本人希望欄:パートならではの必須記入内容
本人希望欄はパート応募において特に重要な欄です。「貴社の規定に従います」のみの記入では、採用担当者がシフトを組むための情報を得られません。勤務可能な日時・条件を具体的に伝えましょう。
良い例文(本人希望欄)
勤務日:月〜金(週3〜4日希望)
勤務時間:9:00〜16:00を希望(調整可)
扶養範囲内での勤務を希望しておりますが、施設の状況に応じて柔軟に対応いたします。
NG例
土日祝不可。夜勤不可。扶養内のみ。
条件を羅列するだけでは「条件が多い・シフトに入れない」と受け取られやすい。条件を伝えつつ、柔軟に対応できる旨を添えると印象が変わる。
扶養範囲内での勤務希望は、採用担当者も事前に把握できた方がシフト設計しやすいため、正直に記入することは決してマイナスではありません。ただし、一方的な条件の列挙ではなく、「基本的にはこの条件で、状況に応じて相談可能」というスタンスを添えることがポイントです。
スーパーなど他業種のパートにおける志望動機の書き方と考え方は共通している部分も多く、パートの志望動機で採用担当者に評価されるポイントも参考になります。

採用担当者が通過させたくなる志望動機の書き方【例文付き】
介護職パートの書類選考において、志望動機は最も差がつく項目です。競合記事の多くは「施設の理念に共感した」「人の役に立ちたい」という書き方を紹介していますが、採用担当者の視点から見ると、それだけでは「定着するかどうか」が判断できません。
採用担当者はここを見ている
- 「なぜ介護を選んだか」の具体的な理由:親の介護経験・施設ボランティア・家族の仕事など、介護と接点があった経験があれば必ず書く
- 「なぜパートという働き方か」への言及:子育て・介護・体力的な理由など現実的な背景が伝わると採用担当者が安心する
- 「長く続けられそうかどうか」:「今後も介護の仕事を続けたい」「資格取得を目指したい」など前向きな展望を一文添えるだけで印象が変わる
未経験・資格なしの志望動機例文
介護未経験・資格なしの状態でパートに応募する場合、「経験がない」ことへの開き直りや過度な謙遜は逆効果です。介護への関心がどこから生まれたのかと、今後の意欲を具体的に書くのが通過への近道です。
良い例文(未経験・資格なし)
数年前から祖父の在宅介護に家族で取り組む中で、日常的なケアの大切さを身をもって感じてきました。介護の仕事に携わりたいという気持ちが強くなり、今回パートとして一歩を踏み出すことを決意しました。子育てが落ち着いた現在、週3〜4日の勤務から始め、将来的には介護職員初任者研修の取得も視野に入れています。利用者の方々の日々の生活を支える現場で、誠実に取り組んでまいりたいと思います。
NG例
人の役に立ちたいと思い志望しました。自宅から近くて通いやすいのも理由のひとつです。未経験ですが頑張ります。
「近い」「役に立ちたい」だけでは「なぜ介護か」が伝わらない。未経験であることへの言及のみで、学ぶ意欲・継続意志が見えないのが最大のNG。
介護経験者・ブランクありの志望動機例文
介護の経験者やブランクがある方は、「過去の経験を活かせる」という点が大きな強みです。ただし、以前の施設を辞めた理由や空白期間については、正直かつポジティブに書くことが重要です。
良い例文(介護経験者・ブランクあり)
前職では特別養護老人ホームにてパートスタッフとして3年間勤務し、排泄・入浴・食事介助を中心に担当しておりました。出産を機に退職しましたが、子育てが一段落したため介護の現場に戻る機会をうかがっておりました。貴施設が地域密着型のきめ細かいケアを重視されている点に共感し、自分が培ってきたスキルを活かしながら長く貢献できると考え、今回応募いたしました。
介護職でのブランクがある場合でも、身体介助の基本知識は継続して残ります。「即戦力として動ける」という一言を加えると採用担当者の安心感につながります。
なお、同じ福祉系の職種でも志望動機の書き方には共通するポイントがあります。福祉用具専門相談員の履歴書の書き方も参考にしてみてください。

自己PRの書き方と例文
介護パートで評価される自己PRの要素
自己PRは志望動機と一緒に読まれることが多く、「この人と一緒に現場で働けるか」をイメージさせる欄です。介護パートの採用において採用担当者が自己PRで確認したいのは、次の3点です。
- コミュニケーション能力:利用者・家族・スタッフとの関わりが多い仕事のため、人との関わりを好む姿勢を伝える
- 体力・継続力:身体的負担がある仕事であることを理解した上で「続けられる」根拠を示す
- 臨機応変な対応力:利用者の状態は日々変わる。状況に合わせて行動できるエピソードがあれば有効
状況別自己PR例文
良い例文(未経験・他業種からの転向)
前職はスーパーのレジ係として5年間勤務し、高齢のお客様とのやり取りを多く経験してきました。ゆっくり丁寧に話すこと・相手の話を最後まで聞くことを意識してきた経験が、介護の現場でも活かせると考えています。体力的にも問題なく、長期的に安定して勤務できます。
良い例文(介護経験者)
前職の介護施設では夜間も含めたシフト勤務を経験しており、急な利用者対応にも落ち着いて行動できます。身体介助・記録業務・家族への連絡対応まで一通り対応してきた経験があるため、現場にスムーズに馴染める自信があります。
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →採用担当者が落とす履歴書のNG例
志望動機でやりがちなNG5パターン
書類選考で落とされる志望動機には、共通したパターンがあります。自分の志望動機が該当していないか確認してください。
| NGパターン | 採用担当者の受け取り方 | 改善の方向 |
|---|---|---|
| 「近いから」「通いやすいから」 | 「もっと近い職場ができたらすぐ辞める」と判断されやすい | 立地への言及は省き、介護の仕事への関心・経験を中心に書く |
| 「時給がよかったから」「待遇がよかったから」 | 待遇が変わったら離職するリスクがあると見られる | 待遇への言及は省く。施設の理念・ケアの方針への共感に置き換える |
| 「人の役に立ちたいから」だけ | どの仕事でも言える抽象的な理由で、介護を選んだ必然性が伝わらない | 「なぜ介護か」の具体的なエピソード(親の介護・ボランティア等)を添える |
| 「未経験ですが頑張ります」で終わる | 未経験を重ねて強調することで、不安感だけが残る | 「〇〇な経験を活かせると考えています」と転換して書く |
| 「介護の仕事に興味があります」だけ | 「興味」の段階では採用後の具体的な姿が見えない | 資格取得の意欲・継続的に働く意志など、将来の展望を加える |
本人希望欄でやってしまいがちなミス
本人希望欄は「書かなければ謙虚に見える」と誤解している方がいますが、パート応募では条件の明記が採用担当者への配慮です。空欄・「特になし」・「貴社の規定に従います」のみ記入という3つは避けてください。
- 空欄のまま:採用担当者がシフトを組めない・「条件がわからない」ため、採用後のミスマッチにつながりやすい
- 「特になし」のみ:実際に条件がない場合は問題ないが、パートで条件がまったくない人は稀。正直に書いた方が後のトラブル防止になる
- 条件の羅列のみ:「〇〇不可」「△△のみ」の列挙だけでは、応募者が融通の利かない人という印象になりやすい。「調整可」「相談可」の一言を添えることが重要
他のパート職種でも志望動機の書き方や本人希望欄の活用法は共通しています。さまざまな業種のパート採用事例を知りたい場合は、パートの志望動機 例文15選も参考になります。
証明写真と提出マナー
介護職パートの証明写真のポイント
証明写真は履歴書の中で唯一、採用担当者が「この人」を視覚的に確認できる情報です。特にパートで介護職を目指す場合、清潔感と明るさが最優先です。
採用担当者はここを見ている
- 清潔感:介護の現場は清潔な身だしなみが必須。乱れた髪・過度なメイクは避け、スッキリした印象を作る
- 表情:硬すぎず、自然な表情で。介護は利用者との関係構築が大切なため、人当たりの良さが伝わる表情が有効
- 服装:スーツが最も無難。スーツがない場合は、白やベージュなど清潔感のある色のブラウスやジャケットで代用可
写真サイズは縦4cm×横3cmが一般的ですが、応募先の指定に合わせてください。撮影から3カ月以内の写真を使用し、裏面に氏名を書いておくことが基本マナーです。
郵送・持参・メール提出のルール
提出方法は応募先から指定されますが、指定がない場合のポイントを整理します。
| 提出方法 | ポイント |
|---|---|
| 郵送 | 封筒の表に「履歴書在中」と赤字で記入。折り曲げないよう角形2号の封筒を使用。送付状(添え状)を同封するとより丁寧 |
| 持参 | クリアファイルに入れて手渡し。面接当日に持参する場合は「本日の面接に使用したものです」と一言添える |
| メール添付 | PDFで保存して送付。ファイル名は「履歴書_氏名_日付」の形式が一般的。メール本文に「添付ファイルをご確認ください」と一言 |
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 介護職パートの履歴書は手書き・PCどちらでもよい。黒のボールペン使用・修正液禁止は手書きの必須ルール
- 職歴欄は施設の正式名称を略さず記入。パート歴・ブランクも正直に書く
- 資格欄は通称ではなく正式名称(介護職員初任者研修 修了 など)で記入する
- 本人希望欄はパートこそ詳しく書く。勤務日・時間・扶養条件を明記し、「調整可」の一言を添える
- 志望動機は「なぜ介護か」の具体的エピソードと、長く続けられる意志を伝えることが最重要
- 採用担当者が最も気にしているのは「定着して長く働けるか」。志望動機・自己PRの全体を通じてその姿勢を示す
履歴書は採用担当者への最初の自己紹介です。パートであっても手を抜かず、丁寧に仕上げることが書類選考を通過する第一歩になります。
介護職パートの履歴書に関するよくある質問
- 介護未経験・資格なしでもパートに応募できますか?
-
応募できます。多くの介護施設では未経験・無資格の方を積極的に採用しており、入職後に資格取得をサポートする制度を持つ施設も少なくありません。履歴書の志望動機では「なぜ介護を選んだか」の具体的な理由と、「学んで続けたい」という意欲を伝えることが通過のポイントです。
- 扶養範囲内で働きたい場合、履歴書にどう書けばいいですか?
-
本人希望欄に「扶養範囲内での勤務を希望しております(調整可能)」と記入してください。扶養内勤務の希望は採用担当者もあらかじめ把握できた方がシフトを組みやすく、正直に書くことはマイナスではありません。ただし、条件の羅列だけでなく「調整可」「施設の状況に応じて柔軟に対応できます」といった一言を添えると、より好印象を与えられます。
- 介護職のブランクが5年ある場合、履歴書にどう書けばいいですか?
-
ブランクの理由(育児・家族の介護・療養など)を職歴欄または本人希望欄に一言添えて正直に書いてください。ブランクを隠すよりも、理由を明示した方が採用担当者の印象は良くなります。また、ブランク中に介護と関わる経験(家族のケア・ボランティアなど)があれば、志望動機や自己PRで触れると「現場への理解がある」ことのアピールになります。


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