この記事では、ハローワークのパソコンを使って職務経歴書を作る具体的な手順を解説します。求職登録の方法から無料パソコンの利用方法、WordとExcelの選び方、採用担当者が書類選考で実際に確認しているポイントまで、一通りわかる構成になっています。
ハローワークのパソコンで職務経歴書を作る3つの手順
自宅にパソコンがない場合でも、ハローワーク(公共職業安定所)の求職者向けパソコンを無料で利用して職務経歴書を作成できます。当日スムーズに作業を進めるために、3つのステップを事前に把握しておきましょう。
①求職登録を済ませておく
ハローワークのパソコンを利用するには、事前に求職登録(窓口またはインターネットサービス)を済ませておく必要があります。登録後に発行される「求職番号」がなければ、パソコン端末を利用できないハローワークもあるため、初日の来所前に確認しておくと安心です。
求職登録はハローワークインターネットサービスからスマートフォンでも手続きできます。フル登録(来所登録)は窓口で行いますが、仮登録だけならオンラインで完結します。
②ハローワークのパソコンを利用する
求職登録が完了したら、最寄りのハローワークへ行き、求職者向けパソコンコーナーで作業を開始します。パソコンはインターネット閲覧とOfficeソフト(WordやExcel)が使えるように設定されており、テンプレートのダウンロード・入力・印刷まで一連の作業が可能です。
採用担当者はここを見ている
- ハローワーク経由の求人に応募する場合、書類はそのまま企業の採用担当者に届く。フォーマットが古かったり読みにくいレイアウトだと、他の応募者との比較で不利になりやすい
- パソコン作成であれば手書きより修正や再提出がしやすい。ただし「パソコンで作れば上質」ではなく、内容と読みやすさが評価の本質
- ハローワークの担当者に添削してもらった書類は完成度が高い傾向にある。添削サービスの活用を前提に計画を立てると仕上がりが大きく変わる
③WordかExcelか?テンプレートを選んで入力する
職務経歴書の作成では、WordとExcelのどちらを使うかで迷う方が少なくありません。厚生労働省公式のテンプレートはどちらの形式でも提供されていますが、初めて作る場合はWordの方が圧倒的に使いやすいです。
| ソフト | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| Word | 職務経歴が1〜2社・テキスト中心の内容 | 表を複雑に作りすぎると崩れやすい |
| Excel | 職歴が多い・スキル一覧を表形式で整理したい | 印刷時のページ割りに注意が必要 |
ハローワークインターネットサービスでは、厚生労働省が推奨する「職務経歴書フォーマット(Word版・Excel版)」を無料でダウンロードできます。ハローワークのパソコンのブラウザからアクセスしてテンプレートを開き、そのまま入力するのが最も手軽な方法です。
ハローワークでパソコンを使って職務経歴書を作る3つのメリット
無料でパソコンが使える
自宅にパソコンがない方や操作に慣れていない方にとって最大のメリットが、求職登録さえ済ませれば無料でパソコンが使える点です。インターネット閲覧・Officeソフト・印刷まで一通り対応しており、スマートフォンやタブレットでは作りにくい職務経歴書もハローワークなら完結できます。
厚生労働省推奨のテンプレートをそのまま使える
ハローワークでは、厚生労働省が作成した「職務経歴書のひな形」を提供しています。このテンプレートは採用担当者が見慣れた形式であり、「どんな書式で作ればいいかわからない」という悩みをそのまま解消してくれます。テンプレートに沿って必要事項を入力するだけで、最低限の体裁は整います。
テンプレートは職務要約・職務経歴・資格・スキル・自己PRの構成がすでに決まっており、初めての転職活動でもどこに何を書けばよいか迷わずに済む作りになっています。
担当者に添削・アドバイスをしてもらえる
ハローワークの窓口では、職務経歴書の内容を担当者に見てもらい、具体的なアドバイスをもらえます。ただし添削は事前予約制の場合が多いため、利用予定の日の前日までに電話かWeb予約を入れておくことを推奨します。
担当者によっては「職務要約が長すぎる」「実績が具体的でない」といった採用担当者視点のフィードバックも得られます。この機会を最大限活かすために、パソコンで下書きを完成させてから添削を受ける順序が効果的です。
プロによる職務経歴書の添削サービスを活用したい場合は、こちらの記事も参考にしてください。

ハローワークで職務経歴書を作るときの3つの注意点
スムーズに作業を進めるために、事前に以下の注意点を確認しておいてください。
- 求職登録が事前に必要:当日窓口で登録してからパソコン利用という流れも可能ですが、混雑時は手続きに時間がかかります。事前にインターネットで仮登録を済ませておくと当日の手間が大幅に減ります
- パソコンが予約制のハローワークもある:月初や週明けは混みやすく、施設によっては事前予約が必要な場合があります。利用前に電話で確認しておくと確実です
- 印刷・データ持ち帰りは自分で対応する:作成したデータはUSBメモリに保存するか、ハローワークのプリンターで印刷する必要があります。自宅にメール送信できないケースもあるため、USBメモリを持参すると安心です
よくある失敗:当日ゼロから作り始めるパターン
「当日いきなり行って、その場でゼロから作り始める」→ 時間が足りずに中途半端な書類で応募してしまうケースが多い。あらかじめ自分のキャリアをまとめたメモを持参し、入力作業に集中できる準備をしておくことが書類の完成度を左右します。
採用担当者が30秒で判断する職務経歴書の書き方
ハローワークのパソコンで職務経歴書を作れるようになっても、書き方が伴わなければ書類選考を通過できません。採用担当者が実際にどこを見て合否を判断しているか、ポイントを整理します。
職務要約は最初の3行が勝負
採用担当者が職務経歴書を開いて最初に読むのが「職務要約」です。ここで「この人は何者か」が伝わらなければ、その先を丁寧に読んでもらえません。職務要約は3〜5行以内・150文字前後にまとめるのが基本です。
良い例文
販売職として10年間、大手アパレルの店舗で接客・在庫管理・スタッフ指導を担当してきました。担当店舗では3年連続で売上前年比110%を達成。現在は接客スキルと管理経験を活かせる小売業の管理職・リーダー職を目指して転職活動中です。
NG例
これまで販売の仕事をしておりました。お客様に接する仕事が好きで、スタッフのまとめ役もやっていました。これからも接客の仕事を続けていきたいと思っています。→ 数値も実績も具体性もない。採用担当者には「誰でも書ける文章」にしか映らない
実績は必ず数値で表す
「売上に貢献した」「チームをまとめた」という表現では、採用担当者には何も伝わりません。職務経歴書では数値・規模・頻度のいずれかで実績を具体化することが選考突破の鍵です。
| 抽象的な表現(NG) | 具体的な表現(OK) |
|---|---|
| 売上に貢献した | 月間売上を前年比120%に引き上げた(目標達成率110%) |
| チームをまとめた | 5名のチームのリーダーとして週次MTGを主導、離職率を前年比半減 |
| 多くの顧客を担当した | 1日平均30〜40組の接客対応、1年間のリピーター獲得数200名超 |
数値がない業務でも「期間」「担当件数」「チームの規模」などで代替できます。まず自分の業務の規模感を数字で書き出し、それを文章に組み込む順序で作業すると、ハローワークのパソコン前での入力作業も効率的に進みます。
職務経歴書の作成に行き詰まったときは、AIを活用した自動作成ツールも選択肢のひとつです。

パソコン作成でよくある「レイアウトの落とし穴」
パソコンで職務経歴書を作ると見た目が整うと思いがちですが、採用担当者には「読みにくい」と映ることがあります。特にWordを使った場合に頻発する落とし穴を把握しておきましょう。
- フォントの混在:ゴシック体と明朝体が混在していると採用担当者の目が止まって読みにくくなります。全体で1種類のフォントに統一する。本文は游明朝またはMSPゴシックが読みやすい
- 文字サイズの乱用:見出しを大きくしすぎると視覚的にうるさくなります。本文10.5〜11pt、見出し12〜13ptが目安
- 余白が狭すぎる:文字を詰め込もうとして余白を削ると、採用担当者が読む気を失います。上下左右25mm以上の余白を保つことを推奨します
- 内容の重複:職務要約に書いた内容を職務経歴欄でそのまま繰り返すパターンは多い。要約は概要に留め、経歴欄で詳細を補足する構成にします
フォントや書体の選び方については、履歴書の書体の選び方もあわせて参考にしてください。

ハローワーク以外でパソコンを使って職務経歴書を作る方法
ハローワークのパソコンは便利ですが、「混んでいて使えなかった」「もっと自分のペースで作業したい」という場合のために、他の選択肢も把握しておくと安心です。
- スマートフォン:WordやGoogleドキュメントのアプリを使えば職務経歴書を作成・PDF化できます。画面が小さいため作業効率は落ちますが、移動中でも入力できる点がメリット
- 図書館・区民センターのパソコン:多くの自治体施設で無料のインターネット端末を開放しています。ハローワークより空いている場合も多く、長時間作業に向いています
- オンライン作成ツール:ブラウザだけで使えるサービスがあり、インストール不要で職務経歴書を作れます。スマートフォンからもアクセスできるものが多い
スマートフォンでの履歴書作成については、スマホで履歴書を作れるおすすめアプリもあわせてご確認ください。

オンラインで使える無料の職務経歴書作成ツールについては、こちらでくわしく比較しています。

在職中の転職活動や空白期間がある方の場合は、フリーターの履歴書の書き方も参考になります。
まとめ
- ハローワークのパソコンは求職登録後に無料で利用でき、WordやExcelで職務経歴書を作成・印刷できる
- 厚生労働省推奨のテンプレートをそのまま活用するのが、書式の迷いをなくす最短の方法
- 当日ゼロから作り始めるのではなく、事前に求職登録とキャリアのメモ整理をしておくと作業効率が大きく上がる
- 採用担当者が最初に見るのは職務要約。3〜5行・150文字前後に実績を数値で落とし込む
- フォント統一・余白確保・内容の重複排除が、パソコン作成の職務経歴書で差をつけるレイアウトの基本
ハローワーク パソコン 職務経歴書に関するよくある質問
- ハローワークのパソコンは誰でも無料で使えますか?
-
求職登録を済ませた方なら無料で利用できます。未登録のまま来所しても窓口で当日登録を行えますが、混雑時は手続きに時間がかかるため、事前にハローワークインターネットサービスから仮登録しておくことを推奨します。
- 職務経歴書はWordとExcelのどちらで作るのが正しいですか?
-
どちらでも問題ありません。初めて作る場合はWordが操作しやすく、厚生労働省のテンプレートもWord形式で提供されています。職歴が多く表形式で整理したい場合はExcelが向いていますが、印刷時のページ割り設定に注意が必要です。採用担当者はどちらの形式でも気にしません。
- ハローワークで作った職務経歴書を自宅に持ち帰るにはどうすればいいですか?
-
USBメモリにデータを保存して持ち帰る方法が最も確実です。ハローワークによっては自前のUSBメモリを持ち込めないケースもあるため、事前に利用施設に確認してください。印刷はハローワークのプリンターを使い、原稿を持ち帰ることも可能です。
- ハローワークで職務経歴書の添削を受けるには予約が必要ですか?
-
施設によって異なりますが、多くのハローワークでは添削サービスは予約制になっています。電話またはWeb予約が必要な場合が大半です。当日相談できる窓口もありますが、書き直しが必要な場合は次回の来所になることも多いため、できるだけ事前予約を取るのが確実です。


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