この記事では、職務経歴書の印刷は片面・両面どちらが正解かを解説します。採用担当者が片面印刷を求める理由、例外として許容される状況、コンビニ・自宅別の正しい印刷設定もあわせて紹介します。
職務経歴書の印刷は「片面」が基本
職務経歴書の印刷方法に法律や公的なルールはありませんが、片面印刷が転職市場の標準マナーとして定着しています。
両面印刷が書類選考の不合格理由になることは通常ありません。ただし、採用担当者が書類を扱う実務上の手間を考えると、何もメリットがない場面で両面印刷を選ぶ理由はありません。
採用担当者が片面を求める3つの理由
採用担当者の視点から見ると、片面印刷が好まれる理由は明確です。
採用担当者はここを見ている
- コピーが1回で済む:書類選考中の職務経歴書は、面接官・人事・現場責任者それぞれの分をコピーします。両面印刷では裏面を別途コピーする手間が発生し、大量の応募書類を扱う採用担当者の業務を圧迫します
- 複数ページを並べて読める:経歴書の各ページを机の上や壁に並べながら評価するスタイルの担当者は多いです。片面なら全ページを一覧できますが、両面印刷では表裏をめくりながら確認する作業が生じます
- ファイリングしやすい:人事部門は書類をバインダーやクリアファイルで管理します。片面のほうがページを開いたまま読めるため、保管・参照の作業効率が高まります
これらはいずれも「不合格の決め手」になるほどの問題ではありません。しかし採用担当者の手間を増やさない配慮は、書類の第一印象として候補者評価に積み重なります。
両面印刷はマナー違反か
「両面印刷=マナー違反」と断言する記事もありますが、厳密には正確ではありません。採用担当者の大多数は「両面印刷だから落とす」という判断はしていません。
ただし、選考の場面では「読みやすさへの気配り」「相手の立場に立った準備」が評価の補足情報として機能します。片面印刷はそうした配慮を示す小さな行動のひとつです。特別な理由がなければ、片面印刷を選ぶのが得策です。
職務経歴書を両面印刷すると採用担当者にこう映る
採用担当者の立場で正直に言えば、両面印刷の書類が届いたとき「コピーが取りにくい」という感覚は実際にあります。書類選考の通過・不通過に直接影響するかと問われれば「直接影響しない」ですが、候補者のビジネスマナーへの印象として蓄積されることはあります。
| 比較項目 | 片面印刷 | 両面印刷 |
|---|---|---|
| コピーのしやすさ | ◎ 1回でOK | △ 裏面を別途コピー |
| 並べて読める | ◎ 全ページ一覧可 | △ 表裏をめくる必要 |
| ファイリング | ◎ 開いたまま確認可 | △ ページをめくる必要 |
| 郵送時の用紙枚数 | △ 枚数が増える | ◎ 枚数が少ない |
| 採用担当者への印象 | ◎ 配慮が伝わる | △ 手間を感じさせる |
この比較表からわかるとおり、採用担当者の利便性は片面印刷が上回っています。紙の節約という観点以外で両面印刷を選ぶメリットは少ないです。
なお、履歴書の印刷マナーについても同様のルールが適用されます。詳しくは履歴書の両面印刷がNGな理由と正しい提出マナーも参考にしてください。

両面印刷が許容される3つの状況
一般的には片面印刷が基本ですが、以下の状況では両面印刷でも問題ありません。
① メール・Web経由でPDFを提出する場合
メール添付やWebフォームでPDFを提出する場合、両面・片面の概念自体がありません。採用担当者はPCやタブレットでページを切り替えながら確認するため、印刷の向きは関係ありません。この場合は書式よりも内容の充実に集中してください。
作成から提出まで効率よく進めたい場合は、職務経歴書の自動作成ツールを使えばPDF出力まで一括で完結できます。

② 企業から両面印刷の指定がある場合
募集要項や案内メールに「両面印刷で提出」と明記されている場合は、指示に従ってください。企業ごとに書類管理の方針が異なるため、指定がある場合は例外なくその指示が優先されます。
③ ページ数が多くなりすぎる場合
職務経歴書が10ページ以上になるケースでは、片面印刷では厚みが増しすぎて逆に扱いにくくなることがあります。この場合、両面印刷にしたうえで「表紙に総ページ数を明記」「クリップでまとめる」といった対処が有効です。
ただし、一般的な職務経歴書の適正枚数は2〜3ページです。10ページに膨らんでいる場合は、両面にする前にまず内容の絞り込みを検討してください。採用担当者が書類を読む時間は限られており、情報が多すぎると要点が伝わりにくくなります。
印刷前に確認すべき4つのポイント
職務経歴書を印刷する前に、以下の4点を必ず確認してください。印刷後に気づいてもやり直しが必要になるため、事前チェックが重要です。
① 用紙はA4・コピー用紙でOK
用紙サイズはA4が基本です。B5やA3は受け取る採用担当者が扱いにくいため避けてください。紙の種類は普通のコピー用紙(PPC用紙)で問題ありません。
より上質な印象にしたい場合は「上質紙」を選ぶこともできますが、必須ではありません。採用担当者が紙の種類を気にするのは、インクがにじんでいたり薄くて読みにくかったりする場合だけです。
避けるべき用紙の例
- 光沢紙(インクジェット用フォト用紙):手触りが違和感を与え、にじむ場合もある
- 色がくすんだ再生紙:視認性が下がる場合がある
- B5サイズの用紙:A4フォルダに収まらず、採用担当者の保管に支障
コピー用紙の種類や印刷への影響については、履歴書をコピー用紙に印刷するとNGかでも詳しく解説しています。

② カラー印刷か白黒か
白黒(モノクロ)印刷が基本です。職務経歴書はテキスト中心の書類であり、カラーが必要な場面はほとんどありません。コンビニで印刷する場合もモノクロのほうが料金が安く(1枚20円前後)、採用担当者の評価への影響も実質的にありません。
ただし、デザイン職やクリエイター系の職種でポートフォリオを兼ねた職務経歴書を作成する場合は、カラー印刷が適切なケースもあります。一般職・技術職・営業職などは白黒で十分です。
③ 文字サイズと余白
文字サイズは10.5〜11ptが読みやすい標準です。余白は上下左右20〜25mmを目安にしてください。余白が狭すぎると印刷時に文字が切れることがあり、採用担当者がメモを書き込むスペースもなくなります。
④ 複数ページはページ番号と氏名を入れる
職務経歴書が2ページ以上になる場合は、必ずページ番号を入れてください。「1/2」「2/2」の形式が一般的です。採用担当者がコピーや並び替えをする際にページ順を迷わないよう、氏名もフッターに記入しておくと丁寧です。
採用担当者はここを見ている
- ページ番号と氏名がフッターに入っているか
- 余白が均等で文字が切れていないか
- 文字がかすれていないか(印刷前にインク残量を確認する)
- 片面印刷の設定になっているか
自宅・コンビニ別の印刷手順
コンビニ(セブン・ファミマ・ローソン)での印刷方法
自宅にプリンターがない場合は、コンビニのマルチコピー機を利用できます。職務経歴書のPDFをスマホに保存し、各社の印刷アプリ経由でプリント予約して店舗で出力する流れです。
| コンビニ | 印刷サービス名 | スマホ送信方法 | 白黒料金(A4) |
|---|---|---|---|
| セブンイレブン | ネットプリント | アプリ or ネットプリントWeb | 20円/枚 |
| ファミリーマート | ネットワークプリント | アプリ or netprint.jp | 20円/枚 |
| ローソン | マルチコピー | アプリ or ネットワークプリント | 20円/枚 |
※料金は変更になる場合があります。各サービスの公式サイトでご確認ください。
コンビニ印刷の流れは①PDFをスマホに保存 → ②各社アプリで「文書印刷」を選択 → ③プリント番号を発行 → ④コンビニのコピー機で番号を入力 → ⑤印刷設定を確認の順です。
印刷設定画面で「用紙サイズ:A4」「カラー:白黒」「両面:しない(片面)」の3点を必ず確認してから印刷ボタンを押してください。デフォルトが両面設定になっている機種もあるため、見落としに注意が必要です。
コンビニ印刷後に郵送で提出する場合は、履歴書の封筒と印刷の手順も参考になります。

自宅プリンターでの印刷設定
自宅プリンターで印刷する場合は、印刷ダイアログで以下の設定を確認してください。
- 用紙サイズ:A4
- 印刷の向き:縦(ポートレート)
- 両面印刷:オフ(片面印刷を選択)
- カラー設定:白黒(グレースケール)
- 印刷品質:標準以上(「ドラフト」は文字がかすれる場合あり)
インク残量が少ない状態で印刷すると文字がかすれます。本番印刷の前に1枚テスト印刷を行い、文字の濃さと余白がはみ出していないかを確認してから全ページ印刷してください。
良い例文
(コンビニ印刷前の確認手順)
①スマホのPDFアプリでファイルを開き、ページ数と内容を最終確認する → ②各社アプリで「白黒・A4・片面・標準品質」に設定してプリント番号を発行する → ③コンビニのコピー機でプリント番号を入力し、設定画面で「両面:なし」を再確認してから印刷を開始する
NG例
デフォルト設定のまま印刷スタートを押す → 「両面:する」になっていた場合、全ページが両面印刷で出力されてしまう。設定の確認は1〜2秒で完了するため、必ず実施してください。
まとめ
- 職務経歴書の印刷は片面印刷が基本マナー。コピー・ファイリング・並べ読みといった採用担当者の実務上の利便性を考慮するため
- 両面印刷が即・不合格になることはないが、配慮不足の印象として蓄積されるリスクがある
- 例外は「PDF提出(印刷なし)」「企業から両面指定あり」「ページ数が多すぎる場合」の3つ
- 印刷時はA4・白黒・片面・10.5〜11pt・余白20〜25mmを標準設定として使用する
- コンビニ印刷では設定画面で「両面:なし」を必ず確認してから出力を開始する
印刷の設定を正しく整えることは、書類の中身を採用担当者に正確に届けるための最初の一歩です。
職務経歴書の印刷に関するよくある質問
- うっかり両面印刷で提出してしまいました。再提出は必要ですか?
-
基本的に再提出は不要です。両面印刷が書類選考の直接的な不合格理由になることは稀です。ただし、同じ企業への次回の応募や面接持参の際は片面印刷に修正してください。
- コンビニで職務経歴書を印刷するとき、カラーと白黒どちらにすべきですか?
-
一般的な転職活動では白黒(モノクロ)で十分です。テキスト中心の職務経歴書はカラーによる評価差がほぼなく、料金も安く済みます。デザイン・クリエイター系でカラーデータが含まれる場合のみカラー印刷を選択してください。
- 職務経歴書が3ページになってしまった場合、どう対処すればよいですか?
-
まず2ページ以内に絞り込めないかを検討してください。削れない場合は3枚を片面印刷で提出し、各ページフッターに「氏名 ページ番号/全ページ数」を記入してクリップで留めて提出します。ページ番号があれば採用担当者が順番に迷うことはありません。


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