この記事では、バイト面接で提出する履歴書の書き方を、採用担当者が実際に見るポイントをもとに解説します。写真・学歴欄・志望動機・本人希望欄まで、NG例と例文を項目別に紹介します。
バイト面接の履歴書、採用担当者はここを見ている
採用担当者がバイトの履歴書を手にしてから判断を始めるまで、実質数秒のことが多いです。「書き方さえ知れば通過できる」と思いがちですが、本当に落ちている履歴書には共通のパターンがあります。
「丁寧さ」が最初の選別ポイント
バイトの採用担当者がまず見るのは文字の読みやすさと記入の丁寧さです。きれいな字かどうかではなく、「ゆっくり丁寧に書いたか」が伝わります。雑に書かれた履歴書は「仕事も雑にする人では」という印象を与えます。
採用担当者はここを見ている
- 文字の丁寧さ:一文字一文字丁寧に書いてある → 「真面目そう」「仕事も丁寧そう」という印象につながる
- 記入漏れの有無:空欄が多い → 「やる気がない」「確認不足」と判断される
- 修正の跡:修正テープ・修正液の使用 → そのまま落とされることがある
シフト・勤務条件の確認を特に見ている
バイト採用で正社員と大きく違うのは、「いつ・何時間」働けるかが採用の最重要判断基準になる点です。能力や志望動機より先に「シフトが自社のニーズに合うか」を確認しているケースがほとんどです。本人希望欄の書き方がここに直結します。
採用担当者が「即落とす」3つのNG
- 修正液・修正テープの使用:1箇所でも使われていると、その時点で印象が大きく下がる
- 証明写真の貼り忘れ:写真がない履歴書は「確認が足りない人」と判断され、面接前から評価が下がる
- 志望動機が完全に空欄:一行でも必ず記入する。空欄は「やる気なし」の証明になる
書き始める前に確認するバイト履歴書の基本ルール
各欄の書き方を確認する前に、バイトの履歴書全体に共通する基本ルールを押さえておきましょう。
黒ボールペンを使う・修正は書き直し
手書きで履歴書を書く場合、必ず黒のボールペン(ゲルインク推奨)を使用してください。シャープペンシルや鉛筆はNGです。「消せるボールペン(フリクション等)」も厳禁です。消えないと思っていても高温で薄くなるリスクがあります。
間違えた場合は修正液・修正テープは使わず、新しい用紙に最初から書き直すのが原則です。1文字ミスしても書き直しが正解です。面倒でも妥協しないことが、丁寧さを伝える第一歩です。
年号は全体で統一(西暦 or 和暦どちらか)
生年月日を西暦で書いたなら、学歴・職歴欄も西暦で統一してください。和暦(令和・平成)で統一する場合も同様です。同じ履歴書内で西暦と和暦を混在させるのはNGです。採用担当者が読みにくいだけでなく、「確認が甘い人」という印象を与えます。
| 年度 | 西暦での書き方 | 和暦での書き方 |
|---|---|---|
| 2006年4月 | 2006年4月 中学校入学 | 平成18年4月 中学校入学 |
| 2009年3月 | 2009年3月 中学校卒業 | 平成21年3月 中学校卒業 |
| 2024年4月 | 2024年4月 大学入学 | 令和6年4月 大学入学 |
全欄を埋める・空欄は禁止
記入不要な欄以外はすべて記入するのが基本です。「なし」「特になし」「貴社の規定に従います」など、空欄にならないよう工夫して埋めてください。特に志望動機・本人希望欄は「空欄=やる気ゼロ」と判断されるリスクが高いです。
基本情報欄・証明写真の書き方
氏名・住所・電話番号・メールアドレス
氏名はフルネームで丁寧に書きます。ふりがなは枠の表記に合わせ「ふりがな」なら平仮名、「フリガナ」ならカタカナで書きます。住所は都道府県名から正式に記載し、マンション名・部屋番号も省略しないでください。
- 電話番号:つながりやすい番号(スマートフォン)を記入。家の固定電話の場合は「〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇(自宅)」と補足する
- メールアドレス:バイト専用にシンプルなアドレスを使うのが理想。ニックネームや数字の羅列など個人的すぎるアドレスは避ける
- 捺印欄:市販の履歴書に捺印欄がある場合は押印する(三文判でOK)
証明写真のNG例と正しい選び方
証明写真はサイズが縦4cm×横3cmが基本です(スピード写真・写真館どちらでも可)。3ヶ月以内に撮影したものを使用してください。
採用担当者はここを見ている
- 清潔感:髪がきれいに整っているか、服装がシンプルか(私服でも清潔感があればOK)
- 表情:無表情すぎず、自然な表情かどうか。接客業の場合は特に確認される
- 背景:白・グレー・ブルーの無地背景が基本。カフェや旅先での自撮りをトリミングして使うのは厳禁
NG例
1年以上前に撮影した写真・マスク着用の写真・自撮りをトリミングしたものは使用不可です。証明写真のNGはそのまま「ルールを守れない人」という印象に直結します。
学歴・職歴欄の書き方
学歴の書き始め方(高校生・大学生共通)
学歴欄は中学校の卒業年から書き始めるのが基本です。小学校から書く必要はありません。学校名は正式名称を使い、「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」と書きます。学科名(普通科・商業科など)も省略しないでください。
良い書き方(高校生の場合)
令和〇年 3月 〇〇市立〇〇中学校 卒業
令和〇年 4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学
NG例
「〇〇高校 入学」
「高校」は略称です。「高等学校」が正式名称。学科名も省略せずに記載してください。
職歴なし(初めてのバイト)の書き方
初めてアルバイトに応募する場合、職歴欄に書くことがなくて困るケースがあります。その場合は「なし」と記入して「以上」で締めるのが正式な書き方です。
良い書き方(職歴なしの場合)
職歴
なし
以上
「以上」を書かずに空欄のままにしていると、「書き漏れがあるのでは」と思われる可能性があります。小さな一言ですが、締めの「以上」は必ず書いてください。
バイト経験がある場合の職歴の書き方
過去にアルバイト経験がある場合は職歴欄に記入します。正社員経験がなくてもアルバイト経験は職歴として書いてOKです。会社名は正式名称で記入し、「(アルバイト)」と補記するのが丁寧です。
良い書き方(バイト経験あり)
令和〇年 4月 〇〇カフェ株式会社(アルバイト) 入社
令和〇年 3月 〇〇カフェ株式会社 退職
以上
志望動機・自己PRの書き方
バイト採用担当者が「刺さる」志望動機とは
バイトの志望動機でよくある失敗は、「家から近い」「時給が良かった」「シフトが自由そう」を正直に書いてしまうことです。これらが本音でも、それだけを書くと「うちでなくてもよかったのでは」と思われます。
採用担当者が重視するのは「なぜここで働きたいか」「うちで役に立てるか」の2点です。お店・職場の具体的な魅力に触れ、自分が貢献できることまで書くのが通過する志望動機の共通点です。
業種別・状況別の志望動機例文
飲食店・カフェ(バイト未経験)
貴店の〇〇という商品に以前から魅力を感じており、ぜひ関わりたいと思い応募しました。接客経験はありませんが、高校では文化祭の模擬店でチームをまとめた経験があります。笑顔と丁寧な接客で貢献したいと考えています。
コンビニ・スーパー(未経験)
地域のお客様と日常的に関わる接客の仕事に興味があり、貴店を選びました。週3〜5日、夕方から夜のシフトに安定して入れる状況です。清掃や陳列など、丁寧な業務を心がけて即戦力となれるよう取り組みます。
NG例(避けるべき志望動機)
「家から近いから」「時給が高いから」「シフトが自由そうだったから」
待遇のみを書いた志望動機は「うちじゃなくてもいい人」と受け取られます。本音を下敷きにしつつ、職場の魅力や自分の貢献ポイントを添えて書きましょう。
自己PR:バイト未経験者・経験者別の書き方
自己PRはバイト経験がなくても書けます。大切なのは「仕事に活かせるエピソード」を具体的に書くことです。「責任感があります」という抽象的な表現より、「文化祭の準備で毎日夜まで残って作業した」という具体的なエピソードのほうが採用担当者の印象に残ります。
| 状況 | 書き方のポイント | 使えるエピソード例 |
|---|---|---|
| バイト未経験 | 学校生活・部活・趣味から仕事に活かせる強みを引き出す | 部活で継続力・チームワーク、文化祭で段取り力・責任感 |
| バイト経験あり | 前職での具体的な成果・学んだスキルを書く | 「1年間無遅刻・無欠勤」「レジ対応を〇人に教えた」 |
| 掛け持ち希望 | 勤務可能日数・時間帯を明示し責任を持てることを伝える | 「週2日、土日のみ確実に入れます」 |
資格・免許・趣味特技・本人希望欄の書き方
資格なし・免許なし → 何を書くか
バイト応募で資格が必要なケースは少ないため、資格・免許欄は「特になし」でも問題ありません。ただし応募職種に関連するものがあれば必ず記載してください。
- 英語力を活かしたい → 英検・TOEICスコア
- PCを使う仕事 → MOS(Word・Excel)
- 食品を扱う仕事 → 食品衛生責任者(持っている場合)
- 配達・運搬系 → 普通自動車免許(記載必須)
趣味・特技欄の活用法
趣味・特技欄は採用担当者がアイスブレイクに使う欄でもあります。面接でその話題が出ることが多いため、面接で自信を持って話せるものだけを書くのが鉄則です。「趣味:読書」だけでは印象が薄いです。「趣味:歴史小説を月3〜4冊読んでいます」のように具体性を加えると採用担当者の記憶に残りやすくなります。「ギャンブル」「宗教活動」は記載しないこと。
本人希望欄:シフト・曜日希望の正しい書き方
バイトの採用担当者にとって最も重要な情報が詰まっているのが本人希望欄です。「貴社の規定に従います」だけでは情報ゼロです。最低限「出勤できる曜日・時間帯」を書いてください。
良い書き方(本人希望欄)
週3〜4日(月・水・金・土を希望)、10:00〜20:00の間で相談可能です。試験期間中(7月・1月)はシフトを週1に減らす場合があります。
NG例
「時給〇〇円以上を希望します」「残業なしでお願いします」
給与・残業への条件記述は面接で伝える内容。本人希望欄に書くと交渉的な印象を与えます。
バイト面接での履歴書の持参・提出マナー
手渡しするときのマナー
バイト面接では当日履歴書を手渡しするケースが多いです。クリアファイルに入れ、封筒に入れて持参するのが基本です。
- 封筒の表に「履歴書在中」と赤文字で記載する(市販の封筒には印字済みのものもある)
- 封筒の裏(左下)に自分の住所・氏名を記載
- 手渡しする際は「本日はよろしくお願いいたします」と一言添えて両手で渡す
- カバンはA4サイズが入る大きさのものを持参する
封筒の表書きの書き方
良い書き方(封筒)
【表面】
〇〇県〇〇市〇〇〇〇(宛先住所)
〇〇株式会社 採用ご担当者様
右下に赤文字で「履歴書在中」と記入
【裏面(左下)】
〇〇県〇〇市〇〇〇〇(自分の住所)
〇〇 〇〇(自分の氏名)
郵送の場合も上記と同様ですが、切手は不足がないよう郵便局で計量してもらうのが確実です。メール添付で送る場合はPDFに変換してから送付してください。
面接直前に使えるバイト履歴書チェックリスト
履歴書を書き終えたら、提出前に以下の項目を必ず確認してください。1つでも抜けがあると採用担当者の印象が下がります。
提出前チェックリスト
- □ 証明写真を貼ったか
- □ 黒ボールペンで書いたか(消せるボールペン・シャーペンを使っていないか)
- □ 修正液・修正テープを使っていないか
- □ 年号(西暦 or 和暦)を全体で統一したか
- □ 学校名・会社名を正式名称で書いたか(「〇〇高校」→「〇〇高等学校」)
- □ 志望動機・自己PRを記入したか(空欄になっていないか)
- □ 本人希望欄に勤務可能な曜日・時間を書いたか
- □ 学歴欄・職歴欄の最後に「以上」を書いたか
- □ クリアファイルと封筒に入れたか(手渡しの場合)
まとめ
- 採用担当者はまず「丁寧さ・記入漏れ・修正跡」を見る:内容より前に外観でふるい落とされないようにする
- 修正液NG・書き直しが鉄則:黒ボールペン(消せないもの)を使い、ミスは最初から書き直す
- 年号は全体で統一:西暦・和暦の混在は採用担当者に「確認が甘い」印象を与える
- 職歴なしは「なし 以上」で締める:空欄のままにしない
- 志望動機は「職場の具体的な魅力 + 自分の貢献」の形:「家から近い」だけで終わらせない
- 本人希望欄には勤務可能な曜日・時間帯を必ず書く:バイト採用で最も重要な情報
履歴書は採用担当者があなたを初めて知る手段です。書き方の丁寧さで「この人に会ってみたい」と思ってもらえるかが変わります。
バイト面接の履歴書に関するよくある質問
- バイトの履歴書はどこで買えますか?
-
コンビニ・文具店・100円ショップで購入できます。各求人サイト(マイナビバイト・タウンワーク等)が無料でダウンロードできるテンプレートも配布しています。PC作成の場合はWordやExcelのテンプレートを使い、A4用紙に印刷してください。
- 履歴書は手書きとPC作成どちらがいいですか?
-
バイト応募においては手書き・PC作成のどちらでも問題ありません。バイト先から「手書き指定」がある場合は従ってください。PC作成の場合はA4白紙に印刷し、証明写真と捺印(必要な場合)は後から手作業で対応します。
- 職歴なしで初めてのバイトでも大丈夫ですか?
-
問題ありません。職歴欄には「なし」と記入し、最後に「以上」と締めてください。その分、志望動機・自己PRで「どんな姿勢で働くか」「どう貢献できるか」を具体的に書くことで評価を上げられます。
- バイトの面接当日に履歴書を忘れたらどうすればいいですか?
-
採用担当者に正直に伝えてください。「本日持参するのを失念してしまい、大変申し訳ありません」と誠実に謝罪したうえで、「後日改めてお届けできますか」と確認します。その場でコンビニプリントで準備できないか確認するのも一つの手段です。
- 掛け持ちしていることは履歴書に書くべきですか?
-
現在ほかのバイトをしている場合は職歴欄に記入し「現在も在籍中」と補記してください。掛け持ちを隠すより、「週〇日は確実に入れます」と具体的なシフト条件を本人希望欄に書くほうが採用担当者には好印象です。


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