この記事では、バイト面接に持参する履歴書の書き方を各項目ごとに解説します。志望動機・自己PRの例文も職種別に掲載。採用担当者がチェックするポイントを知れば、初めてのバイトでも書類で落とされません。
面接前に確認したい履歴書の基本マナー
採用担当者は、履歴書を受け取った瞬間に「丁寧に書いた人かどうか」を判断しています。内容を読む前に、見た目と基本ルールで第一印象が決まります。以下の5点は採用可否に直結するため、必ず押さえてください。
黒のボールペンを使う(消えるペンは厳禁)
履歴書は必ず黒のボールペンで書くのが大原則です。鉛筆・シャープペンシルは公的書類として認められません。また、熱で消えるタイプのボールペン(フリクションなど)は、バッグの中や保管場所の温度によって文字が消えてしまうリスクがあるため使用禁止です。
使ってよい筆記具・使ってはいけない筆記具
| 種類 | 使用可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 黒の油性ボールペン | ◎ | 最も一般的。にじみにくい |
| 黒の水性ボールペン | ○ | 使用可。水ぬれに注意 |
| 消せるボールペン(フリクション等) | ✕ | 熱で消えるため書類として不適 |
| 鉛筆・シャープペンシル | ✕ | 消えるため公的書類に不適 |
| 青・赤ボールペン | ✕ | 黒以外は原則不可 |
手書きかPC作成か——どちらを選ぶべき?
特に指定がなければ、手書きでもPC作成でも問題ありません。求人票に「手書きで提出してください」と記載がある場合は必ず手書きにします。迷う場合は、応募先の職場の雰囲気で判断しましょう。
| 手書き | PC作成 | |
|---|---|---|
| 印象 | 誠実さ・熱意が伝わる | 読みやすく整理されている |
| 向いている職場 | 老舗の飲食店・接客業全般 | IT系・事務系・チェーン店 |
| デメリット | 書き直しに時間がかかる | プリンターが必要 |
修正液・修正テープは使わない
書き間違えた場合は最初から書き直すのが原則です。修正液や修正テープを使った履歴書は、採用担当者に「雑な仕事をする人」という印象を与えます。失敗を恐れるより、ミスしたら書き直す覚悟で臨んでください。
証明写真は3ヶ月以内・清潔感のある服装で
採用担当者が最初に目にするのが顔写真です。3ヶ月以内に撮影した写真を使用し、スーツかシンプルな清潔感のある服装で撮影してください。スマートフォンの自撮り写真や加工した写真は避けましょう。証明写真機(駅構内・薬局など)か写真館での撮影が確実です。
和暦か西暦、どちらかに統一する
学歴・職歴欄の年号は和暦(令和・平成)と西暦(2024年など)のどちらを使っても構いませんが、1枚の履歴書内で必ず統一してください。混在すると「不注意な人」という印象になります。
【項目別】バイト履歴書の書き方と記入例
各項目の書き方を順番に確認していきましょう。初めて履歴書を書く場合でも、以下の手順に沿えば迷いません。
日付・ふりがな・氏名・住所・電話番号の書き方
- 日付:郵送なら投函日、手渡しなら面接当日の日付を記入する
- ふりがな:欄に「フリガナ」とあればカタカナ、「ふりがな」とあればひらがなで記入
- 氏名:楷書ではっきりと書く。ニックネームや略字は使わない
- 住所:都道府県名から書く(「東京都〇〇区〇〇」のように省略しない)
- 電話番号:確実に連絡が取れる番号を書く。日中つながりやすい番号を優先する
学歴欄の書き方(高校生・大学生別)
学歴欄は中学校卒業から記入するのが一般的なルールです。「〇〇高校」のような略称ではなく、「〇〇高等学校」という正式名称で記入します。
良い書き方(高校生・在学中の場合)
令和〇年 3月 〇〇市立〇〇中学校 卒業
令和〇年 4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学
令和〇年 3月 現在に至る(在学中の場合)
良い書き方(大学生の場合)
令和〇年 3月 〇〇高等学校 普通科 卒業
令和〇年 4月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 入学
令和〇年 3月 現在に至る
採用担当者はここを見ている
- 「高校」という略称を使っていないか(→「高等学校」が正式名称)
- 入学と卒業が別行に書かれているか
- 在学中なら「現在に至る」と記入しているか
職歴欄——初めてのバイトなら「なし」でOK
バイト経験がない場合は、職歴欄に「なし」と記入して「以上」と締めくくれば問題ありません。空欄のままにするのはNGで、書き忘れと受け取られる可能性があります。アルバイト経験がある場合は、「〇〇カフェ(アルバイト)入社」「同 退社」のように正社員と同じ形式で記入します。
初めてのバイト(職歴なし)の書き方
職歴
なし
以上
バイト経験がある場合の書き方
令和〇年 4月 〇〇カフェ アルバイトとして入社
令和〇年 8月 同店 退社
以上
免許・資格欄の書き方
取得済みの免許・資格がある場合は、取得年月日とともに正式名称で記入します。「英検」ではなく「実用英語技能検定〇級」、「漢検」ではなく「日本漢字能力検定〇級」と書きましょう。特にない場合は「特になし」と記入します。
本人希望欄——「特になし」と書くのが無難
本人希望欄には、どうしても譲れない条件だけを記入します。具体的には、週に入れるシフト数・曜日・時間帯の希望です。何も条件がなければ「特になし」と書きましょう。空欄のまま提出するのは書き忘れと受け取られる場合があるため注意が必要です。
採用担当者に刺さる志望動機の書き方と例文
履歴書の中で採用可否に最も影響する項目が志望動機です。多くの応募者が「近くて通いやすいから」「時給がよかったから」と書きがちですが、それだけでは採用されにくい志望動機になります。
採用担当者が志望動機でチェックしていること
採用担当者はここを見ている
- 「なぜここで働きたいか」が具体的か:どの店にも当てはまる内容は見透かされる。その店・職場に特有の理由を入れる
- 店側にメリットがある内容か:「自分にとっていい条件」だけでなく、「職場に貢献できる理由」を一言添えると評価が上がる
- 長く働けるかどうか:採用には研修コストがかかる。長期勤務の意思が伝わると採用されやすい
受かりやすい志望動機の3つの構成
志望動機は以下の3つの要素を組み合わせると、採用担当者に刺さる文章になります。
- ①応募理由(なぜここで働きたいか):その店・職場に特有の理由を入れる
- ②自分の強み・経験(職場にどう貢献できるか):バイト未経験でも「接客に挑戦したい理由」「コミュニケーション力」などを添える
- ③勤務の意思(長く働けることのアピール):「週〇日・〇ヶ月以上勤務可能」「長期で働きたい」を一言入れる
【職種別】志望動機の例文5選
以下はすぐに参考にできる志望動機の例文です。そのままコピーせず、自分の状況に合わせて書き換えて使ってください。
カフェ・コーヒーショップ(未経験)
以前からコーヒーが好きで、豆や焙煎について独学で勉強してきました。貴店は地域で長く愛されている個性的なメニューに特徴があり、実際に接客や抽出を学びたいと思い応募しました。週3〜4日、長期で勤務できます。
コンビニ(初めてのバイト)
自宅から徒歩5分と通いやすく、レジ・品出し・接客などさまざまな業務を経験できる点に魅力を感じています。接客業は初めてですが、学校の文化祭で来場者の案内役を務めた経験があり、人と話すことは得意です。週4日、来月から長期で働けます。
飲食店(居酒屋・ファミレス)
以前に飲食店でのアルバイト経験があり、ホールスタッフとしての動き方はある程度把握しています。貴店は口コミの評価が高く、チームで働く雰囲気が自分に合いそうだと感じて応募しました。平日の夜・週末を中心に週3〜4日、長期で勤務できます。
アパレル・販売(未経験)
ファッションに関心があり、特にこのブランドのシンプルで機能的なデザインを普段から愛用しています。自分が好きなものを販売できる仕事は自然と熱意が入ると思い志望しました。土日を中心に週2〜3日、半年以上の長期勤務を希望しています。
塾・学習支援(大学生向け)
大学では理系の学部に在籍しており、数学・理科を得意としています。高校生のころ友人に勉強を教えることで自分の理解も深まった経験から、教えることへの関心が高まりました。週2日、授業のない夕方〜夜の時間帯で長期勤務が可能です。
自己PRの書き方——バイト経験ゼロでも書ける
「自己PRに書くことが何もない」と悩む人は多いですが、採用担当者はバイト経験の有無ではなく、その人の性格・姿勢・成長可能性を見ています。
採用担当者が自己PRで見ているポイント
採用担当者はここを見ている
- 責任感:シフトに穴をあけない、約束を守る姿勢が伝わるか
- コミュニケーション力:接客業では特に重視。「人と話すのが好き」だけでなく具体的なエピソードがあると強い
- 継続力:部活・習い事・勉強など、何かを長く続けた経験はそのままアピールになる
- 素直さ・柔軟性:「わからないことはすぐ確認できる」「指示に従える」という姿勢は高く評価される
バイト経験ゼロでも使えるエピソードの探し方
自己PRのネタは、バイト経験がなくても身近なところにあります。以下の経験を思い出して、「どう取り組んだか」「何を学んだか」を一言添えるだけで自己PRになります。
- 部活動での役割(キャプテン・マネージャー・後輩への指導など)
- 学校行事での経験(文化祭の実行委員・体育祭の係)
- 習い事・趣味を長く続けてきた経験
- 家事や家族の手伝いを定期的にしてきた経験
自己PRの例文(初バイト・経験者別)
良い例文(バイト初めて・高校生)
3年間バスケットボール部に所属し、副キャプテンとして後輩の練習をサポートしてきました。人に教えることで「相手の状況に合わせて伝える」力がついたと感じています。アルバイトは初めてですが、わからないことは積極的に確認しながら早く戦力になれるよう努めます。
良い例文(アルバイト経験あり・大学生)
前職では飲食店のホールスタッフとして1年半勤務しました。繁忙時間帯にお客さまの状況を確認しながら動く「状況判断」に自信があります。週3〜4日の長期勤務が可能で、即戦力として貢献できます。
面接当日:履歴書の渡し方と持参マナー
完成した履歴書を面接当日に正しく持参・提出できるかどうかも、採用担当者の目には入っています。「書き方は完璧だったのに、渡し方が残念だった」とならないよう、当日の手順も押さえましょう。
封筒とクリアファイルに入れて持参する
履歴書は折り曲げず、クリアファイルに挟んだ状態で封筒に入れるのが正解です。クリアファイルを使う理由は、雨などで濡れたり折れ目がついたりするのを防ぐためです。
- 封筒のサイズ:A4が折らずに入る角形2号を使用する
- 封筒の色:白を使用(茶封筒でも問題ないが、白のほうが丁寧な印象)
- 表書き:「応募書類在中」と赤字で書く(シールでも可)
- 裏書き:自分の住所・氏名を記入する
手渡しのタイミングと一言
受付またははじめに案内された担当者に渡します。タイミングは「面接開始前」もしくは「面接担当者から求められたとき」です。封筒から取り出してクリアファイルごと両手で渡すと丁寧な印象になります。
手渡しするときのひと言(例)
「本日面接のお時間をいただいております〇〇と申します。こちらが履歴書です。よろしくお願いいたします。」
予備のコピーを1枚持っておく
採用担当者は面接中に履歴書を見ながら質問します。自分が書いた内容と同じコピーを1枚手元に持っておくと、志望動機や自己PRの内容を確認しながら答えられます。面接前に記入内容を読み直す際にも役立ちます。
よくあるNG例と失敗パターン
以下は採用担当者が実際に目にするNG例です。1つでも当てはまっていると不採用の原因になります。面接前に必ず確認してください。
| NGパターン | なぜ問題か | 正しい対処 |
|---|---|---|
| 修正液・修正テープを使った | 「雑な仕事をする人」という印象になる | 最初から書き直す |
| 写真が古い・スマホ自撮り | 現在の容姿と異なる・不誠実な印象 | 3ヶ月以内に撮影した証明写真を使用 |
| 志望動機が「時給が高いから」だけ | 職場へのメリットが伝わらない | 職場の特徴・自分の強みを加える |
| 本人希望欄が空欄 | 書き忘れと受け取られる | 「特になし」と記入する |
| 学校名を略称で書いた(「〇〇高校」) | 正確さの欠如という印象 | 「〇〇高等学校」と正式名称で記入 |
| 職歴欄が空欄(初バイトの場合) | 書き忘れ・確認不足のイメージ | 「なし」と記入して「以上」と締める |
| 和暦と西暦が混在している | 不注意のイメージ | どちらか一方に統一する |
面接前の最終チェックリスト
- 黒のボールペン(消えないもの)で書いている
- 証明写真が3ヶ月以内のものを貼っている
- 学校名が正式名称(高等学校)になっている
- 職歴欄を空欄にせず「なし」と書いた(初バイトの場合)
- 本人希望欄に「特になし」または希望条件を記入した
- 和暦・西暦が統一されている
- クリアファイルと封筒を用意している
まとめ
- 黒のボールペンを使い、修正液は使わない——ミスしたら書き直すのが原則
- 学歴は「高等学校」と正式名称で記入し、入学・卒業を別行に書く
- 初バイトで職歴がない場合は「なし」と書いて「以上」で締める
- 志望動機は「その職場だから」という具体的な理由と、長期勤務の意思を盛り込む
- 自己PRはバイト経験がなくても、部活・学校行事・趣味などのエピソードで書ける
- 面接当日はクリアファイル+封筒に入れて持参し、両手で丁寧に渡す
採用担当者は、書き方の丁寧さから「この人は仕事も丁寧にやってくれそう」という判断を無意識にしています。面接当日までに、上記チェックリストで最終確認を済ませてください。
バイト面接の履歴書に関するよくある質問
- バイト面接に履歴書は必ず持参しないといけないですか?
-
求人票や応募確認のメールに「履歴書をご持参ください」と記載がある場合は必ず持参してください。記載がない場合でも、持参しておくと「しっかり準備している」という印象につながります。不明な場合は事前に応募先に確認しておくと確実です。
- 履歴書は手書きとPC作成、どちらがよいですか?
-
特に指定がなければどちらでも構いません。手書きは誠実さや熱意が伝わる利点があり、PC作成は読みやすさと修正のしやすさが利点です。求人票に指定がある場合はその指示に従い、迷う場合は応募先に確認するか、職場の雰囲気で判断しましょう。
- バイトが初めてで職歴欄に書くことがない場合はどうすればいいですか?
-
職歴欄に「なし」と記入し、その下に「以上」と書けば問題ありません。空欄のままにしておくと書き忘れと受け取られる場合があるため、必ず「なし」と記入してください。バイト未経験であること自体は不採用の直接的な理由にはなりません。
- 履歴書を書き間違えた場合、修正テープを使っても大丈夫ですか?
-
修正テープ・修正液の使用は避けてください。採用担当者に「雑な仕事をする人」という印象を与える可能性があります。手書きの場合は新しい用紙に書き直すのが原則です。PC作成の場合は修正・印刷し直すだけで対応できます。
- 志望動機は何文字くらい書けばよいですか?
-
100〜200文字を目安に書きましょう。枠の8割程度を埋めるのが理想です。短すぎると「熱意が低い」、長すぎてはみ出すと「まとめる力がない」という印象を与える場合があります。応募先の特徴・自分の強み・長期勤務の意思を盛り込み、簡潔にまとめてください。


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