この記事では、履歴書・職務経歴書の印刷に適した用紙サイズと、自宅プリンター・コンビニ別の印刷手順を解説します。採用担当者が書類を受け取った際に実際にチェックしている印刷品質のポイントと、提出前の最終確認リストも合わせてまとめています。
履歴書と職務経歴書の印刷サイズ:それぞれの正解を知る
履歴書と職務経歴書は、それぞれ適切な印刷サイズが異なります。どちらも同じサイズで問題ないと思いがちですが、混同したまま印刷すると採用担当者が書類を確認・コピーする際に不便をかけることがあります。最初に整理しておきましょう。
履歴書の印刷サイズはA3/B4が基本、A4×2枚でも可
市販の履歴書はA3見開き1枚またはB4見開き1枚が標準サイズです。ただし、自宅のプリンターがA4までしか対応していない場合は、A4サイズ2枚に分割して印刷しても問題ありません。採用担当者からの評価に影響することはなく、多くの転職者が活用している方法です。
| 印刷サイズ | 特徴 | 向いている状況 |
|---|---|---|
| A3見開き(またはB4見開き) | 市販の履歴書の標準サイズ。1枚にまとまる | A3対応プリンターがある場合、コンビニ印刷の場合 |
| A4×2枚 | ほとんどのプリンターで対応。2枚で提出する | 自宅プリンターがA4のみの場合 |
| B5×2枚 | やや小さい。使用できるが少数派 | テンプレートがB5指定の場合のみ |
A3での印刷を希望する場合は、コンビニのマルチコピー機が最も手軽です。白黒A3印刷は1枚20円程度で利用できます。
テンプレートの選び方や印刷に適したフォーマットについては、以下の記事を参考にしてください。

職務経歴書の印刷サイズはA4縦・片面が原則
職務経歴書はA4サイズ縦向き・片面印刷が基本です。職務経歴書は企業から書式指定がない限り自分でWordやExcelを使って作成するため、A4が実質的な業界標準となっています。
枚数はA4で2枚程度にまとめるのが採用担当者の読みやすさを優先した適正量です。最大でも4枚を上限の目安とし、それ以上になる場合は内容を整理・圧縮してください。ページ数が多すぎると採用担当者が全体像を把握しにくくなります。
職務経歴書をゼロから作成する場合は、以下のツールを活用すると内容の整理がスムーズです。

用紙はコピー用紙(白無地)で問題ない
「普通のコピー用紙では印象が悪いのでは?」と心配する方もいますが、採用担当者が用紙の品質そのものをチェックするケースはほとんどありません。白無地の普通紙(A4コピー用紙)で十分です。特別な上質紙や厚口紙を用意する必要はありません。
ただし以下のような用紙は書類として不適切な印象を与えるため、使用を避けてください。
- カラー用紙・和紙風など素材が目立つ用紙
- 透かし模様入りの高級紙(書類としての可読性が下がることがある)
- 折れやシワが入った用紙(印刷前に新しい用紙を補充すること)
自宅プリンターで履歴書・職務経歴書を印刷する方法
自宅にプリンターがある場合は、まずファイルをPDF形式に変換してから印刷するのが基本です。Wordのまま印刷するとプリンターの設定次第で書式がずれることがあります。
PDFに変換してから印刷するのが基本
WordやExcel、またはWebサービスで作成した書類は、必ずPDF形式に変換してから印刷します。PDF化することで、フォントの乱れや書式崩れを防げます。
PDF変換の手順(OS別)
- Word/Excel(Windows):「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPS文書の作成」
- Mac(共通):「ファイル」→「プリント」→左下の「PDF」→「PDFとして保存」
- Googleドキュメント・スプレッドシート:「ファイル」→「ダウンロード」→「PDF形式(.pdf)」
- Webサービス(Yagish等):各サービスのダウンロードボタンからPDFを取得
特に職務経歴書のように細かいレイアウトを調整している場合は、PDF変換後にプレビューで書式を確認してから印刷に進んでください。
履歴書のフォント選びと印刷後の文字品質については、以下の記事で詳しく解説しています。

印刷前に確認する3つの設定項目
採用担当者はここを見ている
- 文字がかすれていないか(インク切れ・プリンター品質の問題)
- 余白が統一されているか(上下左右のバランスが崩れていないか)
- ページの端で文字・枠線が切れていないか
印刷前に必ずプレビュー確認を行い、以下の3点を確認してから印刷してください。
- 用紙の向き(縦・横)が書類の設定と一致しているか
- 「実際のサイズで印刷」または「縮小なし」の設定になっているか(プリンターの「自動縮小」設定に注意)
- 印刷品質の設定が「標準」以上になっているか(「下書き」設定は文字がかすれやすい)
コンビニで履歴書・職務経歴書を印刷する方法
自宅にプリンターがない場合や、A3サイズで印刷したい場合はコンビニのマルチコピー機が便利です。方法は「ネットプリント(スマホ・PC経由でデータを事前送信)」か「USBメモリ持参」の2通りです。どちらもPDF形式で保存したファイルを使います。
セブン-イレブンでの印刷手順
セブン-イレブンは「ネットプリント」アプリを使ったスマホからの送信か、USBメモリ直差しで印刷できます。
アプリ(かんたんnetprint)を使う手順
- スマホに「かんたんnetprint」アプリをインストール
- 印刷したいPDFファイルをアプリで選択して登録(予約番号が発行される)
- セブンのマルチコピー機で「プリント」→「ネットプリント」を選択
- 予約番号を入力して印刷実行
料金:白黒A4が1枚20円、A3が1枚20円(同額)
ファミリーマート・ローソンでの印刷手順
ファミマ・ローソンのマルチコピー機(シャープ製)は、アプリ「PrintSmash」またはUSBメモリで印刷できます。
PrintSmashを使う手順(ファミマ・ローソン共通)
- スマホに「PrintSmash」アプリをインストール
- 印刷したいPDFファイルをアプリ内に読み込む
- 店内のマルチコピー機で「スマホを使ってプリント」を選択
- スマホとコピー機をWi-Fi接続して印刷実行
料金:白黒A4が1枚20円、A3が1枚20〜30円程度(店舗によって異なる場合あり)
スマホアプリを使うとデータ管理が楽になる
コンビニ印刷を活用する場合、履歴書・職務経歴書のPDFをスマホに保存しておくと、急な修正や追加提出にもすぐ対応できます。複数の企業に応募する場合も、データさえ管理されていればすぐに印刷できます。
スマホで履歴書を作成してコンビニで印刷まで完結させたい場合は、以下の記事で対応サービスを比較しています。

印刷した書類を封筒に入れて郵送する場合の封筒の書き方・折り方については、以下の記事をご覧ください。

採用担当者が実際に見ている印刷の4つのポイント
「印刷の品質は選考に関係ない」と思っていませんか。採用担当者は書類の内容だけでなく、印刷の状態から応募者の「丁寧さ」や「準備の質」を読み取っています。以下の4点は、採用現場で実際に気にされているポイントです。
用紙のシワや折れは「丁寧さの欠如」と映る
採用担当者はここを見ている
- 封筒から取り出したときの用紙の状態(ヨレ・折れ・汚れがないか)
- 印刷のかすれ・薄さ(インク切れのプリンターで印刷したもの)
- 複数枚を留めているクリップの状態(ホチキス留めは避ける)
印刷後に書類を封筒に入れる前に、必ず平らな状態であることを目視確認します。特に職務経歴書はA4を折らずに封入できる「角形2号」の封筒を使うことで、ヨレを防げます。書類を丸めたり四つ折りにして入れるのは厳禁です。
文字の欠けと枠ズレは内容より先に目に入る
採用担当者が書類を手に取った最初の2〜3秒で認識するのは、文字の読みやすさと書式のきれいさです。どんなに内容が良くても、印刷の文字が欠けていたり、フォームの枠線がずれていたりすると、第一印象で損をします。
本印刷の前に必ずテスト印刷を1枚行い、目で確認してから複数枚の印刷に進むのが基本です。インクを確認し、文字のかすれがないかチェックしてください。
提出前の目視チェック(3点)
- 文字がかすれていないか(特に細いフォントの箇所)
- 枠線・罫線が途切れていないか(表・記入欄の枠が完全に印刷されているか)
- ページ端の余白が適切に確保されているか(文字が端に寄りすぎていないか)
証明写真は印刷した書類に別貼りが原則
履歴書の証明写真は、PDFに写真を埋め込んで一緒に印刷するのではなく、印刷後の書類に証明写真を別途貼り付けるのが正式な形式です。写真入りのPDFをそのまま印刷すると、解像度や色の再現性が下がり、採用担当者の印象に影響します。
証明写真は専用の証明写真機(駅構内・コンビニ)か、スマホアプリで撮影してコンビニで現像プリントする方法が一般的です。写真のサイズは縦40mm×横30mmが履歴書の標準です。
スマホで証明写真を作成する場合は、以下の記事で採用担当者が確認するNGポイントと合わせてアプリを比較しています。

両面印刷は企業側がコピーする際に困る
履歴書・職務経歴書は必ず片面印刷で提出します。両面印刷はコンパクトに見えますが、採用担当者が書類をコピーまたはスキャンする際に手間がかかります。また、書類を並べて内容を確認する際にも読みにくくなります。
NG:やりがちな印刷ミス
- 両面印刷で提出:企業側のコピー・スキャンが困難になる
- 証明写真をPDFに埋め込んで印刷:解像度が下がり、写真の印象が悪くなる
- A4 2枚をホチキスで留めて提出:担当者がページを分けて確認しにくい(クリップが正解)
- フォント設定を崩したままPDF化:印刷時に文字がずれて書類の体裁が乱れる
提出前の最終チェックリスト
印刷が終わったら、封入前に以下のチェックリストを確認してください。特に複数の企業に同時応募している場合は、書類の取り違えが起きやすいため注意が必要です。
ファイルの確認項目(印刷前)
- 氏名・住所・連絡先の記載に誤字・脱字がないか
- 在職中・退職済みの表記(「在職中」または「一身上の都合により退職」)が正確か
- 志望動機・自己PRが応募先企業に合った内容になっているか(使い回しの確認)
- 職歴欄の入社日・退職日に誤りがないか
- 資格・免許の正式名称が正確に記載されているか
印刷後の確認項目
- 全ページがそろっているか(特に職務経歴書が複数枚の場合)
- ページ順が正しいか(乱丁がないか)
- 証明写真が正しく貼られているか・貼り付けが安定しているか
- 書類にシワや汚れがないか(特に証明写真の周辺)
- クリアファイルに入れて保護しているか(郵送・手渡し問わず推奨)
郵送する際の送付状をスマホで作成してコンビニで印刷する手順については、以下の記事で解説しています。

まとめ
- 履歴書の標準はA3/B4見開き1枚。自宅プリンターがA4のみならA4×2枚で対応可
- 職務経歴書はA4縦・片面・2枚程度が基本。最大4枚を目安にまとめる
- 用紙はコピー用紙(白無地)で十分。印刷前に必ずPDFに変換する
- コンビニ印刷はセブンは「ネットプリント」アプリ、ファミマ・ローソンは「PrintSmash」またはUSBで対応
- 採用担当者が確認しているのは「シワ・文字の欠け・証明写真の扱い・両面印刷」の4点
印刷は書類作成の最終工程です。内容が整っていても印刷品質が下がれば採用担当者の第一印象に影響します。テスト印刷と目視確認を一度はさんでから提出書類を仕上げてください。
履歴書・職務経歴書の印刷に関するよくある質問
- 履歴書はA4で印刷しても問題ありませんか?
-
問題ありません。市販の履歴書はA3/B4見開きが標準ですが、自宅プリンターがA4のみの場合はA4×2枚で提出できます。採用担当者からの評価への影響はなく、多くの転職者がA4×2枚で提出しています。
- 履歴書・職務経歴書はコンビニで印刷できますか?
-
できます。セブン-イレブンは「かんたんnetprint」アプリ、ファミリーマート・ローソンは「PrintSmash」またはUSBメモリ経由で、A4・A3いずれも印刷可能です。白黒印刷は1枚20円程度です。印刷前にPDFに変換しておくとスムーズです。
- 職務経歴書は両面印刷でもよいですか?
-
両面印刷は避けてください。採用担当者が書類をコピー・スキャンする際に手間がかかります。また、複数のページを並べて確認する際にも読みにくくなります。必ず片面印刷で提出してください。
- 証明写真はPDFに埋め込んで印刷してもよいですか?
-
推奨しません。PDFに写真を埋め込んで印刷すると、解像度や色の再現性が下がり採用担当者の印象に影響します。証明写真は別途用意し、印刷した書類に貼り付けるのが正式な形式です。写真サイズは縦40mm×横30mmが標準です。
- 職務経歴書は何枚印刷すればよいですか?
-
基本は応募先の企業数と同じ枚数を用意します。ただし郵送の場合は履歴書とセットで複数枚が必要なため、余裕を持って印刷しておくと安心です。内容を修正した場合はすべて刷り直すことになるため、大量印刷は最終確認後に行ってください。


コメント