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JIS規格の履歴書テンプレート無料|廃止後の選び方と採用担当者の本音

JIS規格の履歴書テンプレート無料|廃止後の選び方と採用担当者の本音

この記事では、JIS規格の履歴書テンプレートの概要と現在の標準様式を解説します。2020年に規格が廃止となった背景、無料ダウンロードの方法、各項目の書き方、採用担当者が書類選考で実際に確認しているポイントまで、テンプレート選びで迷っている方が知るべき情報をまとめました。

目次

JIS規格の履歴書テンプレートとは?廃止後も「JIS規格」と呼ばれる理由

もともとどんな書式だったのか

JIS規格の履歴書とは、JIS Z 8303(帳票の設計基準)に基づいて定められた履歴書の様式例のことです。氏名・住所・学歴・職歴・免許・資格・志望動機・本人希望欄といった標準的な項目が1〜2枚に整理されており、1950年代から長年にわたり、就職・転職活動の事実上の標準書式として普及してきました。

市販の履歴書用紙のほとんどがこの書式に準拠しており、コンビニや文房具店で販売されている「履歴書」もJIS規格を踏まえた設計になっています。転職や就活の際に最初に手にする書類として、長く親しまれてきた様式です。

2020年に廃止された背景と現在の位置づけ

2020年7月、一般財団法人日本規格協会は、JIS Z 8303の帳票様式例から履歴書の記載を削除しました。直接のきっかけは、LGBTQ+関連団体などが「性別欄の廃止を求める署名」を提出したことです。採用選考に直接関係しない個人情報(性別・配偶者・通勤時間など)を記載させることへの問題意識が社会的に高まった結果、様式例の削除という判断が下されました。

JIS規格の履歴書テンプレートは、正式には2020年7月に廃止されています。ただし廃止はあくまで「JIS規格としての様式例の削除」であり、旧来の書式が法的に使えなくなったわけではありません。廃止後も市場では「JIS規格の履歴書」という呼称が残り続けており、そのまま使用している企業や求職者も多いのが実情です。

今の標準は「厚生労働省推奨様式」——JIS廃止後の業界標準

JIS廃止を受けて、厚生労働省は2021年4月に「公正な採用選考を確保する観点から推奨する履歴書様式」を公開しました。この様式が今の事実上の標準です。

旧JIS様式との主な違いは以下の通りです。

項目旧JIS規格様式厚生労働省推奨様式(現在)
性別欄必須記載任意記載(記載しなくてもよい)
配偶者欄ありなし
配偶者の扶養義務欄ありなし
扶養家族数欄ありなし
通勤時間欄ありなし

企業から書式の指定がない場合は、厚生労働省推奨様式を使うのが現在のスタンダードです。ただし、旧JIS様式を持参した場合でも選考の合否に直接影響することはほぼありません。

JIS規格テンプレートを無料でダウンロードする方法と入手先

厚生労働省の公式サイトからダウンロードする

最も確実な方法は、厚生労働省の公式ウェブサイトから直接ダウンロードすることです。「公正な採用選考のために」というページに、Word形式とPDF形式のテンプレートが公開されており、無料で利用できます。公式から取得するため、バージョンのずれや旧様式を誤ってダウンロードするリスクがありません。

採用担当者はここを見ている

  • 使用している様式のバージョン(旧JIS様式か現行の厚生労働省様式かを確認している担当者もいる)
  • Word入力かPDF印刷後の手書きかで、「準備への誠実さ」を読む担当者がいる
  • 様式が古くても選考を通過できるが、大企業・外資系ではデジタル提出や最新様式を求めるケースが増えている

Word・PDF・Excelの使い分け

ダウンロードできるファイル形式は主に3種類です。状況に合わせて選択してください。

形式向いている状況注意点
Wordパソコンで入力・編集したいフォントや余白がズレることがあるので印刷前に確認
PDF印刷後に手書きしたい/書式を崩したくない入力フィールド付きのものとそうでないものがある
Excel罫線を細かく調整したい印刷設定が複雑になりやすく、崩れて印刷されるリスクあり

パソコンで作成する場合はWord形式が最も扱いやすく、採用担当者にとっても読みやすい仕上がりになります。転職活動を繰り返すなら、入力済みのWordファイルを保存しておくと次回の提出がスムーズです。

コンビニ・文房具店で購入するときの注意点

急ぎで履歴書を準備する場合、コンビニや文房具店での購入も選択肢です。ただし、市販品の多くはまだ旧JIS規格に近い様式(性別欄・配偶者欄あり)のまま流通しています。

  • 性別欄・配偶者欄などは、記載を省略しても選考上の問題はほぼない
  • 企業から「市販の書式で可」と明示されている場合は旧様式のままで問題なし
  • 大企業・外資系・ベンチャーなどは厚生労働省様式やデジタル提出を求めるケースが増えている

JIS規格(厚生労働省推奨様式)の項目別書き方

基本情報欄(日付・氏名・住所・連絡先)

履歴書の最上部に記載する基本情報は、採用担当者が最初に目にする箇所です。ここでの記載ミスが続くと「書類の扱いが雑な人」という印象を持たれることがあります。

  • 日付:提出日を記載(郵送なら投函日、持参なら面接当日の日付)。西暦・和暦は書類全体で統一する
  • 氏名:戸籍上の正式な氏名を記載。ふりがなは「ふりがな」なら平仮名、「フリガナ」ならカタカナで対応する
  • 住所:都道府県から番地・建物名まで正確に記載。郵便番号欄の「〒」は必ず埋める
  • 連絡先:日中つながる電話番号を記載。スマートフォンの番号が最も確実

NG例

日付:令和7年6月(月のみで日を省略)
住所:東京都渋谷区1-2(建物名を省略)
これは採用担当者が「要確認」と判断する典型的なミスです。特に住所の省略は、書類確認で企業から連絡が必要になったときに支障が出ます。

学歴・職歴欄の書き方

学歴・職歴欄は採用担当者が最も時間をかけて読む箇所です。記載のルールを正確に押さえておくことが、書類通過の前提条件になります。

  • 学歴は「中学卒業」から記載するのが一般的。転職の場合は高校入学から書き始めることが多い
  • 学校名は正式名称で記載(「○○大学△△学部□□学科 卒業」の形式)
  • 職歴は「入社」→「退職」の順で記載し、最後に「現在に至る」または「一身上の都合により退職」を添える
  • アルバイト・パートは原則記載不要(正社員・契約社員・派遣社員のみを記載)

良い例文

20XX年 4月 ○○大学経済学部経済学科 入学
20XX年 3月 ○○大学経済学部経済学科 卒業
20XX年 4月 株式会社△△(従業員数500名・建設資材の卸売業)入社
      営業部に配属。首都圏の中小建設会社への資材提案を担当
20XX年 X月 一身上の都合により退職
現在に至る

免許・資格欄の書き方

免許・資格欄では、正式名称で記載することが最も重要です。採用担当者が「この資格は何のことか」と調べる手間が省け、選考がスムーズになります。

  • 取得した順(古い順)に記載するのが基本
  • 運転免許は「普通自動車第一種運転免許 取得」と正式名称で記載
  • 英語スコアは「TOEIC L&R 公開テスト XXX点 取得」の形式
  • 応募職種と関係の薄い資格は省略してよい(欄を埋めるために羅列する必要はない)

志望動機・自己PR欄の書き方

JIS規格(厚生労働省推奨様式)には、志望動機と自己PRをそれぞれ記載する欄があります。両者の書き分けを理解していない応募者が多く、ここが書類選考の合否を左右する最大のポイントです。

書くべき内容NGの典型例
志望動機「なぜこの会社なのか」の理由(業界・貴社固有の魅力)「御社の事業内容に興味があります」(具体性なし)
自己PR「自分が会社に何をもたらせるか」の具体的な根拠「コミュニケーション能力があります」(抽象的)

文字数の目安は各欄200〜300文字です。字数が少なすぎると熱意が伝わらず、詰め込みすぎると担当者が読み飛ばします。

採用担当者がJIS規格の履歴書で実際に確認しているポイント

採用担当者が書類選考で履歴書を確認する時間は、平均して1枚あたり30〜60秒といわれています。その短時間で何を見ているのかを知ることが、書類通過率を上げる最短ルートです。

採用担当者はここを見ている

  • 職歴の一貫性:転職回数と在籍期間のバランス。1〜2年で複数社を転々としている場合は、職歴欄を読む前に理由を探す
  • 空白期間の有無:退職後に空白がある場合、理由の記載がなければ補足欄や本人希望欄に一言添えるだけで印象が変わる
  • 書類の整合性:履歴書と職務経歴書で記載内容が矛盾していないか。年月のズレや会社名の表記ゆれは即確認対象になる
  • 証明写真の印象:清潔感と目線。背景が白・グレーで正面を向いた写真でないと「規格外」と判断されることがある
  • 字の丁寧さ(手書きの場合):上手さより「丁寧に書かれているか」が評価軸。読みにくい字は選考前に印象を悪化させる

特に転職理由と志望動機の一貫性は重視されます。「前職を辞めた理由」と「この会社を選んだ理由」がつながっていない場合、面接で厳しく問われる前に書類で落とされるケースが少なくありません。

記載漏れや入力ミスを事前に防ぐには、履歴書作成ツールの活用も有効です。おすすめのツールは履歴書作成ツールおすすめ7選の記事をあわせて確認してください。

JIS規格の履歴書でよくある失敗と改善策

失敗① 旧JIS様式(廃止前の書式)を誤って使ってしまう

2020年のJIS廃止後も、インターネット上には旧来の書式のテンプレートが多数流通しています。旧様式は性別欄・配偶者欄・通勤時間欄が残った書式で、このまま使用しても選考に不利になるわけではありませんが、公正な採用を重視する企業では違和感を持たれる可能性があります。

見分け方と対処法

  • ダウンロードしたテンプレートに性別欄・配偶者欄・通勤時間欄があれば旧様式の可能性が高い
  • 厚生労働省公式サイトから直接ダウンロードすることで旧様式の誤使用を防げる
  • 市販の用紙を使う場合は旧様式のままでも問題ないが、性別欄・配偶者欄は空欄でよい

失敗② 性別欄・配偶者欄の扱い方がわからない

旧JIS様式には性別欄と配偶者欄があります。厚生労働省推奨様式ではこれらが削除されていますが、市販の用紙を使う場合は欄が残っています。

  • 性別欄:記載しなくてよい。空欄または「-」での対応が可能。記載しないことを理由に不利な選考を行うことは職業安定法上問題になる
  • 配偶者欄・扶養家族欄:記載不要。採用選考において配偶者の有無で差別することは公正採用の観点から禁じられている

失敗③ 証明写真のサイズ・向きのミス

JIS規格(厚生労働省推奨様式)の証明写真は縦4cm×横3cmが標準です。写真の向きや大きさを間違えると、書類の第一印象が崩れます。

  • サイズ:縦4cm×横3cm(最近3ヶ月以内に撮影したもの)
  • 服装:スーツが基本。インナーは白か淡い色
  • 表情:やや口角を上げた、自然な表情。真顔でも作り笑いでもなく
  • 写真の裏:氏名を記載しておく(はがれた場合の識別対策)

手書きかパソコン作成か——採用担当者が本当に評価するのはどちら

「手書きとパソコンはどちらが有利か」という疑問は多くの求職者から寄せられます。企業の指定がない場合、パソコン作成のほうが採用担当者にとって読みやすいため、現在はパソコン作成が主流です。

ただし、職種・業界によって印象は異なります。

条件推奨する書き方理由
転職活動全般パソコン作成読みやすく、修正・流用がしやすい
企業から「手書き指定」あり手書き指定に従わないと選考前に減点される
志望動機欄のみ手書き手書き誠意・熱意を伝えたいときに有効なことがある
急いでいる・時間がないパソコン作成品質を担保しながら短時間で完成できる

パソコン作成の場合は、フォントと文字サイズが採用担当者の印象に影響します。履歴書のフォントの選び方については別記事で詳しく解説しています。

より多くの無料テンプレートを比較して選びたい場合は、履歴書テンプレート無料おすすめの記事もあわせてご覧ください。

まとめ

  • JIS規格の履歴書(JIS Z 8303)は2020年7月に廃止されており、現在は厚生労働省推奨様式が事実上の標準
  • 厚生労働省推奨様式では性別欄・配偶者欄・通勤時間欄が削除されており、公正な採用選考に対応した設計になっている
  • テンプレートは厚生労働省の公式サイトからWord・PDF形式で無料ダウンロードできる
  • 採用担当者は書類確認の30〜60秒で職歴の一貫性・空白期間・証明写真・書類の整合性を確認している
  • パソコン作成が現在の主流だが、手書き指定がある場合は必ず指定に従う

テンプレート選びに迷ったら、まず厚生労働省の公式サイトからダウンロードしたものを使うのが最も確実な判断です。

JIS規格の履歴書テンプレートに関するよくある質問

JIS規格の履歴書は廃止されたのに、今でも使えますか?

使えます。JIS Z 8303の廃止は「規格としての様式例の削除」であり、旧来の書式が法的に禁止されたわけではありません。ただし、企業から書式の指定がない場合は厚生労働省推奨様式(2021年4月公開)の使用が現在の標準とされています。

JIS規格の履歴書テンプレートはどこで無料入手できますか?

厚生労働省の公式サイト(「公正な採用選考のために」のページ)から、Word形式とPDF形式のテンプレートを無料でダウンロードできます。コンビニや文房具店での市販品購入も可能ですが、旧様式(性別欄あり)の場合があります。

性別欄は書かなくてもいいですか?

書かなくても問題ありません。厚生労働省推奨様式では性別欄が任意記載となっており、記載しなくても選考上の不利にはなりません。市販の旧様式を使う場合も、性別欄は空欄または「-」と記載すれば問題ありません。

転職活動でJIS規格の履歴書はA4とB5どちらを使えばいいですか?

転職活動ではA4サイズの使用を推奨します。現在の厚生労働省推奨様式はA4版が標準で、企業側もA4での受け取りを前提にしているケースが多いです。B5を使用する場合は、企業から指定がある場合や市販の用紙に限定することをお勧めします。

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この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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